"Stormy Weather" Various Artists(AT&T)
このアルバム,珍盤と言ってよいものだと思う。なぜなら公的にリリースされたものではなく,AT&Tのユーザ(長期契約者?)に配られたものだからである。しかし,その内容は注目に値するものであるから,今回取り上げてみよう。
私はこのアルバムにJoni Mitchellが参加していることを知って,何とか手に入れたいなぁなんて思っていたのだが,eBayであっさり入手できたはずだ。今でも結構eBayには出品されているから,決して入手は難しくない。しかも安値である。それはさておきなのだが,このCD,Don Henleyがコーディネートして,Walden Woods Projectのベネフィットを目的として開催したコンサートのライブ盤である。Don Henleyは自分でもコンサートに出演したりもしているが,今回はこのコンサートの裏方みたいなものだろう。因みに,私も在米中にWalden Woods Projectのベネフィット・ライブをMadison Square Gardenに観に行っているが,その時はDon Henley,Billy Joel,そしてStingというとんでもないトリプル・ビルであった。実はそこで本当にDon Henleyのソロ曲の魅力にはまってしまったのも懐かしい。
そして,このライブは西海岸,LAのWiltern Theaterにおいて,10人の女性ヴォーカリストがフル・オーケストラをバックに,古いスタンダードを中心に歌うというものであった。Joni Mitchellはその最後に,タイトル・トラックを歌っている。後にJoni Mitchellはオーケストラをバックに歌うという”Both Sides Now"と"Travelogue"を作っているが,本作もその2作もアレンジャーはVince Mendozaってことで,このライブがのちのアルバム制作の契機になったのかもしれないなんて想像してしまった。
出演している人たちは有名な人とそうでもない人さまざまだが,聞いていて思ったのはStevie Nicksはこういう曲とか伴奏には合わないなぁってことである。むしろ,Linda Ronstadtとか呼べなかったのかなぁなんて妄想してしまう私である。まぁ,企画アルバムなので星はつけないが,珍しいアルバムとして認識ておけばいいって感じである(笑)。
Recorded Live at Wiltern Theater on April 16, 1998
Personnel: Gwen Stefani(vo), Paula Cole(vo), Shawn Colvin(vo), Trisha Yearwood(vo), Sandra Bernhard(vo), Sheryl Crow(vo), Natalie Cole(vo), Stevie Nicks(vo), Björk(vo), Joni Mitchell(vo), Chuck Berghofer(b), Jim Cox(p), Peter Erskine(ds), Gary Foster(as), Mark Isham(tp), Plas Johnson(ts), Vince Mendoza(arr) with Orchestra
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