久しぶりに10CCを聞く。今回は"Bloody Tourists"。
"Bloody Tourists" 10CC(Mercury)
久しぶりに10CCのアルバムを取り出した。今回は78年の本作である。10CCは今もなおライブを行う現役バンドではあるが,人気という点ではこの辺りまでだったのではないかと思う。本作は冒頭の"Dreadrock Holliday"で,いきなりレゲエのリズムが聞こえてきた時にはびっくりしたのも今となっては懐かしい。
10CCのいいところはその優れたポップ・センスだったと思うし,10年前にビルボード・ライブ東京でのライブに接した時もそれは健在だと思った。私がティーン・エイジャーだった頃は本当にFMでよく流れていたし,今でも歌える曲はある。だが,このアルバム辺りになると,目立つヒット曲は"Dreadrock Holliday"ぐらいしかなくなるし,その他の収録曲も悪くはないとしても,過去のアルバムに比べると印象が薄いものになってしまっている。何と言ってもこれの前作がヒット曲満載のライブ盤だったから尚更そういう感じがしてしまうのだ。
このアルバムには"Tokyo"というEric Stewartの曲が収められているが,日本でのポピュラリティを受けてのところもあろうが,それでも「着物」だ,「芸者」だと歌われると何だかなぁと思ってしまう。まぁそれでもそれなりの曲も含まれているのでそこそこ楽しめることは楽しめるのだが,全体を通しての評価は星★★★ってところ。
Personnel: Eric Stewart(vo, g, p, el-p, synth, perc), Graham Gouldman(vo, b, g, zither, perc), Rick Fenn(g, b, synth, org, sax, perc, vo), Paul Burgess(ds, perc, vib, vo), Stewart Tosh(ds, perc, tb, vo), Duncan MacKay(p, el-p, synth, vln, perc)
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