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カテゴリー「ブラジル」の記事

2022年4月15日 (金)

Eliane Eliasのベスト盤:コンピレーションとしてはどうなのかねぇ...。 #ElianeElias

_20220413 "Perspectiva: The Best of Eliane Elias" Eliani Elias(Somethin’ Else)

Eliane Eliasに何を求めるかってのは結構難しい。このブログで彼女のリーダー・アルバムとして"Dreamer"を取り上げたことがある(記事はこちら)が,それもボサ・ノヴァ・アルバムだったように,ブラジル出身だけにそういう音を求めるリスナーも多いように思う。しかし,現在の旦那であるMarc JohnsonとのアルバムやSteps Aheadでの仕事を聞けば,決してブラジル音楽(それも歌もの)に留まる人ではない。

このコンピレーションはおそらくは日本編集によるものだろうから,国内制作のアルバムからの選曲ということになっていると思う。そもそも国内制作ゆえのつくりってのが根底にあるから,一般的なEliane Eliasのイメージに基づくものとなっているのはそういうもんだろう。

しかし,そうだとしても,プロデューサーあるいはコンパイラーが明示されていないのは,ベスト盤としてはどうなのよ?って思ってしまう。こういうベスト盤は選曲のみならず,曲順ってところにもセンスが表れると思うのだが,責任者を記載しないのは,無責任の誹りは免れない。ついでに言っておけば,曲ごとのパーソネルを記載するのも筋で,それをしないところにSomethin’ Elseあるいは東芝EMIのいい加減さを感じてしまうのだ。

これはここに収められた音楽の質とは関係ない話かもしれないが,売れればいいのか?って感じさせると言いたくもなる制作姿勢が気に入らない。演奏には特に文句はないし,相応に楽しめるが,こういう作りをしてしまうレコード会社は,ミュージシャンに対するリスペクトが足りないと言わざるをえない。そういうことをEliane Elias本人はわかっていたのだろうか...?あるいはこのCDの購買層には関係ない話だったというのだろうか?

我ながら理屈っぽいとも思いつつ,やっぱり納得がいかない。

2022年1月19日 (水)

イタリア人ミュージシャンがJobimの有名曲を交えて,軽くブラジル風に演じたアルバム。

_20220118 "Jobim Variations" Fabio Zeppetella(EmArcy)

ジャズ・ミュージシャンの間でもAntonio Carlos Jobimというのは特別な位置づけにあるが,それは世界のどこでも同じってことで,本作はイタリアのミュージシャンがJobimの有名曲に,自身のオリジナルを交えて,ストリングスも導入しながら軽いサウンドを生み出したアルバムである。

私はてっきりこのアルバムについて,既にブログにアップした気になっていたのだが,どうも完全に失念していたようだ。Fabio ZeppetellaについてはKenny Wheeler入りの"Moving Lines" をアップしていた(記事はこちら)ので,その気になっていたのかもしれない。このアルバムは2009年にリリースされているが,"Moving Lines"も2009年に記事を書いているから,やっぱりそういうことだろうなぁ(苦笑)。

それはさておき,上述の通り,Jobimの相当な有名曲とメンバーのオリジナルが並んでいる。Jobimの曲は"How Insensitve","Sem Você","Wave","Corcovaco",”Ipanema","Águas de Março",そして"Dindi"とまぁお馴染みの曲が並び,そこにメンバーのオリジナルとIrving Berlin作の"Change Partners"が並ぶという構成なのだが,Jobimの曲とほかの曲が何の違和感もなく混じりあっていて,これはなかなかくつろげる。だからこそ"Jobim Variations"なのねぇと納得していしまう私である。そうは言ってもJobimの曲もストレートにばかりやっている訳ではなく,崩しも入っている感じなのがこれまた"Variations"な訳だな。"Ipanema"はピアノ・ソロ,"Águas de Março"はベース・ソロだもんなぁ...。

このアルバムは,Jobimの曲に関しては変化球,オリジナルに関してはブラジル風味の直球勝負みたいな感じと言えばいいかもしれないが,時にムーディーにさえ感じさせる演奏は決して仕事の邪魔にならないのもよかった(笑)。いずれにしても,12年以上寝かせていたって感じで,リリース以来何度プレイバックしたかもわからないが,久々に聞いても実に面白いアルバムであった。星★★★★。

