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カテゴリー「ロック」の記事

2026年10月16日 (金)

またも無駄遣い:今度はEaglesの"Desperado"オリジナル盤。

Desperado"Desperado" Eagles(Asylum)

いつも書いていることだが,ストリーミングで音楽を聞く機会が増えたことで,CDの購入枚数は激減した。ではその分がどこへ向くかと言えば,数は多くないとしてもアナログ・レコードに向かう。それもCDで保有しているアルバムのオリジナル盤をゲットしているのだから,これも無駄遣いと言われても仕方がない。私の場合,何でもかんでもという訳ではなく,ある程度状態の良いものに限定しているつもりだし,よほどのことでないと手は出さないのだが,その分価格は上がるのは仕方ない。前回はJoni Mitchellの"Hejira"で同じようなことを書いたが,今回はこのEaglesの2ndアルバムである。

往時の米国盤は盤質に問題があったという印象が強いが,このレコードも"Hejira"同様全然問題なしである。ジャケにほんの少し痛みがあるのと,センター・レーベルにカビが見られるぐらいのもので,無視できるレベルだ。

それはさておき,まだこの頃はBernie Leadonも在籍していることもあって,カントリー色の強い響きも残っている。それが最も顕著なのは"Twenty-One"辺りになる。そうしたサウンドに興味はありつつも結局はA面最後の2曲"Tequila Sunrise"と"Desperado"の響きが聞きたくて買ったというのが正直なところだ。西部のならず者を描いたコンセプト・アルバムとして作られていながら,この2曲が含まれていることのポイントは高い。

しかし,これを買うなら私自身としては"One of These Nights"の方が優先されるべきだったかなと思いつつ,改めて聞いてみると,そこそこよく出来たアルバムだったと思う。このアルバムからシングル・カットされたのが"Tequila Sunrise"と"Outlaw Man"の2曲で後者はDavid Blueが書いていたことを知ってへぇ~となってしまった私であった。それでもって,"Desperado"はシングルになっていないという不思議を改めて知るのであった。まぁコンセプト・アルバムゆえの作りはどうなのよ?って気がしないでもないが,これはこれでOKだと思わせるのがEagles。

尚,裏ジャケで横たわっている6人はバンド・メンバー4人にJackson Browne,J.D. Southerだそうだ。これまたへぇ~である(笑)。

Personnel: Glenn Frey(vo, g, key, hca), Don Henley(vo, ds, g), Bernie Leadon(vo, g, banjo, mandolin, dobro), Randy Meisner(vo, b)

本作へのリンクはこちら。

2026年10月 5日 (月)

アルバムを聞いて,彼らのライブへの期待値が異常に高まるMessthetics & James Brandon Lewis。

"Deface the Currency" The Messthetics And James Brandon Lewis _20260927_0001 (Impulse!)

James Brandon LewisはDownBeat誌の国際批評家投票で,テナー・サックス部門第1位に推されたプレイヤーである。前回の自身のバンドでのライブを見逃しただけに,次に来るときは必ずと思っていたのだが,27年1月にMesstheticsと来日することが告知され,速攻で予約を入れたのであった。

このバンドがどういう音楽をやるのかもよくわかっていなかったので,まずストリーミングで聞いたのだが,これがジャズとグランジの合体という感じで,何とも強烈な印象を与えてくれた。決してフリーではなく,メロディ・ラインは維持される中で,激しい音楽が展開されるという感じだ。もちろんJames Brandon Lewisは時折フリーキーなフレーズを発するとしてもだ。

バンドを構成するMesstheticsのリズム隊は元々Fugaziというバンドのリズム隊だったらしい。そもそもこのFugaziはNirvanaのKurt Cobainがファンだったという逸話も残っているから,相当のヴェテランである。リズム隊2人は既に還暦を過ぎているのだが,このアルバムから発せられる熱量は年齢なんて全く感じられない。

