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カテゴリー「ブラジル」の記事

2026年1月 2日 (金)

新年最初の音楽は気楽に聞けるCharlie Byrdのライブ盤。

_20251225_0001 "Brazilville: Recorded Live at Charlie's" Charlie Byrd Trio with Bud Shank(Concord Picante)

新年早々に聞くには何がいいかなぁなんて思いつつ取り出したのがこのライブ盤。ブラジルに根差した音楽,あるいはスタンダードをブラジル・フレイヴァーでCharlie ByrdのトリオとBud Shankが軽快に演じるアルバムとなっていて,気楽に聞くにはなかなかいいアルバムであった。このアルバムも久しく聞いていなかったが,Charlie Byrdのギターもいいが,Bud Shankのソフトな響きのフィット感が魅力的であった。あまり心地よいので,何回もリピートしてしまった私である。

本作がレコーディングされたCharlie'sというのはワシントンD.C.はジョージタウンにあったクラブらしいが,Charlie Byrdはこの店で頻繁にプレイするだけでなく,一時期この店のオーナーでもあったとのことだから,まさにホームグラウンドと言ってもよいヴェニューだったと思われる。ここで感じられるリラクゼーションというのはそうした環境によるところも大きいと思えるが,くつりぎを感じさせる一方,適度なスイング感は正月休みにぴったりであった。選曲もいいし,明らかに評価を見直したアルバム。星★★★★。

Brasilville 尚,上のジャケはCDのものであるが,このアルバムのオリジナルのLPのジャケットは全然違うもので,何で変更したのかはよくわからんなぁ。まぁ,どっちでもいいんだけど(笑)。

Recorded Live at Charlie's in May, 1981

Personnel: Charlie Byrd(g), Bud Shank(as), Joe Byrd(b), Charles Redd(ds)

本作へのリンクはこちら

2025年10月18日 (土)

完全にノーマークだったが,Paula Santoroのアルバムが2023年にリリースされていたようだ。

Paula-santoro "Sumaúm" Paula Santoro (Pomar)

2012年にリリースした"Mar Do Meu Mundo"があまりに素晴らしく,私のPaula Santoroという人への注目度は一気に上がったのだが,その後Duo Tauficとの"Tudo Sera Como Antes"をこのブログにアップしたのが2019年2月のことであった。その後,彼女の動静をチェックしていた訳ではなかったのだが,気まぐれでストリーミングで検索したら,カラフルで素敵なジャケが目に入った。よくよく調べてみると,2023年にリリースされていたようだが,見る限りは媒体でのリリースはなく,ストリーミングのみのようだ。

そして,早速このアルバムを聞いてみたのだが,冒頭の"Yê Melê"からして気持ちよさの極致だ。これぞMPBってところである。このアルバム,Web上で掘り起こした(笑)クレジットを眺めてみると,Toninho Horta,João Bosco,João Donatoなど結構豪華なゲスト陣を迎えており,全編を通じて心地よいブラジル音楽が楽しめる。驚いたのが2021年6月に亡くなったRaul de Souzaのソロが聞けることだが,存命中にレコーディングしていたということなのだろうが,いずれにしても長期に渡って取り組んだアルバムということなのかもしれない。

正直言って,全部がいいかと言われると"Mar Do Meu Mundo"ほどではないとも思えるが,それでも十分に楽しめるアルバムではある。私にとってPaula Santoroの声そのものに加え,適切なバッキング,特にRhodesの音が魅力的で心地よいのがたまらないのだ。星★★★★☆。とにもかくにも存在に気づいただけでもよかったと思えるアルバム。YouTubeにアルバムの最後に収められた"Coisa mais maior de grande"が公開されているので貼り付けておこう。

Personnel: Paula Santoro(vo, tambourine, clap), João Bosco(vo), João Donato(vo, p), Rafael Vernet(p, key, org, synth), Arthur Verocai(g, vo), Toninho Horta(g), Guto Wirtti(b), Luiz Alves(b), Frederico Heliodoro(b), Ivan Conti "Mamão"(ds), Rafael Barata(ds), Marcelo Costa(ds, perc), Armando Marçal(perc), Marco Lobo(perc), Maurício Tizumba(perc, vo), Felipe Continentino(box), Paulo Guimarães(fl), Ricardo Pontes(fl), José Arimatea(fl-h), Raul de Souza(tb), Cláudia Assunção(vo), Ernani Maletta(vo), Francesca Della Mônica(vo), Gui Hargreaves(vo), Marcinho Sant’Anna(vo), Clóvis Pereira(vln), André Cunha(vln), Ubiratã Rodrigues(vln), William Isaac(vln), Samuel Passos(vla), David Chew(cello), Emilia Valova(cello)

