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カテゴリー「映画」の記事

2020年3月22日 (日)

この作品こそオスカーに値すると思った「1917 命をかけた伝令」。

1917 「1917 命をかけた伝令("1917")」('19,米/英/印/西/加,Universal)

監督:Sam Mendes

出演:George MacKay,Dean-Charles Chapman,Mark Strong,Colin Firth,Benedict Cumberbutch,Richard Madden,Claire Duburcq

久しぶりに映画館に映画を見に行った。今年のオスカー・レースでは本命に推す声も強かった映画であり,上映が終わる前にそれを確かめる意味もあったが,これが実に素晴らしい映画であった。

この映画は,全編の各パーツをワンカットで撮影という実にチャレンジングな映画である。こうしたチャレンジを行ったのはあのAlfred Hitchcockの「ロープ」ぐらいしか私には思い浮かばないが,そうした「映画的」な試みに加えて,ドラマ性も十分であり,私にとっては「パラサイト 半地下の住人」よりこっちを圧倒的に支持したくなってしまったのであった。そして,主役のGeorge MacKayとDean-Charles Chapman以外の役者は出番は少ないにもかかわらず,その各々が記憶に残ってしまうという演技陣も立派なのだ。

また,どうやって撮影したのかと思わせるに十分なRoger Deakinsは,オスカーの撮影賞を獲って当然と思わせる。この人,「ブレードランナー 2049」も凄かったが,今回は更に輪をかけて凄い技術力である。これには誰も文句も出まい。撮影技術だけでなく,私にとってはこれこそ映画の真髄みたいなところを感じさせ,オスカーの作品賞はこの作品に与えられるべきだったと,映画を見ながらずっと思っていた。

もちろん,これっておかしくない?と思わせるシナリオにはちょっとした穴もある。だが,それを上回る感動や緊張感,そして戦争の虚しさを感じさせるところがこの映画にはあった。実に優れた映画として星★★★★★。これぞ映画を見る至福であると感じさせた傑作。

2020年3月15日 (日)

出張中に見た映画の最終回は「蜜蜂と遠雷」。

Photo_20200311174001 「蜜蜂と遠雷」('19,東宝)

監督:石川慶

出演:松岡茉優,松坂桃李,森崎ウィン,鈴鹿央士,斉藤由貴,鹿賀丈史

恩田陸の原作が直木賞も獲った小説の映画化となる本作が,今回の出張の復路4本目,通算6本目の最終作のチョイスとなった。あいにく原作の小説は読んでいないが,音楽を恩田陸がどのように描いたか,猛烈に関心が生じてくるという副次的効果もある作品であった。

クラシック・ピアノのコンクールを描いたものというと,私の世代には「赤い激流」となってしまう(爆)が,この作品は4人のピアニストのそれぞれを描いていて,なかなか楽しく,しかもよく出来た青春映画となっていた。映画の尺に合わせて,ストーリーも演奏シーンも結構端折っているとは思うが,それでもここに出てくるような曲を選んだ恩田陸が凄いねぇと思ってしまう。プロコフィエフとかバルトークだもんねぇ。そして,それを118分という枠に収めた監督,石川慶による脚色も立派ということになると思う。

キャストでは何と言っても松岡茉優が可愛いと思ってしまうが,それを上回るのが鈴鹿央士の天然というか,ナチュラルな演技がうまくはまっている。あれが演技で出せるとすれば,これはかなりの才能である。いずれにしても,最後にこういう爽やかな映画を見て,気持ちよく着陸寸前の眠りに落ちた私であった。星★★★★。

それにしても,クロークの片桐はいりには笑ってしまった。

2020年3月14日 (土)

出張中に見た映画:5本目は「スキャンダル」だが,この邦題は...。

Bombshell 「スキャンダル(”Bombshell")」(’19,米/加,Lionsgate)

監督:Jay Roach

出演:Charlize Theron,Nicole Kidman,Margot Robbie,John Lithgow,Allison Janney,Malcolm McDowell,Kate McKinnon

