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2018年おすすめ作

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カテゴリー「ブラジル」の記事

2020年1月18日 (土)

実に味わい深いと思わせるMilton Nascimentoのアルバム。

_20200116

"Miltons" Milton Nascimento (Columbia)

更新が新年から滞ってしまった。まぁいろいろあるのだ(苦笑)。そんな中で今日はMilton Nascimentoである。

昔から雰囲気のあるジャケットだと思っていたアルバム。ほかのアルバムとの抱き合わせで発注したのだが,今更ながら,これが実に痺れるような美しさに満ちた作品であった。私が購入したのは国内廉価盤だが,こんな音楽が1,000円で買えるなら大歓迎だ。まぁ,詳しいクレジット情報はないので,下のミュージシャン情報はネット頼みだったが(苦笑)。

とにかく,曲よし,歌よし,演奏よしって感じのアルバムで,何とも心地よく,味わい深い。ある意味,Milton NascimentoとHerbie HancockとNana Vasconcelosのコラボ・アルバムと言ってもよいが,どちらもMilton Nascimentoの歌の魅力をわかっていると言いたくなるような素晴らしい助演ぶりである。実にいい気分にさせてもらった。星★★★★★。

Personnel: Milton Nascimento(vo, g, p), Herbie Hancock(p, key), João Baptista(b, vo), Robertinho Silva(ds), Naná Vasconcelos(perc, vo), Arthur Maia(vo), Maria de Fátima(vo), Túlio Mourão(vo), Rique Pantoja(vo, prog)

2020年1月 3日 (金)

今年最初の音楽鑑賞はEgberto Gismonti。

_20200102-2 "Solo" Egberto Gismonti(ECM)

新年最初に何を聞こうかって思いながら,手に取ったのがこのアルバム。今や,ECMの保有アルバムの枚数も結構増えた私だが,私が最初期に購入したECMのアルバムのうちの一枚である。本作は,当時受験生だった私が,予備校の夏季講習の帰りに確か京都の輸入盤屋で購入したような気がする(遠い目...)。だが,何でこれを買う気になったのかは全く記憶から飛んでいる(爆)。

それから月日を経ても,相変わらずEgberto Gismontiのアルバムがリリースされると購入している私だが,購入した当時に彼の音楽の魅力に本当に気づいていたかと問われれば,「否」と答えざるをえないかなぁなんて思う。血気盛んな高校生がこの音楽に魅かれるようなことがあれば,逆にそれもおかしいのではないかとさえ思ってしまう。

だが,年齢を重ねて改めて聞いてみると,ここで展開されるEgberto Gismontiのギターとピアノの音色には惚れ惚れとしてしまう私がいるというのが実態である。特にGismontiのピアノの美感は実に素晴らしく,こういう音楽を聴いていると,今年一年も何とか乗り切れてしまうような気がしてしまう。ソロ演奏だけに刺激的な感じはしないが,穏やかに新年を過ごすにはちょうどいいって感じなのである。しかも,ここで聞かれる8弦ギターは,私が愛してやまないRalph Townerからの借り物らしいが,ギターもピアノもうまいというところに,Ralph Townerとの同質性も感じさせるところに私は魅かれるのかもしれないなぁなんて思ってしまった。

実はこのアルバムを聞くのも久しぶりのことだったのだが,非常に楽しめてしまった私である。星★★★★★。

Personnel: Egberto Gismonti(g, p, vo, bell)

2019年12月27日 (金)

2019年の回顧:3回目はジャズ以外の音楽編。

ここ数年,ストリーミングを利用して,無条件に購入するミュージシャン以外の新譜は試聴してから買うようになって,新譜購入は激減し,旧譜も基本的にはストリーミングで済ませることにより,中古盤もめっきり購入することが減少した。よって,今年を回顧すると言っても,昔に比べると大した数の音源は買っていないから今年のベスト盤を選ぶというのも結構大変になってきた。しかし,恒例に従い,今年もまずはジャズ以外の音源からよかったものを選んでみたい。

このブログを見て頂いている方の中にはご承知の方もいらっしゃると思うが,ブログの右側に掲げている「おすすめ作」は私が★★★★☆以上を付けたアルバムなので,当然ベスト作もここから選ぶことになる。しかし,ここに挙げられているジャズ以外の音源のいかに少ないことかということで,ストリーミングで済ませて,購入に至っていないアルバムの多さの裏返しって気もする。

_20191105_20191227143101 そんな中で今年最もよいと思ったのがBrittany Howardの”Jamie”である。Alabama Shakesでのアルバムも素晴らしかったが,ソロになってもその魅力は変わらない。まだ結構若いのに実に優れた音楽性を聞かせてくれた。Alabama Shakesでの活動も期待したところではあるが,これならソロでも十分やっていけると思わせるに十分な傑作。実に素晴らしいアルバムであった。

