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カテゴリー「新譜」の記事

2026年1月 5日 (月)

今年最初の新譜はEnrico Pieranunzi。あの"Live in Paris"と同じメンツで悪いはずなし。

Enrico-pieranunzi-a-sunday-in-paris "A Sunday in Paris: Live at the Sunside" Enrico Pieranunzi(Bonsaï

ストリーミングで音楽を聞いていたら,このアルバムの情報に遭遇。よくよく見れば,私が愛してやまない"Live in Paris"と同じメンツではないか。その割に記事にしていないが,Pieranunzi来日時にサインをもらっているぐらい好きなのだ。場所は"Live in Paris"がLe Duc Des Lombardsでの実況だったのに対し,今回はその近所にあるSunsideでのレコーディングである。

詳しいデータは不明だが,リリース元のBonsaï Musicのインスタには"a live recording from many years ago"と書いてあり,最新のレコーディングでないことは間違いない。更に調べてみると,YouTubeに上がっていた情報によれば,どうも2006年の音源らしいが,Hein Van de GeynとAndré Ceccarelliを擁するトリオによる演奏が悪いはずがないという確信をもって聞いたら,これが最高であった。

Pieranunziのオリジナルにスタンダードやジャズマン・オリジナルを加えた演奏は,決して美的なだけに留まらないハード・ドライビングなところもあって,このトリオの演奏の質の高さと相性の良さを示している。ちょっと"Nefertiti"の演奏は固いかなぁって気がしないでもないが,問題にするほどのものではない。ここでの演奏は"Plays the Music of Wayne Shorter"に似た感じで,まぁこの曲はオリジナルのMiles Davisの演奏がアドリブなしで演じられたものだったから,そのイメージが残っていると受け入れが難しいというところもあるからねぇ...。"'Round Midnight"をやや早めのテンポでハード目にやるのも珍しいが,この辺りも好き嫌いはわかれるかもしれない。

その辺りの評価にもよるかもしれないが,私個人としては本作が媒体が出たら購入確実だ。Enrico Pieranunziファンも納得のライブ・アルバムであることは間違いないと言ってしまおう。今のところ,媒体リリースの情報が見つかっていないので,まずはストリーミングで楽しんでおくとして,Enrico Pieranunziのアルバムとしては"Hindsight: Live at La Seine Musicale"以来久々の新作聞きとなったが,やっぱりいいねぇ。新年早々縁起がいいわいってことで星★★★★☆。

Personnel: Enrico Pieranunzi(p), Hein Van de Geyn(b), André Ceccarelli(ds)

本作のストリーミングへのリンクはこちら

2025年12月28日 (日)

2025年の回顧:音楽編(その1:ジャズ以外)

2025-best_1

今年の回顧も3回目となった。今回はジャズ以外の音楽で気に入ったものをご紹介することにしよう。と言っても,新譜を買うことは少なくなったし,せいぜいストリーミングでチェックするのが関の山という中で,回顧もへったくれもないだろうと言われればその通り。今年聞いた中で最も刺激的だったのは実はThe Cureの"Songs of the Lost World"だったのだが,同作品は昨年のリリースなので,今回は対象外とする。しかし,今年の初頭に聞いた作品ではありながら,記憶に残るというのは大したものだと思っているので,敢えてその名を挙げておく。

では今年聞いた中で,何に一番興奮したかと言えば,録音は10年も前なので反則と言えばその通りのTedeschi Trucks BandがLeon Russellと共演した"Mad Dogs & Englishmen Revisited Live at Lockin’"であった。アメリカン・ロック好きが興奮させられること必至のこのアルバムこそ,私にとってのロックにおけるナンバー1アルバム。

そして嬉しかったのが私の「推し」であるRachael Yamagataの9年ぶりのフル・アルバム"Starlit Alchemy"であった。少々仰々しい曲もあるところは惜しかったのだが,それでもやはりこの人の声は魅力的だと思えた。

また今年の後半では Mavis Staplesが多彩なゲストを迎えた"Sad and Beautiful World"が素晴らしかった。Mavis Staplesの音楽界における立ち位置を示すものとして,このアルバムはやはり高く評価すべきものと思っている。

