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カテゴリー「ライブ」の記事

2020年1月25日 (土)

最強にして最凶だったWayne Krantz~Keith Carlock~Tim Lefebvre。

Kcl-at-cotton-club

私は長年のファンとして,Wayne Krantzが日本に来れば必ずライブに行くようにしている。しかも今回はKeith Carlock,そしてTim Lefebvreとのトリオという,Wayne Krantzにとっての理想とでも言うべき編成である。更にはブログのお知り合いのSuzuckさんも参戦するとあっては,1stセットから通しで行くだろうってことで行ってきた。

_20200124 思えばこのトリオで日本に来たのはもはや10年前に遡るってことだが,私は幸いにして,NYCの出張中にもこの編成だけでなく,ほかのメンツでの演奏も55 Barで聞いているが,それでもこのメンツはやはり格別なのだ。

いきなりのフィードバック炸裂から始まった1stセットであったが,それ以降はどう聞いてもWayne Krantzの音楽そのものであった。いずれにしても,彼らが生み出したグルーブは本当に最高だったと言わざるをえない。Krantzのギターだけ見ていても楽しいのだが,そこにTim Lefebvreのヴィヴィッドな反応,そしてKeith Carlockの爆発的なグルーブが加われば,これこそ最強にして最凶なのだ。はっきり言ってしまえば,これで身体が揺れない奴はモグリだ。そこまで私に言わしめる強烈な演奏だったと言ってよい。私も加齢により,ライブでも随分おとなしくなったと思っているが,この演奏の前では箍が外れたとしか言いようがない。

どうしてこんなライブがフルハウスにならないのかと思ってしまうが,1stが6割,2ndが7.5割ぐらいの集客ってのがWayne Krantzの日本での立ち位置あるいは限界なのかと思わざるをえないが,55 Barに出演するときの人気ぶりを考えると,私としては「なんでやねん?」と言いたくもなる。しかし,Krantzの音楽はCotton Clubのようなこじゃれたヴェニューよりも,55 Barのような場末感を出す場こそ相応しいのだと実は思っていた私である。だが,そんなことはどうでもいいと思えるような演奏を聞かせてくれた3人であった。

Wayne-and-i-cotton-club-mosaic 残念ながら,今回はニュー・アルバムも出たばかりなのに,サイン会も開催しなかった彼らだが,私はWayne Krantzのお知り合いのIさんのご厚意で,終演後バックステージにお邪魔することができたのは本当に幸運であった。「お~,お前は覚えているぞ」みたいに言われても,「ほんまか?」とは思いつつも,私が保有するWayne KrantzのCDにはほぼ全て彼のサインが入っているぐらいだから,まぁそういうことにしておこう。でもやっぱり好きなのよねぇ,Wayne Krantz。Iさん,本当にありがとうございました。ってことで,当日の戦利品といつものように「Wayne と私(モザイク付き)」ってことで。上の写真はCotton Clubから拝借。

それにしても,Keith Carlockのドラムスは今回も歌っていた。まさにあれこそ彼の真骨頂だな。

Live at Cotton Club東京 on January 23, 2020,1st/2ndセット

Personnel: Wayne Krantz(g, vo), Tim Lefebvre(b), Keith Carlock(ds)

2020年1月 9日 (木)

Jon Cowherd@Cotton Club参戦記とその時の戦利品。

Jon-cowherd-cds

今年最初のライブは先日もちらっとご報告の通り,Jon CowherdのMercy Projectであった。私は約2年ちょっと前の彼らのライブを,NYC出張中に見ているが,その時のドラムスはNate Smithであったのに対し,今回はJon Cowherdの盟友,Brian Bladeに代わっているほかは,NYCの時と同一のメンバーでの来日となった。

そもそもJon Cowherdのバンドって集客力があるのかと思いつつ,Cotton Clubへ向かったのだが,一般的な企業での仕事始めの日ということもあり,出足は鈍い感じだったが,演奏開始時には7割ぐらいは埋まったっていうところだろうか。

