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カテゴリー「SSW/フォーク」の記事

2021年8月14日 (土)

Laura Marlingの12インチ限定ライブEPが到着。

Laura-marling-union-chapel "Live from Union Chapel" Laura Marling(Chrysalis)

先日,Laura Marlingが参加したLumpのアルバムを取り上げたところであるが,あれはあれでいいとして,やはりLaura Marlingの魅力はSSW的な歌唱にあると思っている私である。そんな私がネット・サーフィンをしていて見つけたのがこのアルバムである。これはLaura Marlingが昨年6月にUnion Chapelで行ったソロ・ライブの模様を収めたものだが,もともとはストリーミングでのライブだったようである。その時の映像は一部公開されているが,この音源はその時の演奏を一部12インチEP化したものと思われる。

Laura MarlingのWebサイトを見ていても,このアルバムについての情報は全く出てこないので,危うく見逃すところであったが,こうして入手できたのは実にめでたい。昨今のアナログはカラー・ヴァイナル流行りであるが,このアルバムも白いヴァイナルである。真っ白けなので,ほこりがついているのかどうかもわからないというもの。それはそれとして,私にとって問題なのは音楽の方である。

完全弾き語りというフォーマットで演じられる歌が実に味わい深く,かつLaura Marlingのギターの腕が確かということを実感できる素晴らしい音源となっていて,彼女のファンを自認する私でなくても,実に嬉しくなってしまうものであろう。彼女の歌の味わい深さというのはいつもながらという感じがするが,年齢をいうのは失礼ながら,三十路を過ぎてその魅力はますます増していると言ってもよい。最高である。星★★★★★。コロナ禍が落ち着いたら是非来日して欲しい人である。

YouTubeで公開されている曲はこのEPには収録されていないが,当日の雰囲気はこうだったのかと知るには映像が最適ということで,そちらを貼り付けておこう。

Recorded Live at Union Chapel on June 6, 2020

Personnel: Laura Marling(vo,g)

2021年7月25日 (日)

リリース50周年の"Blue"を改めてアナログで聴く至福。

Reprise-albums ”The Reprise Albums(1968-1971)" Joni Mitchell (Rhino)

アーカイブ音源のリリースも行われているJoni Mitchellであるが,未発表音源の第2弾は10月にリリースが予定されている。その前に,Repriseレーベル時代の初期4枚がアナログ,CDでボックスでリリースされた。私はこれらの音源は全てCDで保有しているのだから,それでいいじゃんという話もあるのだが,どうしてもアナログの方が欲しくなってしまって,ついつい購入してしまった。あぁ,無駄遣いと思いつつ,やはりリリースから50周年となる名盤の誉れも高い"Blue"を新たにリマスターされたアナログで聞きたくなったというのが一番の理由と言ってもよい。

そして,このボックスがデリバリーされ,やはりいの一番に聴いたのが"Blue"である。ほかの3枚はこれからじっくり聞くが,やはりアナログで聴くこのアルバムの味わいは格別って気がする。私は常々,Joni Mitchellの最高傑作は「逃避行」だと思ってきたが,やはり"Blue"も素晴らしいアルバムであり,「逃避行」と双璧と言ってもよいと改めて感じた。どっちが好きかと問われれば,変わらず「逃避行」と答えるだろうが,"Blue"はなんてたって,Rolling Stoneの”500 Greates Albums of All Time"の第3位である。その上には”What’s Going on"と"Pet Sounds"しかないのだ。

私は"Blue"に関しては旧盤のCDは売ってしまったが,今でも紙ジャケ国内盤,Rhinoからの紙ジャケ盤と保有しているのだから,更に今回のボックスを買うのはアホだとしか言いようがないが,重要なのはアナログであることである。今回のボックス,CD版もリリースされているが,私は最初からアナログしか買う気がなかった。家人には絶対理解してもらえないだろうが,いいのである。これがファンってものだ(と開き直る)。

