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カテゴリー「ロック」の記事

2020年11月24日 (火)

Eurythmics:私にしては珍しいかもなぁ。

_20201123 "Ultimate Collection" Eurythmics(RCA/Sony)

ロックに関しては私の音楽的な嗜好はアメリカに偏っているが,ブリティッシュも全然聞かない訳ではない。ビッグネームは当然として,Scritti Pollittiなんてかなりのファンであるし,このブログにもたまにブリティッシュ・ロックは登場している。それでも,80年代以降のブリティッシュ・ロックについては,一部を除いて積極的なリスナーとは言えないのだ。特にパンクやシンセ・ポップみたいなのはあまり聞かないので,Eurythmicsについても記事を書いたことはない。それでも,Annie Lenoxの声は魅力的だと思えるし,Dave Stewartのアルバムも取り上げたことがあるが,気まぐれ的にごく稀にしか聞かないってのが実態である。

まぁ,それでも80年代を駆け抜けたって感じの彼らの活動はFMを通じて聞いていたが,アルバムはこのベスト盤しか持っていない。このアルバムは2005年にリリースされたものだが,よくあるパターンとして,(当時の)新曲を2曲追加したセレクションである。だが,私が積極的な彼らの音楽のリスナーではないこともあり,知っている曲は限定的。反応できるのは”Sweet Dreams (Are Made of This)"と"Here Comes the Rain Again"ぐらいではないか。しかも,この2曲,実に曲調が似ていて,私にとってのEurythmicsってのはこういうイメージで出来上がっているって感じだろう。あとはいろいろなところで,イントロや冒頭部が使われていた"There Must Be an Angel (Playing with My Heart)"か。ここではStevie Wonderがハーモニカを吹いていたのねぇ。誰が聞いても一発でStevie Wonderとわかるのも認識していなかったんだから,このアルバムも大して聞いていないことがバレバレ。

改めてこのアルバムを聞いて,彼らの音楽性はより幅広いものだということはわかるし,Annie Lenoxの声はやはり魅力的だったと思える。だが,私の中でのポジションが上がらないのは偏に私の音楽的な好みによるもの。私はシンセ・ポップ的なノリよりも,ビートを強調した曲に魅力を感じてしまう。Aretha Franklinを迎えた"Sisters Are Doin' It for Themselves"なんかいいねぇ。それはAretha Franklinの磁力なのかもしれないし...。ということで,私は決して彼らのよいリスナーではないが,それでも楽しめるアルバム。星★★★★。

2020年11月23日 (月)

Boz Scaggsの懐かしのベスト盤のリメイク・ヴァージョン

_20201121_20201123002101 "Hits!" Boz Scaggs (Columbia)

もともと1980年にリリースされたBoz Scaggsのベスト盤に5曲追加した新ヴァージョンである。私の場合,"Silk Degrees"を最初の出会いに,Boz Scaggsの音楽には結構はまったクチであるが,こうして改めてベスト盤を聞いていると,粒よりの曲揃いであり,懐かしさがこみ上げてくると言わざるをえない。

人生,何年も生きていると,その時々の記憶と音楽が重なることも出てくる訳だが,私にとっては,陳腐な言い方を承知で,苦い思い出も,甘い思い出もBoz Scaggsの音楽と連動することがあるのだ。だからと言って,今回,このアルバムを聞きながら回顧モードに入った訳ではないが,それでもやっぱりそういう風に思ってしまうことがある。

ここで新たに追加されたのは"Hard Times","Slow Dancer","Harbor Lights","It's Over",そしてオリジナルが出た1980年にはまだリリースされていなかった"Herart of Mine"の5曲。私にとって,Boz Scaggsの最高の名曲は”Harbor Lights"だと思っているので,この追加は当然と思えた。やっぱりいい曲である。また,"Silk Degrees"以前の"Slow Dancer"や"Dinah Flo"も改めていいねぇと思わせてくれた。

改めて,Boz Scaggsは私の中での重要ミュージシャンだったのだと感じさせられたひと時であった。そうした位置づけも踏まえ,星★★★★★。

2020年11月20日 (金)

Deacon Blueの新譜が出ていたのを全く知らなかった...。

_20201118 "City of Love" Deacon Blue (ear Music)

昨今は音楽に関する情報収集があまりちゃんとできていなくて,Deacon Blueが新作を出したことさえ気づいていなかった。ショップに行く機会もあまりないし,ネットでもDeacon Blueを取り上げた記事にはとんと出会ったことがないから仕方がないとは言え,結構私としては贔屓にしてきたバンドの動静はちゃんとフォローすべきだった。ということで,遅ればせながら彼らの新作をゲットした。

