2026年2月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
フォト
無料ブログはココログ

お知らせ

  • 当ブログはAmazonのアソシエイトとして、適格販売により収入を得ています。

カテゴリー「ワールド・ミュージック」の記事

2025年10月30日 (木)

Arooj Aftab@Billboard Live東京参戦記。

Arooj-aftab-at-billboard-live-2

私が昨年,一昨年とアルバムをその年のベスト作の一枚に選んだArooj Aftabの来日とあっては行かねばならんということで,先日のSonny Landrethに続いてBillboard Liveに行ってきた。Arooj Aftabについては,そのアルバムのクォリティは間違いないものの,日本におけるポピュラリティという観点では少々心配して会場に向かった。今回も私は当然のようにカジュアル・シートでの参戦であったが,音楽を聞くだけならカジュアルで十分なのだ。Blue NoteやらCotton Clubでは良席ねらいでそそくさと予約を入れる私だが,Billboard Liveではカジュアル・シートは一般予約開始時に対応しても,よほどのことがない限り,ほぼ真ん中の席は取れてしまうところもよい。今回もカジュアル・シートは客入りは少ないが,テーブル付きの席はSonny Landrethの時よりは入っているってところか。

このバンド,バックのベースは全編アコースティック・ベースであったり,メンバーに相応のソロ・スペースを与えるところはジャズ的な感覚も持ちつつ,ロック,ワールド・ミュージックを見事に融合した感じなのが面白かった。まさにこれが本当のフュージョンだ。バンドはトリオながら非常にタイトなバッキングぶりで応えていたが,何よりも魅力なのはArooj Aftab自身の声そのものだ。一方,ステージ上でほとんどサングラスをはずさなかったり,ステージ上の最小限とでも言うべき動きや一部自虐的とも思えるMCを見聞きしていると,相当シャイな人なのではないかと感じさせる部分もあって,エンタテインメント性とは一線を画する感じと言えばいいだろうか。換言すればギミック不要で音楽だけで勝負するという感覚だろう。

いずれにしても,極めてユニークな音楽と言ってもよいものであり,ある意味これまで聞いたことがないタイプとも言えて,非常に面白いと思えたライブであった。尚,上の写真はBillboard LiveのFBページから拝借。

Live at Billboard Live東京 on October 28, 2025, 2ndセット

Personnel: Arooj Aftab(vo), Gyan Riley(g), Zwelakhe Duma Bell le Pere(b), Engin Gunaydin(ds)

Arooj-aftab-at-billboard-live-3

2025年2月20日 (木)

久しぶりに聞いたPedro Aznarのアルバム。2枚目がカヴァー集だったってすっかり忘れていた。

Quebrado "Quebrado" Pedro Aznar (Tabriz)

Pedro Aznarと言えばPat Metheny Groupってことになるが,このブログでは彼のライブ盤やDavid Lebonとのデュオ作を取り上げたことがあり,PMGに留まらず気になる人ではある。

そのPedro Aznarが2008年にリリースした2枚組なのだが,Disk 1がオリジナル,Disk 2カヴァー曲集という構成ゆえに「割れ物("Quebrado")」と名付けたのはしゃれだったのか?(笑) それはさておきである。このアルバムも久しぶり過ぎて,そうした構成になっていたこともすっかり失念していた私である。

それにしても魅力的な声だ。オリジナル曲も相応に魅力的だが,カヴァー曲では更にそのよさが更に炙り出されるって気がする。よく知られた英語圏の曲で言えば"Fragile"(Sting),"Jealous Guy"(John Lenon),"Time of No Reply"(NIck Drake), "Isn’t It a Pity?"(George Harrison),"Angie"(Rolling Stones),"Junk"(Paul McCartney),そして"Love"(John Lennon)なんて歌われたらそれこそたまったもんではない。はっきり言ってしまえば,Pedro Aznarには申し訳ないが,Disk 2ばかり聞きたくなってしまうのが人情ってものだ。

このアルバムでもマルチ・ミュージシャンぶりを発揮するPedro Aznarであるが,ここでは歌い手としてのPedro Aznarの魅力を感じればいいだろう。上述のような有名曲では,オリジナルへのリスペクトを感じさせるような演奏だが,"Fragile"では本人が弾くエレクトリック・ベースが効いている。こういうのに比べるとDisk 1のオリジナル曲集が負けるのは仕方ないな。★★★★。

Personnel: Pedro Aznar(vo, b, g, p), Andres Beeuwsaert(p, el-p, org, key), Federico Dannemann(g), Andres Vilanova(ds, perc), Julian Semprini(ds), Pepi Taveira(ds), Facundo Guevara(perc), Ramiro Gallo(vln), Patricio Villarejo(cello)

本作へのリンクはこちら

2024年12月28日 (土)

2024年の回顧:音楽編(その1:ジャズ以外)

2024-best-albums1

いよいよ年の瀬も押し詰まってきたので,今年の回顧も音楽編に突入である。今回はジャズ以外でよかったと思うアルバムを取り上げたいが,正直言って,新譜の購入枚数は減る一方なので,ストリーミングも利用しながら聞いた今年の新譜で私がよかったと思うものを挙げたい。最近はジャンルも越境している場合が多いので,どこまでをジャズ以外とするかは難しい。また,今年は発掘盤にいいものが多く,それを新譜として捉えていいのかは議論があるのを承知で,純粋新譜に発掘盤を交えて挙げることにしよう。

今年の前半で最も興奮させられたのがBrittany Howardの"What Now"であった。この人の作り出すサウンドは私の嗜好にばっちり合ってしまっており,今回も文句のつけようがないと思わされたナイスなアルバムであった。

