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カテゴリー「ソウル/R&B」の記事

2023年1月25日 (水)

フィジカルでリリースされないのが惜し過ぎるLizz Wrightのライブ音源。

Holdingspace"Holding Space: Live in Berlin" Lizz Wright (Blues & Greens)

私が最初にLizz Wrightの音楽に接したのは"The Orchard"でのことだったが,そこから遡ってデビュー作含めて,ずっとLizz Wrightの音楽を聞いてきたし,彼女のアルバムが出れば,高く評価してきたつもりだ。彼女のさまざまなタイプの音楽に根差した歌唱,そして声は実に魅力的であり,これまでも,そしてこれからも期待できる歌手だと思っている。

そんなLizz Wrightの最新作は,彼女自身が設立したと思しきBlues & Greensレーベルからのもので,去年の夏場にはリリースされていたはずだ。しかし,このアルバム,フィジカルな媒体では発売されず,ストリーミング/ダウンロード・オンリーというかたちになっていたため,私は聞いてはいたものの,このブログにアップできていなかった。

このライブ音源は,2018年の欧州ツアーの模様を収めたものらしく,録音から少々時間は経過しているが,改めて聞いても,その音楽の魅力は不変である。私が彼女のライブに接したのはもう7年以上前のCotton Clubにおいてであったが,その時の感動が甦るような素晴らしいアルバムだと思う。

バック・バンドもタイトなまとまりを示し,Lizz Wrightの歌唱を適切にサポートしているのも嬉しいが,とにもかくにもLizz Wright本人の歌が魅力的過ぎる。来日時にも歌ったNeil Youngの"Old Man"のカヴァーなんか最高だよなぁと思ってしまう。私がフィジカルな媒体にこだわってさえいなければ,このアルバムは間違いなく昨年のベスト・アルバムの一枚に加えていたと思わざるをえない素晴らしい音源。星★★★★★。

このアルバムとタイミングは違うが,North Sea Jazz Festivalで歌った"Old Man"の映像を貼り付けておこう。MCやらイントロやらに続いて,Lizz Wrightが歌いだした瞬間,くぅ~っとなること必定。また来日してくれないものか...。

Recorded Live in Berlin in 2018

Personnel: Lizz Wright(vo), Chris Bruce(g), Bobby Ray Sparks II(key), Ben Zwerin(b), Ivan Edwards(ds)

2022年12月17日 (土)

John Legendのゴージャスで楽しいホリデイ・アルバム。

_20221215 "A Legendary Christmas: Deluxe Edition" John Legend(Columbia)

最近はホリデイ・アルバムを聞くことも少なくなった私だが,先日,John Legendの新作を聞いて,そう言えばこのJohn Legendのホリデイ・アルバムって聞いてなかったなぁと思って,慌てて発注したもの。

本作はそもそも2018年にリリースされたものに,4曲追加したデラックス・エディションが翌年発表されたようで,私がゲットしたのは後者。お馴染みのホリデイ・ソングにオリジナルを加えた構成は実に楽しくも,ゴージャスな作りで,Stevie Wonder,Kelly Clarkson,そしてEsperanza Spaldingがゲストとして華を添える。オリジナルとは曲順も変わっているようだが,Donny Hathawayの"This Christmas"の追加なんかは嬉しいところ。ポップ,ソウル,ブルーズ,何でもござれみたいな感じになっているが,John Legendの歌のうまさがあってこそって感じである。

更に"My Favorite Things"も追加されているが,これは米国内で毎年のように,映画「サウンド・オブ・ミュージック」がホリデイ・シーズンにTV放映されていることを受けたものなのかなぁと思っていた。いずれにしても,ホリデイ・シーズン感たっぷりで,誰しもが楽しめるアルバム。やっぱりJohn Legendは信用できるわ。参加ミュージシャン多数なので,Personnelは省略。

2022年12月14日 (水)

Supremes:今日は懐メロ(笑)なんだが,結構不思議なコンピレーション。

_20221212-2 "Classic Diana Ross and the Supremes" The Supremes(Motown)

懐メロである。私が保有しているSupremesのCDはこれだけなのだが,これが結構曲者なのだ。ベスト盤だけ持ってりゃいいやっていうなら,これから買うか?と言われそうなセレクションなのだ。彼女たちの超有名曲と言うより,裏ベスト,あるいは見逃されがちなカヴァー曲やあまり売れなかった曲を中心に選ばれているって感じなのだ。例外は「恋はあせらず("You Can't Hurry Love")」ぐらいだし,Diana Ross脱退前の大ヒット,「またいつの日か("Someday We'll Be Together")」だってもとはカヴァー曲なのだから,これだけ聞いてSupremesを聞いた気になってはいけないとしても,それでも十分魅力的な歌の数々である。