そうしたサウンドを聞けば,ライブの場でどのような演奏が展開されるのかが大いに楽しみになる訳だ。正直言って,彼らの音楽がCotton ClubやBlue Noteのようなこじゃれたヴェニューにフィットしているとは思わないのだが,そんなこと関係なしにぶちかましてくれるだろうという期待値も高まるアルバムである。これは実に爽快な騒々しさである。今年の2月のリリースなので,時間は経過しているが,新譜扱いとし,ライブへの期待も込めて星★★★★★としてしまおう。ディスクやストリーミングでもこれだけ興奮しているんだから,ライブでは悶絶必至?(笑)

Personnel: Anthony Pirog(g), Brendan Canty(ds), James Brandon Lewis(ts), Joe Lally(b)

本作へのリンクはこちら。

2026年9月26日 (土)

Bootsy CollinsとBucketheadがコラボするとなればこうなるよなと思いつつ,想像以上の騒がしさ。

Metal-health"Metal Health" Bootsy Collins & Buckethead(Bootzilla)

主題の通りだ。"Metal Health"と言えば,普通はQuiet Riotだが,これはBootsy CollinsとBucketheadのコラボレーション作。7月にリリースされていたらしいこのアルバムをストリーミングで聞いた。まぁこうなるとはわかっていても,こちらの想像を越える騒々しい音楽が1時間以上続くと,さすがに高齢者にはきついところもあるが,これが快感になると思えた時代が懐かしい...(遠い目)。

そうは言いながら,このファンクとメタルとロックが混じったような音楽は,ある意味爽快感のあるフリー・ジャズと同じように感じられると思う。自然に身体が動くというところだ。このアルバムはBootsy Collinsがギター以外の部分を担っているようだが,そこに多才なゲストを迎えている。ベースが本業のBootsy CollinsがVictor WootenやBilly Sheehan,更にはMetalicaのRobert Trujilloのような強力なベーシストをゲストに迎えているのが面白い。ゲストにはSamuel L. Jacksonが含まれており,"Afflictions"でラップを披露していて,もはや何でもありだ。しかし,このラップが結構まともなのだ。

それにしても,Bootsy Collins,今や74歳とは思えぬ元気さで,こういうのを聞くと高齢者かくあるべしなんて思ってしまう激しさである。もはや音楽的にどうこうと言うよりも,これはこのヘヴィなサウンドを単純に楽しめばいいという感じだ。それにしてもよくやるわ。星★★★★。

Personnel: Bootsy Collins(b, vo, synth, prog), Buckethead(g), Jeniffer Batten(g), Eric Gales(g), Manou Gallo(b), Victor Wooten(b), Billy Sheehan(b), Robert Trujillo(b), Tobotius(key, turntable, DJ), Ouiwey Collins(vo), Nate Alien8(vo), Barbie T(vo), Samuel L. Jackson(rap)

フィジカルが見当たらないので,本作へのストリーミングへのリンクはこちら。

2026年9月24日 (木)

ポップなFleetwood Macもいいのだが,Bob Welch~Chrisitine McVieの時代は今でも魅力的。

Mystery-to-me "Mystery to Me" Fleetwood Mac(Reprise)

主題の通りである。実のところ,私がFleetwood Macの音楽に惹かれるのは偏にChristine McVieゆえなのだ。だから"Fleeetwood Mac (邦題「ファンタスティック・マック)"以降のポップ度が増した彼らのアルバムもほとんど保有しているのはChristine McVieが聞きたかったからなのだ。しかもこのアルバムはChristine McVieに加えてBob Welchがいた頃なので更に強力。