本作のストリーミングへのリンクはこちら

2025年9月 9日 (火)

"Toninho in Vienna":心地よさ極まれり。

_20250905_0002"Toninho in Vienna" Toninho Horta (PAO)

2007年にリリースされたToninho Hortaのほぼソロ・アルバム。"Summertime"にのみヴァイオリンが加わるが,そのほかはToninho Hortaのギターとスキャット(鼻歌?)で構成されているのだが,これが実に心地よい。いかなる局面においても邪魔にならないから,ながら音楽としても聞ければ,集中してギターの技を聞くことも可能というところだ。そして時間はあっという間に流れていき,気がつけば63分を越えるアルバムが終わっているという感じなのだ。

難しいことをやっているようには感じさせないのだが,しっかりとしたテクニックに裏打ちされていることは間違いなく,ソロでこれだけ聞かせてしまうというのはやはり凄いことだと思ってしまう。

こういうアルバムは難しいことは考えず,身を委ねればよいという感じだ。Toninho Hortaが愛される理由はこういう演奏ができることだと思わされる一枚。星★★★★☆。因みにライブ音源と間違われそうなタイトルだが,スタジオ録音なので念のため。

しかし,本作がレコ―ディングされてもう20年も経っているのか...。またも時の流れを痛感。

Recorded on May 12, 2005

Personnel: Toninho Horta(g, vo)

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2025年8月 5日 (火)

「微熱・ボサノヴァ」とは言い得て妙なArto Lindsayのアルバム。

Arto-lindsay "O Corpo Stil(The Subtle Body)" (Güt)

このアルバムがリリースされたのは1995年のことなので,もう30年にもなるのかと振り返ってみて驚いてしまった私である。Arto Lindsayと言えばノイズ系の音楽の人だというのが一般的な認識であるが,その認識を覆したのが彼がMarisa Monteのアルバムをプロデュースしていたことであり,そして更には本作であった。そもそもArto Lindsayがブラジル育ちであったということは後に知ったことであったが,Marisa Monteのアルバムを聞いていれば,ブラジル音楽にも精通していることが十分にうかがえるのであった。

そして本作であるが,私が保有しているのは国内盤なのだが,その帯には主題の通り,「微熱・ボサノヴァ」と書かれていて,まさにそういう感じのサウンドだ。ジャズ界のミュージシャンや坂本龍一なども招きつつ,Arto Lindsay的なボサ・ノヴァが展開されているが,基本オリジナルの中で1曲だけJobimの"Este Seu Olhar(あなたの瞳)"をやっているが,これが正調ボサ・ノヴァであり,本質をちゃんとわかった上での演奏ということは明らかなのだ。

ここで聞かれるのは都会的なサウンドと言ってもよいし,プロデュース過剰の部分もないとは言えないので,本作に対してオーセンティックなブラジル音楽のファンは抵抗を覚えるところもあるかもしれない。しかし,予断を抜きにして聞けば,これまでブラジル音楽に親しみのなかったノイジーなArto Lindsayのファンをも,ブラジル音楽の世界に引き込むという契機にもなりえたのではないかと思えるのだ。私はこのアルバム以降もこの路線のArto Lindsayのアルバムはそこそこ保有していて,結局こういう音が好きなんだろうなぁと思ってしまう(Ambitious LoversのArto Lindsayも好きなのだが...)。

実を言えば,このアルバムも極めて久しぶりに聞いたのだが,こんなにいいアルバムだったかと改めて思った次第。星★★★★★としてしまおう。

Personnel:Arto Lindsay(vo, g, prog), Amadeo Pace(g), Vinicius Cantuária(g, perc), Bill Frisell(g), Lomero Lubambo(g), 坂本龍一(p, synth), Melvin Gibbs(b), Joey Baron(ds9, Naná Vasconcelos(perc), Cyro Baptista(perc), Brian Eno(sonics), 本田ゆか(sampler), テイトウワ(prog, p-strings)

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2025年8月 4日 (月)

