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カテゴリー「Reggae」の記事

2018年4月 1日 (日)

何も言うことがないBob Marleyライブのデラックス版。

"Live! Deluxe Edition" Bob Marley & the Wailers (Tuff Gong/Island)

_20180331多くを語ることすらおこがましいBob Marleyの名ライブであるが,その音源が録音されたのが1975年7月18日,そのデラックス・エディションである本盤はその前日(私の14歳の誕生日だ!それがどうした!! 爆)の演奏と18日の演奏のフル・ヴァージョンを収めたもの。

まぁ,正直言って,もとのライブ盤がよく出来ているので,そのデラックス・エディションと言っても,どうなのよって気もする。ただ,やはりファンとしては聞きたくなるのが人情だろうという感じの2枚組である。

今回,この2枚組を入手した上で,改めてオリジナルのアルバムを聞いてみたのだが,やはり馴染みがあるのがオリジナルの方であるがゆえに,ちょっと冗長な感じがなかったわけではない。そもそもディスク1とディスク2で曲が結構かぶっているしねぇ。18日の方が2曲多いが,それ以外は全く同じなので,やはりどちらかと言えばコアなファン向きの音源かもしれない。しかし,元のアルバムからわかっている通り,いい曲揃いの非常に優れた演奏なので,オリジナルを聞いたことがないリスナーがこちらから聞くというのもありかもしれない。その場合は18日の演奏を収めたディスク2から聞くのをお勧めしたい。

いずれにしても,いいものはいいということで,このライブに文句をつけること自体,私の中ではありえない。正直に言うと,私が一番Bob Marleyで驚いたのは"Catch a Fire"のジャマイカ版を聞いた時であって,このアルバムではない。本当の「素の」Bob Marleyの音楽はこれだったのねぇって思ったことも懐かしい。だからと言って,このアルバムの価値が下がることは絶対ないが...。オリジナルへの敬意も込めて星★★★★★。

Recorded Live at Lyceum, London on July 17 & 18,1975

Personnel: Bob Marley(vo, g), Carlton "Carly" Burrett(ds), Aston "Family Man" Barrett(b), Tyron Downie(key),Al Anderson(g), I-Threes(vo)

2017年8月17日 (木)

夏だ,レゲエだ,今日はGregory Issacsだ。

"Cool Ruler" Gregory Issacs(Front Line/Virgin)

_20170816バカの一つ覚えのように,夏になるとレゲエとかフリー・ジャズが聞きたくなるとこのブログにも書いている。しかし,今年のように,夏らしい天気に恵まれない長雨の中で,レゲエってどうなのよと思いつつ,気分だけでも夏っぽくってことで,本作である。

私は決してレゲエのまともなリスナーではないので,聞いているアルバムは極めて限定的である。保有しているアーティストもBob Marley,Jimmy Cliff,Black Uhulu,Third World,それにPeter Toshぐらいだから,所謂大物しか聞いていない。今日取り上げるGregory Issacsだって,十分メジャーな存在だと思うのだが,実は先日Apple Musicで本作を聞いて,心底痺れてしまったのである。いやぁ,これはいい声だ。レゲエかくあるべしと思ってしまったのである。

レゲエが心地よく響くのは,心拍とリズムが合致しているからだと言われるが,もちろんそういう要素はあるとしても,そこに演奏力や歌い手のヴォーカルの質が加われなければ,本当の気持ちよいレゲエにはならないと思う。そうした要素が,このアルバムには兼ね備わっていると,ストリーミングで聞いた瞬間感じてしまったのだから,これは保有に値するということで発注である。値段も安かったしね(笑)。

吹き込まれてから40年近くなるこのアルバムを,私はApple Musicで初めて聞いたのだが,古臭さを全く感じさせないのが,レゲエのいいところかもしれない。もちろん,レゲエを幅広く聞いていれば,はやりすたりのサウンドはあるんだろうが,私のような極めて「適当」なレゲエのリスナーにとっては,これぐらいが一番気持ちよい。とにかく,Gregory Issacsの声が魅力的である。やっぱり勉強が足りないねぇと思ってしまったが,遅ればせながらでもなんでも,彼の音楽の存在を認識できてよかった。喜んで星★★★★★を謹呈しよう。Theの定冠詞を付けてもよさそうな典型的良質レゲエである。夏はどこへ行ったかと思いつつ,こういう音楽を聞いて,ちょっとは夏っぽい気分に浸るのもまたよしってことで。

