2026年1月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
フォト
無料ブログはココログ

お知らせ

  • 当ブログはAmazonのアソシエイトとして、適格販売により収入を得ています。

カテゴリー「SSW/フォーク」の記事

2025年12月28日 (日)

2025年の回顧:音楽編(その1:ジャズ以外)

2025-best_1

今年の回顧も3回目となった。今回はジャズ以外の音楽で気に入ったものをご紹介することにしよう。と言っても,新譜を買うことは少なくなったし,せいぜいストリーミングでチェックするのが関の山という中で,回顧もへったくれもないだろうと言われればその通り。今年聞いた中で最も刺激的だったのは実はThe Cureの"Songs of the Lost World"だったのだが,同作品は昨年のリリースなので,今回は対象外とする。しかし,今年の初頭に聞いた作品ではありながら,記憶に残るというのは大したものだと思っているので,敢えてその名を挙げておく。

では今年聞いた中で,何に一番興奮したかと言えば,録音は10年も前なので反則と言えばその通りのTedeschi Trucks BandがLeon Russellと共演した"Mad Dogs & Englishmen Revisited Live at Lockin’"であった。アメリカン・ロック好きが興奮させられること必至のこのアルバムこそ,私にとってのロックにおけるナンバー1アルバム。

そして嬉しかったのが私の「推し」であるRachael Yamagataの9年ぶりのフル・アルバム"Starlit Alchemy"であった。少々仰々しい曲もあるところは惜しかったのだが,それでもやはりこの人の声は魅力的だと思えた。

また今年の後半では Mavis Staplesが多彩なゲストを迎えた"Sad and Beautiful World"が素晴らしかった。Mavis Staplesの音楽界における立ち位置を示すものとして,このアルバムはやはり高く評価すべきものと思っている。

ミュージック・マガジン誌でも今年のベスト・アルバムが発表されているが,ロックにしろ,ソウルにしろ,その他のジャンルにしろ,私が全然聞いたことのない音楽ばかりが並んでいて,見事なまでに私の関心領域から外れているのがよくわかった。今までだったら,聞いてみるかと思えたものも,食指が動かないというところに自分の加齢を感じたと言ってもよいだろう。来年はもう少し新しい音楽にも関心を示さんといかんなぁと反省しつつ,もう好きなものだけ聞いてりゃいいじゃんと思うのも一方では事実。さて,どうなることやら...。

2025年12月11日 (木)

ようやく現物が届いたMike ReidとJoe Henryのアルバム。どえりゃ~渋い!

Mike-reid-joe-henry"Life And Time" Mike Reid & Joe Henry(Thirty Tigers)

ちっとも現物が届かないでやきもきさせられたアルバム。とっくにストリーミングでは聞いていて,その渋さにまいっていた私だが,とにかく現物が来ない。某サイトでは挙句の果てに注文をキャンセルされ,結局別サイトに発注したものがようやく届いたものだ。アルバム自体は9月にリリースされていたにもかかわらず,一体これはどういうことだったのかと思ってしまうが,これだけ渋いアルバムではプレス枚数も少ないということか?国内盤のリリースも大幅に遅れているみたいだしねぇ...。

閑話休題。このアルバムはMike ReidとJoe Henryのコラボ・アルバムということになっているが,ライナーによれば,Joe Henryが書いた詞にMike Reidが曲を付けるというかたちのようだ。そしてMike Reidがピアノ弾き語りで歌ったものに,その他のミュージシャンの演奏がオーバーダビングされるという,「コロナ禍」中のコラボのようなかたちで録音されたようだ。Joe Henryがギターでクレジットされているのは1曲だけだが,コーラスを付けているのはJoe Henryと思われる。このMike Reidという人,もともとはNFLのシンシナティ・ベンガルズのラインバッカーだったらしいが,そこからソングライター業に転じたという超異色の経歴ながら,Bonnie Raittの"I Can't Make You Love Me"を書いたのもこの人と知って,へぇ~となってしまった。Bonnie Raittが"The Bridge"でコーラスを付けているのはそうした縁によるものだろう。