猛暑をPaul Winterでしのぐ(笑)。

_20250803_0001 "Rio" Paul Winter(Columbia)

昨今の猛暑には本当に辟易とするが,こういう時にはそれを忘れさせてくれるようなリラックスできる音楽が必要だ。ということで取り出したのがこのアルバム。Paul Winterについては昨年末に「師走にボサ・ノヴァでくつろぐ。」と題して,"The Sound of Ipanema"を記事にしていて,結局いつでもいいんじゃんと言われればその通りだが,ボサ・ノヴァはいつ何時でも生活に潤いを与えてくれるねぇなんて思ってしまう。

米国にボサ・ノヴァを紹介したのはStan Getzばかりではないと言いたくなるような作品であるが,"The Sound of Ipanema"がCarlos Lyraを全面フィーチャーだったのに対し,ここではブラジルのミュージシャンとの複数のグループによる演奏を収めている。ジャケットにあるようにLuiz Bonfa,Robert Menescal,Luiz Eçaがその共演相手となる訳だが,この中ではRobert Menescalが全12曲中7曲で演奏をしており,基本的にはRobert Menescalがメインの共演者として,このアルバムのトーンを決めているということになる。ライナーにも記載の通り,Menesalが書いた"Adriana"は5拍子で書かれていて,この辺は"Take Five"の影響ありだろうと思わせるのが微笑ましい。 Luiz Bonfaは2曲,Luiz Eçaは3曲であるが,私としてはLuiz Eçaとの"Daniele"が少々浮いている感覚があるとは思いつつ,全編を通じて気持ちよく聞けるアルバムである。

詳しいクレジットがないので,全体の演奏者は不明ながら,ジャケットを含めていい雰囲気のアルバムを作ったものだと言いたい。共演者によって若干のトーンの相違があることもあって,出来としては"The Sound of Ipanema"には一歩譲るとしても,これはこれでなかなかのアルバムだと思う。星★★★★。いずれにしてもしっかり聞いてもよし,聞き流すもよしの便利な作品。

Personnel: Paul Winter(as, fl), Luiz Bonfa(g), Robert Menescal(g),  Luiz Eça(p) and Others

CDは入手困難のようなので,本作のストリーミングへのリンクはこちら

2025年7月 5日 (土)

Walter Wanderleyからの今日はMarcos Valleだ(笑)。

_20250703_0001 "Samba '68" Marcos Valle(Verve)

昨日取り上げたWalter Wanderleyのアルバムにも参加していたMarcos Valleであるが,あちらでは曲は取り上げていても,ミュージシャンとしての露出は控えめだったこともあり,今日はMarcos Valle自身のリーダー作である。

本作は米国マーケットを意識したものなので,ブラジル音楽,特にボサノヴァがStan Getz以降ヒットしたことも踏まえての作りのため,「サンバ」と謳っていても,サンバと言うよりボサノヴァ色の方が濃厚に出ている。こういうのをブラジル人が聞くとどうなのかねぇと思いつつ,意識しているマーケットが違うのだから,まぁそれはよしとしよう。Milton Nascimentoの"Travessia"と"Courage"に明らかな違いがあったようなものだが,Milton Nascimentoの場合は私は完全に"Trvessia"なのだ(きっぱり)。なので,私は聞いたことはないが,Marcos Valleのよりブラジル色の濃い音楽にも興味は湧いてくるのだ。でもこの人の音楽にはそれほど土着性を求めてもいけないのかもしれないが。

いずれにしても本作はEumir Deodatoのアレンジメントに乗って,どちらかと言えばソフトな路線の音楽が多く,11曲中サンバ的なのは"Crickets Sing for Anamaria","Pepino Beach","It's Time to Sing"とWalter Wanderleyのアルバムにも入っていた"Batucada"ぐらいのものだ。その4曲とて決して熱量は高くない。だからと言ってそれが悪いというのではない。ここはMarcos Valleの書く佳曲を素直に楽しめばいいのだ。まずはMarcos Valleというシンガー・ソングライターを米国という巨大マーケットで売り出すためにはこういう構成はあって然るべきであったようにも思える。星★★★★☆。

Personnel: Marcos Valle(vo, g, p), Anamaria Valle(vo), Eumir Deodato(arr)

本作へのリンクはこちら

2025年7月 4日 (金)