ミュージック・マガジン誌でも今年のベスト・アルバムが発表されているが,ロックにしろ,ソウルにしろ,その他のジャンルにしろ,私が全然聞いたことのない音楽ばかりが並んでいて,見事なまでに私の関心領域から外れているのがよくわかった。今までだったら,聞いてみるかと思えたものも,食指が動かないというところに自分の加齢を感じたと言ってもよいだろう。来年はもう少し新しい音楽にも関心を示さんといかんなぁと反省しつつ,もう好きなものだけ聞いてりゃいいじゃんと思うのも一方では事実。さて,どうなることやら...。

2025年12月21日 (日)

年末に届いた豪華メンツによるライブ盤。

_20251217_0001 "First Meeting: Live at Dizzy’s" Gonzalo Rubalcaba / Chris Potter / Eric Harland / Larry Grenadier (5Passion)

リリースされたことをお知り合いのブログで知り,慌てて発注したものの,届いたCDが我が家のCDプレイヤーと相性が悪く,交換を申し入れたものが再度デリバリーされたので,ようやく記事をアップである。

このバンドがDizzy's Clubに出演したことはDownBeatで読んだか,あるいはネット記事で認識はしていたが,メンツを見てへぇ~と思っていた。ベースがDave HollandならMonterey Quartetと同じなので,First Meetingは大袈裟ではないかと思いつつ,Larry Grenadier入りは初ってことだろうからまぁよしとしよう。しかし,そのMonterey Quartetからもう18年(アルバムが出たのは2009年だったから,正確に言えば16年だが)も経過していたとは思わなかった。光陰矢の如しだ。

それはさておき,これだけのメンツが揃えば,Monterey Quartet同様,おかしなことになるはずがない。そしてその当時からすれば,ミュージシャンたちの成熟度は一段上がっている。本作をリリースしたレーベルのオーナーであろうGonzalo Rubalcabaには悪いが,今,旬から一番はずれているのがGonzalo Rubalcaba本人だと言っては言い過ぎか。しかし,ほかの3人の活躍ぶりは目覚ましいものがあるし,それに比べればGonzalo Rubalcabaの活動が一番地味だろうと言われても仕方がないのだ。それほどこのクァルテットを構成するメンバーは強力なのだ。

演奏されるのはメンバー4人の各々によるオリジナルにChick Coreaの"500 Miles High"とDizzy Gillespieの"Con Alma"を加えた全6曲でその全てが13分越えの長尺演奏はライブ・レコーディングならでは。どれもが聞きどころはあると思うが,私の耳はついついクリポタことChris Potterに向いてしまう。ここでもさすがと思わせるフレージングを連発して,私をウハウハさせてくれたのであった。そのほかのメンバーのソロも実力者ならではのものであり,十分に楽しめるものだった。

まぁ少々冗長に流れていると感じさせる部分がない訳ではないが,ここは少々甘めの星★★★★☆としよう。このライブは気になっていただけに,リリースされただけでもよかった。

尚,CDのジャケにはステージの模様の写真があるので貼り付けておく。私はこのDizzy's Clubというヴェニューには行ったことがないが,背面がガラス張りなのはBillboard Live東京的。座席は随分ゆったりしているようだが,私が生きているうちにここを訪れるチャンスはあるのか?(笑)

Recorded Live at Dizzy's Club on August 25-28, 2022

Personnel: Gonzalo Rubalcaba(p), Chris Potter(ts, ss), Larry Grenadier(b), Eric Harland(ds)

現状,本作の現物へのリンクが見当たらないので,ストリーミングへのリンクはこちら

_20251217_0002

2025年12月17日 (水)

Dino Saluzziの新作は哀愁度高く心に沁みるアルバムであった。

_20251215_0001 "El Viejo Caminante" Dino Saluzzi(ECM)

リリースからは5か月ぐらい経過しているが,今年リリースの新作である。卒寿を迎えたDino Saluzziが息子のJosé María Saluzziに,何とJacob Youngを加えた2ギター編成で吹き込んだこのアルバムは,彼らのオリジナルにスタンダード等を加えた構成なのだが,これが哀愁度が極めて高く,聞けば聞くほど味わいが増す好アルバムであった。どう経緯でJacob YoungがSaluzzi親子との共演に至ったのかはわからないが,全く違和感なしだ。

