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カテゴリー「ソウル/R&B」の記事

2025年12月28日 (日)

2025年の回顧:音楽編(その1:ジャズ以外)

2025-best_1

今年の回顧も3回目となった。今回はジャズ以外の音楽で気に入ったものをご紹介することにしよう。と言っても,新譜を買うことは少なくなったし,せいぜいストリーミングでチェックするのが関の山という中で,回顧もへったくれもないだろうと言われればその通り。今年聞いた中で最も刺激的だったのは実はThe Cureの"Songs of the Lost World"だったのだが,同作品は昨年のリリースなので,今回は対象外とする。しかし,今年の初頭に聞いた作品ではありながら,記憶に残るというのは大したものだと思っているので,敢えてその名を挙げておく。

では今年聞いた中で,何に一番興奮したかと言えば,録音は10年も前なので反則と言えばその通りのTedeschi Trucks BandがLeon Russellと共演した"Mad Dogs & Englishmen Revisited Live at Lockin’"であった。アメリカン・ロック好きが興奮させられること必至のこのアルバムこそ,私にとってのロックにおけるナンバー1アルバム。

そして嬉しかったのが私の「推し」であるRachael Yamagataの9年ぶりのフル・アルバム"Starlit Alchemy"であった。少々仰々しい曲もあるところは惜しかったのだが,それでもやはりこの人の声は魅力的だと思えた。

また今年の後半では Mavis Staplesが多彩なゲストを迎えた"Sad and Beautiful World"が素晴らしかった。Mavis Staplesの音楽界における立ち位置を示すものとして,このアルバムはやはり高く評価すべきものと思っている。

ミュージック・マガジン誌でも今年のベスト・アルバムが発表されているが,ロックにしろ,ソウルにしろ,その他のジャンルにしろ,私が全然聞いたことのない音楽ばかりが並んでいて,見事なまでに私の関心領域から外れているのがよくわかった。今までだったら,聞いてみるかと思えたものも,食指が動かないというところに自分の加齢を感じたと言ってもよいだろう。来年はもう少し新しい音楽にも関心を示さんといかんなぁと反省しつつ,もう好きなものだけ聞いてりゃいいじゃんと思うのも一方では事実。さて,どうなることやら...。

2025年12月10日 (水)

Steve Cropperを偲んで"Dedicated"を聞く。

_20251208_0001 "Dedicated: A Salute to 5 Royales" Steve Cropper(429 Records)

先日亡くなったSteve Cropperを偲ぶなら何がいいかと思いつつ,そう言えばSteve Cropperのアルバムを保有していたことを思い出し,取り出したのがこのアルバム。2011年にリリースされたアルバムだが,このブログにはなぜかアップしていなかった。

サブタイトルにもある通り,Steve Cropperが影響を受けた"5" Royalesへのトリビュート・アルバム。サブタイトルは5 Royalesとなっているが,5には"5"とダブル・クォーテンションを付けるのが正しいようだ。不勉強にして"5" Royalesについては全然知らなかったが,50年代を中心に活躍したR&Bグループらしい。若かりし頃のSteve Cropperが影響を受けたとのことで,ここでは多様なゲストを迎えてのアルバムとなった。特に影響されたのはギタリストのLowman "Pete" Paulingらしいが,ライナーにはそのストラップに関する記述が結構されている。

ここではいかにもテレキャスターらしい音が溢れていて,これぞSteve Cropperって感じの音が全編で続く。エフェクターなんて大していらないぜっ!みたいな音が何ともソウルフル。こういう音源を聞くとつくづく惜しい人を亡くしたと思う。

アルバムについても少し述べておこう。そもそもアルバムのベースとなる演奏をしているリズム・セクションの面々が素晴らしく,それだけで出てくる音が想像できる。Steve Cropperを支えるのがSpooner Oldham,David Hood,Steve FerroneにSteve Jordanという面々なのだ。そしてベーシック・トラックのレコーディングを担当したのが,ヴォーカルも聞かせるDan Pennとあってはくぅ~っとなること必定なのだ。

ゲストも豪華だ。Steve Winwood,Bettye Lavette,B.B. King,Lucinda Williams,Delbert McClinton,更にはBrian May等に加え,Keb Moはバック・コーラスだけって何とも贅沢である。これも偏にSteve Cropperの人徳ゆえってところと思える。そうした点も踏まえ,改めてではあるが,R.I.P.。

