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カテゴリー「ポップス」の記事

2020年5月 5日 (火)

元祖ヘタウマ? Nick DeCaroの”Italian Graffiti”。

_20200501-2"Italian Graffiti" Nick DeCaro(Blue Thumb→MCA)

私が初めてNick DeCaroの名前を見たのは,おそらくDoobie Brothersの"Stampede"を買った時なので,私が高校生の頃ではないかと思う。そこで確かNick DeCaroはアレンジャーとしての参加だったはずだが,そのNick DeCaroがアルバムを吹き込んでいるということを知ったのもおそらくその前後か,あるいはずっと後になってからであったと思う。

しかし,このジャケットである。よく出来たアルバムという評価は聞いていても,なかなか購入意欲が高まらないこと甚だしい訳だが,ようやく中古でゲットしたのがいつだったかは覚えていない。多分,町田在住時代に当時町田に大規模店舗を構えていたレコファンで購入したと思う。それはさておきであるが,このアルバム,最初に聞いた時はあまりピンと来ていなかった,何だかヘタウマだよなぁってぼ~っとしながら聞いていた記憶があって,プレイバックするのも久しぶりであった。

今回,久しぶりに聞いてみて,改めてプロデュースがTommy LiPumaだったことに気づく私であったが,なるほど,Michael Franksの源流はこの辺りだったかもと思ってしまった。今となっては元祖AORみたいな言い方もされるとしても,1974年にはこういう音楽は新鮮だったのかもしれないという感じである。

それにしても,この風貌からは想像もできないような声で歌うNick DeCaroであるが,バックの演奏とも相まって,今の耳で聞く分にはほとんど違和感はない。ただ,繰り返しになるが,歌は決してうまいとは言えないので,やはりヘタウマの世界である。その一方でこのアルバムのキモは選曲ではないかと改めて思ったのだが,Joni Mitchellの”All I Want"をやっているなんて全然認識していなかったのだから,私がいかにいい加減な聞き方をしているかがバレバレではないか(苦笑)。しかし,基本カヴァー曲で構成されているこのアルバムにおいて,どんな曲でも一貫してAORライクに仕立てるところはある種の哲学を感じると言ってもよい。それが世評につながっていると思えた。星★★★★。

ついでながら,このアルバムのバックの面々は派手さはなく,結構渋いなぁと思った私である。

Personnel: Nick DeCaro(vo, key, arr), Arthur Adams(g), David T. Walker(g), Wilton Felder(b), Max Bennett(b), Paul Humphrey(ds), Harvey Mason(ds), Bud Shank(fl, as), Plas Johnson(as) 

 

2020年4月 3日 (金)

数十年ぶり(笑)で聞いた”Twin Sons of the Different Mothers”。

Twin-sons"Twin Sons of the Different Mothers" Dan Forgelberg & Tim Weisberg(Epic)

先日,ストリーミングでこのアルバムを聞いたのだが,実に懐かしかった。本作がリリースされたのが1978年の夏で,確か高校時代の友人に借りて,ダビング(死語)させてもらったものだと思う。その頃,私は大学受験に向けた生活に入るってタイミングであったが,現役での受験までの期間にはよく聞いた記憶がある。そして,受験勉強に疲れると,ギターを手に取って,本作に収められている"Guitar Etude No.3"を耳コピーしていたのも懐かしい。要は聞くのはほぼそれ以来ってことになるので,40年も前のことである。そうした記憶がありながら,Dan Forgelbergと言えば,私にとっては"The Innocent Age"なのだが,懐かしさではこっちの方が上かもしれない。

ここで展開されるのはAORと言ってよいだろうが,歌が少ないこともあって,ライト・フュージョンの趣もある。そして何十年ぶりかで聞き直してみると,結構いい曲が多かったねぇと思わせる。ほぼDan Forgelbergの曲から構成されているが,このソング・ライティングは魅力的に響いてきた。気楽に聞き流すには最適な一枚だった。星★★★★。改めて"Guitar Etude No.3"を聞くと,ボサノヴァ・タッチだったのねぇ,なんて昔は全然気づいてなかった(爆)。私も若かったねぇ...。

このアルバムのタイトルもあって,以前はジャケに写る写真の二人はもっと似ているように思っていたのだが,改めて見てみると,大して似てなかったのねぇ(笑)。このアルバムから17年後にこの二人は続編アルバムをリリースしているが,そのタイトルが"No Resemblance Whatsoever"ってジョークが効き過ぎでしょう。