私はこのブログで,彼らの近年の作品を非常に高く評価してきた。2012年("The Hipsters",14年("A New House"),16年(”Believers")と彼らのアルバムを私は年間ベストに選んでいることからすれば,私が彼らにどれほどまいっているかはおわかり頂けるだろう。私の乏しい表現力では「瑞々しい」としか言いようのない彼らのポップ・センスは実に素晴らしく,今回の新作にも期待するのが当然なのである。とか言いながら,彼らのライブ・アルバムをブログにアップしていないのはなんでやねん?と言われれば抗弁の余地はないが...。

それはさておきである。この新譜においても,冒頭のタイトル・トラックから彼ららしい音楽センスが出ていて,今回も期待したくなってしまった。しかし,徐々にそうした感覚が薄れていった感じがするのはなぜだろうか。一言で言ってしまえば,曲の魅力がイマイチって感じなのだ。今回,この記事を書くために,何回かプレイバックしたのだが,上述の3作に感じたような高揚感に乏しい。もろ手を挙げて「最高~っ!」とは言えないのである。

実はこのアルバムを聞く前に,リーダー,Ricky Rossのソロ・アルバム,"Pale Rider"や,Deacon Blueのベスト盤をCDやストリーミングで聞いていたのだが,そっちは実にいい感じだったところの反動が大きかったようにも思える。だが,私にとっては期待値が異常に高いバンドであるだけに,本作はちょっと残念というのが正直なところである。星★★★☆。でも好きなんだけどね。

Personnel: Ricky Ross(vo, p, key), Lorraine McIntosh(vo, perc), James Prime(key, vo), Dougie Vipond(ds, perc), Gregor Philp(g, key, vo), Lewis Gordon(b, g, vo), The Pumpkinseeds(strings), Colin Smith(pedal steel), Andrew Mitchell(g, b)

2020年11月18日 (水)

Wilson Bros.: AORの極みみたいな...。

_20201115-2"Another Night" Wilson Bros.(Atco)

兄弟デュオによるAORというと,私なんかはついついAlessiとなってしまうのだが,これまた典型的というか,定冠詞付きのAORみたいなアルバムである。ジャケットもその雰囲気満点である。

もともとはソングライター・チームらしいこのWilson兄弟だが,この所謂AOR的なサウンドに痺れた私の世代は多いのではないかと思う。私の場合はこのアルバムが出た1979年頃は,ジャズか,典型的なアメリカン・ロックもしくはシンガー・ソングライター系の音を好んで聞いていた頃なので,本作に関しては結局は後追いで聞いたものだが,これは万人受けするAORって感じで,こういうのが嫌いだって人はそんなにいないだろう。

このアルバム,何かというとSteve Lukatherのギター・プレイがどうのこうのと言われることが多いのだが,Lukatherのプレイがこのアルバムに付加価値をもたらしたことは否定しないとしても,そればかり言われるのはWilson兄弟にとってはどうかなって思ってしまう。歌唱,演奏,そして曲としてはちゃんとできているのだから,Lukather抜きでも評価してもよいはずである。そうは言っても,Boz Scaggsno"Middle Man"でさえ,Steve Lukather抜きでは語れないことを考えれば,それも仕方がないのも事実なのだが,それにしてもこれはよくできたAORである。

リリースから40年以上経ってもこういう音楽は古びた感じがしないと思うのは,私が同時代人だからなのかもしれない。確かに現代の音作りとは違うものかもしれないが,テクノロジーに依存しなくてもちゃんと音楽は生き残るってことを感じさせるナイスなアルバム。星★★★★。それにしても,こういうアルバムにKenneth Buttereyの名前を見つけるのは意外な気もするが,結局何でもできるドラマーだったってことである。

Personnel: Steve Wilson(vo, g),Kelly Wilson(vo, g, key), Steve Lukather(g), Jon "Git" Goin(g), Steve Gibson(g),Shane Keister(key),Bob Wray(b), Jack Williams(b), Kenneth Buttrey(ds), Farrell Morris(perc), Ernie Watts(ts, ss), Denny Henson(vo), Diane Tidwell(vo), Donna Sheridon(vo), Lisa Silver(vo), Sherri Kramer(vo)with the Shelly Kurland Strings, Billy Puett(ts, bs, fl, recorder), Dennis Good(tb), Don Sheffield(tp)

2020年10月26日 (月)

