2026年10月
日 月 火 水 木 金 土
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
フォト
無料ブログはココログ

お知らせ

  • 当ブログはAmazonのアソシエイトとして、適格販売により収入を得ています。

カテゴリー「Joni Mitchell」の記事

2026年9月12日 (土)

我ながらアホだと思いつつ,Joni Mitchellの”Hejira”のオリジナル盤をゲット。

Hejira_20260907112001 "Hejira" Joni Mitchell(Asylum)

私は根っからのJoni Mitchellファンである(きっぱり)。そんな私がJoni Mitchellのアルバムでどれが一番好きかと聞かれれば,私にとってはこの"Hejira"なのだ。映画「ラスト・ワルツ」においてThe Bandをバックに歌った"Coyote"がこのアルバムと出会うきっかけであったのだが,このアルバムを聞いてみると全ての曲が名曲と言いたくなる素晴らしい出来である。Joni Mitchellの最高傑作には"Blue"が挙げられることは承知しているが,私にとっては本作の方が好きなのだ。

私が最初に買ったのは国内盤LPであった。その後,米盤CDを買い,更に国内盤紙ジャケのCDを入手,そしてアナログのAsylumボックスに含まれる本作を入手してきた。もはや国内紙ジャケCDにより,米盤CDは用無しということで,売却したはずだが,それでもアナログ2種,CD1種の3種は手許に残っていた。だからそれで十分だと思ったのだが,某所に本作のオリジナル初版(それもマトリックス1だ!)が出ていて,値段は安くはないが,昨今のアナログ・ディスクの高騰を考えれば大したことはないということで,入手したのであった。

当時の米国盤というのには盤質に心配もあったのだが,商品情報を信じて入手したところ,これほど綺麗なディスクがあったのかと思えるほど,素晴らしい盤質であった。ジャケの傷みもほとんどないというのもほとんど奇跡という感じで悦に入った私である。このオリジナルのジャケットは"Joni Mitchell Hejira"の部分がエンボス加工されているのだが,その手触りも愛でたいというところだ。

音についてはどうこう言うほどでもないかなとは思いつつ,少々ミキシング・レベルは低めってところか。それでも今後,いろいろなヴァージョンを聞き比べる楽しみもできたってものだ。我ながらマニアックだとは思いつつ,思い入れのあるアルバムだけにそれもまたよしということにしよう。

2026年4月23日 (木)

またも無駄遣い? Joni Mitchellの”For the Roses”の当初想定ジャケ盤をRSDで入手。

For-the-roses "For the Roses" Joni Mitchell(Asylum)

毎度お馴染みのRecord Store Dayでは,Joni Mitchellのアーカイブ・シリーズから音源をセレクトしてアナログ化するというかたちで何枚もリリースされている。いくらJoni Mitchellを偏愛すると言っても,アーカイブ・ボックスをCDで保有している私はそこまではいいやということで,これまで手を出したことはなかった。

しかし,今回はもともとこのアルバムをリリースされる際,Joni Mitchellが企図していながら,レコード会社から却下されたジャケでのリリースということで,ついついポチってしまった私である。

まぁ馬の尻からバラが生えているような感じで,その下にはJoniらしい顔が描かれているというシュールなジャケであるから,レコード会社(と言うより具体的には当時のAsylumの社長のDavid Geffenらしいが)が尻込みするのもわからないではないが,画家としてのJoni Mitchellということを考えれば,これでもいいじゃないかと思える。

For-the-roses-released リリースされたヴァージョンのジャケとどっちがいいかというのはそれぞれの意見もあろうが,売ろうとすれば下のジャケになるかなと思いつつ,こっちはこっちでジャケ内側には全裸で海岸に立つJoni Mitchellの背面を映した写真が写っているから,Joni Mitchellのテーマは「尻」だったのか?なんて冗談も言いたくなる。

音楽としては既に評価が確立したアルバムであるからどうこう言う必要はないと思うが,いずれにしても紙ジャケCD,アーカイブ・ボックスでリリースされたヴァイナルも保有しているところにこれが加わるということで,普通の人からすれば無駄遣い以外の何ものでもなかろう。しかし,ファンというのはこんなものなのだ。しかも今回はローズ・レッド・ヴァイナルという付加価値もあるから,それを含めて愛でることにしよう(笑)。