このアルバム,多分中古でただ同然みたいな値段で購入したと思うが,今でもジャケットを変えて売られているというのが凄い。でもあくまでもこれは「裏ベスト」的な位置づけとして考えるべきなので,購入を考える際には注意が必要だろう。しかし,彼女たちの歌で,"Unchained Melody"とか"(What a) Wonderful World"を聞けるということにはそれなりの価値はあると思っている。アルバムの最後は"With a Song in My Heart"だしなぁ。Rogers/Hartがこの曲を書いたのは1929年だってことを感じさせない実にいい曲だ。

廉価盤ゆえ,全くデータとかはわからないのだが,聞き流していると心地よく時間は経過することは間違いない。和むよねぇ(笑)。星★★★★。

2022年12月 9日 (金)

Roberta FlackがALSで闘病中と聞いて,彼女のアルバムを改めて聴く。

_20221208"Oasis" Roberta Flack(Atlantic)

Roberta FlackがALSで闘病中であることが明らかになったのは1か月ほど前のことだったと思う。難病であるALSの罹患,そして85歳という年齢を考えれば,もはや歌うことがかなわないという広報担当者の弁に間違いはなかろう。彼女の活動のピークは1970年代だと思うが,長きに渡って活躍をした名歌手であることに疑いはない。そんな思いもあって,久しぶりに取り出したのがこのアルバムである。

このアルバムが出たのが1988年のことであるが,私が痺れてしまったのが冒頭のタイトル・トラックであった。Marcus Millerがプロデュースしたこの曲はポップな感覚もあり,なかなかの佳曲だと思うが,私に強い印象を与えたのはDavid Sanbornのアルト・サックスのソロであった。私がこのアルバムをプレイバックするのは,そのSanbornのソロを聞くためのようになってしまっていたのは事実だ。改めてこのアルバムを聞いてみても,その感覚に変わりはない。

だが,今回このアルバムを聞いていて思ったのは,なるほど80年代後半っぽい音だったなぁということだ。時代というか,バッキングの音がかなり分厚い。それは重いという訳でなく,重層的に積み上げられた感じがして,決してシンプルなものではない。Roberta Flackのような歌手にこうしたサウンドがフィットしていたのかと考えれば,やっぱりちょっと違うのではないかなぁと思えてしまった。

それでもそのサウンドをつかさどっているのは相当に豪華な面々で,2曲目の"All Caught up in Love"のエグゼクティブ・プロデューサーはQuincy Jonesである。まぁ,この当時って複数のプロデューサーによってアルバムが制作されるってのはよくあったと思うが,このアルバムもMarcus Millerはじめ,Jerry Hey,Michael Omartian,そして懐かしやAndy Goldmarkがプロデューサーとしてクレジットされている。プロデューサーがそんな感じであるから参加ミュージシャンも多岐に渡るが,やっぱり私にとっては冒頭のDavid Sanbornになってしまうかなぁって感じである。

やはり彼女の歌を聞くなら,もう少しシンプルなバッキングの方がいいかなと思ってしまった次第。星★★★☆。闘病生活に思いを馳せつつ,結構渋い評価になってしまった...。

Personnel: Roberta Flack(vo, p), Michael Omartian(key, ds), Randy Kerber(key, synth), Jason Miles(key, prog), John Barnes(key, prog), Greg Phillinganes(key, prog), Pete Robinson(key, prog), Andy Goldmark(key, prog), Jeff Lorber(key, prog), Mike Boddiker(synth), Barry Miles(el-p, synth), Dan Huff(g), Mike Landau(g), Paul Jackson, Jr.(g), Earl Klugh(g), Chieli Minucci(g), Marcus Miller(b, key, vo), Neil Stubenhaus(b), Nathan East(perc), Buddy Williams(ds), Harvey Mason(ds), Steve Ferrone(ds), Jimmy Bralower(ds), Steve Gadd(ds), Steve Thornton(perc), Paulinho da Costa(perc), Michael Fisher(perc), Don Alias(perc), David Sanborn(as), Larry Williams(sax, key, synth), Dan Higgins(sax), Roger Viam(ts), Jerry Hey(tp), Jeff Bova(prog), Lani Groves(vo), Chude Mondlane(vo), Brenda White-King(vo), Dennis Collins(vo), Mark Stephens(vo), Phil Perry(vo), Simon Climie(vo), Tawatha Agee(vo), Yvonne Lewis(vo), Lori-Ann Velez(vo), Gabrielle Goodman(vo), George Duke(vo), Bob Henley(vo)