これが復路で見た3本目,通算5本目の映画。日本でもつい先日公開されたばかりの映画だが,豪華な俳優陣に目が引かれるが,昨今の#MeTooムーブメントの影響も出ている感じの実にリベラルな映画である。何と言っても,トランプと仲良しの保守系メディア,Fox Newsで起こったセクハラ事件が題材なのだから,トランプへの皮肉も満載って感じである。私のようにリベラルな人間にとっては,おぉ~,もっとやれ~って感じの映画となっている。逆に保守的な人間からすれば,こういう映画は我慢ならないところらしく,iMDBのユーザ・レビューも賛否がわかれているのが面白い。

しかし,ここで描かれている話が実際にあったというのだから,ひどいもんだねぇと思わざるをえない。何を以てハラスメントとするかは,受け手側の心情次第というのはわかっていても,自分に当てはめるとちょっと怖い(苦笑)。それでもここで描かれたレベルは,度を越しているのは誰でもわかることで,それが放送業界で起こっていることが恐ろしいわけだ。それはFoxに限らず,NBCの人気番組,”Today"のキャスター,Matt Lauerだってクビになっているのだから,多かれ少なかれこういう問題は存在してきたってことである。

それにしても,いくら実話とはいえ,こういう話を映画にしてしまうところが凄いと思うが,それを見ながらもっとやれ~と思っている私も何のこっちゃという感じだ。まぁ,Margot Robbieの演技はちょっとなぁと思うところもあるし,John Lithgowもよくこんな役を受けたねぇと思ったのは,一昨日取り上げた"Dr. Sleep"のRebecca Ferguson同様であった。それでも実に様になっているというか,本当にえぐい爺さんに見えてしまうから大したものである。

そして,ここでCharlize Theronが演じたMegyn KellyとNicole Kidmanが演じたGretchen Carlsonは実在の人物だが,実際の本人たちの雰囲気と実に近いところで,オスカーのメイクアップ賞を獲ったのも当然か。どれぐらい似ているかってことで,下に写真を貼り付けるが,左が本人,右側が今回演じた役者。特にCharlize Theronは瓜二つと言っても過言ではない。ってことで,いろいろな意味で見どころのある映画であった。星★★★★。

最後に一つだけ言っておきたいのだが,この邦題はないだろう。面白くも何ともないし,工夫のあとも見られない。まぁ,"Bombshell"をそのままカタカナにするのも問題だが,それにしてもこれでは映画が可哀想としか言えない。

Bombshell-comparison

2020年3月13日 (金)

出張中に見た映画:4本目は「パラサイト 半地下の住人」。

Photo_20200311101301 「パラサイト 半地下の住人("기생충”)」('19,韓)

監督:ポン・ジュノ

出演:ソン・ガンホ,チェ・ウシク,パク・ソダム,チャン・ヘジン,イ・ソギュン,チョ・ヨジョン,チョン・ジソ

パルム・ドールのみならず,オスカーの作品賞,監督賞まで獲ってしまった超話題作である。私も機内エンタテインメントで韓国映画を結構見るが,大概が暗~い話が多い。あのヴァイタルな生活を送る韓国の人々の心の奥底には,こういう感情があるのかなんて感じさせられることも多いのだが,この映画はちょっとタイプの違う映画であった。

一言で言えば,ブラック・コメディだが,段々スラップスティック化していく。正直言ってストーリーは無茶苦茶って話もありながら,確かにこれは面白い映画である。よく言われる通り,社会性とエンタテインメントを共有しているし,ストーリー展開もうまい。

だが,これが2019年度の最高の作品なのかというと,決してそんなことはないような気がする。世の中,ダイバーシティを重視することは悪いことではないし,アカデミーもそれで批判を受けてきていたのだが,私がイマイチこの作品に没入できないのは,そんなことではなく,映画そのものに「深み」が感じられない,あるいは私自身への訴求力があまりないってことだろう。結局,面白い映画を見るのはいいとしても,私の心に刺さらないというところが実感なのだ。結局は好きか嫌いかってことになるのだが,この作品,嫌いではないとしても,私は先日取り上げた「フォードvsフェラーリ」の方が圧倒的に好きなのだ。そもそも「フォードvsフェラーリ」にはChristian Baleという圧倒的訴求要因があった。