それにしても滋味あふれるアルバムである。刺激的なところは何もない(きっぱり)。誤解を恐れずに言えば,余計なものをそぎ落とした一種のミニマル・ミュージックと言ってもいいかもしれない。しかし,私のような年齢になると,こうしたサウンドには癒されると感じる部分が大きい。こういうアルバムをグラスを傾けながら聞いていると,間違いなく落ち着きと潤いをもたらしてくれるだろう。そして歌詞をよく咀嚼したくなるようなアルバムである。星★★★★☆。やはりプロデューサーとしてのJoe Henryは信頼に値すると思わせるに十分な出来だった。

Personnel: Mike Reid(vo, p), Joe Henry(vo, gp), Joe Henry(vo, g), Bonnie Raitt(vo), Steve Dawson(g, pedal steel), John Smith(g), Pattrick Warren(key, org), David Piltch(b), Ross Gallagher(b), Jay Bellrose(ds),, Levon Henry(ts, as, cl, melodica)

本作へのリンクはこちら

2025年10月21日 (火)

Rachael Yamagataの新作の現物が到着。

Starlit-alchemy_20251018172501 "Starlit Alchemy" Rachael Yamagata(Julian)

私の長年の「推し」であるRachael Yamagataの新作がリリースされるという記事は8月にアップしていたが,本国から飛ばした現物がようやく到着である。私はこの人の声や,曲の質の高さに強い魅力を感じているのだが,新作としてのフル・アルバムは"Tightrope Walker"以来9年ぶりというのはあまりにも長いインターバルだったと思わざるをえない。正直言って,一時期はクラウド・ファンディングでアルバムをリリースしたりしていたRachael Yamagataだが,彼女がやっている音楽は現代においてはそう多くは売れないとしても,優れたシンガー・ソングライターであることは改めて強く主張しておきたい。

内省的あるいはマイナー・キーにおける曲調において発揮される彼女の魅力は本作においても全く変わらないと思えるし,やはりいい曲を書くと感じる。ただ,一点違和感があるとすれば,"Carnival"に聞かれる仰々しいアレンジメントだろうか。映画音楽の主題歌みたいなノリだと思えてしまって,どうもこの曲は私には居心地が悪かった。そのほかの曲におけるストリングスの使い方に問題を感じないだけに,この曲の異色さが際立ってしまったように思えるのは残念。しかし,それ以外はRacheal Yamagataらしい曲,歌が並んでいると言ってよいので,ファンは必携。聞いたことがない人にも是非聞いて頂きたい。星★★★★☆。

私は「推し」だけに彼女の活動を支えるべく,LPとCDのバンドルを購入したが,基本はCDだけでもよいと思う。

Personnel: Rachael Yamagata(vo, p, thumb-p, ds, perc), Michael Chaves(key, g, b), John Alagia(key, synth, b, vo), Jeff Lipstein(key, synth, ds), Brandon Morrison(b),  Zac Rae(b), Pete Hanlon(b), Jesse Siebenberg(ds, b), Jay Bellrose(ds), Josh Dion(ds), Zach Djanikian(ds), Jeff Hill(ds), John Reilly(ds), Kristi Lee(vo), Chris Sovich(vo), Jordan Allen(vo), Jasper Pearson(vo), Donna Stride(vo), Oli Kraus(strings), Zevi Sun(vln), Lana Auerback(vln), Eelena Kawazu(vln), Nayong Kim(vln), Sydney Link(vla), Michael Halbrook(vla), Amelia Smerz(cello), Sam Boudy(cello)

本作へのリンクはこちら。ストリーミングへのリンクはこちら

2025年10月 7日 (火)

紆余曲折を経て"Joni’s Jazz"をようやく入手。

Jonis-jazz "Joni’s Jazz" Joni Mitchell (Rhino)

私はJoni Mitchellのファンだと公言しているので,このコンピレーションのリリースがアナウンスされた際にもいち早く輸入盤を発注をしていた。しかし,発注先では発売日になっても,入手未定になっており,いつまで経ってもデリバリーされる様子がない。そうこうしているうちに国内盤がリリースされ,価格差はほとんどないので,国内盤発注に切り替えて,ようやく私の手許に届いた。しかし,国内盤が届いたとたん,輸入盤も在庫ありになるってのはどういうことなのか?国内のレコード会社への忖度か?だとすれば,顧客不在も甚だしいが。