下記の情報はWikipediaから流用。

Personnel: Dan Forgelberg(vo, g, p, key, synth, b, perc, mandolin), Tim Weisberg(fl, perc, oboe, piccolo), David Breinenthal(bassoon), Gary Coleman(perc), Vincent DeRosa(fr-h), Earl Dumler(eng-h), John Ellis(org, oboe), Bobbye Hall(perc), Don Henley(vo), John Leslie Hug(g, harp), Jim Keltner(ds), Joe Lala(perc), Neil Larsen(p, el-p, key), Andy Newmark(ds, synth-ds), Norbert Putnam(b), Ann Mason Stockton(harp), Florence Warner(vo), Willie Weeks(b)

2020年1月 5日 (日)

Michael Franksで更にくつろぐ。

_20200102-4 "Rendevous in Rio" Michael Franks(Koch)

早いもので年末年始の休みも今日で終わりだ。これから年度末に向けてあっという間に時間が過ぎ去っていくことになるが,記事としてアップする休み中のくつろぎ音楽として選んだのがこれである。

私は何だかんだと言ってMichael Franksのアルバムも結構保有しているのだが,最新作"The Music in My Head"は購入していないのはなぜなのか全くわからない。ストリーミングで済ませてしまったってことのなのかどうかも記憶が曖昧である。前々作"Time Together"は記事にしているのだが...(笑)。いずれにしても,この人のサウンドってのは正直言ってどれを聞いても同じように聞こえてしまうというのは事実だが,それでもこっちの期待する音を出してくれるのだから,全然文句はない。

このアルバムは2006年にリリースされたアルバムだが,タイトルからもうかがえるように,ブラジリアン風味が強いと言えば強い。しかし,Michael Franksの音楽には多かれ少なかれボサ・ノヴァ的な部分が感じられるから,これが特にって感じでもないのだが,どうやってもくつろげてしまう音楽だなぁと思ってしまう。これまでのアルバム同様,複数のプロデューサーが関与しているが,出てくる音はどうやってもMichael Franksのものってのはある意味立派だと思う。本作でもChuck Loeb,Charles Blenzig,Scott Petito,Jeff Lorber,そしてJimmy Haslipの5人がプロデューサーとして名を連ねていても,アルバムとしてはどうやってもMichael Franksのものと感じさせる。そしてこっちの期待するくつろぎ音楽が出てくる。

私はこのブログでよく書いているが,ワン・パターンで何が悪いってところである。聞いてる方がそれでいいというのだから全然問題ないのである。星★★★★。バッキング・ヴォーカルにRobbie Dupreeなんて懐かしい名前を見つけてちょっと嬉しくなってしまった。

Personnel: Michael Franks(vo),Chuck Loeb(g, p, key, prog), Romero Lubanbo(g), Marc Shulman(g), Dwight Sills(g), Mike De Micco(g), Charles Blenzig(key, prog), David Sancious(key), Jeff Lorber(key, prog), Roger Burn(key, p), Sergio Barandan(b), Scott Petito(b, key), Alex Al(b), Jimmy Haslip(b), Wolfgang Haffner(ds), Brian Dunne(ds), Jerry Marrotta(ds), Michael White(ds), Vinnie Colaiuta(ds), Cafe(perc), Chris Hunter(sax, fl), Gary Meak(ts, fl), Eric Marienthal(as, ts), Andy Suzuki(woodwinds), Carmen Cuesta Loeb(vo), Veronica Nunn(vo), Robbie Dupree(vo), Leslie Ritter(vo), Beth Reinke(vo), Pamela Driggs(vo), Larry Hoppen(vo)

2019年12月 6日 (金)

超懐かしい!Quincy Jonesの「愛のコリーダ」。

_20191204-2"The Dude" Quincy Jones(A&M)

実に懐かしい。冒頭の「愛のコリーダ」という曲名だけで日本では売れてしまったような気もするが,このアルバム,実にいい曲が揃っている。中でも私としては"Just Once","Razzamatazz",そして"Velas"の3曲が飛び抜けて好きである。

James Ingramが歌う"Just Once"はBarry MannとSynthia Weillの名コンビが書いた本当の名曲である。私は大胆にもカラオケでこれを歌うことがあるが,そう簡単にはいかない(当たり前だ!)。曲よし,歌よし,演奏よしの三拍子とはこれのことだ。"Razzamatazz"はPatti Austinがすばらしいノリで歌い,身体が勝手に動いてしまうこと必定。そして"Velas"である。Ivan Linsのこの曲をToots Thielemansのギター,口笛,ハーモニカでまるで歌うかのように演じている。このアルバムにおける唯一のインスト曲であるが,ここには歌はいらんと思わせるに十分。イントロからメイン・メロの流れはいつ聞いても感動してしまう。