2025年10月 7日 (火)

紆余曲折を経て"Joni’s Jazz"をようやく入手。

Jonis-jazz "Joni’s Jazz" Joni Mitchell (Rhino)

私はJoni Mitchellのファンだと公言しているので,このコンピレーションのリリースがアナウンスされた際にもいち早く輸入盤を発注をしていた。しかし,発注先では発売日になっても,入手未定になっており,いつまで経ってもデリバリーされる様子がない。そうこうしているうちに国内盤がリリースされ,価格差はほとんどないので,国内盤発注に切り替えて,ようやく私の手許に届いた。しかし,国内盤が届いたとたん,輸入盤も在庫ありになるってのはどういうことなのか?国内のレコード会社への忖度か?だとすれば,顧客不在も甚だしいが。

それはさておきである。Joni Mitchellはジャズ・ミュージシャンとのつながりが深いことからしても,こうしたコンピレーションが編まれることも想像はできた。かつてのL.A. Expressに始まり,Joe Sample,Larry Carlton等を迎えたアルバムに加え,後年のWayne Shorter,Jaco Pastorius,そしてCharles Mingusとのコラボ,"Shadows And Lights"でのオールスター・バンド,ビッグバンドとの共演等,枚挙に暇がない。そうした中で,Joni Mitchellにとっても同じだと思うが,このアルバムがWayne Shorterに捧げられていることからしても,共演者としてのWayne Shorterの位置づけは誰よりも重要だったはずだ。

正直言って多くは公式,非公式含めて既発音源だし,ストリーミングでもほとんど聞けることから,今更これを購入する理由があるのか?と言われても仕方がないことは承知している。だが,ファンたるもの,Joni Mitchellの意図を汲みつつ,この音源を聞くことには意義があるのだ。そして改めて,ここでの並びで曲を聞き直すと,聞き尽くした曲でも新鮮に感じるのは,バレエ用に編纂されたコンピレーション"Love Has Many Faces"と同様なのだ。

本作にはこれってジャズ?って思わせるセレクションもあるのだが,Joni Mitchellにとってのジャズの概念というのは実に幅広いのだと感じさせるとともに,逆にジャズという音楽の多様性も感じさせてくれるコンピレーションであった。Joni Mitchellという有能なミュージシャンはジャズ界のキラ星さえも吸い込む「いい意味」でのブラックホールだと思ってしまった。星★★★★★以外にはなかろう。素晴らしい。

本作へのリンクはこちら。

2025年2月17日 (月)

デンマーク発正調Joni Mitchellトリビュート。

_20250213_0002 "Takes You to Unknown and Famous Songs of Joni Mitchell" Big Yellow Taxi(自主制作盤)

私はJoni Mitchellのコアなファンと言ってもよいと思う。だからこそ,ブログ記事のカテゴリーに個別のミュージシャンとして設定されているのはJoni MitchellとBrad Mehldauだけなのだ。それはさておき,世の中にはJoni Mitchellの信奉者が多数いて,Joni Mitchellのサイトを見ていても,しょっちゅうトリビュート・コンサートが開催されている。このブログでも開設した年にスウェーデン発のトリビュート・アルバムを取り上げたことがある(記事はこちら)が,このアルバムはデンマーク発である。

Big Yellow Taxiというバンド名からしてもわかるのだが,この人たちもJoni Mitchellフォロワーだが,元々はカフェでデュオで歌っていたらしい二人が吹き込んだアルバム。"Unknown"とタイトルにあるように,Joni Mitchell本人の公式レコーディングはない曲が3曲含まれており,そのほかはお馴染みのJoni Mitchellナンバーである。これが主題の通り,正調と言うか,実にストレートなトリビュート・アルバムで,ヴォーカルのChristina Friisの声が若い頃のJoni Mitchellを髣髴とさせるのだ。これは結構似ているなぁと思いつつ聞いていたが,完コピに近い感じもありながらも,オリジナリティを若干ながらも打ち出しているところはある。そういうものだと思えば腹も立たない。