それはさておきである。Joni Mitchellはジャズ・ミュージシャンとのつながりが深いことからしても,こうしたコンピレーションが編まれることも想像はできた。かつてのL.A. Expressに始まり,Joe Sample,Larry Carlton等を迎えたアルバムに加え,後年のWayne Shorter,Jaco Pastorius,そしてCharles Mingusとのコラボ,"Shadows And Lights"でのオールスター・バンド,ビッグバンドとの共演等,枚挙に暇がない。そうした中で,Joni Mitchellにとっても同じだと思うが,このアルバムがWayne Shorterに捧げられていることからしても,共演者としてのWayne Shorterの位置づけは誰よりも重要だったはずだ。

正直言って多くは公式,非公式含めて既発音源だし,ストリーミングでもほとんど聞けることから,今更これを購入する理由があるのか?と言われても仕方がないことは承知している。だが,ファンたるもの,Joni Mitchellの意図を汲みつつ,この音源を聞くことには意義があるのだ。そして改めて,ここでの並びで曲を聞き直すと,聞き尽くした曲でも新鮮に感じるのは,バレエ用に編纂されたコンピレーション"Love Has Many Faces"と同様なのだ。

本作にはこれってジャズ?って思わせるセレクションもあるのだが,Joni Mitchellにとってのジャズの概念というのは実に幅広いのだと感じさせるとともに,逆にジャズという音楽の多様性も感じさせてくれるコンピレーションであった。Joni Mitchellという有能なミュージシャンはジャズ界のキラ星さえも吸い込む「いい意味」でのブラックホールだと思ってしまった。星★★★★★以外にはなかろう。素晴らしい。

本作へのリンクはこちら

2025年9月19日 (金)

豪華ゲストを迎えたStephen Bishopの引退アルバム。

Thimk"Thimk" Stephne Bishop (Life's a Bish)

Stephen Bishopは1951年11月生まれなので,まだ73歳である。年齢を重ねても現役で頑張るミュージシャンが増えたこの時代に,この年齢でラスト・アルバムをリリースするというのはちょっと早くないかと思いたくもなるが,関節炎を患ってのことのようだ。なので,このアルバムのセッションでは一切ギターは弾いていないようで,このアルバムでもクレジットには"Original Guitar Arrangement"とされているのはそういう理由だろう。但し,最後に収められた"You Can Laugh at Me"はStephen Bishopのギター弾き語りなのだが,これは埋もれていたテープを掘り起こした過去音源(おそらくはかつてのデモ音源)だろう。

そんなStephen Bishopが自身のラスト・アルバムと宣言した本作は,本人のWebサイトでCDとアナログが販売されていたが,現在はSold Out状態となっている。私は慌てて国内のショップ(結構高い!)から仕入れたものだが,これだけ売れているなら再プレスされる可能性もあるだろうから,未入手の方はストリーミングで当面我慢してもらうしかないというところだ。

Stephen Bishopと言えば,アルバム"Careless"か"Bish"からというのが普通だと思うが,私もこの2枚,特に"Careless"は大好きなアルバムであった。中学生か高校生の頃に聞いた"On and On"の瑞々しさは忘れがたいし,その後の映画「トッツィー」の"It Might Be You"も印象深かった。声が魅力的な上に,いい曲を書く人なのだ。

さすがにこのアルバムでは歌は厳しい部分も出てきているのは事実だが,それを補っているのが豪華なゲスト陣。彼らの演奏や歌唱はエンジニアが別にクレジットされているところから,かなりの部分はオーバーダビングだろうが,それでもこれだけのメンツが集うところにStephen Bishopの人徳が感じられるのだ。仲間たちとのハーモニーを聞いているだけで感動してしまう。

このアルバムは過去の曲の再演や,これまで未発表だった曲で占められているが,やはりいい曲が揃っていると言える。ストリーミング版で最後に収めらている"A Message from Stephen"は,Stephen Bishopの結構笑わせる語りで始まり,Jimmy Webbがピアノで奏でる"On and On"で締めて泣かせる。媒体版にはその後に2曲のボーナス・トラックが入り,更には映像へのリンクも記載されている。