Bow Wow Wowか...。つくづく私もいろいろ持ってるねぇって感じ。

_20201017-2 "See Jungle" Bow Wow Wow(RCA→Great Expectations)

このブログの読者で,Bow Wow Wowって言って反応する人がどれぐらいいるかは全くわからないが,1980年代初頭のUKのニュー・ウェイヴ・バンドである。驚いたことに,今も活動を継続しているようである。

このアルバム,正しくは"See Jungle! See Jungle! Go Join Your Gang Yeah, City All Over! Go Ape Crazy!"という長いタイトルだが,CDの背には長過ぎると見えて"See Jungle"と省略されている。私が保有しているCDは90年代の初めに再発されたもので,基本はオリジナルの楽曲をベースに,一部12インチ・ヴァージョンに置き換えた作りとなっている。

私の音楽的な嗜好からは随分はずれたタイプの音楽と言ってよいこのCDを何で買ったのかと聞かれれば,このジャケの印象が強くて,一回は聞いてみたいと思って中古でゲットしたはずである。このジャケはマネの「草上の昼食」を模したものだが,写っているヴォーカルのAnnabela Lwinがまだ14才だったこともあって,問題になったのも懐かしい。現代なら更に強い「自主規制」に引っ掛かるのではないかと思うが,そういう時代だったのである。

このバンドの結成に動いたのは策士,Malcolm McLarenであったが,今聞いてみれば,これはニュー・ウェイヴって言うより,ビートを効かせたダンス・ミュージックだったと思える。この手の音楽にはほとんど興味を示していない私でも,この当時の英国音楽には多少手を出している。A Certain RatioとかRip Rig + Panicとかは今でも保有しているが,そっちに一気に走ることはなかった。そう言えば,Culture Clubが出てきたのもこの頃か。

それでも,こうして久しぶりに聞いてみると,懐かしいねぇって感じである。もう40年近く前の音楽なのだから当たり前だが,あの時代を思い出させるに十分である。懐かしさもあって星★★★★としてしまおう。

Personnel: Annabela Lwin(vo), Matthew Ashman(g), Leigh Gorman(b), Dave Barbarossa(ds)

2020年10月25日 (日)

ファンキーなRobert Palmerもまたよし。

Robert-palmer "Sneakin' Sally through the Alley" Robert Palmer (Island)

Robert Palmerが一番メジャーだったのはPower Station~アルバム”Riptide"もしくは"Heavy Nova"辺りの時期だと思う。私がRobert Palmerに最初に痺れたのも"Riptide"が最初であった。私が会社に入った年であるからもはや35年前か...って感じだが,それで人気が出たのにあやかって,それまで国内盤が発売されたことがなかったこのアルバムもリリースされたはずである。私もそれでこのLPを買ったクチである。

このLPはずっと実家に置きっぱなしにしていたのだが,先日父の遺品のレコードを売却する際に,自分のLPは自宅へ送り返したものの一枚。久しぶりに聞いたのだが,後の音楽性とは異なるファンキーなRobert Palmerが楽しい。Robert Palmerという人は面白い人で,アルバムごとにいろいろな音楽性を示していたところがあり,つかみどころがないと言えばその通りみたいな人であった。Power Station以降のハイパー・ロック路線はお馴染みであろうが,それ以前の音楽もレベルの高さを感じさせる人であった。と言っても,私が保有しているのは"Pride"と本作だけなので,偉そうなことは言えないが。

このアルバム,全然参加ミュージシャンがクレジットされていないのだが,後に明らかになった情報を踏まえれば,なるほどこういう音が出てくるのもわかる気がする。だって基本がMeters+Lowell GeorgeとStuff系のニューヨーク・リズム・セクションなのだ。これでは"Riptide"なんかの路線と違うのは当たり前なのだ。私としてはどっちも好きなのだが,このアルバムの何とも言えないレイドバックしたと言ってもよい雰囲気は,現在の私にはより魅力的に響く。特にアルバムのA面冒頭の3曲のメドレーは実に素晴らしい(こういうのを完璧な編集と言う)し,B面ラストの"Through It All with You"の後半のリズムの盛り上がりなんてたまらん。

ということで,Robert Palmerの楽歴を振り返る上では,決して売れた作品ではないが,見逃してはいけない傑作。星★★★★★としてしまおう。こういうのを放置していた自分を責めたくなった。尚,下記のPersonnelはWikipediaを参考にしたものだが,多分こんな感じで間違いなかろう。