しかし,むしろそこはJoni Mitchellの書く曲の素晴らしさもあって,何の苦もなく聞き通せてしまうのは凄いことだ。この人たち,何枚かアルバムを残していて,私が保有しているこのCDには彼らの1stアルバムであるその名も"A Tribute to Joni Mitchell"がオマケで付いているし,Chrisitina Friisはソロ名義でもJoni Mitchellへのトリビュートを続けるという徹底した姿勢。2018年にはソロ名義で"The Quiet of Knowing: Joni Mitchell Unknown"というアルバムもリリースしていて,こちらはストリーミングでも聞けるのでご関心のある方はどうぞ。本作の方は自主制作ってこともあり,なかなか見つかりそうにないかもだが。

Personnel: Big Yellow Taxi<Christina Friis(vo), Henning Olsen(g, b, perc)> with Frede Ewerl(p, org, synth), Dinn Fustafsson(g), T. Skovgaard(sitar-g, g), Michael Klinke(mouth org), Rune Olsen(perc)

2024年10月23日 (水)

ようやく到着:Joni MitchellのArchive Boxシリーズ第4弾。最高だ!

Jm-archives-4 "Archives Volume 4: The Asylum Years (1976-1980)" Joni Mitchell (Rhino)

<ボックスの収録内容をチェックし,一部記事を改訂しました。>

輸入盤は少し前にリリースされていながら,私が発注していたのが国内仕様だったので,少々到着が遅れたがようやくデリバリーされた。丁度Joni MitchellがHollywood Bowlで再度Joni Jamをやった時期と合致してしまうのも何かの縁か。

私にとってはJoni Mitchellの最高傑作は"Hejira"だと思っている(決して"Blue"を否定しているのではない)ので,このボックスに収められたAsylumレーベルの時代のアーカイブはまさに待望だったと言ってもよい。だが,本当の意味でのこのアーカイブへの期待は何だったかと言うと,"Mingus"のリハーサル的に行われていたリリース版とは異なるジャズ・ミュージシャンたちとの共演だったと言ってもよい。それに加えて,ライブ盤"Shadows And Light"のメンツによる別ヴァージョンの音源も期待値が高かった。そして届いた音源はその期待には十分応えるものだったと言ってよい。

CD6枚組というヴォリュームの中でディスク1の途中までと,ディスク3の一部はRolling Thunder Revueの音源から構成されている。これらの音源はBob DylanのRolling Thunderボックスにも含まれていないものばかりなので超貴重だ。ディスク1後半~ディスク2が76年の米国ツアーのライブ音源,ディスク3が"Hejira"のデモ音源が中心,ディスク4以降が上述の"Mingus"+"Shadows And Light"関係の音源となる。"Don Juan's Reckless Daughter"関連の音源が2曲のみなのはちょいと不思議。ライブ音源に関してはブートレッグで公開済みのものもあるが,大したことはないとは言え,当然音はこっちの方がいい。"Shadows And Light"の別テイク版はForest Hills Tennis Stadiumの音源が24曲に渡って収録されているから,これはほぼフル・コンサート音源だろう。

そもそもこのForest Hillsという響きが私の郷愁を刺激する。実は私がNYCに在住していた頃に住んでいたのが,まさにこのForest Hillsなのだ。このスタジアムには直接行ったことはないが,近所はチャリンコで何度も通過しているはずだ。そんなノスタルジーを刺激する音源に加えて,やはり気になるのが"Mingus"のデモ音源だ。特に"Early Alternate Version"は"Mingus"のジャケットにも記されていたメンツによるセッションの模様であり,これが実に刺激的なメンツなのだ。だってクレジットされているのはEddie Gomez, Phil Woods, Gerry Mulligan, John McLaughlin, Jan Hammer, Stanley Clarke, John Guerin, Tony Williams, Don Alias, そしてEmil Richardsなのだ。どんな演奏がされているかワクワクしてしまうのも無理ないのだ(きっぱり)。

ということで,音を聞かずともこれほど興奮させてくれる音源はそうそうない。ここ暫くはこれだけ聞いていれば十分だって気もしてくる最高のボックス・セットだ。もうこれは無条件に星★★★★★。私はディスク4から聞いているが,もはや興奮状態だ。

本作へのリンクはこちら。

2023年12月29日 (金)

2023年の回顧:音楽編(その1:ジャズ以外)