純粋に音楽だけで評価すれば決して満点のアルバムとは言えないだろうが,このアルバムは聞くに値するアルバムであることは間違いない。このアルバムの位置づけも鑑み,敢えて星は付けないが,私はしみじみとしながら聞きながら,Stephen Bishopのこれまでの活動に感謝したいと思っていたのであった。これまでグラミーには縁のなかったStephen Bishopだが,もしこの作品でグラミーを獲るようなことになれば,それこそ本人にとっても素晴らしいことだと思える。そうなるように是非音楽界も気を利かせて欲しいよなぁ。

Personnel: Stephen Bishop(vo, g), Eric Clapton(g), Marcus Eaton(g, synth, perc, vo), Christopher Cross(g), Greg Leisz(pedal steel), John Jarvis(p), Greg Phillinganes(p, el-p), Gerry Beckley(p, vo), Michael McDonald(el-p, org, vo), David Benoit(p), Dave Grusin(p), Steve Porcaro(el-p), Jimmy Webb(p), Mark Inti(b), Leland Sklar(b), Nathan East(b), Sean Hurley(b), Mai Leisz(b), Steve Gadd(ds), Jake Reed(ds, perc), Nic Collins(ds), Jack Tempchin(hca), Mehgan Cassidy(vln, vla), Sting(vo), Leah Kunkel(vo), Art Garfunkel(vo), James Lee Stanley(vo), Graham Nash(vo), Dewey Bunnel(vo), Jeff Larson(vo), David Pack(vo), Kenny Loggins(vo), Hunter Hawkins(vo), Marilyn Martin(vo), Liz Lieber(vo), Stephen Bishop, Jr.(laugh and sneeze)

本作のストリーミングへのリンクはこちら

2025年8月22日 (金)

久しぶりのブラックホークの99枚:今日はBryn Haworth。

_20250818_0001 "Sunny Side of the Street" Bryn Haworth(Island)

時折私が取り上げているのがブラックホークの99枚である。何度も書いたと思うが,この99枚のセレクションは全部ではないとしても,かなりの確率で私の音楽的な嗜好に合致したものであり,あるいは私の音楽的な嗜好に影響を与えてきた。なので,結構な枚数を保有するに至っている訳だが,このブログに取り上げていないアルバムも多々あるってことで,今日はBryn Howorthが74年にリリースしたこのアルバムである。アルバムの帯にはUKホワイト・ソウルなんて書いてあるが,その後はキリスト教に根差したロックを歌う歌手として活動しているようだ。古希をとっくに過ぎた今でも現役で活動しているようだし,アルバムも多数リリースしているから,相応のポジションはキープしてきたようだ。

私はブラックホークの99枚では渋いSSW系の音を好んでいるのだが,このアルバムの前半はホワイト・ソウルと言うよりもスワンプ系のサウンドと呼んだ方がよいかもしれないが,後半になるともう少しキャッチーな音やファンク・チューンも聞かれて,どのあたりが本音なのかよくわからない部分もあるのだが,特に"Heaven Knows"なんかはウエスト・コースト的な音と言ってもよい。さまざまな音楽性を吸収したアルバムと言えるが,この人の魅力はその歌声にあると思える。加えてギターのクレジットはJim Mullenが1曲だけあるだけなので,そのほかは本人が弾いていると考えれば,ギターの腕も確かなのもいいねぇ。

トラッド系のミュージシャンも参加しているが,トラッドとも,純粋なSSW系とも異なるサウンドで,これはなかなかに魅力的なアルバムであった。英国産ながら,米国の香り漂うと言うべきだろう。やはりブラックホークの審美眼に誤りはなかったと思わせる。星★★★★☆。