_20190224 次の1枚は結構今年の序盤にリリースされたものなので,記憶が薄れつつあるが,Paula Santoro & Duo Tauficによる"Tudo Sera Como Antes"がブラジル音楽では実によかった。とか言いながら,ブラジル音楽もほとんど聞いていないのだが,Paula Santoroの声はやはり魅力的だし,このアルバムの選曲にはまいってしまった。ライブで見てみたい人である。

_20190324-2 そして,私が結構感動させられたのがJoni Mitchellの生誕75周年を祝うトリビュート・ライブは,出演したミュージシャンのJoni Mitchellへのリスペクト,シンパシーが強く感じられて,実に気持ちのよいアルバムとなった。全部が全部素晴らしいとは言えないのは事実なのだが,トリビュートってのはこういうものだと言いたくなるアルバム。追ってリリースされたDVDも必見。

発掘盤にもいいものが結構あったが,今年の「ザ・発掘」と言ってよいのはウッドストック・ボックスだろう。これは重量,価格ともに今年の一番であった(爆)。とか言いながら,まだTim Hardinしか聞いてないじゃん。しかし,発掘盤で最も楽しんだのはLinda Ronstadtのライブ盤だったかもしれないなぁ。

_20191222_20191229083701 <追補>と,この記事をアップしてから,年末になって聞いたJoe Henryのアルバム"The Gospel According to Water" を入れ忘れたことに気がついた私である。穏やかながら渋い感覚を表出するこのアルバム,地味ではあるが,実に素晴らしい。ここに改めて,今年のベスト作の1枚として追記しておきたい。

2019年10月20日 (日)

Adriana Calcanhottoの新譜が相変わらずいいねぇ。

_20191019-3 "Margem" Adriana Calcanhotto(Sony)

以前にも書いたことがあるが,私がAdriana Calcanhottoのアルバムを初めて購入したのは"Mare"だったが。しかし,本当に彼女の音楽にはまったのは"Microbio Vivo"からだったと思う。その後,”Olhos De Onda",”Loucura"というこれまたライブ盤を挟んで久々にリリースされたスタジオ作が本作だろう。私にとって,この人の魅力はその声にあるが,その魅力はここでも不変。

このアルバムは海に浮かぶプラスチックごみに囲まれたAdriana Calcanhottoの写真がジャケに使われているが,歌詞に環境保護的なメッセージが込められているかはわからないが,非常に魅力的なブラジル音楽として単純に楽しめるものであることは間違いない。

それにしても,27分余りという収録時間はあまりにもコンパクトで,彼女の声をもっと楽しみたいとさえ思わせるが,LP時代であれば,こういうのも普通だと思えるので,これもある意味LP回帰的な部分もあるのかもしれない。曲も長いものでも4分を切るものばかりであるが,歌として聞かせるのであれば,これぐらいでも十分だという考え方もあるだろう。

ちょっと後半はラップ的な展開が増えて,メロディ・ラインの明確さが希薄化するのは惜しいような気もする。それでも前半には文句ないので,十分星★★★★には値する。やはりいい歌手である。

Personnel: Adriana Calcanhotto(vo, g, prog), Bern Gil(g, fl), Bruno di Lullo(b, synth), Rafael Rocha(ds, perc), Kassin(sitar), Ricardo Parreira(g), Diogo Garnes(tp, fl-h), Marian Sette(tb)

2019年7月30日 (火)

チョイと雰囲気を変えてEliane Eliasのボサ・ノヴァ・アルバムを。

_20190727 "Dreamer" Eliane Elians(Bluebird)

昨今は小田切一己を除いては,ECMの未CD化アルバムのストリーミングの記事が続いていたので,ちょっと雰囲気を変えて今日はEliane Eliasである。これは2004年にリリースしたボサ・ノヴァ・アルバムであるが,ゲストやストリングスも加えた穏やかなイージー・リスニング的な響きが嬉しい。殺伐とした世の中,あるいは多忙な生活の中で,たまにはリラックスして音楽を聞くことも必要だと感じるが,これなんかそういう機会に最適なのではないかと思わせるような音楽である。

やっている曲には"That's All"やBurt Bacharachの"A House Is Not a Home"等の曲も入っていて,全体的にはボサ的な響きも感じさせつつ,それだけに留まらないのもいい感じである。まぁ,カクテル的な響きって言ってしまえばそれまでなのだが,相応にレベルの高い演奏,歌唱を聞けるのだから文句はない。思わずくつろいでしまった私である。共同プロデューサーにはSteve Rodbyの名前も見られるが,彼ってやっぱり趣味いいねぇ。星★★★★。