2023-cds_1

今年もいよいよ押し詰まってきたので,今年の音楽に関して回顧しよう。まずは恒例に従い,ジャズ以外の音楽から。

ここ数年,ストリーミングへの依存度が高まり,CDの購入枚数が減少していることはこれまでに何度も書いてきた。それは必ず買うだろうミュージシャンを除けば,新譜もストリーミングで聞いて出来を判断した上で買うようにしているから,当然購入枚数も減るのだ。そうした中で最も印象に残っているのが上掲の4枚。我ながらちょっと変わったチョイスになったようにも思えるなぁ。

まずはMeshell Ndegeocelloの"The Omnichord Real Book"だが,最初に聞いた瞬間からこのアルバムは今年のNo.1アルバムだと思っていたし,その後もこれを上回るアルバムはなかったと言ってよい。実に優れた作品であり,来年の来日が本当に楽しみだ。

Everything But the Girlの24年ぶり(!)の新作"Fuse"も全く期待を裏切らない出来で,彼らが活動のインターバルがあろうと,極めて優れたミュージシャンであることを改めて実証したアルバムだと思う。

Arooj Aftab / Vijay Iyer / Shahzad Ismailyによる"Love in Exile"はカテゴライズ不能と言ってもよいが,このアンビエントな響きが実に面白かった。Vijay Iyerもいろいろやるもんだと思いつつ,こうした本流からはずれた活動を経て,来年ECMからリリースされる予定の新作への期待も高まる。

そして今年最後の新譜として取り上げたIsabelle Faustの"Solo"の味わい深さは,記憶が新鮮なこともあるにはあるが,ここに挙げるに十分な魅力を持ったアルバムだったと思う。

これ以外ではJoni Mitchellの復活を記録した"At Newport Featuring the Joni Jam"は涙なくして聞けないものだったし,アーカイブの第3弾も素晴らしかった。また,Rolling StonesやIggy Popの新作は,音楽に年齢は関係ないと思わせてくれたのが嬉しかった。

今年の特別賞はBob Dylanの"The Complete Budokan 1978"ということになるだろう。発掘されたこと自体が素晴らしいし,Bob Dylanの若々しい歌いっぷりは感慨深かった。ただ,正直に言ってしまえば,音楽としてはRolling Thunder Revueのボックスの方が私としては好みなのも事実。"Shadow Kingdom"もよかったしねぇ。だが,これはリリースされたことを評価の対象にすべきと思うので特別賞なのだ。

ということで,私の全方位的な音楽の聴き方が反映された選盤になった気がするなぁ。明日はジャズ編をお届けする。

2023-cds_2

2023年10月13日 (金)

瑞々しいとしか言いようがないDan Fogelbergの”The Innocent Age”。

_20231012_0001"The Innocent Age" Dan Fogelberg (Full Moon/Epic)

このアルバムはDan Fogelbergが1981年にリリースした2枚組だが,どこから聞いても瑞々しいとしか言いようがない名曲揃いの傑作だと思う。フォーク,ロック,ポップスを絶妙にブレンドした名曲群は,リリースから40年以上経って,初めて聞いた時が20歳前後だった私が還暦を過ぎた今でも,当時を思い起こさせてくれる。こんな私にも「無垢な時代」があったのだなぁなんて感慨に耽ってしまう(爆)。

シングルも何枚もチャート・インしたことでもわかるが,Dan Fogelbergとしては人気もピークと言っていい時期だったかもしれないが,何よりもここに収められた曲が時代を越えてアピール度が高い。イントロから引き込まれてしまう冒頭の"Nexus"にJoni Mitchellがゲスト参加していることも,私の印象を強める理由の一つかもしれないが,Dan Fogelbergの多重録音をベースとしながら,Joni Mitchellのみならず,迎えたゲストがまた適材適所なのだ。

私がDan Fogelbergの音楽に初めて触れたのは高校時代に聞いたTim Weisbergとの"Twin Sons of Different Mothers"であった。あれはあれで懐かしいとは言え,企画アルバムだと思うので,私が本当にDan Fogelbergの本質的な魅力を感じたのはこのアルバムなのだ。私の中でDan Forgelbergのアルバムと言えば,本作を置いてほかにはないと言い切ってしまおう。今聞いてもすこぶる魅力的な作品。星★★★★★。

