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カテゴリー「新譜」の記事

2020年11月20日 (金)

Deacon Blueの新譜が出ていたのを全く知らなかった...。

_20201118 "City of Love" Deacon Blue (ear Music)

昨今は音楽に関する情報収集があまりちゃんとできていなくて,Deacon Blueが新作を出したことさえ気づいていなかった。ショップに行く機会もあまりないし,ネットでもDeacon Blueを取り上げた記事にはとんと出会ったことがないから仕方がないとは言え,結構私としては贔屓にしてきたバンドの動静はちゃんとフォローすべきだった。ということで,遅ればせながら彼らの新作をゲットした。

私はこのブログで,彼らの近年の作品を非常に高く評価してきた。2012年("The Hipsters",14年("A New House"),16年(”Believers")と彼らのアルバムを私は年間ベストに選んでいることからすれば,私が彼らにどれほどまいっているかはおわかり頂けるだろう。私の乏しい表現力では「瑞々しい」としか言いようのない彼らのポップ・センスは実に素晴らしく,今回の新作にも期待するのが当然なのである。とか言いながら,彼らのライブ・アルバムをブログにアップしていないのはなんでやねん?と言われれば抗弁の余地はないが...。

それはさておきである。この新譜においても,冒頭のタイトル・トラックから彼ららしい音楽センスが出ていて,今回も期待したくなってしまった。しかし,徐々にそうした感覚が薄れていった感じがするのはなぜだろうか。一言で言ってしまえば,曲の魅力がイマイチって感じなのだ。今回,この記事を書くために,何回かプレイバックしたのだが,上述の3作に感じたような高揚感に乏しい。もろ手を挙げて「最高~っ!」とは言えないのである。

実はこのアルバムを聞く前に,リーダー,Ricky Rossのソロ・アルバム,"Pale Rider"や,Deacon Blueのベスト盤をCDやストリーミングで聞いていたのだが,そっちは実にいい感じだったところの反動が大きかったようにも思える。だが,私にとっては期待値が異常に高いバンドであるだけに,本作はちょっと残念というのが正直なところである。星★★★☆。でも好きなんだけどね。

Personnel: Ricky Ross(vo, p, key), Lorraine McIntosh(vo, perc), James Prime(key, vo), Dougie Vipond(ds, perc), Gregor Philp(g, key, vo), Lewis Gordon(b, g, vo), The Pumpkinseeds(strings), Colin Smith(pedal steel), Andrew Mitchell(g, b)

2020年11月10日 (火)

現物はこれからだが,Fred Herschの新作を聞いた。

Songs-from-home "Songs from Home" Fred Hersch(Palmetto)

近年,活動を活発にしているFred Herschであるが,このコロナ禍の中でも,ストリーミングでライブ演奏を聞かせたりして,厳しい状況の中でも音楽活動を継続している。本作はそんなFred Herschがタイトル通り「自宅(別宅らしいが...)で録音」したアルバムのようである。現物はまだ来ていないので,公開されているストリーミング音源で早速このアルバムを聞いてみた。

私はFred Herschのソロ・ピアノを聞いていると,素晴らしい美学を感じる訳だが,今回もFred Herschの魅力は十分に捉えられていると思う。冒頭の"Wouldn't It Be Loverly?"は"My Fair Lady"からの曲だが,元歌は軽くバウンスするような感覚の曲であるが,ここから静謐なタッチで,Fred Herschらしい美しさが感じられて,これで掴みはOKである。これに続いて,Jimmy Webbが書いて,Glen Campbellが歌った"Wichita Lineman"ってのがジャズ界では珍しい選曲だと思うが,これがまた泣かせる。もともと,素晴らしい曲であるが,このメロディ・ラインを実に楚々とした感覚で演奏していて,見事なインタープリテーションだと言ってよい。

正直言ってしまうと,ラストに収められた”When I'm Sixty Four"はほかの曲と並べると異色感が高まってしまうようなところもあり,Joni Mitchellの”All I Want"や,Duke Ellingtonの"Solitude"等に比べると印象が薄い(あるいは,最後がこの曲で適切だったのかって)気もするのだが,Fred Herschの心象風景としての選曲だったということと解釈しよう。