Recorded on November 13-15, 2008

Personnel: Fabio Zeppetella(g), Danilo Rea(p), Ares Tavolassi(b), Aldo Romano(ds)

2021年11月30日 (火)

Marisa Monte,10年ぶりのスタジオ録音作だそうである。これがまたも素晴らしい。

Marisa-monte "Portas" Marisa Monte(Sony)

私は長年,Marisa Monteの音楽に痺れていると言っても過言ではないが,Marisa Monteがスタジオ録音のアルバムをリリースするのは"O Que Você Quer Saber de Verdade(あなたが本当に知りたいこと)"以来10年ぶりになるということだ。そのアルバムが出た時も私は絶賛している(記事はこちら)が,その年は私はMaria Ritaがマイ・ブームになっており,その年のベスト盤には前作は選んではいないものの,十分高く評価していたつもりである。本作はそれ以来のスタジオ録音ということだが,当初はデジタル音源でリリースされていたものが,CDでもリリースされると知って,早速購入したもの。そしてやっぱり今回もMarisa Monteは素晴らしかった。

上記でリンクした記事でも書いているが,私はMarisa Monteの魅力はその声にあると思っている。あの魅力的な声で歌われたら,大概の場合,まいってしまうだろうと思う。そこへ今回は全17曲という大盤振る舞いである。それも粒よりと言ってよい佳曲が並んでいるのだから,これはたまらん。

極めてヴァラエティに富んだ曲が並んでいるし,派手目のアレンジが施された曲もあり,私としてはもうちょっとしっとり感があってもよかったかなとも思うが,そんなことはどうでもよくなるような魅力がこのアルバムにはあると言っておこう。様々なコラボを通じて生み出された佳曲の数々に身を委ねていればOKみたいな感じになってしまう。久しぶりに2曲にArto Lindsayが共同プロデュースで関わっているのも嬉しかった。貼り付けた映像でやっている"Calma"もそのArto Lindsayとの共同作業で生まれた曲である。

とにかく,全編に渡って私にとっては心地よいことこの上なく,師走を前にいいものを聞かせてもらったって感じである。今回も軽々と標準的なレベルを越えたナイスなアルバム。星★★★★☆。彼女のほかのアルバムも久しぶりに聞きたくなる効果は絶大。買い逃していたTribalistasの第2作も慌てて発注した私(笑)。

Personnel: Marisa Monte(vo, g), Dadi(g, b, p, el-p, perc), Nicolas Hakim(g), Davi Moraes(g, b, perc), Chico Brown(vo, g, p), Pedro Baby(g, perc, vo), Marcelo Camelo(g, b, perc), Jorge Drexler(vo, g), Mauro Deniz(cavaquinho), Paul Wilson(p, org, synth), Pretinho de Seminha(key, perc, vo),  Claudi Andrade(el-p), Melvin Gibbs(b), Martin Leiton(b), Kassa Overall(ds), Jorginho Gomes(ds), Kassa Overall(ds), Calinhos Brown(perc),  Michael Leonhart(tp), Seu Jorge(fl, vo), Melanie Charles(fl), Silva(vo), Flor(vo) with Strings and horns

2021年11月21日 (日)

CDの整理をしていて,久々に聞いたVinicius Cantuária。

_20211120 ”Horse and Fish” Vinicius Cantuária(Bar None)

ここのところ,買ったCDを全く整理していなかったので,デスク脇にはうずたかくCDの山ができていた。部屋の整理も兼ねて,CDを片付け,収納すべき場所に収納を進めていて,久しぶりにこのアルバムが目に留まってしまった。

Vinicius Cantuáriaについては,アルバム"Vinicius"や"Cymbals",そして"Samba Carioca"にBrad Mehldaugが参加していることもあって,それらのアルバムは保有しているが,本作はBrad Mehldauは参加していないものの,結構Vinicius Cantuáriaの音楽が気に入って購入したものと思う。しかし,それでも放置状態を続けていて,聞くのは何年振りだろうか?