Personnel: Steve Cropper(g, vo), Spooner Oldham(p, el-p, org), David Hood(b), Steve Ferrone(ds, perc), Steve Jordan(ds), Neal Sugarman(ts), Jon Tiven(ts, vo) with Steve Winwood(vo, org), Betty Lavette(vo), Willie Jones(vo), B.B. King(vo, g), Shemeka Copeland(vo), Lucinda Williams(vo), Dan Penn(vo), Delbert McClinton(vo), Brian May(g, vo), Sharon Jones(vo), Buddy Miller(vo, g), Dylan Lebranc(vo) + Harry Stinson(vo), Beth Hooker(vo), Angel Cropper(vo), Leroy Parnell(vo), Keb Mo(vo), Billy Block(tambourine)

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2025年11月27日 (木)

3月のライブを見逃したことを強く後悔したMavis Staplesの新作。

_20251119_0001 "Sad and Beautiful World" Mavis Staples (Anti-)

Mavis Staplesと言えば,Ry Cooderとやった"We'll Never Turn Back"に痺れたのがこのブログを始めた2007年だから,それからは随分時間が経過したものだ。

そして,それから幾星霜,今年の7月で86歳(!)となったMavis Staplesの新作。高齢ゆえ次があるかわからないということで,3月の来日に行くか悩んだ末,結局行かなかったことを強く後悔させるような新作である。そもそもリリースを知って,ストリーミングで聞いたのだが,1曲目のTom Waitsの"Chicago"を聞いただけで,「買い」を決意した私であった。とにかくこの"Chicago"がカッコいいのだ。冒頭からゲストのDerek Trucksのスライドが炸裂してぞくぞくしてしまった。ついでにここではBuddy Guyもギターで参加という豪華キャスト。

最初の"Chicago"の印象が強烈であるがゆえに,その後の展開は少々落ち着いた感覚を覚えるが,そこでのテーマは「連帯」であり,「怒り」であり,それを越える「希望」であり「慈愛」だと考えれば,この流れはうなずける。

バンドはプロデューサーも兼ねたBrad Cookを中心とするほぼ固定のメンツに,ヴォーカルを中心としたゲストが加わるという形式と考えてよいが,知った名前もあれば,聞いたこともない人もいる。しかし,それぞれがレーベル契約を持っている人だし,Wikipediaで調べればそれなりの人たちばかりで,私が不勉強なだけということになるが,いずれにしてもこうしたメンツが集うというのがMavis Staplesの音楽界における立ち位置を示すものと言ってよい。

私にとってのMavis Staplesは何はなくとも"We'll Never Turn Back"になってしまうのだが,このアルバムは静かな感動を呼ぶというところだと思う。"We'll Never Turn Back"の後に何枚か購入したMavis Staplesのアルバムでは最も出来がいいと思う。星★★★★☆。

Personnel: Mavis Staples(vo), Brad Cook(g, b, synth, vib, tambourine), Phil Cook(g, p, el-p, org, synth), Buddy Guy(g), Derek Trucks(g), Bonnie Raitt(g, vo), Rick Holmstrom(g), Nathan Stocker(g, synth), MJ Lenderman(g, ds, vo), Colin Croom(pedal steel), Andrew Marlin(mandolin), Andy Kaulkin(p), Will Miller(synth, tp), Jeff Tweedy(b), Matt McCaughan(ds, perc, b, synth), Spencer Tweedy(ds), Matt Douglas(sax), Trevor Hagen(tp), Sam Beam(vo), Tré Burt(vo), Nathaniel Rateliff(vo), Amy Ray(vo), Anjimile(vo), Kara Jackson(vo), Katie Clutchfield(vo), Eric Burton(vo), Justin Vernon(vo), Patterson Hood(vo)

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2025年11月 5日 (水)

Dionne WarwickボックスからDisc 3を聞く。

Here-i-am_20251101183601 Dionne Warwickの12枚組ボックス,"Make It Easy on Yourself: The Scepter Recordings 1962-1971"から今日はDisc 3。このディスク3は"Here I Am"と"Here Where There Is Love"の2枚のアルバムをカップリングし,ボーナス・トラックを3曲追加したもの。

"Here I Am"には特大のヒット曲は収められていないが,"I Love You Porgy"なんかを歌っているのが珍しいと言えば珍しいが,それでもほとんどは安定のBurt Bacharachサウンドと言ってよいので,ヒット曲があろうがなかろうが楽しめることは間違いない。だが少々地味だと思われても仕方がない部分があるのは事実だと思う。