ターンテーブルにレコードを乗せて,改めて"Blue"を聞いて,やっぱりこれはアナログで聞いた方がいいかなぁなんて思いながら,幸福感に浸った私であった。某ショップではなんでこの値段?みたいな価格になっているが,私はポイントとかを使って許せる価格での入手できたので,何の文句もない。一生の宝とするに値するボックスである。当然のことながら星★★★★★以外はない。

それにしても,Joni Mitchellが全部アナログで再リリースするとなったら,私は全部買ってしまうのか?十分あり得る話なので,貯金しておこうっと(笑)。でも置く場所がない...。

2021年7月22日 (木)

実にユニークな選曲のRickie Lee Jonesのカヴァー・アルバム。

_20210717-2 ”It’s Like This" Rickie Lee Jones(Artemis)

主題の通り,実にユニークな選曲のRickie Lee Jonesによるカヴァー・アルバムである。彼女には"Pop Pop"というこれまたユニークなカヴァー・アルバムがあったが,その続編と言ってもよいかもしれない。思うに,カヴァー・アルバムってのは,セルフ・プロデュースなら,自分が歌いたいと思う曲を自分のスタイルでって考えるだろうが,まさにそんな感じと言えばいいだろうか。そもそも"Up a Lazy River"のような古い曲,"On the Street Where You Live"のようなミュージカル曲,「言い出しかねて」のようなスタンダードに加えて歌われるのがSteely Dan,Marvin Gaye,Beatles,更にはTrafficと来ては,やはりこれはユニークだ。それがRickie Lee Jonesの若干クセのある歌い方で歌われる訳だが,私には抵抗がないとしても,彼女の歌い方は好みが分かれることは仕方がないと思う。

ここでは,参加しているミュージシャンや,アコースティック・ベースの全面的な採用により,ジャズ的な響きも相応に強く,実に渋い。こうした響きは約半分の曲で共同プロデュースを務めるBen Sidranの影響もあったのではないかと思わせる。むしろ,ジャケの見た目同様(笑),「華に欠ける」と言われても仕方がないところではある。逆にRickie Lee Jonesに派手派手しさは誰も求めないかもしれないが...。

そしてユニークなのは選曲だけではない。"Up a Lazy River"でバック・コーラスを務めるのはTaj Mahal,Dan Hicks,Ben Foldsの3人だが,この3人とは思えない結構まともな感じのコーラスとなっているのは,間違いなく意図的なものだろう。尚,この曲ではヴァイブの音が聞こえるが,クレジットには記載がない。一体誰が弾いているのか。パーカッションのBashiri Johnsonではないと思うが,だとすれば,オルガンでこの音を出したってことか?う~む,謎だ。

また,冒頭と最後にJoe Jacksonをピアノ,ヴォーカルでゲストに迎えるというのもこれまた意図的だろうし,Joe Jacksonは"For No One"でもピアノを弾いていて,ナイスな助演ぶりである。

こうした助演の面白さもあって,なかなか楽しめるアルバムだとは思うが,やっぱり地味な感じは否めない。決して悪い作品ではないのだが,チャートも最高位148位ってのも仕方がないかなってところだろう。星★★★☆。

Personnel: Rickie Lee Jones(vo, g, org), John Pizzarelli(g), Richard Davis(b), Paul Nowinski(b), Michel Elizondo(b), Carl Allen(ds), Peter Erskine(ds), Rick Marotta(ds), Bruce Brody(org), Bashiri Johnson(perc), Jeff Dellisanti(b-cl), Alex Foster(sax), Conrad Herwig(tb), Joe Jackson(p, vo), Ben Folds(p, vo), Taj Mahal(vo), Dan Hicks(vo)

2021年7月21日 (水)

Bryndle:典型的ウエスト・コースト・サウンドと言うべきか。

_20210717 "Bryndle" Bryndle (Music Masters/Pony Canyon)