Personnel: Bryn Haworth(vo, g), Jim Mullen(g), Chris Stainton(p, org), Tony O'Malley(p), Pete Wingfield(key), Alan Spenner(b), Dave Pegg(b), Pat Donaldson(b), Bruce Rowland(ds, perc, marimba), Dave Mattacks(ds), Terry Stannard(ds), Dave Swarbrick(fiddle), Alan Munde(banjo), Mel Collins(horn), Madeline Bell(vo), Lee Vanderbilt(vo), Joanne Williams(vo), Frank Collins(vo), Dyan Birch(vo), Paddy McHugh(vo), Gianin Loringet(tap), Diga & Planet(clap)

本作へのリンクはこちら

2025年8月13日 (水)

Rachael Yamagataの新作への期待が高まる。

Starlit-alchemy 私はRachael Yamagataがデビューしてからずっと彼女を強く推してきた。しかし,ここ暫くその活動も伝わって来なかったし,アジア圏でライブをやっても,いつも日本は素通りされていたのにはがっかりしていた。そんなRachael Yamagataの"Tightrope Walker"以来となる,何と9年ぶりのスタジオ作"Starlit Alchemy"がこの10月にリリースされるという情報が入り,その中から1曲"Bird"が先行公開されている。

2018年にはEP,"Porch Song"をリリースしているが,それからも既に7年が経過していることを考えれば,随分と長い沈黙であった。"Porche Song"も基本はダウンロード・オンリーだったのだが,それが韓国で1,000枚限定で媒体化されたのを入手したのが2022年,そのほかにも"Acoustic Happenstance"等もリリースしているし,韓国では既発曲を集めたコンピレーション"Heartache Moon"も出ているが,純粋なフル・アルバムは"Tightrope Walker"以来なのだ。まさに渇望していたと言っても過言ではない。

私はこの1曲を聞いただけで新作への期待値が大いに高まったことは言うまでもない。一刻も早いデリバリーを待ちたい。ということで,公開されている"Bird"のリンクを貼り付けておこう。

2025年5月24日 (土)

Laura Marlingの"Patterns in Repeat"のDeluxe Edition現る。

Laura-marling-patterns-in-repeat-deluxe "Patterns in Repeat (Deluxe)" Laura Marling(Chrysalis) 

昨年リリースされたLaura Marlingの"Patterns in Repeat"は相変わらずの素晴らしいアルバムで,私は昨年のベスト作の一枚に選んでいる(アルバムに関する記事はこちら)。その"Patterns in Repeat"のDeluxe Editionにストリーミングで公開されていた。今のところ,媒体でのリリースはないようだが,これがまた注目すべきものだった。

ストリーミング・サイトでも2枚組扱いとなっていて,Disc 1は昨年リリースされたものと同じだが,今回付加されたのがDisc 2の同作をライブで再現した音源である。基本的にはオリジナルを踏襲した作りとなっていて,非常にインティメイトな感覚に溢れた音となっている。基本はLaura Marlingの弾き語りで,一部ストリングスとコーラスが入る。元々映像化も考えられていたもののようで,YouTube上にこの時の模様がアップされているので,全体像を把握するには映像を観る方がいいかもしれない。

私としてはこの演奏についてもほぼ満足しているのだが,一点だけ難点があると思っている。それは女性コーラス隊の質だ。どうもこのコーラス隊の歌いっぷりが私には気に入らない部分がある。音の乱れのようなものが感じられて,Marlingの歌唱をサポートすべきものが,むしろ邪魔にさえ感じさせるのだ。これは私の一聴した感覚なので,改めて映像でもチェックしようとは思うが,映像でもわかるのだが,ステージも親密度を上げた折角のライブだけに,このコーラスのやや貧弱とも思える歌いっぷりはもったいなかったという気がする。

まぁそれでもLaura Marlingのファンの私としては,こういう音源や映像が出てくるだけでよしとしようと思う。ついでにこのライブの映像も貼り付けておこう。

Recorded Live at the Albert Hall, Manchester on March 6, 2025

Personnel: Laura Marling(vo, g) with Strings and Chorus

2025年5月17日 (土)

Wayne Krantzに何があったのか...。新作は驚きの弾き語りアルバム。

Player-songwriter "Player-Songwriter" Wayne Krantz(自主制作盤?)