息子の方はクラシック・ギター,Jacob Youngの方はスチール弦のアコギに,エレクトリックはテレキャスを弾いているとECMのサイトには記載されているが,テレキャスとは思えぬソフトな音がここでの音楽にマッチしている。こういう音を聞くとやっている音楽は違っても,Ed Bickertのテレキャスの音を想起してしまった。

それにしてもDino Saluzzi,齢90とは思えぬ元気さである。本作が録音された時期こそ88歳になる直前というタイミングではあるものの,全く衰えを感じさせないのが素晴らしい。

先日,Enoのアンビエント・アルバムを「忙しない師走に聞くのに最適」と書いた私だが,こういうアルバムこそ落ち着きを取り戻すのにフィット感が強いと思えるアルバムであった。地味と言えば地味な音楽であるが,ここで展開される演奏は私のツボに完全にはまった。これには聞いた瞬間に星★★★★★と正直思えた一作。

Recorded in April 2023

Personnel: Dino Saluzzi(bandneon), Jacob Young(g), José María Saluzzi(g)

本作へのリンクはこちら

2025年12月14日 (日)

"The Köln Concert: 50th Anniversary Special Edition"を入手。無駄遣いと言われればその通りだが。

Koln-concert-50th"The Köln Concert: 50th Anniversary Special Edition" Keith Jarrett (ECM)

先日,山口ちなみの完コピ盤に否定的な記事を書いたが,そこにも書いたように,「50周年記念盤のデリバリーが待ち遠しくなるという副次的な効果」はあった。

私は長年このアルバムをCDで聞いてきたが,恥ずかしながらアナログで入手するのは今回が初めてであった。CDを保有しているんだからそれでいいじゃないかと言われればその通りかもしれないし,昨今の輸入盤の価格高騰,かつアナログの高値を考えれば,無駄遣いと言われても返す言葉はない。

しかし,デリバリーされた2枚組のディスク1のA面から早速プレイバックしたところ,これがこれまでCDで聞いてきた印象と異なることには我ながら驚いた。私のオーディオ・セットは大したものではないが,これまで聞いてきたCDがアナログよりもずっとエッジが立った音だったという感触であった。心なしかテンポもゆったりしているのではないかとすら感じてしまうところもあった。

このアルバムに収められた空気感のようなものすら強く感じさせるもので,安くはなかったが,やはり入手してよかったと感じたのであった。結局のところ本家の演奏は圧倒的に素晴らしいのであった。

Recorded Live at the Opera, Köln on January 24, 1975

Personnel: Keith Jarrett(p)

本作へのリンクはこちら

 

2025年12月13日 (土)

現物はまだデリバリーされていないが,Al Fosterの"Live at Smoke"をストリーミングで聞く。

Live-at-smoke"Live at Smoke" Al Foster(Smoke Sessions)

既に当ブログでも紹介した年末の最注目盤(記事はこちら)である。音源として12/5にリリース済みだが,現物が届いていない本作をストリーミングで聞いている。何せメンツが豪華である。フロントにはクリポタことChris Potter,リズム・セクションはリーダー,Al FosterにBrad Mehldau,Joe Martinの顔ぶれである。期待するなという方が無理な話だ。そしてその期待は裏切られることはない。

この演奏はAl Fosterの82歳の誕生日を記念した今年1月のセッションの模様であるが,その4か月後の今年5月に亡くなるとは思えない演奏ぶりである。

冒頭のクリポタのオリジナル"Amsterdam Blues"からワクワクするような演奏である。それに続くのがBrad Mehldauオリジナルの"Unrequited"とあってはマジで痺れる。更にJoe Martin,Al Fosterのオリジナルに加え,Wayne Shorterの"E.S.P.",Sonny Rollinsの"Pent-up House",John Coltraneの"Satellite",更にはスタンダードと聞きどころ満載なのだ。このメンツであればやはり間違いないのであった。現場にいた聴衆にジェラシーを感じた私である。

Al Fosterは生前,このアルバムの最終ミックスを聞いて涙したそうだが,自分の死期を悟った上でのことだったのだろうか。しかしこの世を去っても素晴らしい置き土産を残していったと言いたくなるアルバムである。リリースされたこと自体の喜びも含めて星★★★★★としよう。

Recorded Live at Smoke on January 18 & 19, 2025

Personnel: Al Foster(ds), Chris Potter(ts, ss), Brad Mehldau(p), Joe Martin(ds)

本作へのリンクはこちら

2025年12月11日 (木)

ようやく現物が届いたMike ReidとJoe Henryのアルバム。どえりゃ~渋い!