2022年11月11日 (金)

Jimmy Scottの歌いっぷりにやられる...。

_20221108-2 "The Source" Jimmy Scott(Atlantic)

波乱の人生を歩んだと言ってよいJimmy Scottである。悪辣なSavoyレーベルとの専属契約を盾にした様々な邪魔によって,活動の空白期間が生じてしまったのは本人にとっても残念だっただろうが,その空白を経て,90年代以降に復活し,アルバムも相応数リリースし,更には何度も来日するまでになったことはせめてもの救いと言えよう。

そんなJimmy Scottのアルバムについては,このブログでは追悼がてら"Heaven"を取り上げただけだが,久しぶりにこのアルバムを聞いてみた。本作も契約を盾にした横槍によって,不幸にして実質30年以上お蔵入りしていたアルバムが,今世紀(2001年)に入ってようやくリリースされたものであった。しかし,このアルバムから聞き取れる「ソウル」は本物だと思う。Jimmy Scottはジャズ・ヴォーカリストとして位置付けるべきだろうが,本作においてはレパートリーもあって,R&B,ソウル的な響きも感じられるが,これが見事なまでに素晴らしいのだ。

"Unchained Melody"や"Day by Day"のような曲にまさに魂を吹き込んだ歌唱はレコーディングから半世紀以上経過しても,リスナーを感動させるものだと思う。かく言う私も心を揺さぶられた。星★★★★★。

Personnel: Jimmy Scott(vo), Junior Mance(p), Eric Gale(g), Billy Butler(g), Ron Carter(b), Bruno Carr(ds), David Newman(ts, fl), Joe Gentle(ts), Cissy Houston(vo)

2022年11月 9日 (水)

John Legend: もはやソウル界のVIPだな。

_20221107 "Legend Act I & Act II" John Legend (Republic)

Kanye Westに見出されて2004年にデビューした段階から,この人のレベルの違いは明らかであったが,その後,順調に積み重ね,アルバムには若干の出来,不出来はあったものの,極めて信頼するミュージシャンであることを実証してきたJohn Legendである。Kanye Westのミュージシャンとしての人生が,馬鹿げた発言等により風前の灯であるのと対照的としか言いようがないが,このアルバムを聞いても,この人の今後は十分に期待できると確信した。

長年所属したColumbiaレーベルを離れた第一弾となる本作は2枚組で,ディスクはAct IとAct IIと題されているが,テーマは「土曜の夜と日曜の朝」だそうである。Act Iのディスク1が「土曜の夜」で,Act IIのディスク2が「日曜の朝」ということになるが,ディスク間の雰囲気の違いは明らかであり,これは完全に狙ったものってことになる。

「土曜の夜と日曜の朝」と言えば,我々の世代にはAlan Sillitoeの小説だったり,それを原作とするAlbert Finney主演の映画を思い出してしまう訳だが,別にその線を狙ったわけではないとしても,「土曜の夜」と「日曜の朝」のギャップを感じさせる構成になっていることは同様かもしれない。いずれにしても,アッパーとダウナーを織り交ぜつつも,全編を通じていい曲書くねぇと思わせるアルバムは,2枚組の長さを感じさせない。もちろん,John Legendのあの声,あの歌唱は健在であり,これはやはりよく出来ていると思わせる。私としては"Love in the Future"以来の出来と評価したい。星★★★★☆。

尚,ライナーの文字が小さ過ぎてほとんど読めない老眼の私なのでPersonnelは省略するが,ゲストは適材適所と思う。

2022年10月27日 (木)

Curtis Mayfieldにマジで痺れる。 #CurtisMayfield

_20221026 "Curtis/Live" Curtis Mayfield(Curtom/Rhino)

今更ながらって気がしないでもないが,Curtis Mayfieldである。このライブ盤を聴いていて,思ったのが何とも言えないセクシーな感覚である。と言っても,決して下品な「エロ」ではない。Curtis Mayfieldの声と,ほぼミディアムで展開されるファンクについつい身を委ねたくなるという意味だ。