Here-where-there-is-love しかしこのディスク3においてはもう一枚の"Here Where There Is Love"の方がはるかにDionne Warwickの魅力を示すものと思うし,曲も粒揃いだ。究極は"Alfie"(これがシングルのB面だったというのは信じがたいが)だと思うが,"Alfie"に限らずここにはBurt Bacharachサウンドに乗ったDionne Warwickの良さが凝縮されているとさえ感じてしまう。彼らに期待する音がここには詰まっていると思うし,これまで聞いてきたアルバム群においては,コラボレーションの成果としての一つのピークだったと言ってもいいのではないだろうか。まぁBob Dylanの「風に吹かれて」がDionne Warwickに合っているかは微妙だが,ここまでオリジナルと違うかたちならこれはこれでありだ。

このボックスに関してはいつも書いていることだが,やっぱいいですわぁ(笑)。

2025年10月17日 (金)

先日購入のDionne WarwickボックスからDisc 2を聞く。

Dionne Warwickの12枚組ボックス,"Make It Easy on Yourself: The Scepter Recordings 1962-1971"から今日はDisc 2だ。このディスクには"Walk on by"を含む"Make Way for Dionne Warwick"と,"Unchained Melody"も入った"The Sensitive Sound of Dionne Warwick"の2枚のアルバムが収録されている。これらもまたまたBurt BacharachとHal Davidのプロデュースであるから,間違いないのだ(笑)。

Make-way-for-dionne-warwick

"Make Way for Dionne Warwick"には"Walk on by"だけでなく,"A House Is Not a Home"や"Reach Out for Me"も入っていれば,更には"(They Long to Be) Close to You"の最初期のヴァージョンが収録されているところの注目度が高い。全編を通して安定のBurt Bacharachサウンドと言ってよいもので,いかにもな音を聞いているだけで幸福感が満ちてくる。このアルバム辺りからが実質的なDionne Warwickの黄金期の始まりと言ってもよいかもしれない。9曲目と10曲目だけはBacharach / Davidチームのプロデュースではないが,9曲目の"Get Rid of Him"は元々Schirellsの歌のヴォーカルをDionne Warwickに置き換えたかららしい。10曲目は詳しいことはわからないが,Gerry Goffin / Carole Kingの曲だしねぇ。

The-sensitive-sound-of-dionne-warwick もう一枚の"The Sensitive Sound of Dionne Warwick"にはDionne Warwick自身の目ぼしいヒット曲は含まれていないのだが,Righteous Brothersがヒットさせる"Unchained Melody"を彼ら以前に取り上げているところがポイントと言ってよいだろう。結構派手なアレンジとなっていると感じるが,この曲に関してはやはりRighteous Brothersの印象が強いのは仕方ないところか。そのほかにシングル・カットされているのは"Who Can I Turn to"と"You Can Have Him"の2曲だが,まぁこの2曲も中ヒット程度で,そのほかのシングル関係はB面曲が4曲なので,やはり少々地味な印象を与えるのは仕方ないところだろう。ついでに言っておけば"You Can Have Him"のアレンジは,少々Dionne Warwickに不釣り合いな感じがする。一方で,後にKeith Jarrettも演奏するPeggy Lee / Victor Youngの"Where Can I Go without You”って選曲はナイスだが。

まぁ,そうは言っても,聞き流すもよし,傾聴するもよしというのがDionne Warwickなので,どのような局面においてもプレイバックされていても何の問題もないと感じさせるのであった。やっぱりいいですなぁ。

2025年9月25日 (木)

先日購入のDionne WarwickボックスからDisc 1を聞く。

Presenting-dionne-warwick

先日当ブログでも記事にしたように,Dionne Warwickの12枚組ボックス,"Make It Easy on Yourself: The Scepter Recordings 1962-1971" を入手したので,まずはそのDisc 1から順番に聞いて行こうというもの。このDisc 1はDionne Warwickの1stアルバム,"Presenting Dionne Warwick"と2ndアルバム,"Anyone Who Had a Heart"を組み合わせて,ボートラ2曲を収録したものとなっている。そもそもこの2枚からしてBurt BacharachとHal Davidが多くの曲を書き,プロデュースしていることからしても,どれほど彼らがDionne Warwickを買っていたかのうかがわれる。筒美京平がいしだあゆみや平山三紀を買っていたのと似たような感じもする。それがはるかに長期に渡っているのだから,Dionne WarwickとBurt Bacharachは決して切り離して考えることはできないのだ。