Walter Wanderley:このイージーリスニング的な感覚がいいねぇ。

_20250702_0001"Batucada" Walter Wanderley(Verve)

このアルバムを聞くのも久しぶりだ。このアルバムはブラジル音楽の棚に入れているのだが,ブラジルものは聞くソフトに偏りがあるため,本作のプレイバック頻度は決して高くなく,ジャケを見てまたも気まぐれで聞いてみたもの。

Walter Wanderleyはブラジル出身のオルガン奏者だが,このオルガンを中心としたここでの演奏は,ボサノヴァと言ってもよいのだが,相当響きは(いい意味で)軽く,主題の通りイージーリスニング的に感じられる。その辺はプロデューサーがCreed Taylorだけに,完全なイージーリスニングにはなっていないという感覚だが,ここでの音楽は往年のワイドショーのようなTV番組のBGMとしても使われていた記憶がある。8曲目の"So What’s New"あたりがその典型だが,いろいろなシーンに「使えそうな」音楽だと言ってもよいだろう。

久々に聞いたので全然覚えていなかったのだが,4曲目はFrançoise Hardyでお馴染みの「さよならを教えて」だが,この演奏はFrançoise Hardyがレコードを発売する前にレコーディングされていて,なんでやねん?と思っていたら,この曲はもともと"It Hurts to Say Goodbye"(本作でもそのタイトルである)というArnold GolandとJack Goldが書いた曲だったらしい。それにSerge Gainsbourgが歌詞をつけて,Françoise Hardyが歌ったのが「さよならを教えて」だったのであった。私は子供の頃に「さよならを教えて」を聞いていたので,そっちがオリジナルと思っていたら,全然違っていたのねぇ。

それはさておき,本作の売りの一つはMarcos Valleがギターで参加していることだと思うが,一部アレンジにも関わっているとは言っても,本作での主役はあくまでもWalter Wanderleyのオルガンなので,過剰な期待をするべきではない。それでもこれからの猛暑の季節にも合いそうな音楽が流れてきて,気楽に聞けて心地よいことこの上ない。ビアガーデンに遭いそうだなぁなんてことを思いながら,こういうのもたまにはいいねぇと思った次第。星★★★★。

Recorded on May 16-18 and on June 25, 1967

Personnel: Walter Wanderley(el-org, p), Marcos Valle(g), Sebastian Netto(b), Jose Marina(b), Paulinho(ds), Dom Romao(ds), Lu Lu Ferreira(perc), Talya Ferro(vo), Claudio Miranda(vo)

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2025年4月21日 (月)

Jobimで休日をくつろぐ。

_20250420_0001"Terra Brasilia" Antonio Carlos Jobim (Warner Brothers)

新旧のAntonio Carlos Jobimの曲を,Claus Ogermanのアレンジするオーケストラに乗せて演奏するというアルバム。それだけで大体の雰囲気は想像できるが,想像通りの音が出てくるこの安心感。聞いていたのが休日の朝だったのだが,まったりとした時間を過ごすには丁度よい。

まぁJobim本人の歌は,味わい深いと言えるしても,むしろヘタウマと言ってもよいものだが,ここでの演奏へのフィット感は悪くない。それよりも何よりも,このアルバムで楽しむべきは,Jobimのメロディ・メイカーとしての素晴らしさであり,それに寄り添うようなOgermanアレンジのストリングスの美しさだ。一種のイージーリスニングと言ってもよいような響きを持つこのアルバムにおいても,曲の美しさが際立つというところだ。

こういう粗バムは音楽的にどうのこうの言うよりも,ただただ身を委ねればいいのだと思える一作。休日の過ごし方への貢献度含めて星★★★★☆。

Personnel: Antonio Carlos Jobim(key, vo), Claus Ogerman(arr), Oscar Castro-Neves(g), Bucky Pizzarelli(g), Vince Bell(g), Bob Cranshaw(b), Mike Moore(b), Pascoal De Soza Meirelles(ds), Grady Tate(ds), Rubens Bassini(perc), Ana Jobim(vo)

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2025年2月18日 (火)

GRP時代のブラジルに傾斜していた頃のLee Ritenourのアルバム。

_20250215_0001 "Festival" Lee Ritenour (GRP)

現在も尚,ブラジル風味の音楽も聞かせるLee Ritenourであるが,アコースティック・ギター(一部アコギ・シンセもあり)にほぼ専念して,ブラジル風味も結構効かせたアルバムが本作。