Personnel: Gregory Isaacs(vo), The Heptones(vo), Sly Dunbar(ds), Robbie Shakespeare(b), Ernest Wilson(b), Eric "Bingy Bunny" Lamont(g), Earl "Chinna" Smith(g), Ranchie McLean(g), Ansel Collins(key), with horns by Bobby Ellis, Tommy McCook & Herman Marquis

2014年7月17日 (木)

今日は休暇でThird Worldを聞いている私

Third_world "96º In The Shade" Third World (Mango / Island)

今日は私が年齢を重ねる日であるが,恒例として会社は休むことにしている。なので,午前中のこの時間にもまったりしながら,音楽を聞いている私である。働いている皆さん,ごめんなさい(笑)。

ということで,今日取り上げるのは夏になると顔を出すレゲエであるが,本日はThird Worldである。後にStevie Wonder作の"Try Jah Love"みたいなポップ・チューンをヒットさせて,これがレゲエなのかと思わせた彼らであるが,まだまだ真っ当なレゲエをやっている時期の作品で,どっちが好きかと言われれば,私は間違いなく本作の方を取る。

レゲエのリズムは心拍と連動するものであるがゆえに気持ちがよいのだとする説もあるが,確かにそうかなと思わせる部分もあるように思える。だが,レゲエの音楽は,歌詞をよくよく眺めていると,メッセージ性の強いものが多く,本作もそうである。私がレゲエを聞く場合,このリズムに身を委ねることを優先してしまうことがほとんどで,本当は音楽の聞き方としてはいかんのかもしれんなぁと思いつつも,私のレゲエに対する接し方は通常はそうなってしまうのである。

しかしである。このタイトル,「日陰でも(華氏)96º」という摂氏に変換すれば35.6℃の灼熱(くそ暑い状態)を指すが,この歌が本作に収められた"1865"に歌われた同年のモントラ・ベイの反乱に基づくものであり,歌われているのが次のような歌詞だと認識すれば,これはお気楽に聞いてはならないと思えるのである。

Some may suffer and some may burn
But I know that one day my people will learn
As sure as the sun shines, way up in the sky
Today I stand here a victim the truth is I'll never die

As sure as the sun shine
Way up in the sky,
Today I stand here a victim -
The truth is I'll never die...

このメッセージ性がレゲエのいいところでもあり,日頃のチャラチャラした気分を正す効果もあるということと認識しておこう。音楽に込められたメッセージを理解すれば,更にその魅力は増すはずなのだ。という意味では日頃のいい加減な音楽の聞き方を反省してしまった(苦笑)。

しかし,それはさておき,これがよく出来たアルバムであることは何年経っても変わらない。喜んで星★★★★★を謹呈しよう。だが,エアコンの聞いた部屋で"96 Degrees in the Shede"なんて聞いていてはそれはそれでけしからんなぁ(爆)。

Personnel: Bunny Rugs(vo), Michael "Ibo" Cooper(key), Stephen "Cat" Coore(g), Irvin "Carrot" Jarrett(perc), Willie Stewart(ds), Richard Daley(b)

2012年7月 9日 (月)

夏になると出てくるレゲエ

Red "Red" Black Uhuru (Island)

このブログにレゲエのアルバムが出てくることは稀である。Black Uhuruの"Chill Out"をこのブログに取り上げたのももう4年前になる(記事はこちら)し,それ以来,レゲエ関連の記事はアップした記憶がない。しかしである。実は私,そうは言いながら結構なレゲエ好きで,夏になるとプレイバック頻度が高まっていくのである。我ながらワンパターンな発想,行動パターンだと苦笑せざるをえないが,鬱陶しい夏を乗り切るにはレゲエの緩やかなビート,心地よいグルーブが必要だと感じてしまう私である。

