Tinariwenの新譜が出た。相変わらずである。
"Amadjar" Tinariwen(Wedge/Anti)
忘年会やら,仕事やらでここのところ,後進の頻度がかなり落ちてしまっているが,まぁ仕方ない。
「砂漠のブルーズ」と呼ばれて久しいTinariwenであるが,彼らの新作を入手するのには結構手間取ってしまった。もともとの発注先は延々入荷待ち状態になっており,それなら海外から飛ばした方が早いではないかということで,注文をキャンセルして米国から飛ばしたものがようやくデリバリーされた。もう最初の発注からは2か月以上経過してしまった。
まぁ,それはさておきである。「砂漠のブルーズ・バンド」としての彼らの音楽は全くブレがないというか,いつも通りの相変わらずの音である。彼らの音楽の持つグルーブは,私にとって実に心地よいものである訳だが,欧米のミュージシャンにも魅力的に響くようで,本作でもゲストとしてフィーチャーされているのはNick Cave and the Bad SeesのWarren Ellis,John Caleとの共演もあるCass McCombs,フランスからは映画音楽作曲家らしい(?)Rudolphe Burger,ドローン系ミュージシャンのStephen O'Malley,そしてWillie Nelsonの息子,Micah Nelson等が参加している。
いつも書いていることだが,彼らの音楽は変わりようがないし,正直言ってどれを聞いても同じように聞こえてしまうというところは否定できない事実だが,それでもいいのだと思えるリスナーが聞けばいいと思うし,彼らのグルーブに軽く身を揺らしていれば私は満足である。ということで,甘いとは思いつつ,彼らの音楽の魅力は抗えず,星★★★★☆。
Personnel: Ibrahim Ag Alhabib (g, vo), Abdallah Ag Alhousseyni (g, vo, clap), Alhassane Ag Touhami (vo, g, clap), Elaga Ag Hamid (g, vo, clap), Eyadou Ag Leche (b, g, vo, clap), Said Ag Ayad(perc, vo, clap), Amar Chaoui(perc), Lala(vo), Aicha(vo), Warren Ellis(vln loop),Cass McCombs(g, vo),Rudolphe Burger(g),Stephen O'Malley(g), Noura Mint Seymali(vo, ardin), Micah Nelson(charango, mandolin), Jeiche Ould Chighaly(g)
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