このアルバムはどこかの店のバーゲン品で買ったはずだ。私が保有しているのは国内盤だが,500円ぐらいで買ったと記憶している。そんなことだけ覚えていて,りりーすされてから間もなく四半世紀ともなるのに,このアルバムもごくまれにしかプレイバックしてこなかった。まぁ,最近はストリーミングのおかげで新譜を買うペースも随分落ちているが,前はガンガン新譜を仕入れていたから,手持ちの音源を振り返る時間はそんなになかったってのも正直なところである。

だが,コロナ禍による在宅勤務の継続で,家で仕事をしながら音楽に触れる時間は増えたし,こうして古いアルバムを取り出す機会が増えてきたのは私にとってよかったと思っている。今後はおそらく在宅が基本になってくると思われるので,今後もそうした機会は維持できると思う。

それはさておき,メジャーなのかマイナーなのか微妙な線のミュージシャン4人によって結成されたバンドがBryndleである。おそらく日本で最も知名度が高いのがKarla Bonoffで,その次がAndrew GoldかWendy Waldmanか。Kenny Edwardsはミュージシャンのクレジットを眺めている人ならばちゃんと知っている。だから,メンバー全員がそこそこ知られている4人と言ってもよい。但し,決して「スーパー・グループ」とは言えないが(笑)。

そして出てくるのは典型的なウエスト・コースト・サウンド,そしてフォーク・ロックって感じの音であり,コーラス・ワークはEagles的にも響く。こういう音が好きな人間にとっては,何の抵抗もなく,かつ心地よく時間が過ぎていくと思わせる。突出した魅力っていうよりも,ベテランによる鉄壁の安定感ってところだろう。今や男性陣はこの世になく,このバンドの再結成は不可能となったが,なかなかいアルバムを残してくれたものだと思いたい。甘いの承知で星★★★★。

Personnel: Bryndle<Karla Bonoff,Kenny Edwards,Andrew Gold, Wendy Waldman(vo, instruments)> with Leland Sklar(b), Eddie Bayers(ds, perc), Scott Babcock(perc), Bob Carlenter(accor), James Ross(vla)

2021年5月 1日 (土)

こんなのもあったなぁ。Kenny RankinのBottom Lineでのライブ盤。

_20210428 "The Bottom Line Encore Collection" Kenny Rankin(Koch)

先日,Kenny Rankinの"A Song for You"をこのブログで取り上げたところで,そう言えばってことで,引っ張り出してきたのがこのCDである。「そう言えば」っていうぐらいなので,プレイバック頻度は低い(きっぱり)。しかし,このアルバムを聞いて,"A Song for You"にコメントを寄せて頂いたカビゴンさんが「私が聞いた中でも一位二位を争う歌の上手い人だと思います。ギターもピアノも上手かった。」と書かれているのもなるほどと思ってしまった私である。

本作はそのKenny Rankinによる,今はなきNYCのBottom Lineでのソロ・ライブの音源である。Bottom Lineには私もNYC在住中や出張時に何度か行ったことがあるが,ニューヨーク大学のそばということもあり,全然気取ったところのない(逆におしゃれ感は全くない)ライブ・ハウスであった。プログラムもSSW,ロック,ジャズと非常に多岐に渡っていて,今にして思えば,もっと行っておけばよかったと感じるヴェニューであった。確か場所そのものもニューヨーク大学から賃貸していたのではなかったかと思うが,東京で言えばお茶の水に素晴らしいライブ・ハウスがあるようなものだ。

それはさておき,"A Song for You"の記事でも書いたが,この人のフェイク,あるいは曲の崩しっぷりは相当凄い。歌に自信がなければこうはなるまいと思える。冒頭の"With a Little Help from My Friends"からして凄い崩しようである。ここではBeatlesの曲を5曲歌っているが,どれも一筋縄ではいかない。"While My Guitar Gently Weeps"にいきなり"My Funny Valentine"を交えるってのにも,思わず「ひょえ~」となってしまった私である。