このアルバムを聴いてこれは象徴的だなぁと思ったのが冒頭のGilberto Gilが書いた"Procissão"である。ほかの曲に比べて,この曲におけるエレクトリックな感覚,あるいは明らかに異なるムードが異色に響く。その後は比較的オーセンティックなボサノバ的な音楽が続くが,多少ベース・ラインが強調されているように思える部分もあって,その辺りはコンテンポラリー感が強い。Vinicius Cantuáriaの弾くエレクトリック・ギターのトーンもそういう部分があるが,これは聞いていてなかなか面白いと思えるものであった。

このアルバムは,私が保有するほかのVinicius Cantuáriaと異なり,固定メンツでのレコーディングとなっているが,こうした音場を生み出すにはある程度メンバー間のコンセプトの共通理解が必要だったのかもなぁなんて思ってしまった。それにしてもやっぱり"Procissão"は異色だ。星★★★★。ほかのアルバムもここのところ全然聞いていないので,そのうち聞いてみようっと(笑)。

Recorded in October, 2003

Personnel: Vinicius Cantuária(vo, g), Paulo Braga(ds, perc), Paul Socolow(b), Michael Leonhart(tp, perc, synth), Mauro Refosco(perc), Nanny Assis(perc)

2021年7月13日 (火)

タイトルに偽りなし。Tania Mariaのライブ盤はワイルドだぜぇ~。

_20210710-2 "The Real Tania Maria: Wild!" Tania Maria(Concord Picante)

冒頭の"Yara-Ta'"の高速ユニゾンからして,タイトルに偽りなしと思わせるTania Mariaのライブ・アルバム。私が保有しているTania Mariaのアルバムはこれ一枚だと思う。Tania Mariaの音楽は,私が在米中に結構世話になった今は亡きスムーズ・ジャズ・ステーション,WQCD New York, 別名CD101.9で結構プレイバックされる機会が多く,多分それがきっかけで在米中に買ったはずである。ってことはもう30年近くは保有していることになる。でもプレイバックする頻度はあまり高くないなぁ(爆)。

まぁ,それでもたまに聞くと,何とも盛り上げ上手だよねぇと思ってしまう訳だが,これがラテンの血ってことだろう。LP,CD,カセットが同時に発売されていた時代のアルバムなので,収録時間はコンパクトなものだが,ライブの場ならばさておき,家で聞くにはこの程度で丁度いいと思わせる。

アルバムも押し一辺倒ではなく,ちゃんとメリハリはついていて,実のところ"Yara-Ta'"が一番ワイルドだぜぇ~ってところなのだが,そうは言ってもTania Mariaにはスローな曲は合わんと思ってしまうのだ(笑)。そういうこともあって,私にとっては一番長尺の"2 A.M."の特に前半部が面白くないのが何とももったいない。それでも最後の"Sangria"で賑々しく締めて辻褄は合わせているが。

あいにく,私はTania Mariaのライブに触れる機会にはこれまでには恵まれなかったが,やはりこの人は実際のライブに触れてみないと,その魅力はわからないかもなぁと思わせるアルバム。星★★★☆。聞いていて結構印象に残ったのはJohn Peñaの確かなベースの腕だな。

Personnel: Tania Maria(vo, p, el-p), Dan Carillo(g), John Purcell(as, ss), John Peña(b), Walfredo Reyes(ds, timbales), Frank Colon(perc)

2021年4月24日 (土)

Daniel Santiago: このポップな軽さが心地よい。

_20210421 "Song for Tomorrow" Daniel Santiago(Heartcore)

このアルバムが某誌に紹介されており,結構気になって購入したものである。プロデュースがKurt Rosenwinkelというのもあるが,ゲスト陣も気になってのことである。

そして,主題の通りであるが,このアルバムのポップな感覚が実に心地よい。例えば,3曲目にはJoshua Redmanがゲストとして,ソプラノ・サックスで加わっているのだが,まるでライト・フュージョンのようなノリのフレージングを聞かせるのには驚いてしまうのだが,違和感は全くない。多分,私がこういうタイプの音楽が好きだってことを示しているとは思うのだが,昔,Flavio VenturiniとToninho Hortaのアルバムを聞いた時の感覚を思い出していた。

私はそんなにブラジル音楽を聞いている訳ではないが,現代のブラジル音楽らしい軽さとメロディ・センスが相まって,実に魅力的に響くサウンドであり,聞いていて本当に気持ちいいのだ。いろいろなタイプの曲がコンパクト(最長でも4分ちょっとである)に収まっているのもいい感じである。

基本的にはKurt Rosenwinkel,Pedro Martinsとの演奏が多いが,コラボも上々ってところだろう。いきなり冒頭の"Open World"にEric Claptonが客演しているのだが,Kurt Rosenwinkelの"Caipi"でもゲストとして登場していたから,そういう縁ってところか。4曲目にはAaron Parksも登場するが,あまり目立ってはいない(苦笑)。あくまで控えめなのがAaron Parksらしいってところか。