Personnel: Robert Palmer(vo), Lowell George(g), Art Neville(key), Leo Nocentelli(g), George Porter Jr.(b), Ziggy Modeliste(ds),Richard Tee(p), Cornell Dupree(g), Gordon Edwards(b), Bernard Purdie(ds), Jim Mullen(g), Steve Winwood(p), Simon Phillips(ds), Jody Linscott(perc), Steve York(hca), Vicki Brown(vo), Mongezi(horn)

2020年10月23日 (金)

"Wind on the Water":タイトル・トラックの意義はさておき,このアルバムはよい。

_20201017 "Wind on the Water" Crosby & Nash(ABC→MCA)

私をアメリカ音楽へ誘ったのはCSN&Yの”4 Way Street"であることは何度かこのブログに書いたことがある。なので,彼らがソロであろうが,コンビネーションを変えようが,その音源を私がそこそこ聞いてきたことは間違いない。そうは言いながら,全部が全部いいとは思っていないし,このコンビによる"Live"もピンとこないと約10年前に記事にしている(記事はこちら)。

このアルバムはそのライブ盤に先立ってリリースされたスタジオ録音であるが,久しぶりに聞いて,私はライブ盤よりもこっちの方が魅力的に感じた。ライブ盤ではハーモニーが薄く感じると書いているが,こっちはゲストを迎えたりして,そうした弱みを感じさせないところがいいし,曲そのものも魅力的である。まぁ,最後に収められた"To the Last Whale..."の一部としてのタイトル・トラックは反捕鯨のメッセージ・ソングであり,それに関してはいろいろな考え方がある。しかし,詞やメッセージを無視して音楽だけ聞いていれば,問題ない。意図的かどうかはさておき,ここに日本語に訳した手書きの詞を載せてしまうところには何だかなぁとは思いつつ,私はそういうところは無視することにしよう。

まさにここで聞けるのは,安定したバックに乗ったCrosby & Nashらしいメロディの数々と言える。そういうところを楽しめばいいアルバムとして私は評価したい。星★★★★。

Personnel: David Crosby(vo, g, p), Graham Nash(vo, p, g, perc), Danny Kortchmar(g), David Lindley(slide, fiddle), Joel Bernstein(g), James Taylor(g, vo), Ben Keith(slide), Craig Doerge(p, el-p, org), Carole King(org, vo), Stan Celeste(el-p), Leland Sklar(b), Tim Drummond(b), Russ Kunkel(ds), Levon Helm(ds), Jackson Browne(vo)

2020年10月15日 (木)

Michael Landau参加のBlue Hornのアルバム:まじでカッコいいギターである。

_20201011 "Nose for Neighbors" Blue Horn (Sun Soul)

私が初めてMichael Landauに注目したのは,彼がBoz Scaggsと来日した1983年の代々木体育館のことだったと思う。アルバムであればSteve Lukatherが弾いていたパートを見事にこなし,実にソリッドな感覚を覚えさせてくれて,あいつは何者だ?と思ったのも懐かしい。その後,いろいろなアルバムでMichael Landauのプレイに接する機会は増え,更には彼のリーダー・アルバムも何枚か買うことにはなったのだが,その中で印象に残っているのが,Joni Mitchellのライブ・ビデオ,"Refuge of the Road"であった。それについてはこのブログを初めてすぐぐらいに記事にしている(記事はこちら)。そこでも,Michael Landauのプレイぶりには目が点になった私であった。

そんなMichael Landauであるが,これもブログには書いているが,彼は自身のリーダー作よりもほかのミュージシャンのバックの方が光るように感じているのも事実である。そうは言いながら,このアルバムもやっぱりMichael Landauが聞きたくて買ったようなものだが,結果的にはどうだったか?

私の感覚では,このアルバムはBlue Hornというバンド名義ながら,そのメインは曲のほとんどを書いているリード・ヴォーカル兼キーボードのJeff Youngなのであって,Michael Landauは本質的に助演である。そういう意味では,私にとってはMichael Landauの魅力が炸裂する環境である。そしてその通りになっているから,ファンとしてはこれは嬉しいアルバムである。

だが,このアルバム,R&B的と言えばその通りだし,ロック的だと言えばその通りだが,Michael Landauのギターだけで成立するものではない。だからもう少しMichael Landauの更なる露出を求めたくなってもそれは不思議ではない。しかし,ミュージシャンとしてのMichael Landauは,彼には悪いが,主役よりも脇で光る人なのだ。それを考えれば,これぐらいが適切って感じのプレイぶりに喜ぶ人は喜んでいればいいってところである。