今回は,日本のみでCD化された"Gateway"のリリースに合わせるようなかたちでの来日となったが,そのアルバムのトーンを踏襲した,静かな演奏が多かったように思う。例外は冒頭の新曲とアンコールで演奏された”Mercy Suite"(だったと思う)だが,私としてはビートが効いた方がカッコいいかなぁなんて思っていたし,スローな曲調では若干の睡魔に襲われたのも事実である。しかし,演奏としては実に質が高いもので,ちょっと聞くと,ピアノがリーダーのPat Metheny Groupみたいな感じもあったのは,Steve Cardenusのギターのサウンドによるところも大きいだろう。いずれにしても,リーダーのピアノはフレージングもよかったし,Steve Cardenusのギターもいいソロを展開していた。

しかし,このバンドを聞いていて,やはりBrian Bladeの存在感の大きさを感じさせたのも事実である。前回見た時のNate Smithとの演奏は,Jon Cowherdがエレピに専念していたこともあるが,もう少しアップビートな感覚が強かったが,Brian Bladeは違う個性でこのバンドをプッシュしていた。とにかくニュアンスの塊のような演奏で,”Subtle"という言葉はBrian Bladeのドラミングを示すためにあるようにさえ感じさせるものだったと言ってよいだろう。

こうしたバンドの演奏を東京で聞けるとは思わなかったが,年始一発目の演奏としてはちょうどいいって感じの大人な演奏であった。ライブの後,Jon Cowherdとちらっと話をしたのだが,NYCでの演奏の写真を見たら,「おぉっ,Nubluだな」なんて覚えていて,やっぱりミュージシャンは演奏に関しての記憶がいいんだねぇと改めて感心し,上の2枚にサインをもらってきた私である。

Live at Cotton Club東京 on January 6, 2020, 2ndセット

Personnel: Jon Cowherd(p), Steve Cardenus(g), Tony Scherr(b), Brian Blade(ds)

2020年1月 7日 (火)

Jon Cowherdと私。

Jon-and-i 今年の初ライブはJon CowherdのMercy Project@Cotton Clubであった。詳しくは改めてのご報告とするが,リーダーもよかったが,Brian Bladeのニュアンスに満ちたドラミングは実に印象的であった。ってことでいつものようにモザイク付きの写真をアップ。

2019年12月17日 (火)

2019年の回顧(その1):ライブ編

Marcin-wasilewski

年内はもうライブに行く予定がないので,ちょっと早めだが今年1年を回顧するその第1回目はライブにしよう。

今年行ったライブの本数は20本(22セット)だと思う。昨年が24本だったからちょっと減ってはいるが,ほぼ同じペースだったと言ってよいだろう。9月以降3か月ほど仕事の関係でライブに行けなかったのが,本数減少の原因と言ってもよいが,Scott Hendersonが見られなかったのは返す返すも残念だった。ほとんどがライブ・ハウスでの演奏であったが,それぞれに記憶に残るものである中で,今年何と言っても早い時期に聞いたMarcin Wasilewski Trio(1/25@Cotton Club)の美的な感覚に本当に痺れさせられたと言ってよい。その時の記事に私は「深遠にして繊細,かつダイナミズムも持つ美学」とまで書いているが,あのライブを聞いた段階で,私は今年はこれが最高のライブになると確信していた。それほどの素晴らしいライブであった。彼らが前回来日した時は白寿ホールというヴェニューではあったが,オノセイゲンのしょうもないPAに台無しにされた記憶しかなかったが,その悪しき記憶を完全に払拭した完璧な演奏であった。

Marcin Wasilewski同様に私を感動させてくれたのがCharles Lloydである(9/4@Blue Note東京)。ライブで落涙したのは久しぶりのことであったが,Charles Lloydの衰えることのない創造力,そしてバンド・メンバー選定の審美眼には恐れ入ったと言わざるをえない。Gerald Claytonなんて見事なフィット感であった。

そして,我がアイドル,Brad Mehldauのトリオ(6/1@東京国際フォーラム・ホールC),そしてソロ(6/3@大手町よみうりホール)での2回のライブは,どちらも彼の魅力を十分に感じさせるものであって,本当にいいものを見せてもらったと思えるライブであった。

