2025年の回顧:音楽編(その2::ジャズ)

今年の回顧も最終回。今回はジャズのアルバム。現物がまだ届いていないものもあるが,ストリーミングも含めて今年を振り返ってみると,最高評価の星★★★★★を付けたものは何枚かあるが,その中でこれは絶対はずせないと思ったのがFred Herschの"The Surrounding Green"であった。聞いた瞬間から本年屈指のアルバムと書いているし,その感覚に変わりはない。
同じピアノ・トリオという編成でも全く違うタイプの音楽を生み出したのがBanksia Trioの"Live"であった。これまでの3作も優れた出来だったが,本作で示されたテンションや演奏能力はもはや世界レベルと確信した私である。
哀愁と抒情という観点ではMathias Eickの"Lullaby"とDino Saluzziの"El Viejo Caminante"がたまらなかった。結局私はこういう音が好きなのだなということを改めて痛感したが,特にDino Saluzziはあやうく聞き逃すところだったのを避けられたという点でも印象が強く残った。
そして毎度のことながらのBrad Mehldau絡みでは,リーダー作の"Ride into the Sun"もよかったのだが,ここではAl Fosterとの"Live at Smoke"を挙げたい。Christian McBride~Marcus Gilmoreとのトリオでも聞かせたオーセンティックな演奏への渇望感がそうさせたと言ってもよいが,だからと言って"Ride into the Sun"の評価が下がる訳ではない。あれはあれでいいアルバムなのだ。
少し変わったところではCraig Taborn~Nels Cline~Marcus Gilmoreの変則トリオによる "Trio of Bloom"を挙げたい。とにかくこの何でもありのようなサウンドには興奮させられた。ジャズもいろいろだねぇと思わせるに十分な刺激的なアルバムであった。
最後に挙げた2作はまだ現物がデリバリーされていないが,ストリーミングでもその魅力は十分伝わるとは言え,さっさとデリバリーされないかと待ちわびる私である。そのほかにもジョンスコ~Dave HollandやらJoe Lovano~Marcin Wasilewski Trioやらも挙げて然るべきであるが,印象の強さを優先した結果のチョイスとなった。
ここには挙げていないが,James Brandon Lewis,Patricia Brennan,そしてKris Davis等,これまでちゃんと聞けていなかった人たちの音楽に触れられたのもよかったと思える2025年であった。











































































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