総体的には,いつも通りのFred Herschという感じで,改めてこの人のピアノには魅力的であり,ヒーリング効果があるなぁなんて思ってしまったが,やはりいいものはいいのだということで星★★★★☆。

Recorded in August, 2020

Personnel: Fred Hersch(p)

2020年11月 3日 (火)

Keith Jarrettの新譜がリリース。今はこれを買ってKeithをサポートするって感じだ。

Budapest-concert "Budapest Concert" Keith Jarrett(ECM)

Keith Jarrettが脳卒中により左半身に影響が出て,少なくとも左手はピアノを弾ける状態にないという報道は実にショッキングであった。New York Timesのインタビューに本人が答えてのことであるから,実際に今後の復帰は困難ということになってしまうのだろう。しかし,慢性疲労症候群を克服し,見事に復活したKeith Jarrettのことである。演奏活動は無理だとしても,その快復を祈らざるを得ない。

そんなKeith Jarrettの病状を知ってのことかどうかはわからないが,ECMからまたもライブ盤がリリースされた。今回は昨年リリースされたミュンヘンでのライブのほぼ2週間前の演奏である。これだけの短いインターバルでの演奏をリリースすることはECMでも珍しいことだろうし,ジャケもペーパー・スリーブになっている。こういうのはKenny Wheelerが亡くなった時に,彼の遺作"Songs for Quintet"が同じようにペーパー・スリーブでリリースされたのとかぶってしまい,ついつい深読みしたくなってしまう。そして,今回もアルバムに振られた番号はキリ番である。Keith JarrettはECMにとって特別な存在なのだと思わざるをえないが,レーベルへの貢献度を考えれば当然であろう。

それはさておき,ここでの音楽である。近年のKeith Jarrettはアブストラクト度が増し,特にコンサート前半ではかなり現代音楽的な響きを聞かせながら,後半においては美的なメロディを交えた演奏を展開するという「パターン」が出来上がっていたが,本作もほぼ同様の流れで演奏は構成されている。ただ,ディスク1のアブストラクト度はミュンヘン盤より控えめな感じがして,聞きやすさとしてはこちらの方が上だと思える。

そしてディスク2に入ると,想定通りずっと聞きやすい演奏が展開される。美的なメロディあり,ブルーズ・フィーリングありと,これは悪く言えば予定調和であり,驚きはない。私は正直言って,Keith Jarrettのソロ・ピアノのアルバムが今後出ても買うかどうか迷うなぁと思っていたのも事実なのだが,今回ばかりは例外としてもよいと思った。それはKeith Jarrettの闘病をサポートするための「印税」,言い換えれば微々たる額の寄付だと思えばいいからだが,私にそう思わせるミュージシャンはそれほど多くはいない。

私たちがKeith Jarrettの生演奏に触れる機会はもうないのかもしれないが,彼が残した業績は見事なものとして人々の記憶に残っていくはずである。今回の演奏もそう思わせるに十分。ただ,Keith Jarrettの病状を踏まえたセンティメントが,このアルバムをより高く評価させてしまうって感じがする。星★★★★☆。それでもリスナーが求めるのはCD2の音の方だろうな(きっぱり)。

Recorded Live at Bela Bartok Concert Hall, Budapest on July 2, 2016

Personnel: Keith Jarrett(p)

2020年10月28日 (水)

秋の夜長に最適な,Ulf WakeniusによるほぼPaul McCartney集。

_20201023 ”Taste of Honey:Tribute to Paul McCartney" Ulf Wakenius (ACT)

リリースされたのはちょっと前だが,なかなかデリバリーされなかったアルバムがようやく届いた。タイトル通り,Ulf WakeniusがPaul McCartneyのレパートリーを中心に演奏したもの。1曲ずつ,Ulf WakeniusとLars Danielssonのオリジナルが入っているが,全然違和感なしである。

全12曲中Beatlesナンバーは5曲だが,彼らがカヴァーしていた"Taste of Honey"や"Besame Mucho"もやっている。基本的には穏やかな演奏が続くが,例外は"Jet"ぐらいか。まぁ,"Jet"って曲をおとなしくやるって概念はないってところだろうが,逆にそれがアクセントになっている感じがする。ついでに言えばラストの"Eleanor Rigby"も原曲とは異なるやや激しめの演奏なのも面白い。この辺はドラムスのMagnus Öströmの持ち込んだアプローチのように思えた。