いずれにしても,このアルバム,なかなかの快楽感をもたらしてくれるアルバムであった。星★★★★☆。

Personnel: Daniel Santiago(vo, g, b, synth, perc), Pedro Martins(g, b, p, key, synth, ds, perc, vo), Kurt Rosenwinkel(g, b, ds, vo), Frederico Hellodoro(b), Sergio Machado(ds), Renato Galvao(ds), Eric Clapton(g), Charis Kalantzas(g), Joshua Redman(ss), Aaron Parks(p), Marina Marchi(vo)

2021年4月 7日 (水)

Gal Costaの新作が心地よいことこの上ない。

Gal-costa-nenhuma-dor"Nenhuma Dor" Gal Costa(Biscoito Fino)

Gal Costa,もう75歳だそうである。デビューから55年以上経過しているのだから,年齢を重ねるのは当然である。私は彼女のアルバムを全部追い掛けている訳ではないのだが,近年出たアルバムはピンと来ないなぁって感じだったのも事実だ。しかし,このアルバムはストリーミングで聞いた瞬間,ストリングスを交えたそのサウンドのその心地よさに完全にまいってしまったアルバム。これは買わざるをえないと即決した次第である。

過去の名曲を改めて取り上げるというのは人生の後期においてありがちな企画ではあるが,それをここでは息子と言ってよいようなミュージシャンたちとの共演で作り上げるというのが素晴らしい。私は自分自身の若さを保つためにはある意味チャラチャラした部分を残存させたいと思っているクチ(爆)だが,Gal Costaの場合は,「若いツバメ」の力も借りたってところだろうか。それが大成功だったと思えるアルバムである。

私はブラジル音楽への造詣が深い訳ではないが,ブラジル音楽に求めたくなるような要素,あるいは私が気持ちよいと感じるブラジル音楽の要素がこのアルバムには詰まっていると感じられるのである。ここに感じられる感覚こそが「サウダージ」だろうとさえ言いたくなってしまうのだ。こういう音楽をやられてしまっては文句のつけようもないし,当分このアルバムのプレイバック頻度は上がることは確実といいたくなる一品。たまりませんな。35分足らずのアルバムだが,これぐらいが丁度いいとも言えるし,何度でもリピートできるのが嬉しい。星★★★★★。北島康介ではないが,「気持ちいい,チョー気持ちいい」アルバム。

Personnel: Gal Costa(vo), Rodrigo Amarante(vo, g, b, mandolin, perc), Criolo(vo), Ze Ibarra(vo, p), Antonio Zumbujo(vo), Seu Jorge(vo, g), Tim Bernardez(vo, g), Rubel(vo, g), Jorge Drexler(vo, g), Zeca Veloso(vo, g), Felipe Pacheco Vnetura(g, b, vln, vla, sample), Marcus Ribeiro(cello), Pedro Coelbo(b), Gabriel Vaz(ds, perc), 

2021年1月17日 (日)

超くつろげるPaul Desmondのブラジル音楽集。

_20210104 "From the Hot Afternoon" Paul Desmond (A&M/CTI)

Paul Desmondには"Bossa Antigua"という素敵なボサノヴァ・アルバムがあるが,あちらはPaul Desmondのオリジナル等をボサノヴァ・タッチで演じたものであるのに対し,本作はブラジル音楽に真正面から取り組んだ何ともくつろげるアルバム。アルバム全体がMilton NascimentoとEdu Loboのオリジナルで占められているというのが,"Bossa Antigua"との決定的な違い。

ただでさえソフトなPaul DesmondのアルトがDon Sebeskyアレンジによるオーケストラに乗って,ブラジル音楽を奏でるのだから,心地よさは既に保証されたようなものであるが,まぁイージー・リスニングと言ってしまえばその通りである。しかし,イージー・リスニングで何が悪い!と強弁したくなるようなアルバムである。

本作にはEdu Loboの曲が4曲収められているが,そのうち3曲ではEdu Lobo自身がギターを弾き,2曲で歌っているのに加え,当時の奥方Wanda Sáも3曲で歌声を聞かせる。当時彼らは新婚だったはずなので,新婚旅行ついでに演奏にも参加したって感じかもしれない。そもそも,CDにボートラで加わっている曲にはEdu Loboのものがないので,そういうところにもちゃちゃっと来て,ちゃちゃっと演奏して帰った感がある(笑)。何回もテイクなんか重ねないもんねって感じか。