Lee Ritenourのアルバムの平均点は高く,明らかな駄作というのは少ない人だ。もちろん,私にも好き嫌いはあるから,ダメだと思うアルバムもない訳ではないが,大概の場合は満足させられてしまうというのは,私のファン心理が働いている部分もあるとは言え,多くの人にとっても同じような感じではないかと思う。だからこそ,私はLee Ritenourが来日するとついついライブに通ってしまうのだ。

このアルバムも盤石と思えるミュージシャンを揃えて質の高い音楽を聞かせているが,裏ジャケにもある通り,ニューヨーク,ブラジル,そしてLAのミュージシャンが参加して,フュージョン好きなら確実に満足するだろう音楽を聞かせているのは立派。特に気になるのがブラジルからの参加メンツで,João Bosco,Caetano Veloso,そしてCarlinhos Brownらを迎えて,まさにわかっているねぇという感じである。

Lee Ritenourは元来エレクトリックでも強烈な技を聞かせる一方,アコースティックも上手いことは従来からわかってはいたことだが,ナイロン弦のアコースティック一本で勝負しても見事なものだ。こういう演奏を聞かせてくれるから,アルバムが出るとついつい買ってしまう人なのだとつくづく思ってしまう。私はLee Ritenourのアルバムを全て購入するところまでは行かないとしても,相当数のアルバムを保有しているが,久々にこのアルバムを聞いてもやっぱり満足してしまう佳作であった。まぁ全部が全部いいという訳ではないが,印象的な曲が多い。ここでの共演は1曲だけだが,Caetano Velosoの声との相性は素晴らしかった。星★★★★。

Personnel: Lee Ritenour(g, g-synth), Dave Grusin(key), Bob James(key), Marcus Miller(b), Anthony Jackson(b), Omar Hakim(ds), Carlinhos Brown(perc), Pahlinho Da Costa(perc), Ernie Watts(ts, as), João Bosco(vo, g), Caetano Veloso(vo), Gracinha Leporace(vo)

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2024年12月25日 (水)

師走にボサ・ノヴァでくつろぐ。

_20241224_0001 "The Sound of Ipanema" Paul Winter with Carlos Lyra(Columbia)

私はブラジル音楽もそこそこ好きだが,ボサ・ノヴァの持つゆったり感(それをサウダージと呼んでもよいのかもしれないが...)はいかなる状況にもフィットするものだと思っている。そんなボサ・ノヴァを聞くならブラジル人ミュージシャンのアルバムを聞いていればいいと思いつつ,アメリカ人でもちゃんとブラジル音楽を理解しているミュージシャンもいるということで,今日はPaul Winterのアルバムである。

Paul Winterと言えば,後のRalph TownerらOregon組を擁したPaul Winter Consort以降の方がよく知られたところだが,それに先んじてブラジル音楽に取り組んでいたことを忘れてはならない。ジャズ界でボサ・ノヴァと言えばStan Getzと考えられるのは仕方ないところだが,Paul Winterが"Jazz Meets the Bossa Nova"をリリースしたのはGetzが"Getz/Gilberto"をリリースするよりも前なのだ。それに続いて本作と"Rio"がリリースされ,ブラジル3部作となる訳で,Paul Winterの名誉のために言えば,"Getz/Gilberto"が売れたからボサ・ノヴァに取り組んだ訳ではないのだ。

ここではCarlos Lyraの何ともソフトな歌声もあって,実に心地よい時間が流れていく。本作を聞いていると「Paul Winter,わかってるねぇ~」と言いたくなってしまうのだ。ブラジル音楽へのちゃんとした理解があってこそできる音楽であり,Paul Winterのソフトなアルトの響きとのマッチ度も素晴らしい。裏ジャケに書かれた"The Warm Sound of Saxophonist Paul Winter, with the Lyrical Songs, the Sensitve Singing and the Gentle Guitar of Carlos Lyra, Brazil's Great Young Composer"という表現こそ,まさに言い得て妙だ。ピアノを弾くSergio Mendesも楚々とした伴奏ぶりも好印象で,総合的に見ても,アメリカ資本によるこの手のアルバムとしては屈指の作品と言いたい。星★★★★★。

Personnel: Paul Winter(as), Carlos Lyra(vo, g), Sergio Mendes(p), Sebastião Neto(b), Milton Banana(ds)

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