ってことで,別に歴史に残るアルバムでも何でもないのだが,その筋の人は知っていてよいアルバムである。Michael Landauゆえの星★★★★(絶対甘いけど...)。

ネット・サーフィンをしていたら,上述の1983年のライブの映像があったので,貼り付けておこう。主役はあくまでBoz Scaggsなので,映像にはMichael Landauは大して出てこないが,どうして私がこの人のことが気になったかは分かってもらえるような音ではある。

Personnel: Jeff Young(vo, org, key), Michael Landau(g, vo), Anastasios Panos(ds, perc)

2020年10月 8日 (木)

追悼,Eddie Van Halen。

Evh

Eddie Van Halenっていうより,私にはEdward Van Halenという方が馴染みがあるような気がするが,そのEddie Van Halenが亡くなったという記事を見て,茫然としてしまった。情報によれば癌で闘病中だったそうだが,65歳ってのはまだまだ若いのにって気がする。

誤解を恐れずに言えば,彼のロック界での位置づけは,ジャズ界のWes Montgomeryみたいなものではないかと思う。彼のタッピング(所謂ライト・ハンド奏法)は,Wesのオクターブ奏法に匹敵すると言っても過言ではないと思えるのだ。そして二人とも楽理には疎いところも一緒なのだ。しかし,それでも実にレベルの高い音楽を作り出してしまうところに,私は共通項を見出してしまうのである。

バンドとしてのVan Halenがデビューしたのが1978年のはずだが,それ以来の活躍はご承知の通りってところだろうが,私が彼らのアルバムを初めて買ったのは"1984",現在保有しているのはベスト盤とライブ盤”Live: Right Here, Right Now"だけであるが,実はストリーミングでは結構デビュー・アルバムを聞くことも多かった。特にジョギングなんかして,ばててきた時にはエネルギーを充填してくれるような音楽と言ってよいだろう。今でもデビュー・アルバムの"Eruption"を聞くと,何じゃこれは?と思ってしまうぐらいの技である。

それに加えてMichael Jacksonの"Beat It"への客演なんて,その場を完全にかっさらう演奏だった。記憶に残る人なのである。

そんなEddie Van Halenがこの世を去ったというのは,ほぼ同時代人として実に寂しい。しかし,彼の残したアルバムはこれからも世の中のギタリストを刺激していくだろうし,私にもエネルギーを与え続けると思う。

R.I.P.

2020年10月 3日 (土)

買ってしまったBrand Xのオフィシャル・ブートレッグ・ボックス。

Livevox”Livevox: The Official Bootleg" Brand X (Wasabi)

私はBrand Xについては長年聞いてきたと言ってよい。特に"Livestock"は実に素晴らしいライブ・アルバムだと今でも思っているし,結構好きなので,彼らのCharisma/Virginレーベルでの作品を集成した4枚組だって保有している。そんな彼らのオフィシャル・ブートレッグが出るとあってはやはり気になる。しかも6枚組である。

録音された場所はロンドン,シカゴ,NY州ロチェスター,SF,スウェーデンのイェーテボリ,LAと多岐に渡る。録音された時期も76年から79年に渡っているが,このバンドの音楽は時間が経過しても,大して変わらないというのが私の感覚である。

ってことで,購入したこのボックスであるが,音はブートに毛の生えたようなものであり,Brand Xの本質を体感するには今一つって感じである。演奏自体は彼ららしい緊張感に満ちた演奏なので文句はないのだが,いかんせんもう少し24ビット・リマスターなら手の施しようもあったのではないかと思う。しかし,これが限界というものなのかもしれない。その程度の音である。

6枚目は既にリリースされたことのあるLAのRoxyでの音源だが,これは以前出ていたものに比べれば,音は改善はしているように感じられるものの,Phil Collinsのドラムスの技を100%堪能できるかと言えば,そんなことはないって感じである。そもそもPhil Collins目当てで買う人もいるだろうが,彼はCD1の冒頭3曲とCD6全曲の参加に留まる。しかし,このバンドはPhil Collinsのバンドというよりも,John GoodthallとPercy Jonesのバンドなのだから,そういうものとして聞くべきである。それでも昨今はキーボードレスのギター・トリオでの演奏が多いBrand Xだが,私はキーボードが入っている頃の方が好きだなぁ。

結局はこのボックスはそれなりに楽しめるものではあるものの,あくまでコアなファン向けであって,一般的なリスナーは"Livestock"を聞いていればいいってところだろう。まぁ私としては結構お腹一杯って感じだが,やっぱりもう少し音はいい方がいいよねぇ。ってことで星★★★☆。

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