アッパーでもダウナーでもないのに,これほど痺れるソウルがあるか?と言いたくなるような素晴らしい歌唱と演奏にはもう何も求めるものはない。これぞ完璧なライブ盤ではないか。このアルバムが収録されたThe Bitter EndはしぶとくNYCで生き残っているクラブだが,残念ながら私は訪れる機会がなかった。私のNYC在住中はクラブ通いはほぼジャズに限定されていたようなもので,ロック系が多いBitter Endには縁がなかったのだが,200人そこそこのキャパで,この演奏が行われていたとすれば,昇天間違いなしだったと言わざるをえない。

Donny Hathawayのライブ盤の片面もBitter Endでの録音だったが,ここにはこういうグルーブを生み出す「マジック」が存在したと思いたくなる至高のライブ・アルバム。Carpentersの"We’ve Only Just Begun"のアダプテーションなんて,くぅ~っとなるしかないし,こんなものを聞かされたら痺れる以外にはないのだ。星★★★★★。

Recorded Live at the Bitter End in January, 1971

Personnel: Curtis Mayfield(vo, g), Craig McMullen(g), Joseph "Lucky" Scott(b), Henry Gibson(perc), Tyrone McCullen(ds)

2022年5月12日 (木)

久しぶりに聞いたR&B/ソウル・シンガーによるEW&Fトリビュート。 #EarthWind&Fire

_20220507 "Interpretations: Celebrating the Music of Earth, Wind & Fire" Various Artists (Stax)

2007年にリリースされたこのコンピレーションを,今までどの程度プレイバックしたか全然記憶にない(爆)が,気まぐれで取り出してみた。本作の制作には今は亡きMaurice Whiteも関わっているが,今にして思えば,なかなかの歌手陣が揃っている。

冒頭のChaka Khanの"Shining Star"から余裕のブチかましモードであるが,これぐらいの歌手が揃って,EW&Fの曲を歌えば,それなりのクォリティになるのが当たり前だなって感じの出来である。

私としては,Chaka Khanはもとより,Angie Stone,Ledisi,Lalah Hathaway,更にはMeshell Ndegeocello等の女性シンガーに馴染みがあるので,どうしてもそっち中心の聞き方になってしまうが,私は昔のソウル・アルバムはさておき,近年のこの手の音楽には女性指向が強いのが明らかになる。ここでの歌唱についても,女性陣の歌いっぷりの方がしっくりくるのだ。まぁ,ここに参加の男性陣のアルバムは聞いたことがないのだから,まぁそれは当然と言えば当然だが,結局このアルバムを買ったのも女性陣に惹かれてのことであったということになる。それにしてもMeshell Ndegeocelloの"Fantasy"は彼女なりのやり方が出ていて,やっぱりこの人は違うわと思わせる。

一方の男性陣の方では,一番つまらないと思えるのがKirk Franklinの"September"か。曲が曲だけにやりにくいところもあったろうが,Meshell Ndegeocelloと比べてしまうと,これが何とも凡庸な出来に聞こえてしまう。コンピレーションゆえに,曲ごとに出来,不出来があるのは仕方ないとしても,この曲についてはもう少しやりようがあったのではないかって感じである。これに比べれば,Dweleの"That’s the Way of the World"なんて,オリジナルへのリスペクトを感じさせつつ,バックのリズムの強化具合で個性を出している気がする。Mint Conditionの"After the Love Is Gone"なんてオリジナルにかなり近い感じながら,歌唱力で勝負みたいなこういう感じはむしろ私には受け入れやすい。

まぁ,いろいろ文句をつけようと思えばいくらでも言えるが,EW&Fにはいい曲が揃っていたなってことは認識できる。星★★★☆。私はEW&Fのアルバムは"All 'n' All"しか持っていないが,そのほかに3枚組ボックスの"The Eternal Dance"があるので,それを聞いて彼らの音楽に改めて触れてみることとしよう。

尚,コンピレーションゆえ,演奏者多数につき,詳細のPersonnelは省略。

Personnel: Chaka Khan, Angie Stone, Kirk Franklin, Ledisi, The Randy Watson Experience Featuring Bilal, Lalah Hatherway, Dwele, Mint Condition, Musiq Soulchild, Meshell Ndegeocello

2022年3月25日 (金)

よどんだ時代にはアゲアゲのChaka Khanが必要だ(笑)。

_20220324 "Dance Classics" Chaka Khan(Warner Brothers)