アルバムの全12曲中をChristine McVieが4曲とBob Welchが共作含めて7曲を書き,1曲だけ"For Your Love"だけ,10CC結成時ぐらいのGraham Gouldmanが書いているという構成からしても悪いはずないだろうと言いたくなる。決してポップではないが,メロディ・センスに溢れた曲が並んでいて,聞いている方は嬉しくなるのだ。こんないいアルバムがあまり聞かれていないというのは不幸と言うしかないが,その原因を作ったのはこの訳の分からんジャケだろう。誰がこれを認可したんだと言いたくなるセンスのなさは困ったものだ。まぁそれでもゴールド・ディスクにはなるぐらいは売れた訳だが,後のBuckingham ~Nicks組加入後のアルバムの売れ方に比べれば地味なものなのだ。

私からすれば,ポップ化が著しくなったアルバム"Fleetwood Mac"以降もいいとしても,この時代のアルバムはもっと評価されて然るべきだと思うし,このアルバムでクビになったBob Westonのギターもよかったと思う(クビの原因はMick Fleetwoodのカミさんに手をだしたかららしいが...)。結局,私の場合,Christine McVieとBob WelchがいればOKみたいな感じだな。このコンビがいるアルバムとしては以前取り上げた"Bare Trees"が一番だろうが,このアルバムも捨てがたい。星★★★★。

Personnel: Bob Welch(vo, g, b), Bob Weston(g, vo), Christine McVie(vo, key), John McVie(b), Mick Fleetwood(ds, perc) 

本作へのリンクはこちら。

2026年9月 7日 (月)

Alabama Shakes,11年ぶり(!)の新作がようやくデリバリーされた。

_20260905_0001 "I Must Be Dreaming" Alabama Shakes(Island)

2015年以来11年ぶりのAlabama Shakesのアルバムである。私は後付けで彼らの魅力に取りつかれた人間だが,彼らがバンドとして沈黙している間もBrittany Howardのアルバムに痺れまくっていたのであった。

この新作の冒頭の打ち込みのような音にはびっくりさせられるが,これはオリジナル・ドラマーであったSteve JohnsonがDV等の不祥事でクビになったせいもあるのかと思わされるが,全編に渡って意図的にローファイな音にしたのではないかと感じさせる音だ。しかし,当初ストリーミングで聞いていたのとCDで聞くのでは印象が結構違って,よりヘヴィさを感じさせるところに媒体の強さ(あるいは再生環境の違い)を改めて実感した。そして全体的な印象はロックと言うより,ソウル色が強い感触だ。まぁBrittany Howardの声はソウル・シンガーと言っても通用してしまうからねぇ。

私の感覚ではもう少しロック色が強くてもよいかと思えるし,"Boys & Girls"や”Sound & Color"に痺れた層がこうしたサウンドをよしとするかどうかは少々微妙な部分もあるとは思うが,ファンの渇望感は確実に埋めることができると思う。

それにしても各々の歌詞を見ていると,これは完全に現政権に対するアンチテーゼとしか思えないメッセージ性の強さを感じさせる。ガチガチの保守的な土壌と言ってもよいアラバマ州出身にしてこのリベラルなところが,ますます私自身リベラルな部分を刺激する。そういうところもあって,私は満点とは言わないが,星★★★★☆としてしまうのである。

Personnel: Brittany Howard(vo, g), Zac Cockrell(b, key, ds, vo), Heath Fogg(g, vo), Lewis Wright(ds, perc, vib), Lloyd Buchanan(key), Paul Horton(key), Noah Bond(ds, perc), Ben Tanner(key)

本作へのリンクはこちら。

2026年8月 5日 (水)

Patrick Moraz在籍期のYesのライブ・アルバム現る。

Yes-roosevelt-stadium "Live at Roosevelt Stadium, Jersey City, NJ, 17 June 1976" Yes (Rhino)

オフィシャル・リリースだが,何ともブートレッグっぽいタイトルがまず笑える。そもそもブートで出回っていた放送音源らしいが,それを正式にリリースしただけってことなので,敢えてこのタイトルにしたのだとしたら,相当お茶目と言っておこう。

それはさておき,今だ現役のYesであるが,現在の活動には全く興味のない私でも,70年代の音源となれば,それは私が好きだった頃のYesだからまぁ聞いてみようということになる。しかもPatrick Moraz在籍時だからテンションは高いはずだ。