Anyone-who-had-a-heart まぁこの2枚には後の大ヒット曲のようなものは含まれておらず,2ndのタイトル・トラックがポップ・チャートの8位に到達した程度であるから,後の大ヒットに向けた助走期間と言ってよいアルバムだろう。Dionne WarwickはR&Bカテゴリーで捉えられることもあるが,私にとってはあくまでもこの人はポップス畑の人だと思っている。ソウルの世界での「黒い情念」みたいな感覚からはかけ離れた世界の音楽ではある。だが,Burt Bacharachの音楽に惹かれる私のような人間にとっては心地よいことこの上ないのだ。

どうもチャートの動きを見ていると,アメリカより英国で先に売れたように見えるが,このある意味クセのなさが英国においても多くの人に受けたと思えるのだ。逆に純粋R&B/ソウル好きからすれば,Dionne Warwickの評価は高まらないのではないかと思えてしまうが,それがどうした!?と開き直りたい。このディスクを聞いて,初めて聞いた曲も多数だが,何回でもリピートできてしまうのがDionne Warwick,あるいはBurt Bacharachの音楽のよさだと思った私であった。

Disc 1だけでこれだけはまってしまうのだから,このボックスは私をDionne Warwickの沼に誘うこと必定だと思ってしまった。いやぁそれにしてもいいねぇ。古臭いと言われれば否定はしないが,こういうのをエヴァ―グリーンというのだ。1枚聞いただけでボックスを買って正解だったと思ってしまった。聞けばわかるのだ。まじでたまりまへんわ。

2025年9月22日 (月)

またもやってしまった無駄遣い?Dionne Warwickの12枚組をゲット。

Dionne-warwick-make-it-easy "Make It Easy on Yourself: The Scepter Recordings 1962-1971" Dionne Warwick(SoulMusic Records)

またもやってしまったってところだ。Dionne Warwickの12枚組のボックス・セットを購入である。正直言っていつ聞くの?という感覚はあるし,Burt Bacharachとのコラボレーションを振り返るならば,ベスト盤でもいいのではないかという話もある。だが,私は全盛期と言ってよいこの時代のDionne Warwickのアルバムは聞いたことがなかったし,確実に楽しめるだろうという確信もあっての購入となった。

ストリーミングで聞けるものもあるのは事実だが,レア・トラックや未発表曲はやはり魅力的に見えてしまうのが,媒体指向の強い私の性だ。無駄遣いと言われれば返す言葉はないが,これから時間を掛けて聞く楽しみを与えてくれることを期待したい。当分は在宅勤務のBGMとなることで,きっと仕事も捗るであろう(爆)。

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2025年7月25日 (金)

James Mason@Blue Note東京参戦記。

James-mason_20250724080301James Masonと言えば,私にとっては「邪魔者は殺せ」等の名優を思い出すことになるのだが,今回のJames Masonは"Rhythm of Life"なるアルバムで知られるミュージシャンだそうである。この"Rhythm of Life"はレア・グルーブの世界では結構有名らしいが,私は聞いたこともなかった。今回「夜の部活」メイトからのお誘いに乗ってライブに参戦するにあたって,ストリーミングで聞いてから現地に向かった。会場は年齢層やや高めの人々でフルハウス状態なのにはびっくりした私である。

そして肝腎のライブの演奏は,アルバムにも収録されている"Hey Hey Hey"からスタートしたのだが,そもそもここでのPhilip Wooのキーボード・ソロがいけていなくて,出だしから私はずっこけてしまった。そしてドラムスが全然グルーブ感を生み出していない。レア・グルーブと言いつつ,このグルーブ感の欠如は致命的。事前にストリーミングで聞いたアルバムのグルーブ感は「なるほどね」という感じだっただけにこれは痛い。

ゲストとして加わっVanessa HaynesとTom O'GradyはIncognitoのメンバーらしいが,彼らのサポートを受けても私には彼らの演奏は全然面白いと思えなかったし,最後はスタンディングで乗りまくるアリーナの聴衆をサイドの座席から冷めた目線で見ていたのであった。Tom O'Gradyの名誉のために言っておけば,彼のソロはPhilip Wooよりははるかにましだったが。