そもそも格差という社会的な問題とエンタテインメントを融合させるというならば,私たちには「天国と地獄」というはるかに素晴らしい先例がある。そうしたことを考えながら,この映画を見ている私もいかがなものかって気がするが,それが実感なのである。ってことで,非常に面白い映画だと思いつつ,星★★★★ってところ。

2020年3月12日 (木)

出張中に見た映画:3本目は「ドクター・スリープ」。

Dr-sleep「ドクター・スリープ(”Dr. Sleep")」(’19,英/米/加,Warner Brothers)

監督:Mike Flanagan

出演:Ewan McGregor,Rebecca Ferguson,Kyliegh Curran,Cliff Curtis,Zahn McClarnon

今回の出張の復路で見た映画の1本目がこれである。私としては時差ボケを回避するため,復路は我慢して起きていたのだが,着陸前の20分ぐらいうとうとしたぐらいで,あとは持ちこたえて,結局復路では4本映画を見たが,それぞれタイプの違う映画で,それはそれでよかったと思う。

それでもって,1本目がこれだが,これは「シャイニング」の40年後を描いた続編である。映画「シャイニング」は私は今から10年ほど前に同じく機内エンタテインメントで見て,このブログでも記事にしている(記事はこちら)。あの訳のわからない怖さってのは今でも印象に残っているが,ショッカーではないにもかかわらず,とにかく怖い映画であった。この映画は「シャイニング」で出てきた子供のDannyが成長し,訳のわからないカルト集団と対峙するという筋書きである。「シャイニング」に感じられた怖さが,ここではあまり感じられないのが決定的な難点であるが,まぁそれでもそこそこ見られる。「シャイニング」の要素を引き継いでいるところもあって,その辺りにはリスペクトなり,シンパシーが感じられるのはまぁ当然だろう。

この映画に出てくるTrue Knotというカルト集団はまさに訳がわからないが,その首領みたいなRose the Hatを演じるRebecca Fergusonが相当に気味が悪い。Rebecca Fergusonが結構な別嬪だけに,その気持ち悪さが倍増するって感じだが,こういう役を受けるところは,役者魂だねぇと思っていた。

私はそもそも肝っ玉が小さいので,ホラー映画が嫌いなのだ(爆)。だが,この映画はホラーっていう感じはあまり強くないので見られたって話もあるが,やはりStephen Kingの書くストーリーは訳がわからんと思っていたのも事実。いずれにしてもこの映画に152分ってのはちょっと過剰だろうな。星★★★☆。

2020年3月11日 (水)

出張中に見た映画:2本目は「フォードvsフェラーリ」

Ford-v-ferrari 「フォードvsフェラーリ("Ford v Ferrari")」(’19,米/仏,Fox)

監督:James Mangold

出演:Matt Damon,Christian Bale,John Bernthal,Caitriona Balfe,Josh Lucas

往路の2本目に見たのがこの映画である。この映画もなかなか評判がよいが,タイミングが合わず,劇場では見ることができていなかったもの。これは実話に基づく映画であるが,実に面白く出来ている。常勝フェラーリに対抗するフォードという構図がありながら,この映画は私にとってはChristian Baleのためにあるような映画である。例えて言えば,Chritian Baleが演じるKen Milesは,「ライトスタッフ」でSam Shepardが演じたChuck Yeagerを彷彿とさせる,男の中の男みたいなものである。こういうのにおじさんは痺れてしまうのだ(爆)。キャスティング上はMatt Damonの方が上になっているが,繰り返す。これはChristian Baleを見るための映画なのだ。

しかしそれだけではない。もちろん,ストーリーの見事さ,そしてオスカーで編集賞を獲ったのもうなずける展開のスピーディさには,結構153分という長い映画でも,だれることはなかったと言える。私は別に車好きって訳でもないが,こういう映画にはロマンを感じてしまうのだ。そして,そこに割り込むビジネス・サイドのいやらしさに,Christian Bale演じるKen Miles同様の不愉快さをおぼえてしまい,ストーリーに同化していく我ながらの単純さではあるが,そう思わせてしまう映画なのである。