Patrick Moraz在籍時のライブと言えば,以前レーザーディスクでリリースされていたQ.P.R.での映像版を保有していたが,今やそれも手許にはないし,記憶からも飛んでしまっている。ということで一種の懐かしさもあって聞いたのだが,これは"Relayer"リリース時のツアーとは異なるツアーからの音源で,Partrick Morazのソロ・スペースやJon Andersonのソロ作"Olias of Sunhilow"からの曲が含まれているのが珍しいと言えば珍しい。そしてライブでの鉄板と言ってよい"Close to the Edge"も"And You And I"もやっていない。その代わり私が全然評価していない冗長極まりない「海洋地形学の物語」から"Ritual"をやっているって感じか。まぁそうは言っても"Ritual"は唯一「海洋地形学」で許せるって感じの曲なので,それほそれでよしだが(笑)。

改めて聞いてみると,Patrick Morazのキーボード・プレイは全然Rick Wakemanと違うなぁなんて感じた訳だが,フレージングも音使いも結構違いが大きかったのねぇと思っていた。ここでも演じられている"Sound Chaser"にしても,"The Gates of Delirium"にしても,Rick Wakemanがいた時と完全に曲調が違うし,そうした部分を楽しめばいいと思える。一方,Partrick MorazがYesに合っていたかと言えば,やっぱりちょっと違ったんだろうなぁというのが正直なところだが,これはこれでありだと思った。

いずれにしてももう半世紀前の音源ゆえの懐かしさが感じられた音源。まぁこの演奏であればストリーミングで十分だが(笑)。大甘で星★★★★としよう。

Recorded Live at Roosevelt Stadium on June 17, 1976

Personnel: Jon Anderson(vo), Steve Howe(g, vo), Patrick Moraz(key), Chris Squire(b, vo), Alan White(ds, perc)

本作へのリンクはこちら。

2026年7月24日 (金)

Thomas Dolby:懐かしいねぇ。

Thomas-dolby "The Flat Earth" Thomas Dolby(Capitol)

これを聞くのは何十年ぶりか。ロックではアメリカ指向が明確な私はブリティッシュ,それもシンセ・ポップ系の音楽はあまり聞いていない。しかし,これは以前アナログで保有していたことがあるが,どうして買う気になったかは全く記憶の彼方だ。しかし,ストリーミングでこういう懐かしい音源が気楽に聞けるのだからいい時代である。

私にとってはThomas Dolbyはプロデューサーとしての意味合いの方が強い。それはPrefab Sproutのアルバムだったり,Joni Mitchellの"Dog Eat Dog"ゆえってところもある。後者はJoni Mitchellとはそのプロダクション・ワークの精密さゆえにもめたなんて話もあったようだが,確かに毛色が違うのは事実だ。一方,Prefab Sproutとは相性ばっちりだったなぁなんて思う訳だ。

このアルバムはアナログであればB面最後に収められた"Hyperactive"がそこそこ売れたって記憶があるが,中身についてはほとんど記憶から飛んでいた。だが,改めて聞いてみるとなかなかの佳曲が揃っていたのだなぁなんて思ってしまった。A面の結構渋いとも言いたくなるような流れもよいし,B面冒頭の"White City"のビートに転じる展開もカッコよいが,基本的には落ち着いた印象を与えるのがシンセ・ポップとしては異色って気がする。

しかし,これを買った当時の私は,ジャズか更に渋いSSW系のアルバムにはまっていたから,私の当時のコレクションの中でも異色だったと言える。それでもこれは今聞いてもなかなかいいアルバムだったと昔を懐かしむのであった。今やボートラ満載の40周年記念盤とかが出ているが,私が聞いたのはオリジナルの7曲のみだが,それでも十分満足した。