世の中,コロナ禍の長期化だけでなく,ロシアによるウクライナ侵攻という許しがたい事態が発生していて,気持ちも上がっていかない今日この頃であるが,そうしたよどんだ気持ちを少しでも解放していくためには,アゲアゲの音楽が必要だってことで,今日はChaka Khanである。

このアルバム,日本で制作されたコンピレーションなのだが,それこそ踊れると言わずとも,還暦過ぎの私でも身体が反応してしまうような曲が並んでいる。これだけの曲が並べば,もはやメリハリもへったくれもなく,踊らにゃ損っていう気持ちになってしまうよねぇ(笑)。

まぁ編集方針として"Tearin’ It Up"がロング・ヴォーカル・ミックスとインスト版,"I’m Every Woman"がオリジナルとリミックス版と各々2回ずつ収められているのはどうなのよ?って気もする。両方人気曲だとは言え,ほかに入れられる曲もあっただろうし,これはちょっとやり過ぎかなぁという感じなのはご愛敬だが,それでもChaka Khanかくあるべしってところだろう。

いつ聞いても最高にカッコいい"I Feel for You"も入っているし,人気曲”What Cha' Gonna Do for Me?"も入っているが,後者は「空耳アワー」での「あっちから突っ込んで,こっちから突っ込んで」という空耳が頭から離れなくなってしまっていて,ついついそのフレーズで歌ってしまった私...(爆)。我ながらアホであるが,この曲がHamish StewartとNed Dohenyの共作曲だと知ってへぇ~となってしまった。Hamish Stewartはわからないでもないが,Ned Dohenyは実に意外。

2022年3月 1日 (火)

ほぼ9年ぶりに登場した"Black Radio"の第3作。 #RobertGlasper

_20220227 "Black Radio III" Robert Glasper(Loma Vista)

"Black Radio"シリーズはこれまで2作がリリースされているが,2枚目が出たのが2013年,それから9年弱の時を経て,第3作が出た。このシリーズは現代のソウル,R&B,ヒップホップをいいところどりのようなところがあって,実に楽しめるものであった。特に私は第1作を高く評価していて,2012年の最高作の一枚にも選んでいる。前2作はRobert Glasper Experiment名義であったが,今回はRobert Glasper単独名義となっている。

それでもって,今回もその筋のミュージシャンを集めてきて,ナイスなアルバムに仕立てるところは,もはやプロデューサーとしての立ち位置の方が強烈に感じられる。これだけのメンツを集める力がRobert Glasperにはあるということにほかならないが,プロデュースだけでなく,作編曲,そしてキーボードの演奏をこなし,明確なリーダーシップを発揮しているところが凄い。

とにかく,このミュージシャンの適材適所の配置ぶりを見て,聴いているだけで,本当にセンスがいいとしか言いようがない。決して尖った音ではないので,これならどのような年代のリスナーにも受け入れられてしまうだろうと感じさせるものであり,やはりこの人の才能は半端ではない。もはやQuincy Jonesの世界である。唯一のカヴァー曲であるTears for Fearsの”Everybody Wants to Rule the World"をLalah Hathawayに歌わせて,Commonがラップを被せるってのもたまりませんな。しかし,それ以外のオリジナル曲のよくできていることも特筆に値する。Ant Clemonsをフィーチャーした"Heaven's Here"のメロウなグルーブにはマジで痺れてしまった。

Robert Glasper,恐るべしと改めて感じさせられたアルバム。星★★★★★としてしまおう。

Personnel: Robert Glasper(key), Isiah Sharkey(g), Marlon Williams(g), Derrick Hodge(b, strings), Berniss Travis II(b), Pino Paladino(b), Chris Dave(ds), Justin Tyson(ds, key), Kenyon Harold(tp), Marcus Strickland(b-cl), Terrace Martin(sax), Jahi Sundance(turntable), DJ Jazzy Jeff(turntable) with Amir Sulaiman(spoken words), Christian Scott aTunde Adjuah(spoken words), BJ the Chicago Kid(vo), Big K.R.I.T.(vo), D Smoke(vo), Tiffany Gouche(vo), Esperanza Spalding(vo), Q-Tip(vo), Yebba(vo), H.E.R.(vo), Meshel Ndegeocello(spoken word), Lalah Hathaway(vo), Common(vo), Musiq Soulchild(vo), Posdnuos(vo), Ledisi(vo), Gregory Porter(vo), Ant Clemons(vo), Jennifer Hudson(vo), PJ Morton(key, vo), India.Arie(vo) & Others

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