そのほかにもCamila Meza(9/9@Blue Note東京)やBryan Ferry(3/11@なんばハッチ),Chick Corea Trilogy(4/4@Blue Note東京)等も強く印象に残っているし,そのほかのライブも概ね満足の行くものであった。久しぶりに見た渡辺貞夫(8/7@Blue Note東京)の元気さは先日取り上げたライブ・アルバムの通りである。

但し,一部のライブにおいて明らかなPAの不調が感じられたのは残念だった。特にBlue Note東京はPat Metheny,Donny McCaslin,そしてLee Ritenourの演奏は,PAがよければ,評価も更に上がっていたと思えて仕方がない。今年の後半になってからは改善したのはよかったが,チャージが高いのだから,ちゃんとサウンド・チェックはやるべきだと思えた。

ということで,今年最高のライブの思い出を振り返るべく,ECMでアップしている映像を貼り付けておこう。

2019年12月12日 (木)

久々のライブはOz Noyのトリオだったが,私の眼はKeith Carlockにくぎ付けであった...。

Oz-noy-trio-at-cotton-club 更新がまたも滞ってしまった。師走だけに公私ともに何かと忙しいのだ(とまずは言い訳)。それにも増して,なんとライブに行ったのは9月のCamila Meza以来ということで本当に久しぶりの参戦となった。その間には仕事でScott Hendersonに行きそこなったというアクシデントもあったとは言え,3か月以上空いたというのは私にとっては実に久しぶりな気がする。

それでもって今回行ったのがOz Noy Trio@Cotton Clubである。正直言ってしまえば,私はOz Noyだけだったらライブには行っていない。今回は何と言ってもそのメンツゆえというところである。だって,ベースはJohn Patitucci,そしてドラムスはKeith Carlockなのだ。このメンツであれば,パワフルな演奏を期待しない方がもぐりだ(きっぱり)。

それはそうなのだが,私の注目を一身に浴びたのはKeith Carlockだと言っても過言ではない。私はかつて,Wayne Krantzと来た時にも書いたが,彼のドラムスは「歌っている」のである。もはや単なるリズムの領域を越えている。Oz Noyはエフェクターを使って,いろいろなパターンの音と演奏を聞かせていたが,基本はハードになる。そのバックで,まさに変幻自在のドラミングを聞かせたのがKeith Carlockであったと言ってよいだろう。変な例えだが,今回のような演奏は演奏における振幅が激しく,ほとんどプログレみたいな展開すら聞かせた訳だが,そうした演奏を聴きながら,Keith CarlockならKing Crimsonでもやっていけるなんて演奏中独り言ちた私である(笑)。

逆に言うと,このバンドではJohn Patitucciの実力を十分に発揮させられたかというところには若干の疑問がある。John Patitucciはエレクトリックでもアコースティックでも素晴らしいテクニックを披露する人だが,今回のようにずっと6弦エレクトリックで通すなら,こっちとしてはギターとの高速ユニゾン・フレーズを期待したくもなるところである。しかし,Oz Noyの曲,あるいはアレンジにおいてはそういう感じにはなっておらず,ソロはちゃんと聞かせるフレーズを展開していたとしても,John Patitucciならではの高揚感をもたらさないところには,もったいないって感じ,更に極端に言えば,宝の持ち腐れって感じが強かった。だからこそ,私の注目はKeith Carlockに向いてしまったのだが,それにしてもである。

パワフルでありながら,微妙さも見事な兼ね備えたKeith Carlockのドラミングには,誰しもが興奮させられたことは間違いないところだろう。それゆえ,私の中では今夜のライブはKeith Carlock Bandかっ!?と言いたくなりそうになるほど,Keith Carlockに惹きつけられた夜であった。