Personnel: Thomas Dolby(vo, p, key, prog), Matthew Seligman(b), Kevin Armstrong(g, tp, vo), Clif Brigden(perc, computer-ds), Adele Bertei(vo), Lesley Fairbairn(vo), Bruce Woolley(vo), Matthew Salt(tin, thunder sheet), Peter Thoms(tb), Justin Hildreth(ds), Robyn Hitchcock(vo), Louise Ulfstedt(vo)

本作へのリンクはこちら。

2026年7月15日 (水)

短いインターヴァルでリリースされたRolling Stonesの新作。

_20260713_0001 "Foreign Tongues" The Rolling Stones(Polydor)

前作"Hackney Diamonds"が18年ぶりのオリジナル・アルバムだったのに対し,今度は3年弱という短いインターヴァルでリリースされたStonesの新作を聞いた。私は前作を聞いた時,「Charlie Wattsの生前のドラムスを2曲収め,そのうちの1曲である"Live by the Sword"にはBill Wymanまで参加しているし,迎えたゲストも豪華とあっては,私はMick JaggerとKeith Richardsが本作をラスト・アルバムとして世に問うつもりだったのではないかと思ってしまった。」なんて書いているが,全くの杞憂であったことがはっきりした。

冒頭の"Rough And Twisted"からして強烈なロックである。しかもラウドさを感じさせるミキシングがロック感を増幅させる。Mick Jaggerにしろ,Keith Richardsにしろ,もはや傘寿を過ぎた高齢者のやる音楽とは思えん,というのが正直なところだ。それはこの1曲だけでなく,アルバム全編を通じてそうなのだから本当に驚いてしまう。"Never Wanna Lose You"とかをライブでやったら盛り上がること必定だな。

ここには前作"Hackney Diamonds"のレコーディングの際の残りテイクも含まれているようだが,おそらくそちらではMatt Cliffordが担っていたところを,今回はSteve Winwoodが担うという豪華な布陣も素晴らしい。

そして一番びっくりしたのが故Charlie Wattsのドラムスを収めた"Hit Me in the Head"。Charlie Wattsのドラムスはどちらかと言えば軽く響く印象があったのだが,このハードなドラミングを聞いて,Charlie Wattsとは思わなかったというのが正直なところである。ミキシングの効果もあるだろうが,それはそれはハードなドラミングを聞かせていて,改めてCharlie Wattsを見直してしまったのであった。

ということで,ちょっと甘いかなぁと思いつつ,私は前作にも星★★★★★を付けた以上,それを勝るとも劣らないと言ってよい本作には,またも星★★★★★とせざるをえない。いやはや凄いわ。このように仕立てたAndrew Wattsのプロデュースの貢献度大。但し,このジャケは...って感じだが(笑)。

Personnel: Mick Jagger(vo, g, perc, hca), Keith Richards(g, vo, b, p), Ronnie Wood(g, b, vo), Charlie Watts(ds), Darryl Jones(b), Steve Jordan(ds), Andrew Watt(vo, b, g, key, perc), Matt Clifford(p, el-p, key, org, synth), Steve Winwood(p, el-p, org), Benmont Tench(org), Ben Waters(p), Robert Smith(g, synth, vo), Paul McCartney(b), Chad Smith(b-ds), Bruno Mars(cowbell), James King(ts, as, bs), Ron Blake(tp, fl-h), Naarai(vo), Porcha Clay(vo)

本作へのリンクはこちら。

2026年6月26日 (金)

恥ずかしながら初めて聞いた”Lust for Life”。

Lust-for-life "Lust for Life" Iggy Pop (RCA)

聞いたことのないアルバムなんていくらでもあるのは当然だ。とは言え,Iggy Popについては何枚かこのブログで取り上げたものの,私が初めてIggy Popを聞いたのは傑作"Brick by Brick"だったので,そこから遡及してアルバムを聞いてもよかったのだが,それ以前のアルバムは全く聞けていないというのが実態だ。しかし,このアルバムはDavid Bowieとのコラボレーション作として評価も高いので,改めて聞いてみるかってことで,ストリーミングで聞いたもの。