まぁ,このアルバムに対する評価は,バックのオーケストラに対する好き嫌いに依存してしまうような気がするが,ゴリゴリのジャズじゃなくてもいいと思ってしまえば,これほど心地よい音楽はないのだ。かつ,ボーナス・トラックとして収められた別テイク群には,オーケストラのオーバーダビングが施されていないので,こっちの方がいいじゃんと思うリスナーがいても全く不思議ではない。

かく言う私も,ちょいとオーケストラのやり過ぎ感は感じているので,このすっぴんの魅力とでも言うべき別テイクは大歓迎であった。星★★★★。

Recorded on June 24, 25, and August 13, 14, 1969

Personnel: Paul Desmond(as), Dorio Ferreira(g), Ron Carter(b), Airto Moreira(ds, perc), Edu Lobo(g, vo), Wanda de Sah<aka Wanda Sá>(vo), Don Sebesky(arr) with Orchestra(多数につき,メンツは省略)

2020年1月18日 (土)

実に味わい深いと思わせるMilton Nascimentoのアルバム。

_20200116

"Miltons" Milton Nascimento (Columbia)

更新が新年から滞ってしまった。まぁいろいろあるのだ(苦笑)。そんな中で今日はMilton Nascimentoである。

昔から雰囲気のあるジャケットだと思っていたアルバム。ほかのアルバムとの抱き合わせで発注したのだが,今更ながら,これが実に痺れるような美しさに満ちた作品であった。私が購入したのは国内廉価盤だが,こんな音楽が1,000円で買えるなら大歓迎だ。まぁ,詳しいクレジット情報はないので,下のミュージシャン情報はネット頼みだったが(苦笑)。

とにかく,曲よし,歌よし,演奏よしって感じのアルバムで,何とも心地よく,味わい深い。ある意味,Milton NascimentoとHerbie HancockとNana Vasconcelosのコラボ・アルバムと言ってもよいが,どちらもMilton Nascimentoの歌の魅力をわかっていると言いたくなるような素晴らしい助演ぶりである。実にいい気分にさせてもらった。星★★★★★。

Personnel: Milton Nascimento(vo, g, p), Herbie Hancock(p, key), João Baptista(b, vo), Robertinho Silva(ds), Naná Vasconcelos(perc, vo), Arthur Maia(vo), Maria de Fátima(vo), Túlio Mourão(vo), Rique Pantoja(vo, prog)

2020年1月 3日 (金)

今年最初の音楽鑑賞はEgberto Gismonti。

_20200102-2 "Solo" Egberto Gismonti(ECM)

新年最初に何を聞こうかって思いながら,手に取ったのがこのアルバム。今や,ECMの保有アルバムの枚数も結構増えた私だが,私が最初期に購入したECMのアルバムのうちの一枚である。本作は,当時受験生だった私が,予備校の夏季講習の帰りに確か京都の輸入盤屋で購入したような気がする(遠い目...)。だが,何でこれを買う気になったのかは全く記憶から飛んでいる(爆)。

それから月日を経ても,相変わらずEgberto Gismontiのアルバムがリリースされると購入している私だが,購入した当時に彼の音楽の魅力に本当に気づいていたかと問われれば,「否」と答えざるをえないかなぁなんて思う。血気盛んな高校生がこの音楽に魅かれるようなことがあれば,逆にそれもおかしいのではないかとさえ思ってしまう。

だが,年齢を重ねて改めて聞いてみると,ここで展開されるEgberto Gismontiのギターとピアノの音色には惚れ惚れとしてしまう私がいるというのが実態である。特にGismontiのピアノの美感は実に素晴らしく,こういう音楽を聴いていると,今年一年も何とか乗り切れてしまうような気がしてしまう。ソロ演奏だけに刺激的な感じはしないが,穏やかに新年を過ごすにはちょうどいいって感じなのである。しかも,ここで聞かれる8弦ギターは,私が愛してやまないRalph Townerからの借り物らしいが,ギターもピアノもうまいというところに,Ralph Townerとの同質性も感じさせるところに私は魅かれるのかもしれないなぁなんて思ってしまった。

実はこのアルバムを聞くのも久しぶりのことだったのだが,非常に楽しめてしまった私である。星★★★★★。

Personnel: Egberto Gismonti(g, p, vo, bell)

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