もちろん,演奏に破綻はなかったし,ライブとしてのクォリティは保っていたので文句はないのだが,本当に誰を見に行ったのかわからないというのが正直なところであった。Keith Carlockは,来月にはWayne Krantz,Tim Lefebvre との最凶トリオでの来日を控えており,ますますそれが楽しみになってきた。4月にはBill EvansやRobben Fordとまた来るらしいし,私にとってはKeith Carlockのドラミングを拝めるチャンスはそこそこあるということになりそうだ。

最後にひとつOz Noyに苦言を呈しておくと,CDを買えばサインをするとステージでアナウンスしておきながら,サイン会はやらず,CDは一旦店で預かるってのはどういう了見か?私は別にCDを購入していないからいいようなものの,そういう対応はないだろう。その辺りに聴衆を大事にするかどうかのミュージシャンとしての姿勢が見て取れる。こういうファンを大事にする姿勢を示せない人は絶対好きになれないな。ほかのミュージシャンの名誉のために言っておけば,Oz Noyのようなのが例外であり,大概のミュージシャンはずっとフレンドリーだし,ファンを大切にしている。反省させろよ,Cotton Club!

Live at Cotton Club東京 on December 11, 2019

Personnel: Oz Noy(g), John Patitucci(b), Keith Carlock(ds)

2019年9月15日 (日)

遅ればせながらCamila Meza@Blue Note東京参戦記

Camila-meza-at-blue-note
ライブ翌日から出張していたため,遅くなってしまったが,Camila Meza & the Nectar Orchestraのライブの模様を振り返っておきたい。彼女の音楽には"Traces"で感心させられ,更に新作"Ambar"で驚かされてしまった私としては,今回の来日がアナウンスされた以上,行かない訳にはいかないということで実に期待をしていた。新作はストリング・クァルテット入りの音楽であるが,それをライブで再現してしまうということで,ハードルは決して低くなかっただろうが,軽々とクリアして見せた彼女たちであった。

Camila Mezaは歌がうまいのはもちろん,ギターの腕も確かなものであるとともに,彼女を支えていたバックのメンバーも実によかった。ドラムスの小川慶太はSnarky Puppyのメンバーでもあるが,そっちでやっている音楽とは結構違うと思わせながら,コンテンポラリーな感覚を導いているのは彼のドラミングではなかったかと思わせる部分があった。非常にフィット感があるのである。

更に,ピアノ,キーボードのEden LadinもHerbie Hancock辺りからの影響も感じさせるフレージングを聞かせていたのが面白いが,このバンドで驚いたのは,ストリングスのアレンジをしていたベースのNoam Wiesenbergであろうか。彼のベースそのものは楚々としたものであり,しっかりとした下支えという感じであったが,そのアレンジ能力は実に高度。更に先日のサイン会の模様でも書いたが,まさに好青年という感じのミュージシャンであり,非常に好感度が高い。

ストリング・クァルテットは今回のライブのために集められた人たちであろうが,ややリハーサルが足らないかなぁと思わせる部分なきにしもあらずながら,演奏はちゃんとしていて,十分サウンドに溶け込んでいたと思う。

そんな彼らに支えられ,歌い,ギターをプレイするCamila Mezaは本当に実力あるわ~と思わせ,今後に対する期待も大いに高まる人であったと思う。ライブ全編を通じて,大いに楽しませてもらった私である。上の写真はBlue NoteのWebサイトからの拝借であるが,多分私のシルエットが写り込んでいる。それがどうした?と言われればその通りだが,いい思い出になるわってことで。

尚,Blue Noteのサイトによれば,当日のセットリストは下記の通り。
1. AMAZON FAREWELL
2. ALL YOUR COLORS
3. ATARDECER
4. OLHA MARIA
5. FALL
6. TRACES
7. THIS IS NOT AMERICA
8. LUCHIN
9. KALLFU
EC. AWAKEN

とにもかくにも,世の中にはレベルの高いミュージシャンが存在することを思い知らされたライブであった。彼女がメジャーな存在になることは必定。素晴らしい才能である。

Live at Blue Note東京 on September 9, 2019, 2ndセット

Personnel: Camila Meza(vo, g), Eden Ladin(p, key), Noam Wiesenburg(b), 小川慶太(ds, perc), 松本裕香(vln), 鈴木絵由子(vln),惠藤あゆ(vla),橋本歩(cello)