しかしながら,そもそもこの演奏にキーボード3人が必要だったとも思わないし,私は残念ながら行けなかったが,先日同じBlue Note東京でのJeff Lorber Fusionは4人編成でもはるかにグルーブしていたという「夜の部活」メイトの言に間違いはなかろう。急造バンドの哀しさってところもあろうが,通常Blue Note東京に出演するような一流のミュージシャンたちとは明らかに格が違った。それがリーダーたるJames Masonの限界だ。

ライブの場なんだからもっと楽しめばいいじゃんと言われればその通りかもしれないが,つまらない演奏を聞かされてまで「満足した」とは言いたくない(きっぱり)。まぁたまにはこういうこともあるわねってことにしておくが,正直な感想として書いておく

Live at Blue Note東京 on July 23, 2ndセット

Personnel: James Mason(g), Gerald Painia(ds), Arno Ray Lucas(per), Zak Croxall(b), Philip Woo(key),
安部潤(key), 今井晴萌(ts), Chloe Kibble(vo), Vanessa Haynes(vo), Tom O'Grady(key)

2025年3月11日 (火)

ソウル/ブラコン色が濃厚になったQuincy Jonesの"Body Heat"。

_20250308_0001"Body Heat" Quincy Jones (A&M)

A&Mレーベルに残したQuincy Jonesのアルバムはそれぞれに聞きどころがあると思うが,曲の粒揃い加減ということではこのアルバムは結構高く評価していいのではないかと思う。特に"Everything Must Change"が収録されているポイントが高い。作曲者であり,シンガーであるBenard Ighnerにとって,これは畢生の名曲と言ってもよかったと思うし,Marlena Shawの"Who Is This Bitch, Anyway?"をプロデュースしたのと並んで,彼の人生における二大成果の一つだったと言ってもよい。

更にこのアルバムはLeon Wareに活躍の場を与えたという点でも評価すべきだと思う。冒頭のタイトル・トラックに加え,最後に収められた"If I Ever Lose This Heaven"は極めて魅力的であり,その辺りにQuincy Jonesの優れた審美眼を感じるのだ。かと思えばBenny Golsonの"Along Came Betty"のような曲もやってしまいながら,コンテンポラリーな感覚に仕上げていて,ほかの曲と違和感がないのも素晴らしい。プロデューサーとしての仕事っぷりに敬服してしまう一作。

参加しているミュージシャンを見るだけで嬉しくなってしまうようなナイスなアルバムだと思う。これも久しぶりに聞いて温故知新を感じてしまった私である。星★★★★★。

Personnel: Quicy Jones(prod, vo), Dave Grusin(el-p, synth), Herbie Hancock(p, el-p, synth), Richard Tee(el-p), Bob James(el-p), Billy Preston(org, synth), Mike Melvoin(synth), Dennis Coffey(g), Arthur Adams(g), Phil Upchurch(g), Eric Gale(g), "Wah Wah" Watson(g), David T. Walker(g), James Gadson(ds), Paul Humprey(ds), Bernard Prudie(ds), Gardy Tate(ds), Bobby Hall(perc), Chuck Rainey(b), Melvin Dunlap(b), Max Bennett(b), Tom Morgan(hca), Hubert Lawa(fl), Jerome Richardson(reeds), Chuck Findley(tp), Frank Rosolino(tb), Clifford Solomon(reeds), Peter Christlieb(reeds), Robert Margouleff(prog), Malcolm Cecil(prog), Leon Ware(vo), Bruce Fisher(vo), Jim Gilstrap(vo), Minnie Riperton(vo), Benard Ighner(vo), Al Jarreau(vo), Tom Bahler(vo), Joe Greene(vo), Jesse Kirkland(vo), Carolyn Willis(vo), Myrna Matthews(vo)

本作へのリンクはこちら

2025年3月 9日 (日)

追悼,Angie Stone。

Angie-stone

Angie Stoneが亡くなった。ライブを終えての移動中の自動車事故で亡くなるとは何とも惜しい。私が彼女のアルバムを初めて聞いたのは2004年の"Stone Love"のことだったが,その後追っかけた訳ではないとしても,アルバム"Rich Girl"も結構高く評価していた(記事はこちら)。ネオ・ソウルとも言われたが,私にとっては耳馴染の良い歌手であった。

よくよく見れば,彼女は私と同い年。まだまだ活躍の余地はあっただろうと思うとなおさら惜しい人であった。

R.I.P.

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