FIFA World Cup 2026:最終決戦。殴り合いのような3位決定戦とスペイン完勝の決勝戦を振り返る。

4年に一度の祝祭,FIFA World Cupも大詰め。両チームのモチベーション維持が心配された3位決定戦は想定外の点の取り合いになった。開始3分のイングランド,Riceの先制ゴールから,前半で4-0というスコアを誰が想像しただろうか。普通ならここで意気消沈となるフランスが,後半になって息を吹き返し,Mbappeの2ゴール目で4-3まで追い上げた時にはイングランド推しの私が思わずフランスの同点を祈っていた。しかし87分のSakaのPKで5-3となって万事休すと思われたが,AT6分のDembeleのゴールで5-4と追い上げたものの,AT8分のBellinghamの個人技炸裂のゴールで6-4で終戦となった。フランスにとって痛かったのはOliseが決定機を2回逃したことだろうが,激戦の疲れを考えれば責めることもできまい。しかし故岡野俊一郎であれば,「三菱ダイヤモンド・サッカー」でよく聞いた「決定的でしたね...。」というフレーズを発していたに違いない逸機であった。
そもそも3位決定戦というのは決勝に進めなかった2チームの対戦だけに,削り合いのようなファウルは少なく,フェアな状態が保たれる中でのこの殴り合いのように点を取り合う試合は,朝から見る者を興奮させたと言える。オフェンスの決定力の高さを見せつけられた感があるが,それにしても実に面白い試合を見せてもらった。勝利を目指して戦いきったこの2チームの健闘を称えたい。
そこから一夜明けての決勝戦である。批判を恐れずに書くが,私はあまりにもMessiに依存度の高いアルゼンチンのサッカーは好かん(きっぱり)。Messiがアルゼンチンのエースであり,優れた選手であることは言うまでもないことだが,試合後にMessiを胴上げとかしてしまうアルゼンチンのプレイヤーのメンタリティがどうしても好きになれないのだ。だから決勝戦は鉄壁のディフェンスでMessiを抑え込むことを期待して,スペイン推しで臨んだのであった。
結果的に言えばスペインの完勝であった。前後半をアルゼンチンの攻撃をシュート・ゼロに抑え込み,Fernandezの退場で数的優位を築いた段階でスペインの勝利は予想できた。ボールの保持率でも圧倒したスペインが敗れるとすれば,PK戦に持ち込まれることだったろうが,延長後半1分のTorresのゴールでようやく先制して,勝利を手繰り寄せたのであった。そもそもアルゼンチンが一人退場したと言っても,Messiはほとんどディフェンスをしないから,スペインは更に分厚い攻撃ができるはずで,先制ゴールで勝負は決まったと言ってもよい。
しかし,終了間際の連続CKのピンチにはひやひやしたのも事実であり,不利なアルゼンチンも死力を尽くしたってところだが,試合後の悪態は醜悪そのものだったことは誰しもが思うところだろう。
いずれにしても,この決勝戦はまさに私が戦前に期待したスペインの鉄壁のディフェンスの勝利であった。今回のスペインの強さは準決勝のフランス戦でも明らかだったが,決勝でもその強さを発揮したことが素晴らしい。どうもメディアの中継もアルゼンチン寄りみたいな感じがあった中で,私はスペインの強さをもっと強調すべきだと思えた。ということで,おめでとう,スペイン代表!と声高に叫びたい。
4年に一度の祝祭において,プレイヤーはワールド・クラスの技を見せてくれた一方,アルゼンチンの決勝戦後の醜態同様,FIFA,特に会長のInfantinoが様々な批判を呼んだのは困ったものだ。せっかくの舞台に水を差したFIFA,そしてInfantinoの責任は重い。最悪の会長は即時弾劾すべきだと思うのは私だけではないはずだ。決勝戦には下らないハーフタイム・ショーなど不要で,サッカーだけを楽しめればいいのに,つくづく余計なことをするもんだ。
2030年のWorld Cupはもう少しまともなガバナンスのもとで運営すべきだと言っておく。
























































































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