と,ちょっと熱くなってしまったが,それ以外の曲も捨て曲はないと言ってもよい。もう1曲と言われれば"One Hundred Ways"を挙げるが,これに限らず,ナイスな曲揃いである。ただ,「愛のコリーダ」というアルバムの邦題がこのアルバムから私を若いころは遠ざけていたが,もっと早く聞いていれば,もっといい大人になっていたかもなぁ(爆)。結局,Quincy Jonesのアルバムにはやられてしまうということで,星★★★★☆。

それにしても,物凄いメンツが揃っている。パーソネルを眺めているだけで目がくらくらしてくる。あぁ,それって老眼のせい?ほっといてくれ!(爆)

Personnel:Quincy Jones(prod, arr, vo), Charles May(vo), James Ingram(vo), Patti Austin(vo), Jean "Toots" Thielemans(g, hca, whistle), Steve Lukather(g), Louis Johnson(b, clap), Abraham Laboriel(b), John Robinson(ds, clap), Paulinho DaCosta(perc), Herbie Hancock(el-p), Stevie Wonder(synth), David Foster(p, el-p), David 'Hawk' Wolinski(clavinet, synth, prog), Ian Underwood(synth, prog), Greg Phillinganes(synth, el-p, clap), Robbie Buchanan(synth), Lenny Castro(clap), Tom Bahler(vo), Jim Gilstrap(vo), Michael Jackson(vo), Syretta Wright(vo), LaLomie Washburn(vo), Yvonne Lewis(vo), Casey Cysick(vo), Jerry Hey(tp), Chuck Findley(tp), Bill Reichenbach(tb), Kim Hutchcroft(sax, fl), Ernie Watts(sax, fl), Larry Williams(sax, fl)

2019年11月28日 (木)

これを聞くのはいつ以来か?まさに短編小説集のような「時のないホテル」

_20191124-2_20191126153601「時のないホテル」松任谷由実(EMI)

ごくまれにこのブログに登場するYumingネタである(笑)。

主題の通りなのだが,私はこのアルバムをフルで聞いたのがいつ以来か全く記憶がない。Yumingのアルバムの中では比較的地味な位置づけにあると言ってもよいこのアルバムを久しぶりに聞いて,恐るべきストーリーが展開されていたことを改めて感じてしまった私である。まさにこれこそ音楽で描く短編小説と言えばよいだろうか。曲ごとに様々なストーリーが設定されていて,そこにミディアム・テンポの曲が被さるこのアルバムは,今にして思えば実によく出来ている。

確かにキャッチーな曲はないかもしれないが,そこかしこに聞かれるまさにユーミン節のようなメロディ・ラインを聞いていて,新たな感銘に浸っていた私である。ここに感じられるそこはかとない,あるいは明確な暗さは,人によっては抵抗があるかもしれないが,私のような元来ネクラの人間にとっては彼女の音楽世界に没入するには丁度いいぐらいだ。私としては長きに渡って聞かれるべき作品として改めて評価したい。星★★★★☆。私の保有するCDにはパーソネルが記載されていないので,情報はWikipediaから拝借。

Personnel: 松任谷由実(vo),松任谷正隆(key), 林立夫, 青山純, 渡嘉敷祐一(ds), 斎藤ノブ(perc), 高水健司, 後藤次利(b), 松原正樹, 鈴木茂, 今剛, 安田裕美(g), 吉川忠英(g, mandolin), Jake H. Conception, 斉藤清, 砂原俊三(sax), 衛藤幸雄(fl), 山田栄, 沖田晏宏(fr-h), 日色純一(vln), 杉真理, Lilica, Leona, Clara(vo), 松武秀樹(prog)

2019年9月30日 (月)

歌うBensonか,歌わぬBensonか...。

_20190927-2 "Tenderly" George Benson (Warner Brothers)