Mike-reid-joe-henry"Life And Time" Mike Reid & Joe Henry(Thirty Tigers)

ちっとも現物が届かないでやきもきさせられたアルバム。とっくにストリーミングでは聞いていて,その渋さにまいっていた私だが,とにかく現物が来ない。某サイトでは挙句の果てに注文をキャンセルされ,結局別サイトに発注したものがようやく届いたものだ。アルバム自体は9月にリリースされていたにもかかわらず,一体これはどういうことだったのかと思ってしまうが,これだけ渋いアルバムではプレス枚数も少ないということか?国内盤のリリースも大幅に遅れているみたいだしねぇ...。

閑話休題。このアルバムはMike ReidとJoe Henryのコラボ・アルバムということになっているが,ライナーによれば,Joe Henryが書いた詞にMike Reidが曲を付けるというかたちのようだ。そしてMike Reidがピアノ弾き語りで歌ったものに,その他のミュージシャンの演奏がオーバーダビングされるという,「コロナ禍」中のコラボのようなかたちで録音されたようだ。Joe Henryがギターでクレジットされているのは1曲だけだが,コーラスを付けているのはJoe Henryと思われる。このMike Reidという人,もともとはNFLのシンシナティ・ベンガルズのラインバッカーだったらしいが,そこからソングライター業に転じたという超異色の経歴ながら,Bonnie Raittの"I Can't Make You Love Me"を書いたのもこの人と知って,へぇ~となってしまった。Bonnie Raittが"The Bridge"でコーラスを付けているのはそうした縁によるものだろう。

それにしても滋味あふれるアルバムである。刺激的なところは何もない(きっぱり)。誤解を恐れずに言えば,余計なものをそぎ落とした一種のミニマル・ミュージックと言ってもいいかもしれない。しかし,私のような年齢になると,こうしたサウンドには癒されると感じる部分が大きい。こういうアルバムをグラスを傾けながら聞いていると,間違いなく落ち着きと潤いをもたらしてくれるだろう。そして歌詞をよく咀嚼したくなるようなアルバムである。星★★★★☆。やはりプロデューサーとしてのJoe Henryは信頼に値すると思わせるに十分な出来だった。

Personnel: Mike Reid(vo, p), Joe Henry(vo, gp), Joe Henry(vo, g), Bonnie Raitt(vo), Steve Dawson(g, pedal steel), John Smith(g), Pattrick Warren(key, org), David Piltch(b), Ross Gallagher(b), Jay Bellrose(ds),, Levon Henry(ts, as, cl, melodica)

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2025年12月 6日 (土)

Blue Note東京でのライブが蘇るSFJazz Collectiveの"Collective Imagery"。但しストリーミング・オンリーか?

Collective-imagery"Collective Imagery" SFJazz Collevtive(SFJazz)

今年3月に来日して素晴らしい演奏を聞かせたSFJazz Collectiveであるが,今回リリースされたのはライブの2ndセットで演奏された,デ・ヤング美術館で開催された"Art Place"展の作品にインスパイアされた曲のアルバム化。今のところ,媒体でリリースされている様子はなく,ストリーミングのみのようだ。

ライブの時は7曲だったはずだが,Edward Simonがインスパイアされた"New Normal"は"Guradians of the Oceans"と"Guardians of Forests"の2曲に展開され,全8曲になっている。この取り組みはメンバー7人の作曲能力と演奏能力が相俟って評価されるべきだが,そこは素晴らしいメンツが集まったSFJazz Collectiveであるから,全く問題なしである。

まぁプログラムの性格上,丁々発止という感じではなく,アンサンブルを基本に各人のソロが乗っかるというところだが,聞いていて十分魅力的な作品となっているのはミュージカル・ディレクターのクリポタことChris Potterの統率力ゆえと言ってもよい。ついつい星も甘くなり,星★★★★☆。