今回の"Red"は彼らの最高傑作に推す人も多い作品だが,いかにもレゲエらしいテンポとビートなので,聞いていて自然に体が揺れてしまうわけだが,"Chill Out"と比べてみれば,シャープさは"Chill Out"に譲るとしても,レゲエらしさはこちらの作品の方が濃厚なような気が する。よって,どちらが好きかは好みの問題ってところだろう。

だが,1980年代前半は彼らBlack Uhuruにとっての活動のピークであり,曲のクォリティ,演奏ともに文句をつけるところはない。ただ,私としては"Chill Out"の方が好きなので,それによってあっちが星★なら,相対的に本作は星★★★★☆となるわけだが,それでもこれは本当にレゲエらしいサウンド,ビート,そしてグルーブだと言ってよいように思える。よって,私のような季節的リスナーではなく,正調レゲエを愛する真っ当なオーディエンスはむしろこちらを評価するかもしれないなぁと思ってしまった。

いずれにしてもBlack Uhuruってのはいいグループだったなぁと思わせるナイスなアルバム。まぁ,ジャケは紅一点のPumaはキュートに写っているが,男性陣2名は相当怖いよねぇ。と言ったら,あんたの方がずっと強面じゃんとすずっくさんから言われそうだが...(爆)。 

Personnel: Michael Rose(vo), Duckie Simpson(vo), Puma Jones(vo), Sly Dumber(ds), Robbie Shakespear(b), Sticky Thompson(perc), Ranchie McLean(g), Radcliff "Dougie" Bryan(g), Mickey Chung(g), Barry Reynolds(g), Keith Sterling(p), Robbie Lynn(p)

2008年7月27日 (日)

夏と言えばレゲエである

Black_uhuru "Chill Out" Black Uhuru(Island)

先日,「夏と言えばハワイアンである」なんて書いたばかりだが,今日は舌の根も乾かぬうちにレゲエである。レゲエのビートは心臓の鼓動に一致しているから気持ちよいのだとよく言われるが,確かにそうである。しかし,冬場にレゲエを聞きたいと思うことはあまりなくて,私の場合,レゲエのアルバムの保有枚数は決して多くない中,原則夏にばかり聞いている気がする。

本来,レゲエと言えばBob Marleyだが,天邪鬼の私はここではMarleyではなく,Black Uhuruを取り上げることにしよう。このアルバムはBlack Uhuruの最高傑作に挙げられることも多いが,私はほかのアルバムを聞いたことがないので,バンドとしての比較はできないが,ボーカルとバンドのブレンド具合なんかはやはり優れたものだと思わせる出来である。何てたって,プロデュースはSly & Robbieであるからおかしな仕事にはならないのは当然と言えば当然である。彼らの名前は以前ほど耳にすることはなくなってしまったが,今は何をしているのだろうか。

Black Uhuruはボーカリスト3人のユニットであるが,クレジットを見るとSly & Robbieの扱いがほかのミュージシャンより大きくなっているから,このアルバムではその5人組を以ってBlack Uhuruだったと解釈してもよいかもしれない。それにしてもやはりこのビートの心地よさである。ここでのRobbie Shakespearの突き刺さるようなベース音に反応できなければ,そのリスナーはレゲエには向いていない。これこそレゲエの醍醐味である。これでビールに枝豆でもあれば,猛暑にも耐えられるという風に思ってしまう(嘘)。たまにしか聞かないレゲエであるが,夏と言えばやはりレゲエである。そう言えばレゲエ・サンスプラッシュってどうなってしまったのかな。行ったことはないが...。

いずれにしても,このアルバム,素晴らしいレゲエ・アルバムであることは間違いなく,Bob Marleyとは異なった個性を聞かせてもらえる私には貴重なアルバムである。Marleyが乾いた感覚とすれば,ややウェットな感覚も持ち合わせているところが好みが分かれるところかもしれないが,毎年の夏への貢献度を含めて星★★★★★。

Personnel: Michael Rose(vo), Duckie Simpson(vo), Puma Jones(vo), Sly Dumber(ds), Robbie Shakespear(b), Sky Juice(perc), Sticky Thompson(perc),  Ranchie McLean(g), Radcliff "Dougie" Bryan(g), Mickey Chung(g), Barry Reynolds(g), Ansell Collins(p), Robbie Lynn(p), Wally Badarou(synth)

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