Personnel: Dan Fogelberg(vo, g, p, el-p, synth, dulcimer, sitar, b, perc), Mike Finnigan(org), Mike Utley(p, el-p), Al Perkins(pedal steel), Kenny Passarelli(b), Norbert Putnam(b), Russ Kunkel(ds), Don Alias(perc), Motor City Marty(perc), Joe Lala(perc), Marty Lewis(tambourine), Michael Brecker(ts, ss), Tom Scott(ts), David Duck(fr-h), Jerry Hey(piccolo, tp), Jimmie Fadden(hca), Gail Levant(harp), Sid Sharpe(vln), Jesse Erlich(cello), UCLA Band(brass), Joni Mitchell(vo), Richie Furay(vo), Mike Brewer(vo), Don Henley(vo), Emmylou Harris(vo), Glenn Frey(vo), Chris Hillman(vo), Heart of Darkness Chorale(chants), Sid's Raiders(cho)

本作へのリンクはこちら。

2023年10月11日 (水)

Joni Mitchellのアーカイブ・ボックス第3弾が届く!素晴らし過ぎてまじで感動。

Joni-mitchell-archive-3 "Archives Volume 3: The Asylum Years 1972-75)" Joni Mitchell (Rhino)

奇跡の復活を遂げたJoni Mitchellである。そのJoni Mitchellのアーカイブ・ボックスはこれまでの2作も素晴らしいものであったが,その第3弾がリリースされた。今回はCD5枚組という強烈なボリュームである。デモ音源,アーリー・テイクにライブ音源を加えているが,これがまた輪を掛けて感動的。

アルバムとしては"For the Roses","Court And Spark",そして”Hissing of Summer Lawn"の時期になるが,その時期にリリースされたライブ盤,"Miles of Aisles"の別ヴァージョンと言ってよいライブ音源もちゃんと含まれている。”Miles of Aisles"にはここでの音源(1974年3月3日)の前日と翌日の曲も入っていたが,ここでの演奏では,クレジット上はL.A. Expressのピアノ奏者がLarry NashからRoger Kellawayに代わっているが,その日だけのトラだったってことなのか?いずれにしても,ほかのライブ音源同様ファンとしては実に貴重。

このボリュームゆえ,まだすべてを聞いたわけではないが,Neil Young & the Stray Gatorsをバックにした"You Turn Me on I’m a Radio"なんてもろにデモ音源って感じではあるが,いきなりNeil Youngのハーモニカに導かれて歌われるこの曲は何ともユニークで,思わずほぉ~っとなってしまう。

とにかく貴重音源満載,音楽を超越した文化的な宝とさえ言いたくなってしまうような素晴らしいボックス・セット。星★★★★★。早く全部聞かねば!たまらん。

本作へのリンクはこちら。

2023年7月31日 (月)

感動...。それ以外の表現が見つからないJoni Mitchellの復活作。

_20230730 "At Newport Featuring the Joni Jam" Joni Mitchell (Rhino)

病に倒れたJoni Mitchellが,公の場に登場することはあっても,音楽活動を再開する(できる)と思っていた人は,ファンであろうと少なかったのではないか。かく言う私もその一人である。当ブログで個別ミュージシャン単位でカテゴリーを持つのはBrad MehldauとJoni Mitchellだけという扱いをするぐらい,私はJoni Mitchellの音楽を愛しているが,それでもやはり...という感じで,Archiveシリーズでリリースされる過去音源だけでも満足しなければならないと思っていた。

そんなJoni Mitchellが2022年7月24日のNewport Fork Festivalのステージに登場したというニュースは,私も驚きを以て,当ブログでも記事にした(その時の記事はこちら)。本作はその時の音源が約1年の時を経てリリースされた。今年になって,Joni Mitchellは再び"Echoes through the Canyon"と題して2日間ステージに立っているから,この復活劇が一回限りでなかったというのも実に素晴らしい。

そして,私はこのアルバムがデリバリーされて,早速聴いた時に,冒頭のBrandi CarlileのMCだけで,もはやうるうるしてしまったのであった。病気を克服したとは言え,Joni Mitchellの声は更に低いものとなり,音程も完ぺきとは言えないだろう。しかし,音楽的な観点よりも,このイベントが開催され,Joni Mitchellがステージに立ったということの重要性の方が私にとってははるかに重要であった。そして,この場だけでなく,長期に渡ってJoni Mitchellの復活を支えようとしてきたミュージシャンたちの心意気,復活を果たそうとするJoni Mitchellの強さを考えれば,このアルバムには感動以外の感覚はなく,それだけで星★★★★★しかないのだ。

