”All for Reason”:この1曲のためにこのアルバムは存在すると言ってもよい。 #Alessi
シングル"All for Reason"が流行ったのは1977年,私が高校生になる年であった。非常にポップなメロディは強く印象に残っていて,いつかアルバムも買おう,買おうと思っていて,ついにそのアルバムを入手したのは昨年になってからのことであった。
それ以来,何度かこのアルバムを聞いているのだが,どうにもピンとこない。と言うより,タイトル・トラック"All for Reason"が曲としてよ過ぎて,完全に浮いている。それぐらいほかの曲が大したことがないと言ってもよい。いかにも売れ選狙いという感じのアルバムのつくりも,曲調がバラエティに富んでいると言えば聞こえはいいが,結局のところ一貫性が感じられないのだ。タイトル・トラック以外で言えば,アナログ盤であればB面1曲目の"London"はまぁ許せるって感じだが,間奏なんかはベタな感じだし,やっぱりこのアルバムは"All for Reason"のためにあるのだというのが結論になってしまう。
これは私が同時代を過ごす中での印象が強いせいもあるだろうが,実際に曲としてよくできているのだから仕方がない。このCD,廉価盤なのでまぁいいやってところだが,私としては1曲のためだけに持っているのもなぁ...って感じである。だからと言って中古で処分しても二束三文で買い叩かれるのが見えているが,"All for Reason"はそれでもいい曲である(きっぱり)。
そう言えば,私は彼らの"Long Time Friends"(邦題は「そよ風にくちづけ」である:笑)も持っていたなぁ。どこにあるかのわからないし,もう売ってしまったかもしれない。Quincy JonesのQwestレーベルから出たのだが,あれも全然面白いと思った記憶がない(爆)。結局私は"All for Reason"1曲を除いてAlessiとは相性が悪いんだろうな。
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