ライナーによると。この企画,Ulf WakeniusとLars DanielssonがもともとPaulのファンだったことから始まったらしい。プロデューサーのSigg LochはBeatles以外の”Lesser Known"なソロやWingsの曲もやるべきだと言ったらしいが,ファンから言わせれば,どこが"Lesser Known"やねん?みたいな曲ばかりである。だってそれらは”My Valentine"であり,”Maybe I'm Amazed"であり,そして"Jet"なんだから,誰でも知ってるやんけ!という感じである。

まぁそれはさておきである。ここに収められた演奏はPaul McCartneyのメロディ・メイカーとしての資質を如実に反映したものであり,もともと出来がよい曲を,優れたミュージシャンが演奏すれば悪いはずはないのだ(きっぱり)。そして,この夜の帳が降りた後に,ゆったりした気分で聞きたいと思わせるこのアルバムはいいねぇ。そしてまた酒が進んでしまう私である(爆)。星★★★★☆。

Recorded on September 12 & 13,2019

Personnel: Ulf Wakenius(g), Lars Danielsson(b, cello, p), Magnus Öström (ds)

2020年10月17日 (土)

Brad Mehldauファンなら絶対見逃せないブートレッグ登場。

_20201016”Live in Paris 2020: Brad Mehldau Jour the Beatles" Brad Mehldau (Bootleg)

これは強烈なブートの登場である。コロナ禍が発生してから,Brad Mehldauはオランダに滞在していたはずで,"Suite: April 2020"も現地で録音されたものであった。その後もBrad Mehldauは欧州に滞在していたのかもしれないが,そのBrad Mehldauが今年9月にパリで演奏した時の模様を収めたブートレッグがリリースされた。

このブートが注目に値するのは,タイトルを見て頂けばお分かりになるように,Beatlesの曲を中心に演奏したってことである。以前からBrad MehldauはBeatlesナンバーを吹き込んでいるし,ロック畑のミュージシャンの曲を結構演奏してきているから,ライブにおいてもこういう企画があること自体は不思議ではない。しかし,こうしてブートとは言え,ここでの演奏を聞けることには大きな感慨を覚える。

ここではBeatlesナンバーに加えて,Paul McCartneyの”Maybe I'm Amazed”,更にはZombies,Beach Boys,David Bowieまでやってしまうのだからこれはたまらん。そしてアンコールは"New York State of Mind"から始まる5曲の大盤振る舞いである。パリの聴衆の熱狂ぶりがわかるが,それもまぁ当然かなと思える演奏。正直言って演奏自体にそれほどの驚きはないのだが,それでもこれは実によい。特にアンコールの味わいと言ったら半端ではない。

面白いことに,この日の音源は宇田川町の迷宮ではDVDとして売られているが,私は映像よりも音に浸りたいので,CDでリリースした名古屋から取り寄せたものである。宇田川は前日のオーディエンス録音とプロショットのDVDの3枚組,名古屋はおそらくその映像をソースとするCD2枚組としてリリースし,先着50名で初日のオーディエンス録音の2枚組をつけるというかたちで競争を仕掛けている。ブート業界も競争が激しいのだ(笑)。

いずれにしても,この音源は私としては告知を見た瞬間から避けて通れないと思って,即発注したものだが,その甲斐あっていいものを聞かせてもらったと思っている。さぁ,初日のオーディエンス録音もさっさと聞かねば。私がパリの聴衆に嫉妬したことは言うまでもない。

Recorded at Philharmonie de Paris on September 20, 2020

Personnel: Brad Mehdau(p)

2020年10月16日 (金)

Dominik Wania:さすがショパンの国のピアニストってところか。

_20201014 "Lonely Shadows" Dominik Wania(ECM)

ECMからリリースされたDominik Waniaの美しいピアノ・ソロ・アルバム。こういう演奏を聞いていると,ポーランドのピアニストっていうのはほかの国のピアニストと一線を画しているように感じてしまう。さすがフレデリック・ショパンを生んだ国である(因みにワルシャワの国際空港はフレデリック・ショパン空港)。