これは実によく出来た映画であり,私としては高く評価したい。レースものは映画にはよくあるし,以前,Ron Howardが撮った「ラッシュ/プライドと友情」ってのもあったが,あれよりずっとこっちの方がいいと思ってしまった。それもひとえにChristian Baleである。ちょいと甘いと思いつつ,星★★★★★としてしまおう。いずれにしても,これは大画面と大音響で見直してもいいと思える映画である。

2020年3月10日 (火)

出張中に見た映画:1本目は「ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密」。

Knives-out 「ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(”Knives Out")」(’19,米,Lionsgate)

監督:Rian Johnson

出演:Daniel Craig,Chris Evans,Ana de Armas,Jamie Lee Curtis,Christopher Plummer

今回は久しぶりの米国出張ということもあり,機内エンタテインメントで映画を見る気満々だったのだが,結果的には往復で6本ということで,まぁこんなものか。往路では2本しか見ていないので,もう1本は見られたなぁなんて思っているが,それでも普通の人から言わせればよくやるわってところかもしれない。それでもって,最初に見たのがこの映画である。

この映画,なかなか評判もよく,最初から期待して見た映画である。監督は「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」を撮ったRian Johnsonだが,全然違うタイプの映画なのが面白い。本作を一言で言うならば,演劇的な感じと言えばいいだろうか。そうした中で,くすっと笑わせるところもあり,シナリオが面白いと思っていた。

そして,Daniel Craigが007シリーズとは全然違う感じを出しているし,登場人物がいちいち癖がある設定で,役者がそれをうまく演じているから,これはまぁそこそこの出来になることは間違いないと思えた。結局のところ,シナリオとキャスティングの勝利って感じだ。星★★★★。

それにしても,昨今のChristopher Plummerは怪優化が進んでいるなぁ。「サウンド・オブ・ミュージック」のトラップ大佐と偉い違いや。だが,既に90歳を過ぎても,見事なものであった。

2020年2月17日 (月)

出張中に見た映画(20/02編):1本目はRenée Zellwegerがオスカーを獲った「ジュディ 虹の彼方に」。

Judy 「ジュディ 虹の彼方に("Judy")」(’19,英/米,FOX)

監督:Rupert Goold

出演:Renée Zellweger,Jessie Buckley,Fin Wittrock,Rufus Sewell,Michael Gambon

今回,シンガポールに行ってきたのだが,帰りは夜行便だったので,見たのは往路での2本だけ。1本目がRenée Zellwegerが見事にオスカーで主演女優賞を獲ったこの映画である。日本での公開は3月の予定だが,こういうのを先に見られるのが機内エンタテインメントのいいところである。そして,私の興味はなぜ彼女が受賞に値するのかというところにあった訳だが,吹替なしで自身がJudy Garlandになりきって歌うところを評価されたと考えてよいだろう。実にうまいものなのだ。

この映画の主人公は,誰もが知るJudy Garlandである。「オズの魔法使い」やその他のMGMでのミュージカルでの明るいイメージが持たれることが多い彼女だが,この映画に描かれる通り,相当に精神的に病んでいる人だった。その彼女の晩年の姿をRenée Zellwegerが演じる訳だが,正直言って,ちゃんと救いのシーンは準備されてはいるが,それでもこの映画はかなり 重い。ストーリー展開はまぁ想定通りであるし,Renée Zellwegerの演技は評価できたとしても,映画としては無茶苦茶優れているとは思えなかったというのが正直なところである。

それでも1968年という時代感はうまく出していると思えるし,Renée Zellwegerが歌うシーンは見ごたえがある。それでも,Judy Garlandの凄みはこんなものではなかっただろうと思ってしまうのは,私が中学生の時に見た「ザッツ・エンタテインメント」で見られた映画"Summer Stock"における"Get Happy"のシーンが強烈に印象に残っているからだ。Judy Garlandはある意味悲劇的な人生を歩んだとも言えるが,アーティストとしては一流であったことを感じさせる映像を貼り付けておこう。いずれにしても,この映画は悪くはないが,まさしくRenée Zellwegerのためだけにある映画であったと言ってもよい。星★★★★。

2020年2月 2日 (日)

またもEastwoodにやられたと思ってしまった「リチャード・ジュエル」

Richard-jewell 「リチャード・ジュエル(”Richard Jewell")」(’19,米,Warner Brothers)