2019年9月10日 (火)

Camila Meza@Blue Note東京の戦利品

Camila

Camila Mezaのライブに行ってきた。詳しくは改めてとして,今日は戦利品だけ。Camilaは人当たり最高,ベースのNoam Wiesenbergは真面目な好青年,ドラムスの小川慶太は話しっぷりもファンキーな感じであった。ピアノのEden Ladinはサイン会にチラッといただけですぐ消えてしまったので,"Ambar"に彼のサインはなし。いずれにしても楽しいライブであった。

2019年9月 5日 (木)

マジで感動した!Charles Lloyd@Blue Note東京参戦記。

Cl5-at-blue-note

正直に書いてしまおう。ライブで落涙したのは久しぶりだ。それぐらい素晴らしいライブだったのだが,私を泣かせたのはアンコールでのGerald Claytonのピアノ・ソロであった。あまりに美しく,クラシックの素養を充分に感じさせるそのソロは,なかなか聞けないレベルだと思った。

そして何よりも,リーダー,Charles Lloydが元気であった。音色は相変わらずソフトな感じなのだが,フレージングはキレている。そしてそれを支えるメンツが,御大へのリスペクトを感じさせる支えっぷりだったのは,Charles Lloydがまさに生きたレジェンドであることを実証したと言ってよい。

私が前回Charles Lloydのライブを観たのはほぼ2年半前になるが,その頃はステージ上で時差ボケを感じさせながらも,矍鑠としたプレイを聞かせていた。しかし,今回は更に元気になっているのではないかと思わせるような所作であった。演奏中,「Lloydが踊ってる!」なんて思っていた私である(笑)。

そして,Charles Lloyd,やはりリクルーティングの達人である。彼のバンドを去来した面々は相応に出世しているが,今回の新メンバー,Gerald ClaytonとJulian Lageは既に相応の地位は確立しているが,Lloydの許での演奏を通じて,更にステップ・アップすると思いたくなるような演奏であった。Julian Lageはテレキャス1本で勝負していたが,Bill Frisellを彷彿とさせるアメリカーナな感覚を打ち出して,大したものだと思わせたし,どブルーズを弾いてもちゃんと様になるところが立派。しかし,私は今回はバックのメンツではGerald Claytonの実力を改めて思い知らされたというところだ。それまでは冷静に聞いていたつもりだったのだが,アンコールでの彼のピアノ・ソロによるイントロは私を泣かせるほど晴らし過ぎた。Reuben Rogersは楽し気にベースをプレイしていたが,Eric Harlandはもう少し弾けてもよかったかとも思える。しかし,全体を通して考えれば,これは実に素晴らしいライブであった。

私は何でもかんでもスタンディング・オベーションを送るタイプの人間ではないが,今回は素直に身体が反応したと言える。それほどのライブはなかなかないということで,今年のベスト・ライブの一つに確実に入ると確信できる演奏であった。

Charles Lloyd恐るべし。今年81歳とは思えぬ驚異の老人。更に年上のナベサダも凄かったが,まさに化け物である。写真はBlue NoteのWebサイトから拝借。

Live at Blue Note東京 on September 4, 2019,2ndセット

Personnel: Charles Lloyd(ts, a-fl), Gerald Clayton(p), Julian Lage(g), Reuben Rogers(b), Eric Harland(ds)

2019年9月 4日 (水)

Dean Brown@Cotton Club参戦記

_20190903-2ちょっと時間が経ってしまったが,先日,久々にCotton Clubに行ってきた。今回はDean Brownの超強力なトリオである。何と言ってもHadrien FeraudDennis Chambetrsとのトリオなのだから,当然の如く期待は高まる。特に私は初Hadrien Feraudのライブだったので,彼のベース・プレイには大きな関心があった。