"Breezin'"がヒットしてから,George Bensonのヴォーカルの傾斜は更に強まったって感じだろうが,彼が歌った方がいいか,ギタリストに徹した方がいいかってのは議論があるところだと思う。このアルバムを久しぶりに聞いても,冒頭の"You Don't Know What Love Is"とか3曲目の"Stardust"を聞いていて,私は「う~む」となってしまったのだが,甘~く歌うのはいいとしても,これじゃさすがにイージー・リスニングではないかと突っ込みを入れたくなる。その間に挟まれて,軽くバウンスする”Stella by Starlight"の方がはるかにいいと思うのはきっと私だけではないだろう。

基本的に全編を通じての甘々な感じをどう捉えるかによって,このアルバムへの評価は極端に変わるはずだが,George Bensonのヴォーカルにある意味での軽薄な響きすら感じる私のようなリスナーにとっては評価できないアルバム。まぁ,"Here, There and Everywhere"のような曲はまだ許せるとしても,こういうアルバムにMcCoy Tynerを客演に迎えるまでもないのである。ギターももう少し弾いてくれればよかったのだが。星★★。結局のところ,私は歌わないGeorge Benson派ってことで。

Personnel: George Benson(vo, g), McCoy Tyner(p), Ron Carter(b), Herlin Riley(ds), Louis Hayes(ds), Al Foster(ds), Lenny Castro(perc)

2019年8月13日 (火)

The Bird and the Bee,4年ぶりの新作は何とVan Halenトリビュート。

_20190811-2 "Interpreting the Masters Vol.2: A Tribute to Van Halen" The Bird and the Bee (No Expectations/Release Me)

ポップな感覚で素晴らしい音源を出し続けるThe Bird and the Beeであるが,メンバーのGreg Kurstinのプロデューサー業が忙しいせいなのか,どうなのかよくわからないが,彼ら自身のアルバムは結構リリースのインターバルが長く,本作も前作の"Recreational Love"以来,約4年ぶりとなる。もともとストリーミングとLPでのリリースであり,CDでリリースされるのは日本だけらしい。

そして,驚いたのが今回の新作がVan Halenへのトリビュートだったことである。Vol.1がHall & Oatesトリビュートだったっていうのは心地よいポップを提供するThe Bird and the Beeとしては鉄板の選択だろうが,彼らがなんでVan Halenなのかとも思ってしまう。しかもVan HalenはVan Halenでも,あくまでもDavid Lee Roth入りのVan Halenというのがポイントだろう。確かにDavid Lee Roth在籍時のVan Halenはハード・ロックのフレイヴァーの中に,実にポップな曲調も聞かせていたのは事実だろう。"Jump"なんてその最たる事例だろうが,そういうところにThe Bird and the Beeの2人が強いシンパシーを感じたとしても不思議ではない。

ここでは彼らしいポップな感覚を失うことなく,オリジナルに結構忠実に対応しているのが面白い。逆に当時のVan Halenの音楽のポップな感覚と,現在のThe Bird and the Beeのよりコンテンポラリーなポップ感覚がシンクロしたというところだろうか。実に楽しい。これぞ正しいロックとポップの融合って気がした。このアルバムを聞いて,改めてVan Halenのアルバムを聞きたくなるという効能は間違いなくあるだろう。星★★★★☆。いやぁ,楽しいですわ。

Personnel: The Bird and the Bee【Inara George(vo), Greg Kurstin(p, key, b, ds)】, Beck Hansen(vo), Gabe Noel(b), Justin Meldel-Johnson(b), Omar Hakim(ds), Joey Waronker(ds), David Ralicke(bs, bass-sax, tb), Alex Lilly(vo), Samantha Sidley(vo), Wendy Wang(vo)

2019年7月 3日 (水)

結局買っちゃったLinda Ronstadtの発掘ライブ。

Live-in-hollywood "Live in Hollywood" Linda Ronstadt(Rhino)

以前,このアルバムをストリーミングで聞いて,非常によい出来だと思ったし,記事には「これなら買ってもいいかなぁと思いつつ,ストリーミングで聞けるのであればそれでもいいかって思うようになってしまった私も変わったものだと思うが,これはそれこそ買ってもよいと思わせるに十分なナイスなアルバム」とまで書いている(その時の記事はこちら)。だったらさっさと買えばいいものを,今頃になってやっぱり買ってしまった。

確かにストリーミングでいろいろな音源を聞けるのはいいのだが,基本的に通勤途上でヘッドフォンで聞く音楽と,しょぼい送致ながら,家のオーディオで聞く音は違うと思ってきたのも事実であるから,やはり保有に値する音楽は購入すべきだと思うようになった。ということで,改めて聞いているのだが,やっぱりこれいいわ。