因みに,ストリングスはロンドンで別建てで録音って,金掛かってるねぇ(笑)。

Personnel: Eliane Elias(p, vo), Oscar Castro-Neves(g), Guileherme Monteiro(g), Marc Johnson(b), Paulo Braga(ds, perc), Michael Brecker(ts), Mike Mainieri(vib), Vaneese Thomas(vo), Diva Gray(vo), Martee Lebow(vo) with Strings

2019年7月11日 (木)

João Gilbertoの訃報からのボサ・ノヴァ続きで,今日はVerveのコンピレーション。

_20190708-2”Novabossa: Red Hot on Verve" Various Artists (Verve)

これを取り上げる前によりコンテンポラリーなミュージシャンによる"Red Hot + Rio"を取り上げてもよかったのだが,正調ボサ・ノヴァを収めたこっちを聞いていた。

このRed HotシリーズはAids撲滅を進めるためのNPOであるRed Hot Organizationが,その活動を推進するためにリリースしているコンピレーション群であるが,本作は”Red Hot + Rio"の番外編として制作されたものと思われる。そこに収められたのはインタールードを含めたVerve音源中心の全23曲のボサ・ノヴァ,サンバの名曲の数々である。

結局はコンピレーションなので,時代の変化とともに,必ずしもボサ・ノヴァ,サンバと言えない音も含まれてはいるので評価は微妙になる訳だが,非常に気持ちよく聞けるアルバムである。そうは言っても,Verve音源中心だけにやっぱりStan Getzの演奏が増えてしまうのだが,それでもRoberto MenescalやらEdu LoboやらTamba Trioやらとおいしいところは押さえてあるので,気楽にボサ・ノヴァ,あるいはブラジル音楽を聞きたいと思ったらこういうのもいいかもねぇ。こういう機会でもないとなかなか取り出さないアルバムだが,それもJoãoのおかげってことで。

2019年7月10日 (水)

今日はJoão GilbertoからのBebel Gilberto。

_20190708 "Tanto Tempo" Bebel Gilberto(Ziriguiboom)

今日はJoão Gilbertoの娘のBebel Gilbertoである。そして母親は昨日取り上げたStan Getzとのアルバムでヴォーカルを担当していたHeloisa (Miúcha) Buarque de Hollandaなので,血筋のよさは保証付きみたいなものだ。WikipediaにはBebelが両親から言われたこととして, "He taught me to be a perfectionist. But my mother taught me how to lose it."なんて書いてあるが,なるほどねぇって感じである。そうやってバランスを保つのかってことだ。写真を見ると,顔は母親のDNAが強いようだが(笑)。

このアルバム,リリースされたのは2000年のことだが,それ以来,このアルバム,結構な売れ行きを示しているらしい。私がこのアルバムを購入する気になった記憶が曖昧だが,やはりJoão Gilbertoの娘がどういう音楽をやるのかに感心があったからだろう。

そして,本作はボサノヴァにエレクトロニカをスパイスとして使ったような実にこじゃれた音楽である。まぁ,これなら一定のリスナーに受けるのもわかるし,欧米でのセールスが好調だったのは,特に米国においては,所謂スムーズ・ジャズ系のリスナーにも受け入れられたってことではないかと思える。本質的にはボサノヴァが根底にあるので,穏やかさが感じられる音楽だが,それに加えてBebel Gilbertoの声がかなり魅力的。正直なところ,私はボサノヴァはシンプルに演奏して欲しいクチなので,エレクトロニカあるいはプログラミングはもう少し控えめにして欲しいと思える"Alguem"のような曲もあるが,それでもまぁ邪魔ってほどではない。

ある意味,イージー・リスニング的にも響く部分もあるが,どういうシーンのBGMにもフィットしそうな音楽である。星★★★★。

尚,Personnelは文字が小さくて老眼にはきついので省略するが,Celso Fonsecaのギターだけをバックに歌う"Samba e Amor"なんて実に素敵なものである。そのほかにもJoão DonatoやCarlinhos Brown等が華を添えている。

2019年7月 9日 (火)

João Gilbertoを偲んで,改めてStan Getzとの共演作を聞く。

_20190707 "The Best of Two Worlds" Stan Getz Featuring João Gilberto(Columbia)

João Gilbertoの訃報を受けて,私がいの一番に聞いたのは38曲入りの「ジョアン・ジルベルトの伝説」であったが,もちろんそれだけでは終われない。と言いつつ,私はJoão Gilbertoのリーダー・アルバムは実はそれしか保有していないのだから,大したことは言えない。ということで,手許にある中で,あまり聞くチャンスは多いとは言えないColumbiaレーベルにおけるリユニオン・アルバムを取り出した。