見ていて思ったのだが,彼のベース・プレイの根幹にはクラシック・ギターの素養があるのではないかと感じていた私である。ベースの構え方がそういう感じなのだが,あのベース・フレーズはアルペジオ的な部分もあるかなって思っていた。Dean BrownHadrien Feraudには結構なソロ・スペースを与えていたが,そうしたくなるのもわかる弾きっぷりってところである。

_20190903-4

Dennis ChambersNYCIridiumWayne KrantzOz Noyとのギグを終わらせた直後の来日と思うが,体力あるわと言わざるをえないドラミングで,強烈なビートを叩き出していたのはまさに驚愕。何を食って生きているのやら(笑)。

そしてDean Brownだが,私が今回感心させられたのが彼のカッティング。最近あれだけの高速カッティングを見た記憶はないと言いたくなるようなスピード感。フレージングはロック的なものとジャズ的なものをうまく交えたものだったが,私はカッティングに目が点になっていた。どういうピックで弾いているのかという関心事だけで,演奏終了後のサイン会でピックをねだった私であった(爆)。

ということで,今回の戦利品はDean Brown全面参加のBilly Cobhamの"Spectrum"40周年記念ライブの内ジャケとピック。

Live at Cotton Club東京 on August 28, 2019,2ndセット

Personnel: Dean Brown(g, vo), Hadrien Feraud(b), Dennis Chambers(ds)

2019年8月11日 (日)

忘れないうちにナベサダ@Blue Note東京参戦記

At-blue-note

記憶が薄れないうちに書いておこう。このライブの翌日から韓国に出張していたので,印象は必ずしもヴィヴィッドではないかもしれないが,まぁよかろう。

私がナベサダのライブに行くのは実に久しぶりのことである。人生においても実はそんなに見たことはなく,1回目は高校生の時に行った神戸のジャズ・フェスでのレギュラー・クインテット,2回目が武道館の"How's Everything"のアルバムとなった豪華ライブ,そして3回目がNYC在住中に今はなきBottom Lineで見た当時のレギュラー・グループぐらいのはずである。ということで,少なく見積もっても27年ぶりぐらいのことになるわけだ。

そんな私が今回このライブを観に行く気になったのは偏にメンツである。Russell Ferrante,John Patitucci,そしてSteve Gaddを従えて,アコースティックでもエレクトリックでもできそうだなぁと思っていたが,結論から言えばアコースティックのクァルテットであったが,これが実によかった。

ナベサダは今年でもう86歳になっているが,実に元気なものである。昔に比べると声は細くなったし,アルトのフレージングに危なっかしいところがなかったわけではない。しかし,86歳という年齢を考えれば,実に矍鑠たる演奏であった。そしてナベサダに私が謝りたくなったのは,私は常々彼の書く曲のつまらなさをどうこう言ってきたが,今回演奏された曲を聞いていると,メロディ・ラインも実に魅力的な曲が多いではないか。Charlie Marianoに捧げた”I Miss You When I Think of You"なんて本当によかったし,繰り出すフレージングはまだまだいけると思わせるに十分なもので,恐るべき老人となっていたのには実に驚かされた。

更にナベサダを支える3人も好演で応えていたが,面白かったのは彼らの演奏ぶりをナベサダが子供や孫を見守る感じで見ていたことか(笑)。3人それぞれがよかったのだが,突出してよかったのがJohn Patitucciのソロのメロディアスさだと思った。もちろんRussell FerrateもSteve Gaddもいいに決まっているが,John Patitucciのソロは実によかった。

バンドのメンバーはナベサダにリスペクトを示しつつ,ナベサダは彼らを見守るという感じだが,ナベサダ本人も見守るだけではなく,リーダーとして立派に機能していたことはまさに驚異的。私とナベサダは実は同郷なのだが,故郷の誇りと言ってよいと思わせるに十分な演奏であった。

全くもってお見それしましたと言いたくなった一夜。尚,上の写真はBlue Noteのサイトから拝借。

Live at Blue Note東京 on August 7,2019,2ndセット

Personnel: 渡辺貞夫(as),Russell Ferrante(p), John Patitucci(b), Steve Gadd(ds)

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