それにしてもクリポタの神出鬼没ぶりには驚かされる。SFJazz Collectiveのディレクターを務めながら,世界中でいろいろなライブ/演奏に参加している。間もなく開催されるモントルー・ジャズ・フェスティバル・ジャパンではHerbie Hancockのバンドの一員としても来日しながら,11月下旬にはスロヴェニアでビッグバンドに客演したりしているのだ。体力あるわ~。

Personnel: Chris Potter(music director, ts, ss, b-cl), David Sánchez(ts, perc), Mike Rodriguez(tp, fl-h), Warren Wolf(vib, perc, vo), Edward Simon(p), Matt Brewer(b), Kendrick Scott(ds), Cava Menzies(vo)

本作のストリーミングへのリンクはこちら

2025年12月 5日 (金)

「ケルン・コンサート」の完コピ現る。

Photo_20251204174401 "The Koln Concert" 山口ちなみ(寺島レコード)

Keith Jarrettの"The Köln Concert"がリリースされて今年で50年ということで,間もなくアナログの50周年記念盤もリリースされる予定だが,それに先立って「完コピ」とでも言うべきアルバムが登場したのには驚いた。ということで興味本位で聞いた私である(笑)。こうしたアルバムが出てしまうこと自体,それだけKeithのアルバムのインパクトが強いということの証左ではあるが,譜面に基づいてプレイヤーの解釈で演奏するのはクラシックの乗りで,ストリーミングで聞いたここでの演奏には,山口ちなみの「解釈」はほとんど存在しないと言ってもよいものだ。

ピアノのタッチそのものやトーンに若干の違いはあるとしても,演奏に驚くようなところはない。なので,当然こういうアルバムがリリースされることには賛否両論存在することは間違いなかろうが,この程度のアダプテーションに留まるのであれば,存在意義が本当にあるかと言えば疑問だと言っておきたい。敢えてこれを聞くぐらいならKeith Jarrett本人の演奏を聞いていれば十分というのが私の感覚だ。ベーゼンドルファーを使ったらしいが,ストリーミングではその効果も感じないしなぁ...。

まぁ,演奏としてはよく出来ましたってところではあろうが,私には全く必要のないアルバム。間もなくリリース予定の50周年基盤のデリバリーを待ち遠しくさせる効果はあったな(爆)。

Recorded on September 27, 2025

Personnel: 山口ちなみ(p)

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2025年11月29日 (土)

全然ECMっぽくないのだが,音に痺れるジョンスコ~Dave Hollandデュオ。

Memories-of-home "Memories of Home" John Scofield / Dave Holland(ECM)

このデュオのアルバムがECMから出ることは意外とも思えるが,最近はご無沙汰ながら,Dave HollandはECMの黎明期からアルバムを何枚もリリースしているし,ジョンスコことJohn Scofieldも最近はECMからアルバムを出しているから,こういうアルバムが出ることは不思議ではない。そもそも以前この二人はScoLoHoFoでも共演していたし,Herbie Hancockのアルバムでも共演しているから,共演すること自体もあり得る話だ。だが,このアルバムを聞いてECMというレーベルを意識することは難しい,そういうサウンドなのには驚く。そもそもが相当にオーセンティックな響きなのだ。

私はストリーミングで聞いたのだが,とにもかくにもDae Hollandのベース音が生々しい。アコースティック・ベースってのはこういう音だと思いたくなるような音で迫ってくる。ギターとベースの音のバランスも完全に対等なレベルに設定されていて,これぞギターとベースのデュオだ!って思いたくなる。

ジョンスコはジョンスコで,いつもながらの変態的フレーズも聞かせるので,ジョンスコ・ファンも相応に納得の出来だと思うが,私の耳はDave Hollandの方に向いてしまう瞬間が多かったのも事実だ。私にとってはDave Hollandの野太い音を楽しむべきアルバムとなった。優れた装置で再生したらどんなことになってしまうのか,実に興味深いとすら感じた好アルバム。このアルバムのエンジニアリングを担当したScott Petito自身もベーシストらしいのだが,まさにDave Hollandへのリスペクトが感じられる録音という気がする。ジョンスコがもう少し暴れてもよかったとも感じるが,それでも十分星★★★★☆に値する。

Recorded in August 2024

Personnel: John Scofield(g), Dave Holland(b)

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