このフェイクを受け入れられるかどうかは,聞く人によってわかれるとは思えるのだが,ここまでいくと本当に歌のうまい人にしか許されないレベルと言っても過言ではない。ある意味面白過ぎである。久しぶりに聞いたが,実に楽しませてもらった。確かにギターも無茶苦茶うまかった。このアルバムがレコーディングされたのは1990年なので,私の在米期間とも重なっているが,こういうのを普通に聞けたBottom Lineというヴェニューはやはりもっと行っておけばよかったと改めて思ってしまった。後悔先に立たず。星★★★★。

しかし,このアルバムのライナーの対訳はひどいなぁ。もう少し真っ当な翻訳をして欲しいものだ。どうでもいいけど。

Recorded Live at the Bottom Line in 1990

Personnel: Kenny Rankin(vo, g, p)

2021年3月10日 (水)

George Harrisonに期待すると梯子をはずされる”Bob Dylan 1970”。

1970"1970" Bob Dylan(Columbia)

録音後50年の節目と言えば聞こえはいいが,著作権切れを回避する手段として,Bob Dylanが欧州で限定リリースしたアルバム。

私も限定リリースされた時に入手を試みたのだが,本当にあっという間に売り切れてしまったようで,これが正式リリースされると聞いた時には喜び勇んで予約を入れたのであった。早々と売り切れた理由が"With Special Guest"と書かれたGeorge Harrisonとのセッションであることに疑いの余地はないだろう。

しかし,結果は主題の通りである。正直なところ,完成度の高いテイクもあれば,没テイクになって当然のような演奏もあって,玉石混交って感じが強い。そして,何より痛いのがGeorge Harrisonとの共演によるシナジーも何も感じないってところか。私はBob Dylanのアルバムはそこそこ保有しているが,決してコアなファンとは言えない。このアルバムを購入したのはあくまでもGeorge Harrisonゆえなのである。この程度じゃねぇ...って感じるのが筋ってところである。

ディスク1の冒頭から聞こえるDavid Brombergのギターの音で,おぉっ,これは結構いいのではないかと思ったのだが,後が続かないのだ。Official Bootlegのシリーズはそれぞれに聞きどころもあるのだが,本作に関しては私は全然魅力を感じないし,全然面白いと思えなかった。やっぱり本作は相当のファン向けと言ってよいものであるが,George Harrisonのファンにとっては,う~むとならざるを得ない出来。星★★★。記録として貴重なのは認めるが,これを聞くぐらいなら手許にあるアルバムをちゃんと聞きますわ。残念。

Recorded on March 3-5, May 1, June 1-5,August 12, 1970

Personnel: Bob Dylan(vo, g, p, hca), David Bromberg(g, dobro, mandolinb), Al Kooper(p, org), Emanuel Green(vln), Stu Woods(b), Alvin Rogers(ds), Hilda Harris(vo), Albertine Robinson(vo), Maeretha Stewart(vo), George Harrison(g, vo), Bob Johnston(p), Charlie Daniels(b), Russ Kunkel(ds), Ron Cornelius(g), Buzzy Feiton(g), Harvey Brooks(b)

2021年2月26日 (金)

”Tarzana Kid”:全く売れなかったらしいが,この軽渋さがいいのだ。

Tarzana-kid "Tarzana Kid" John Sebastian(Reprise)

私が長年聞いているアルバムである。何せ,このアルバムにはLittle Featの"Dixie Chicken"が収録されているが,私は本家よりこっちの方を先に聞いていたのだ。私はアナログもCDも保有しているが,アナログの方は確か従兄からもらったもの。売れなかったことを象徴するようなカット盤(笑)。だが,参加しているミュージシャンや,やっている音楽を考えれば,もう少し売れてもよかったのではないかと思わせる軽くて,渋くて,味わいのあるアルバムだと思う。まぁ,クレジットではA-4とB-4の曲が間違って記載されているが,何とも適当だが,そんなことは一切気にならない。