まさにLinda Ronstadt黄金時代。素晴らしい。YouTubeにその時の映像がRhinoからアップされているので貼り付けておこう。曲は”You're No Good"。

2019年4月22日 (月)

石黒ケイかぁ~。よくもまぁこんなものを持ってたねぇ。

Photo_15 「アドリブ」石黒ケイ(Victor)

主題の通りである。なんでこんなLPを持っているのかと思ってしまった。このアルバム,ポイントはArt Pepperが2曲で唄伴をやっていることにつきるのだが,私が買ったのも多分それだけが理由。しかし,Art Pepperをはじめとして,Toots Thielemansや日本ジャズ界の立派な面々がバックを固めているのだが,いかんせん私には石黒ケイの歌が普通の歌謡曲,あるいはムード演歌にしか聞こえないということで,ちっともポイントが上がらないアルバムである。

それは私が昭和歌謡の世界を嫌いだと言っているのではない。私がカラオケで歌うのはもっぱら筒美京平の書いた昭和歌謡である。このアルバムは伴奏こそジャズ界の面々が対応しているが,それと石黒ケイの歌唱そのもの,そして歌われる曲が「アンマッチ」なのである。そして,石黒ケイの声は私にはまったく魅力的に響かないので,伴奏にしか耳がいかないという珍しいアルバムなのだ。

日頃からほとんど手に届かないような場所に置いてあるこのLPを久々に再生してみても,この感覚は変わりようがない。正直言ってもはや保有していてもしょうがないかなっていう位置づけになってしまった感を強くした。なんだかねぇ。伴奏だけの評価に留まり,星★★。しかし,今更このLPを売っても,大した値段もつきそうになく,手許に残すしかないって感じだな(苦笑)。

Personnel: 石黒ケイ(vo),Art Pepper(as), 鈴木宏昌(key),岡沢章(b),村上秀一(ds),松木恒秀(g),Toots Thielemans(hca), 渋谷毅(key),小杉敏(b),渡辺文男(ds),前田憲夫(p),荒川康夫(b),猪俣猛(ds),北村英二(cl),熊坂明(p),小西徹(g),須永ひろし(ds),池沢ゆきお(b),杉本喜代志(g),高水健司(b),大徳俊之(key),Donald Baily(ds), 沢田治行(tp)

2019年2月26日 (火)

ストリーミングで聞いたLinda Ronstadtの発掘ライブが何とも楽しかった。

"Live in Hollywood" Linda Ronstadt(Rhino)

Linda_ronstadt私はこれをストリーミングで聞いたのだが,まさにLinda Ronstadt黄金時代と呼ぶべき歌唱が収められていて,往年のファンだけでなく,アメリカ音楽好きには相当訴求してくる音源であった。

そもそもこの音源はブートとしても出回っていたはずだが,そのマスター・テープが見つかったとのことで,めでたく今回の公式リリースとなった。そのテープが見つかったのがホッケーの練習場での会話が契機という本当か嘘かわからないような話だってのが凄い。まぁ,プロデューサーであるJohn Boylanが言ってるんだから本当なんだろう。そもそも米国のケーブルTV局,HBO向けのスペシャル番組として収録されたものだが,こういう楽歴におけるピーク期の音源が見つかるだけでも喜ぶべきだろうが,そもそももうちょっとちゃんと管理しておけよと言いたくもなる。

ここでのLinda Ronstadtの声は実に若々しく,彼女を支えるバック・バンドのメンツも,当時のアメリカン・ロックのアルバムには相当の頻度で登場するミュージシャンばかりなので,悪くなるはずはない。そして,歌われる数々のLindaのヒット曲を聞けば,当時を懐かしむ気分になるのも当然である。だって,選曲はLindaの「オール・タイム・ベスト」の趣なのだ。"Blue Bayou"ではスペイン語の歌も聞かせちゃうしねぇ。

これなら買ってもいいかなぁと思いつつ,ストリーミングで聞けるのであればそれでもいいかって思うようになってしまった私も変わったものだと思うが,これはそれこそ買ってもよいと思わせるに十分なナイスなアルバムである。星★★★★★。

Recorded Live at Television Center Studio on April 24, 1980

Personnel: Linda Ronstadt(vo), Kenny Edwards(g,banjo), Danny Kortchmar(g), Dan Dugmore(pedal steel), Bill Payne(p, key), Bob Glaub(b), Russ Kunkel(ds), Wendy Waldman(vo), Peter Asher(perc, vo)

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