監督:Clint Eastwood

出演:Paul Walter Hauser,Sam Rockwell,Kathy Bates,Olvia Wilde,John Hamm,Nina Arianda

今年の5月に90歳になろうとしているClint Eastwoodの作品にはほぼ毎回痺れさせられている私である。老いてますます盛んとはEastwoodのためにあると言いたくなるが,今回もまたも彼の手腕にやられてしまった。

昨今,Clint Eastwoodの映画は実話に基づくものが多くなっているが,今回はアトランタ五輪期間中の爆弾テロにおける爆発物の第一発見者でありながら,容疑者としてメディアとFBIから追われるという,まさに冤罪の被害者としてのRichard Jewellの姿が描かれる。こういう映画を見ていると,本当に何が正義なのかわからなくなるという点で,実に恐ろしい事件を描いている。実際にはもっと複雑であったであろう事件について,非常にコンパクトにストーリーに仕立てているが,まさにここに描かれているのはFBIの傲慢とメディア・リンチである。プロファイリングだけに依存するような,あれほど予断に満ちた捜査が本当に行われていたとすれば,FBIなんてとんでもない組織だってことになるし,メディアも視聴者,読者の「関心」をかさに,人間の尊厳を踏みにじるような行為をしているとも言える訳だ。それをドラマとして仕立てるEastwoodの技はここでも十分に発揮されていた。

私がこの映画で最も泣かされたのはRichard Jewellの母親を演じたKathy Batesの演技だったが,まさに素晴らしい助演ぶりで,かつリアルな演技は本当に素晴らしかった。こういう映画が興行的にはなかなか苦しいのはわかるが,日本での不入りぶりには愕然としてしまった。公開してまだ2週間強だが,すぐに打ち切られてしまいそうなこともあって,慌てて劇場に駆けつけてよかったと思わざるをえない。劇場で見るに値する傑作というのはこういうのを言うのであって,CGに依存するような映画ではない。

結末はわかっていても,見終わった後の清涼感という観点でも,実に素晴らしいと思えた映画。興行的には世界的に苦しいようだが,より多くの人が見て,そして考えるべき作品。喜んで星★★★★★としよう。ここ数年,私はClint Eastwoodの映画をほぼ必ず見ていると言ってよいが,「アメリカン・スナイパー」なみに痺れたと言っても過言ではない。

2020年1月12日 (日)

週末に「スター・ウォーズ」最終作を見た。

Star-wars-ix 「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け("Star Wars: Episode IX - The Rise of Skywalker")

監督: J.J. Arbrams

出演: Carrie Fisher, Mark Hamill, Adam Driver, Daisy Ridley, John Boyega, Oscar Issacs

エピソードIVから始まった「スター・ウォーズ」の物語もこれで終了ということで,劇場へ行ってきた私である。ストーリーとしては,決着をつけるにはこうしかないだろうという感じではあったのだが,それをよしとするか,そうでないかによって,この映画に対する評価は変わるだろう。私は後者である。

この映画の決定的な問題点は,都合のよ過ぎるシナリオにある。ネタバレを避けるためにはあまり詳しく書けないが,やはりこの映画,大団円に向けての無理矢理感が強過ぎる。馴染みのキャラが総登場みたいなところもあって,長年のファンにとっては落涙ものの展開とも言えるだろうが,やはり私には納得のいかない部分が多過ぎた。登場するキャラの多さも「アベンジャーズ」的かなぁってところもあり,このシリーズならではのよさが希薄になったようにも思える。Carrie Fisherが亡くなってしまっている中でのストーリー作りに難しさがあったのもわかるが,私としては,最後がこれか...って感じが強いのだ。

とか何とかいいながら,私も一部のシーンで落涙していたクチではあるのだが,それが続かない。最新三部作では一番出来が悪いと思えたのは,ひとえにシナリオにあると断言したい。「フォースの覚醒」も「最後のジェダイ」もそこそこ評価した私だが,この映画は星★★★が精いっぱい。結局「ローグ・ワン」って無茶苦茶面白かったのではないかと改めて思ってしまった私である。

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