アルバムで言えば,A/B面双方味わいがあって楽しめるのだが,私は大概の場合,A面を聞いていたような気がする。B面には2曲のインスト曲があるってこともあったかもしれないが,やはりA面の5曲のJohn Sebastianの声の響きが何とも心地よかった記憶がある。だが,今回聞き直してみて,B面もそれなりによかったねぇなんて思っていた。

いずれにしても,アメリカ音楽好きが見たら,これはっと思うに違いないメンツが魅力的。こういうメンツが集まれば,こういう音になるだろうって感じになっているのが素晴らしく,期待が裏切られることはない。Lowell George然り,Ry Cooder然り。何年経ってもいいものはいいのである。ラストの"Harpoon"の,後のフュージョンの走りみたいなファンクっぽさには違和感がない訳ではないが,このアルバムはやっぱり好きだなぁ。星★★★★☆。

Personnel: John Sebastian(vo, g, banjo, dulcimar, hca, autoharp, marimba), Amos Garrett(g), Lowerll George(g, vo), Ry Cooder(g, mandolin), Russell Dashiell(g), Jerry McKuen(g), Ron Koss(g), Buddy Emmons(steel-g), Kenny Altman(b), Milt Holland(ds), Jim Gordon(ds), Bobby Hall(perc), David Grisman(mandolin), David Lindley(fiddle), Richie Olsen(cl), Pointer Sisters(vo), Emmylou Harris(vo), Phill Everly(vo)

2021年2月11日 (木)

紆余曲折を経て,ようやく入手したJoni Mitchell Archives Vol.1

Jma1"Joni Mitchell Archives Volume 1 (The Early Years 1963-1967)" Joni Mitchell (Rhino)

私がかなりのJoni Mitchellのファンであることは,このブログにも書いてきた。なので,このアーカイブ・シリーズが立ち上がることも記事にした(記事はこちら)。そして,極力早く入手すべく,Joni Mitchellのサイト経由でこのボックスを発注していた。

しかしである。リリースされてから1か月経っても届かない。業者にメールで問い合わせても反応最悪,更にその1か月後,改めて問い合わせたら,今度は全くの無反応である。コロナ禍の影響もあるだろうし,ストリーミングで聞けるからいいやと思っていたので,気長に待っていた。しかし,そろそろリファンドをリクエストしないといけないと思っていたのも事実。そして,先日紹介したJoni Mitchllのアルバム・ガイドを読んでいたら,やっぱり現物で聞くべきだと思い始めて,値段も手ごろだったこともあり,Amazonに発注したのであった。もし,ダブったらまた考えればいいやと思いながらである(苦笑)。

そして,現物がAmazonからデリバリーされたその日,米国の業者から,パッケージ・ロストにつき,リファンドするというメールが届いた。これでダブりの可能性はなくなったし,お金は戻ってくるのだが,本来早期予約者がもらえるはずだった特典は得られずということになったのは残念ではある。まぁそうした紆余曲折を経てようやく入手したので,気合いを入れて聞くことにしよう(笑)。

いずれにしても,このアーカイブ,今回はVolume 1ってことで,今後も続くものと思うので,その都度楽しみが増えることが待ち遠しい。

2021年2月 8日 (月)

SSWにはブラック・ホークの99選以外にもいいアルバムはあるってことで,今日はJesse Colin Young。

Together "Together" Jesse Colin Young(Raccoon)

Freeman & Lange以来,最近とみに高まるSSW熱である。そのベースとなっているのが「ブラック・ホークの99選」であることは間違いない事実なのだが,そこから派生して,99選に入っていないアルバムも聞き直している私だ。そんな私が今回選んだのがJesse Colin Youngのこのアルバム。

このアルバム,どこで買ったのか記憶が曖昧なのだが,学生時代,帰省した実家から三宮のレコ屋巡りに出て,見つけたものだったような気がするが,それも自信がない。あるいは従兄からもらったものだったか...。