ストリーミング・サイトを見ていたら突然ニュー・リリースとして表示されたWayne Krantzの新作。Wayne Krantzのひとかたならぬファンとしては,媒体での入手必須ということで,Bandcampで早速発注したのだが,現物はこれから届くとしても,ダウンロードした音源を聞いてびっくりしてしまった。これが一部を除いて全編がWayne Krantzのギター弾き語りなのだ。確かにBandcampのサイトにも"WK plays electric guitar, sings, taps his foot. There's a loop on one song. No bassists, drummers, keyboardists or saxophonists were harmed during the making of this record."と書いてあるのを後から確認したが,一体これはどうしたことか。

歌に関しては本人も"minimal vocal ability"なんて自虐的に書いている通り,所謂「ヘタウマ」の域を出ないと思うが,Wayne Krantzにとってはテーマとしては「作詞」の方が重かったようだ。Wayne Krantzが敢えてこのアルバムをリリースしたのは,"Howie 61"における作詞の部分に納得がいっていなかったところが大きいようだが,それにしてもである。ここでの音楽がWayne Krantzの本来の音楽性にフィットしているかと言えば少々疑問はあるが,長年のファンと立場としては,いいか悪いかは別にして,これも一つのWayne Krantzの側面として捉えることとしたい。

私は彼のファンであるがゆえに,媒体も発注したものの,これは相当コアなファン向きとしか言えないので,まずはストリーミングでお試しになることを推奨しよう。私としても星をつけにくいアルバムであることこの上ない(笑)。

Personnel: Wayne Krantz(g, vo)

2025年5月 1日 (木)

Rob Wassermanの"Duets":優れた企画アルバムを久しぶりに聞いた。

_20250428_0003"Duets" Rob Wasserman(MCA)

このアルバムを聞くのは実に久しぶりだ。一時期,よく聞いていたのだが,近年はあまり聞く機会がなかったこのアルバムだが,なかなか面白いデュエット・パートナーを集めた企画アルバムだ。

Rob Wassermanは主にロック,フォーク畑のミュージシャンの共演が多いのを反映して,ここでのパートナーもそちら系の人が中心になっている。私がこのアルバムを購入しようと思ったのは,Rickie Lee Jonesとの共演を聞いてみたいと思ったからだったと思うが,今だったらLou Reedの方に惹かれていたかもなぁなんて感じるところに,私の音楽的な嗜好の変化が表れている。そして実際に今の耳で聞いて,一番刺激的なのもLou Reedと共演した"One for My Baby (And One More for the Road)"であったと思えるのだ。

それはさておきである。冒頭のAaron Nevilleをパートナーとした"Stardust"からして,これはいいのではないかと思わせる立ち上がりで,多彩な共演者との(多重録音付き)デュエットはどれも面白く聞けてしまう。まぁマントラことManhattan TransferのCheryl Bentyneとやった"Angel Eyes"はちょっとクセが強いとも感じられて,Rickie Lee Jones的にも響くが,ここで2曲で共演しているクセ強のRickie Lee Jonesを更に上回る感じなのだ(笑)。この辺は好き嫌いが分かれても仕方がないだろう。

本作でLou Reedに加えて私がいいと思ったのがJennifer Warnesが歌ったLeonard Cohenの"Ballad of the Runaway Horse"であった。さすが,Cohenとの共演多数のJennifer Warnesだと思わせる素晴らしい歌唱だと思えた。このいかにもなLeonard Cohenの曲を完全にものにしているという歌唱だと言いたい。

ということで,全体的には相当楽しめる企画アルバムであり,よくできた作品であった。星★★★★。そしてBobby McFerrinとのデュオ,"Brothers"はMcFerrinにBest Jazz Vocal Performanceのグラミーをもたらすこととなった。更にRob Wassermanはこれの続編として"Trio"をリリースすることとなる。そっちも久しぶりに聞いてみるか。

Personnel: Rob Wasserman(b) with Aaron Neville(vo), Rickie Lee Jones(vo, g), Bobby McFerrin(vo), Lou Reed(vo, g), Jennifer Warnes(vo), Dan Hicks(vo), Cheryl Bentyne(vo), Stephan Grappelli(vln)

本作へのリンクはこちら

より以前の記事一覧

2026年のおすすめ作

2026年のおすすめ作(ストリーミング)