ここで弾いているのはフォルテピアノのようだが,楽器に関わりなく,紡ぎだされるメロディ・ラインは実に清冽にして美的。こういうアルバムはそうした音に身を委ねていればいいって感じの音楽であるが,若干アブストラクトなところも交えながら,あっという間に時間が過ぎていくってところである。

だが若干の不満もない訳ではなく,決定的な個性ってところまではいかないのはちょっと惜しい気がする。私としてはいいアルバムだとは思うが,私の心を捉えて離さないってところまではいかなかったって感じなのだ。明らかにクラシックの素養も身につけてはいて,音は美しいことに間違いないのだが,奏でられる音に確たる個性を感じないのである。換言すれば「痺れない」のだ。美しいだけの音ではなく,ちゃんと毒も仕込んであるってことはわかってもそうなのだから,これは私との相性の問題かもしれない。

それでも,この記事をアップするために,何回もリピートしていたのだから,絶対に悪いアルバムではない。本当にダメなら,リピートする気にもならないのが私の常だが,このアルバムはそうではなかった。ということで,非常にどっちつかずの評価になってしまったが,星★★★★には値する佳作。

ところで,このアルバムのライナーはみんなポーランド語で書かれている。ECMとしては実に珍しいと思うのだが,それって一体なんでやねん?

Recorded in November 2019

Personnel: Dominik Wania(p)

2020年10月 5日 (月)

Terje Rypdalの新譜はアンビエントな響きが強い。

_20201004 "Conspiracy" Terje Rypdal(ECM)

Terje RypdalはECMの初期からずっとレコーディングを続けていて,そういうミュージシャンの数も徐々に減ってきたとは言え,まだまだ現役で活躍中である。そうは言っても1947年生まれなので,既に古希を過ぎた大ベテランではある。そんなTerje Rypdalの新譜は結構久々って感じがするが,編成からすると,ロック的なアプローチを聞かせるのかと思わされるものであったが,結果としては主題の通り,かなりアンビエントな響きが強いものであった。

想定されたロック的な響きを聞かせるのはタイトル・トラックだけと言ってもよく,5曲目”Baby Beatiful”後半でも若干のリズム・フィギュアは登場するが,そのほかについては,ECMのサイトにおけるTerje Rypdalに関する表現の如く,”Tone Poet of the Fender Stratocaster"というのがぴったりな感じの,それこそ音のポエム的アンビエントな世界なのである。

この編成だけに,もう少し激しい音を期待したリスナーも多いのではないかと思えるが,これはこれでありである。Terje Rypdalの年齢を考えれば,ギンギンのロック・タッチばかり聞かせるとは思わないが,それでもやはり...って感じではないか。ECM的と言えばその通りなのだが,ECM好きはさておき,一般的にはさすがにもう少しメリハリをつけて欲しいってところだと思える。私のようなECM好きには問題ないとしても,40分弱のほぼアンビエント空間は結構厳しいのではないかと思う。ってことで,甘めの星★★★★ってところか。

まぁ,こういう音楽は,美術館とかで小音量でプレイバックすると結構合うかもしれないななんて,漠然と思っていた私である。

Recorded in February 2019

Personnel: Terje Rypdal(g), Ståle Storløkken(key), Endre Hareide Hallre(b), Pål Thowsen(ds,perc)

2020年10月 3日 (土)

買ってしまったBrand Xのオフィシャル・ブートレッグ・ボックス。

Livevox”Livevox: The Official Bootleg" Brand X (Wasabi)

私はBrand Xについては長年聞いてきたと言ってよい。特に"Livestock"は実に素晴らしいライブ・アルバムだと今でも思っているし,結構好きなので,彼らのCharisma/Virginレーベルでの作品を集成した4枚組だって保有している。そんな彼らのオフィシャル・ブートレッグが出るとあってはやはり気になる。しかも6枚組である。

録音された場所はロンドン,シカゴ,NY州ロチェスター,SF,スウェーデンのイェーテボリ,LAと多岐に渡る。録音された時期も76年から79年に渡っているが,このバンドの音楽は時間が経過しても,大して変わらないというのが私の感覚である。

ってことで,購入したこのボックスであるが,音はブートに毛の生えたようなものであり,Brand Xの本質を体感するには今一つって感じである。演奏自体は彼ららしい緊張感に満ちた演奏なので文句はないのだが,いかんせんもう少し24ビット・リマスターなら手の施しようもあったのではないかと思う。しかし,これが限界というものなのかもしれない。その程度の音である。