Stan GetzとJoão Gilbertoは”Getz/Gilberto"の録音時もめたという逸話も残っているが,このアルバムは"The Best of Two Worlds"と大きく出て,しかもJoão Gilbertoはジャケでは笑顔で写っている。まぁ,お仕事でやりましたってことなのかもしれないが,このアルバム録音の翌年にはKeystone Korner出演時の録音が後に発掘され,このブログでも取り上げた(記事はこちら)。なので,実のところ,それほど無茶苦茶な不仲ではなかったのかもしれないが,商売っ気の強いStan Getzに,João Gilbertoが何らかの反感を抱いていたとしても不思議はない。そうした意味で,このリユニオン・アルバムについては,いつまで経っても"Getz/Gilberto"と比較されてあまりいい評判は聞いたことがないのだが,今回,改めて聞いてみて,実はそこそこよく出来たアルバムだと思えた。

まぁ,明らかにGetzが吹き過ぎな部分もあるところは,プロデューサーがGetz自身なのだから仕方ないとしても,その辺にブラジル音楽好きはネガティブな反応を示すことは十分考えられるが,私としては十分許容範囲ってところである。ただ,"Just One of Those Things"とかはJoão Gilbertoにはちょっと不釣り合いだろうと思えてしまう。そうした瑕疵はあったとしても,それでもこの二人の共演を聞けるというのは,先述のライブ盤同様貴重なことだと思えば文句も出ない。ってことで,星★★★★は十分与えらえると思う。

ちなみに,ここで歌っているのは当時のJoão Gilbertoの奥方のHeloisa (Miúcha) Buarque de Hollanda。そういうところも"Getz/Gilberto"にAstrad Gilbertoを出してきたのと同趣向ってのもGetzらしいねぇ。

Recorded on May 21, 1975

Personnel: Stan Getz(ts), João Gilberto(g, vo, perc), Heloisa (Miúcha) Buarque de Hollanda(vo), Al Dailey(p), Oscar Castro-Neves(g), Clint Houston(b), Steve Swallow(b), Billy Hart(ds), Grady Tate(ds), Airto Moreira(perc), Reuben Bassini(perc), Ray Armando(perc), Sonny Carr(perc)

2019年7月 8日 (月)

追悼,João Gilberto。

Joao-gilberto

João Gilbertoが亡くなった。言うまでもなく,ボサ・ノヴァの開祖の一人として,多大な影響力を持つ人だった。そして,"Getz/Gilberto"により,ブラジル音楽とジャズの橋渡しをしたことでもその功績は多大。更に彼がいなければ"Saudade"という表現がこれほど世に認知されることもなかったのではないかとも言いたくなる。まさに巨星墜つとはこのことである。世界はまた大きな宝を失った。

R.I.P.

2019年7月 6日 (土)

コレクターはつらいよ(24):Pedro Martinsの新作に1曲客演。

_20190706 "VOX" Pedro Martins (Heartcore)

またも更新が滞ってしまった。そして,ほぼ半年ぶりに「コレクターはつらいよ」シリーズである。今回はKurt RosenwinkelのレーベルからリリースされたPedro Martinsのアルバムである。主題の通り,Brad Mehldauが参加しているのは"Origem"1曲のみであるが,そのほかにもKurt Rosenwinkelはもちろん,クリポタやAntonio Loureiroとかが参加している。更に面白いと思ったのは,このシリーズで前回取り上げたCrane Like the BirdのKyle Craneも参加しているから,この辺の人脈ってつながっているのねぇって感じである。正直言って,このPedro Martinsと言う人の声はやや線が細くて,よく言えば繊細だが,音程が不安定に聞こえるところがあり,歌手としての印象としてはイマイチである。PedroはPedroでも,Pedro Aznarと比べるとだいぶ落ちるという感じである。まぁアルバムとしてはなかなかよく出来ているとは思えるが,だからと言って,Brad Mehldauの参加なかりせば,買うほどのものとは思っていない。

それでもってBrad Mehldauであるが,先日のライブを観た感じとは結構違うように思える。まぁ,曲がかなりのソフト・タッチってこともあるが,結構ポップな感じのソロを取っていて,「いかにも」Brad Mehldauという感じではない。しかし,ソロ後半になるとMehldauらしさも出てくるようには思えるが,この感覚の違いはおそらく本作におけるミキシングによる「音の加工」による影響も大きいと思えた。私としては,いつものBrad Mehldauと違う感じが聞けるというのも悪くないことではあるが,敢えてBrad Mehldauを使う理由があったかと言うと答えは微妙である。それでも全公式音源の保有を目指す以上,文句は言っていられないのである。だから「コレクターはつらいよ」なのだが(苦笑)。

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