私にとっては,誰が何と言おうと今年一番の「感動作」となること必定のアルバムである。せっかくだから,今年のライブ時の写真もアップしておこう。こんなところで聞いたら,感動度は更に増したことだろう。その場にいた聴衆に猛烈にジェラシーを感じざるをえない。

Recorded Live at the Newport Fork Festival on July 24, 2022

Personnel: Joni Mitchell(vo, g), Brandi Carlile(vo), Phil Hanseroth(b, vo), Tim Hanseroth(g, dulcimer, vo), Lucius<Jess Wolfe, Holly Laessig>(vo), Taylor Goldsmith(g, vo), Celisse(g, vo), Ben Lusher(p), Blake Mills(g, vo), Marcus Mumford(perc, vo), Josh Newmann(cello), Alison Russell(cl, vo), Rick Whitfield(g, vo), Matt Chamberlain(perc), Wynonna Judd(vo), Shooter Jennings(vo), Kyleen King(vo), Sistastrings<Monique Ross, Chauntee Ross>(vo), Jay Carlile(vo), Marcy Gensic(vo), Sauchuen Yu(vo)

本作へのリンクはこちら。

Ecoes-through-the-canyon

2023年4月 2日 (日)

Kyle Eastwoodの初リーダー作:こんなアルバムだったっけ?(爆)

_20230330-3 "From There to Here" Kyle Eastwood(Columbia)

私はClint Eastwoodのファンだが,このアルバムを保有しているのは,Kyle Eastwoodが彼の息子だからではない(きっぱり)。偏にこのアルバムを保有しているのはJoni Mitchellが参加していることによるものだというのが正直なところだ。だからと言って,ここでJoni Mitchellが参加しているのはMarvin Gayeの"Trouble Man"1曲だけなので,決してプレイバック頻度が上がる訳ではない。しかし,今回は気まぐれで久々に取り出してみたら,主題の通り,こんなアルバムだったか?という印象を持ってしまった。

本作はKyle Eastwoodの初リーダー作のはずだが,レーベルはメジャーのColumbiaだし,ヴォーカリストとしてJoni Mitchellだけでなく,Diana KingやJulia Fordhamも迎えているので,相当期待値が高いデビューだったと思える。Joni Mitchellの参加はプロデューサーが元旦那の Larry Kleinだったことも影響していると思うが,その細かい経緯は不明だ。私が意外だったなと思うのが,全10曲中5曲がラージ・アンサンブル,残りの5曲がおそらくKyle Eastwoodのレギュラー・バンドの演奏という構成であった。特にラージ・アンサンブルでの演奏は,新人としては破格の扱いという気もするし,一方でチャレンジングな取り組みだったと感じたからである。しかも,ラージ・アンサンブルのアレンジャーはVince Mendozaというのだから鉄板である。

こうしたセッティングは,やはりClint Eastwoodの息子という話題性が寄与したことは間違いないと思えるが,ここでのKyle Eastwoodの演奏そのものは,本人の実力も十分と思わせるもので,単なる親の七光りではないところは実証されていると思う。ある意味,ここでの演奏はLarry Kleinプロデュースらしいと言えばそう感じられるものではあるが,共演者にも恵まれて,なかなかの初リーダー作になった。星★★★★。天は二物を与えたな(笑)。

Personnel: Kyle Eastwood(b), Mark Isham(tp), Oscar Brashear(tp), Sal Marquez(tp), David Sanchez(ts), Plas Johnson(ts), Doug Webb(ts), Steve Tavaglione(ss), Matt McGuire(p), Jim Cox(p, org), Billy Childs(p), T. Blade(g), Peter Erskine(ds), Kendall Kay(ds), Michael Fisher(perc), Joni Mitchell(vo), Diana King(vo), Julia Fordham(vo), with Warren Luening, Larry Hall, Wayne Burgeron, George Graham(tp), Andy Martin(tb), George Thatcher(b-tb), Dan Waldrop(tuba), Dan Higgins, Joel Peskin, Steve Kujala, Gary Foster(woodwinds), Mike O'Donovan, John Steinmetz(bassoon), Rick Todd, David Duke, Phillip Yao(fr-h), Gayle Levant(harp) 

本作へのリンクはこちら。

より以前の記事一覧

Amazon マイストア