GW中にストリーミングで観た映画(4):「Vフォー・ヴェンデッタ」
「Vフォー・ヴェンデッタ("V for Vendetta")」(’05,米/英/独,Warner Brothers)
監督:James McTeigue
出演:Hugo Weaving, Natalie Portman, Stephen Rea, Stephen Fry, John Hurt, Tim Piggot-Smith
GW中にストリーミングで観た映画もこれが最後である。この映画,私は以前見たことがあるように思っていたのだが,Natalie Portmanの短髪だけの印象だけがあって,ほかのストーリーとかは全く記憶になく,どうもそれは勘違いだったようだ。原作はDC Comicsなので,話は荒唐無稽になることは必定なのだが,この映画のポイントは「マトリックス」シリーズのWachowski兄弟(今は姉妹になっている)がシナリオを書いていることだろう。
しかし,私はこの映画を観ていて,今回思ったのはJohn Hurtが演じる独裁者Adam Sutlerが,現在のウラジミール・プーチンに重なって思えてしまったことだろうか。ウクライナの戦乱においても化学兵器の使用が懸念されるが,この映画の主人公,Vは生体実験の犠牲者のようなもので,その壮大な復讐劇がこの映画のテーマとなっているが,そういうストーリーの背景を観ていると,どうしても現在のウクライナ情勢とオーバーラップしてしまうという部分があった。
そういう部分を除けば,上述の通り,壮大な復讐劇であるが,そんなことありえないだろうってところが,さすが原作がDC Comicsってところではある。とにかく主人公Vが強過ぎってところもあるし,アナーキズム礼賛みたいな部分は問題視されるところだろう。また,シナリオには穴も多々あるのは仕方ない。よくよく考えれば,相当陰惨なストーリーではあるが,それをそこそこ面白く見せたというのは評価してもよいと思う。そうした評価は,やはり今のウクライナ情勢との重なりが大きかったかなと思いつつ,半星オマケで星★★★★としよう。
最近のコメント