Jesse Colin YoungはYoungbloodsからソロに転じて,長いキャリアを持つ人で,今でも現役でやっているみたいだ。実を言うと,私はJesse Collin Youngのアルバムはこれしか保有していない。彼の音楽にはまるってこともなかったのだが,このアルバムは実はかなり好きである。まず,私が惹かれるのが,この手作り感溢れるジャケの絵である。当時の奥方のSuzi Youngが描いたこのジャケの雰囲気はアルバムを反映したものと言ってよいと思っている。軽快で,小難しいところがなく,聞いていて幸せな気分になってしまうのだ。

正直なところ,私は通常,渋いSSWに魅力を感じるクチなのだが,その系統からはこのアルバムはちょっと外れると言ってもよいかもしれない。それでも,このアルバムに感じる魅力は長年ずっと変わらないし,実にいいアルバムだと思える。そんなアルバムだから,これまでもたまにプレイバックはしていたが,今回聞いてもその感覚は変わらず。やっぱり好きなのだ。

決してメジャーではないし,あまり知られていないアルバムと言ってもよいかもしれないが,ブラック・ホークの99選に入っていなくたって,いいものはいいのである。SSWのアルバムであれば,もっといいと思うものがあるが,私の愛聴盤ということで星★★★★☆としよう。本当に感じのいいアルバム(笑)。

Personnel: Jesse Colin Young(vo, g, b, as, ts), Scott Lawrence(p), Jeffery Meyer(ds), Richard Earthquake Anderson(hca), Peter Childs(dobro), Eddie Ottenstein(g), Jerry Corbit(vo), Suzi Young(vo), Ron Stallings(horn), John Wilmeth(horn)

2021年2月 2日 (火)

こんなのもありましたってことで,今日はCyrus Faryar。

_20210131-2"Cyrus" Cyrus Faryar(Elektra→Collectors' Choice)

昨今のブラッ・クホーク99選熱の高まりとともに,手持ちのSSW系のアルバムを「棚卸し」していて久しぶりに取り出したアルバムである。Cyrus FaryarはModern Folk Quartetを経て,ソロ・アルバムをリリースしている人である。もともとイラン系の人らしいが,ハワイでの生活が長いようなので,ここでもゆったりした音楽が展開されている。だが,先日取り上げたNorman Greenbaumのアルバムとは異質の「ゆったり感」と言ってよい。面白いのは参加ミュージシャンである。

冒頭の"Softly through the Darkness"のバックを務めるのはなんとOregonの面々である。もちろん,Ralph Townerも入っている。どういう縁での共演となったかはわからないが,Oregonっぽさってのはそんなに強く出ている訳ではない。そして,何曲かにコーラスが入るが,そこには結構大人数ががクレジットされていて,David Crosby,ママキャス,Bruce Johnston等の名前も見られる。全員が一度に参加したとは思えないが,あまりこの手のアルバムで聞けないタイプのコーラスと言ってもよいかもしれない。また,このアルバムはLA録音なので,Craig DoergeやRuss Kunkel等,いかにものミュージシャンも参加している。

正直ってしまうと,私にはこの人の比較的低音での歌い声はあまり魅力的に響いていないのだが,こういう声にフィットする音楽になっているということは言えると思う。波の音とかも入っていて,この感覚,やっぱりハワイっぽい。こういうのは自分の部屋で聞いているより,屋外で星でも見ながら聞くといいんじゃない?って感じがするアルバム。星★★★☆。

Recorded between Augsut 1970 and August 1971

Personnel: Cyrus Faryar(vo, g, b, bouzouki, saw, grass-hca), Ralph Towner(g, mellophone), Rodny Dillard(dobro), Dick Rosmini(g), Craig Doerge(p), Paul Harris(p), Glen Moore(b), Brian Garofalo(b, g, vo), John Horton(b), Russ Kunkel(ds), Mike Botts(ds), Colin Walcott(perc), Paul McCandless(eng-h, b-cl) with chorus

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