このアルバム・ジャケットのポートレートはIggy Popらしくないなぁと思いつつ聞き始めたが,冒頭のタイトル・トラックからして,何ともDavid Bowie色が濃厚なロック・ナンバーであった。全9曲中6曲の曲作りにDavid Bowieが関与しているのだから,まぁそれも当たり前かって気もする。それにしてもカッコいいアルバムで,今まで聞いてこなかったことを後悔した私である。

既に世評は確立していて,私が今更どうこう言うようなアルバムではないが,この歳にしてまだまだ未知の領域はあることは間違いない。人生勉強だ(笑)。

Personnel: Iggy Pop(vo), David Bowie(key, p, org, vo), Carlos Alomer(g, vo), Ricky Gardiner(g, vo, ds), Warren Peace(key, vo), Tony Fox Sales(b, vo, g), Hunt Sales(ds, vo, b)

本作へのリンクはこちら。

2026年6月18日 (木)

Boz Scaggs生誕82年!”Silk Degrees”前夜のソウル色濃厚な”Slow Dancer”。

Slow-dancer-original "Slow Dancer" Boz Scaggs (Columbia)

先日,82歳の誕生日(6/8)目前に来日公演を終えたBoz Scaggsである。今回は私は参戦を見送ったが,老いてますます盛んというか,まだまだ元気なBoz Scaggsである。そんなBoz Scaggsがブレイクを遂げたのは"Silk Degrees"であることに疑いはないが,それに先立つこのアルバムはAORと言うよりもソウル色が濃厚で,ブルー・アイド・ソウルと呼んだ方がしっくりくる感じがする。

本作もビルボードのトップ100には入っているものの,このアルバムのオリジナル・ジャケットはビーチを海パン一丁で歩くBoz Scaggs(笑)の姿を写したものなので,こじゃれた感じの"Silk Degrees"とは購買意欲からして違って当たり前だよなぁってところだ。レーベルもそう思ったらしく,"Silk Degrees"ヒット後はジャケを下のように変えてリリースし直している。むしろ知られているのは再リリース版のジャケかもしれない。

Slow-dancer 上述の通り,むしろソウル色が強いので,"Silk Degrees"でファンになった人が,このアルバムを聞いたらどう思うかは興味深いところだが,それでもタイトル・トラックは"Silk Degrees"につながる部分のある佳曲だと思う。しかし,全体を通して聞けば,Boz Scaggsの音楽性の根源にソウルがあるということが明らかだし,それは後の多少おしゃれ度は増してはいるものの,"Down Two Then Left"等のアルバムでも感じさせる部分はあって,AORオンリーの人ではないのだ(きっぱり)。

Boz Scaggsの音楽的な幅広さを感じるにはよいと思うし,それなりには楽しめる。星★★★★。

Personnel: Boz Scaggs(vo, g), David Cohen(g), David T. Walker(g), Dennis Coffey(g), Greg Poree(g), Jay Graydon(g), Wah Wah Watson(g), Red Rhodes(g),Clarence McDonald(key), Jerry Peters(key), Joe Sample(key), Mike Melvoin(key), Russell Turner(key), James Jamerson(b), Jim Hughart(b), Ed Greene(ds), James Gadson(ds), Gene Estes(perc), John Arnold(perc)
Joe Clayton(conga), King E(vo)rrison(conga), Ernie Watts(reeds), Fred Jackson(reeds), John Kelson(reeds), George Bohanon(tb), Lon Norman(tb), Chuck Findley(tp, fl-h), Jack H. Laubach(tp, fl-h), Paul Hubinon(tp, fl-h), Warren Roché(tp, fl-h), Carolyn Willis(vo), Julia Tillman Waters(vo), Lorna Willard(vo), Myrna Matthews(vo), Pat Henderson(vo)

本作へのリンクはこちら。

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