6枚目は既にリリースされたことのあるLAのRoxyでの音源だが,これは以前出ていたものに比べれば,音は改善はしているように感じられるものの,Phil Collinsのドラムスの技を100%堪能できるかと言えば,そんなことはないって感じである。そもそもPhil Collins目当てで買う人もいるだろうが,彼はCD1の冒頭3曲とCD6全曲の参加に留まる。しかし,このバンドはPhil Collinsのバンドというよりも,John GoodthallとPercy Jonesのバンドなのだから,そういうものとして聞くべきである。それでも昨今はキーボードレスのギター・トリオでの演奏が多いBrand Xだが,私はキーボードが入っている頃の方が好きだなぁ。

結局はこのボックスはそれなりに楽しめるものではあるものの,あくまでコアなファン向けであって,一般的なリスナーは"Livestock"を聞いていればいいってところだろう。まぁ私としては結構お腹一杯って感じだが,やっぱりもう少し音はいい方がいいよねぇ。ってことで星★★★☆。

2020年9月24日 (木)

話題沸騰:Teodor Currentzisの「運命」。

_20200923 「ベートーヴェン:交響曲第5番 作品67:運命」Teodor  Currentzis/MusicAeterna(Sony)

昨今,クラシック界で何かと話題のTeodor Currentzisである。いろいろなところで評判がよいが,その演奏のダイナミズムに燃えてしまうリスナーが多いからではないかと想像している。確かにチャイコの6番も強烈な演奏だったのは間違いないところで,まぁ興奮させる演奏だよなぁと思っていた。

そんなCurrentzisが生誕250年となるベートヴェン・イヤーの今年になってリリースしたのがこの「運命」であるが,まぁ,とにかく速い。クラシックを聞いて血沸き肉躍ったというのは,私は横浜でCarlos Kleiberがベト4とベト7を振った時がその最たる経験であったが,そういう感覚を思い出させる演奏と言ってもよい。ついつい身体が反応してしまうって感じの演奏であった。しかもこれを古楽器でやってしまうってのも凄い発想だと思うが,Kleiberに興奮した世代は,こういう演奏にもついつい惹かれてしまうのかもしれない。

今年予定されていた来日公演は,コロナ禍の影響で中止となってしまったが,どういうことになってしまうんだろうなあ...。こういうのを聞かされると,生でも聞いてみたいと思わせる。こういう演奏は好みや評価がわかれると思うが,私としては結構楽しんでしまったというのが実感。スピード感に煽られた感じもするが,星★★★★★にしてしまおう。

しかし,この人がショスタコの5番とか振ったらどういうことになってしまうんだろうなあ...。

尚,リリースされてから結構時間が経っているが,新譜扱いとさせてもらう。

Recorded between July 31 and August 4, 2018

2020年9月14日 (月)

Joni Mitchellがアーカイブ・シリーズを立ち上げるそうだ。

Joni-mitchell-archive

私は,このブログにJoni Mitchellというカテゴリーを設けるぐらいJoni Mitchellが好きである。ミュージシャン単独のカテゴリーを設定しているのはJoni MitchellとBrad Mehldauだけなのだから,その入れ込み具合はおわかり頂けるだろう。

そのJoni MitchellがNeil Youngにならってかどうかはわからないが,アーカイブ・シリーズを立ち上げることがアナウンスされた。その第一弾が10月末にリリースされるのだが,Vol.1として出るのが1963年から67年の初期音源を集めた5枚組(!)である。初期のJoni Mitchellはいかにもフォーク,あるいはシンガー・ソングライターとしての感覚が強いが,変則チューニングによる独特な響きは初期のアルバムから聞かせていた。そこに至る若かりし頃のJoni Mitchellの音楽がどのようなものであったのかを知ることは重要ということで,早速発注してしまった。おそらくは11月半ばぐらいになるであろう到着を心待ちにすることとしよう。

そういうこともあって,久しぶりに彼女の1stと2ndアルバムを取り出して聞いていた私である。私の中ではJoni Mitchellの最高傑作は「逃避行」なのだが,初期の音源も実に味わい深いと,改めて思った。

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