そして,Brittany Howardとは全然音楽のタイプが異なるのに,私がずっぽしはまってしまったのが Arooj Aftabの"Night Reign"であった。彼女がVijay Iyer,Shahzad Ismailyと組んで作り上げた"Love in Exile"も昨年のベスト作の一枚に挙げた私だが,それを凌駕したと言ってもよい本作の魅力は,Arooj Aftabの声そのものだったと言いたい。

2月の来日公演も素晴らしかったMeshell Ndegeocelloの"No More Water: The Gospel of James Baldwin"も印象に残るアルバムであった。まぁ今回はコンセプト・アルバムと言ってよいものなので,彼女らしいファンク度は控えめではあるが,やはりこの人の作り出す音楽の質の高さが素晴らしい。ライブと併せて高く評価したい。

Laura Marlingも確実に期待に応えてくれる人だが,"Patterns in Repeat"にも裏切られることはなかった。パーソナルな響きの中で紡ぎ出されるメロディ・ラインが素晴らしい。ライブで観てみたい人だが,日本に来る様子がないのは残念だ。本作を聞きながらLaura Nyroの"Mother’s Spiritual"を思い出していた私であった。

発掘音源では何と言ってもJoni Mitchellである。Asylum後期の貴重な音源を集めた"Archives Volume 4: The Asylum Years (1976-1980)"こそ,今年最も私が興奮させられた音源だったと言っても過言ではない。マジでたまらない音源ばかりが収められたまさにお宝ボックスであった。

最後に現代音楽畑から,高橋アキの「佐藤聰明:橋」を挙げたい。リリースは23年なので,今年のベスト作と言うには遅きに失したのだが,昨年後半のリリースだったから,敢えてここにも挙げさせてもらう。

ということで,聞いたアルバムの枚数なんて知れたものなのだが,今年もいいアルバムに出会うことができたと思う。

2024年8月10日 (土)

Duo Perfetto@イタリア文化会館参戦記。

Duoperfetto

久しぶりに九段にあるイタリア文化会館の無料コンサートに行ってきた。イタリア文化会館は結構な頻度で無料ライブを開催しているのだが,あっという間に枠が埋まってしまうことが多い。なのでWebサイトのチェックが欠かせないという状態なのだが,今回は何とかもぐり込めた私であった。今回の出演はDuo Perfettoというピアノとチェロのデュオで,演奏するのがほぼタンゴというプログラムであった。Astor PiazzollaとJosé Bragatoというタンゴ界の大物のレパートリーを中心に,Ennio Morriconeの「海の上のピアニスト」等を交えるというもの。前半6曲,後半5曲のうち,PiazzollaとBragatoの曲が各々5曲/4曲という構成であった。

私はAstor Piazzollaのアルバムは何枚か保有しているが,タンゴを好んで聞くリスナーとは言えないので,ライブの場でもこの手の音楽を聞くのは初めてと言ってもよいが,やはりパッションを感じさせる音楽だよなぁとライブの間,ずっと思っていた。冒頭に演じたのがJosé Bragatoの"Milontan"だったのだが,まずチェロのRobert Wittがステージに現れ,ソロでの演奏を始めた後に,客席後方から赤いドレスを身にまとったピアノのClorinda Perfettoがステージに向かっていき,デュオが始まるというのはおそらくいつもながらの演出なのではないか。だが,なかなか珍しいことをやるもんだとまずは思わされて掴みはOKってところか。

その後,デュオはパーカッションも使いながら,リズミカルにタンゴを演じていって,高齢者比率の高い聴衆にも受けていた。アンコールも2曲だから反応は間違いなく良かったと思う。因みに私の隣には小学校低学年と思しき少女が座っていて,暫くはつまらなそうに聞いていたのだが,Clorinda Perfettoがピアノの弦を指ではじくのを見て,思わず身を乗り出していたのが面白かった。珍しいものには反応するんだねぇと思いつつ,そうした経験が彼女の音楽的嗜好にいい影響を与えればいいなぁなんてオヤジ(孫みたいな年齢の少女だったから,ジジイか...)臭いことを考えていた私である。

いずれにしても,私にとっては日頃はなかなか接することができない音楽を聞かせてもらって,これが無料なんだから文句もない。演奏終了後,Clorinda PerfettoとRobert Wittがロビーに現れて,多くの聴衆に囲まれているのをやり過ごして私は家路についたが,たまにはこういうのもいいねと思ったライブであった。今度はまたジャズ系ミュージシャンを出して欲しいなぁ(前回ここで観たのはRosalio Giuliani)。

Live at イタリア文化会館 on August 8, 2024

Personnel: Clorinda Perfetto(p, perc), Robert Witt(cello)

2023年6月23日 (金)

Meshell Ndegeocelloの新作がBlue Noteからリリース。

_20230621 "The Omnichord Real Book" Meshell Ndegeocello (Blue Note)

Meshell Ndegeocelloの前作,"Ventriloquism"は実に素晴らしいカヴァー・アルバムだったが,それから4年以上のインターバルを経て,彼女の新作がリリースされた。それもBlue Noteレーベルからというのにはびっくりした。

私は"Peace Beyond Passion"で痺れて以来のMeshell Ndegeocelloのファンだが,総じてレベルの高い音楽を届けてくれて,私としては信頼度の高いミュージシャンなので,新作が出れば,迷わず現物を買うことにしているし,今回も例外ではない。そしてここで奏でられるのはもはやジャンルを超越した音楽だと言ってよい。ファンク,ソウル,ジャズ,そしてアフリカ的な要素が混然一体となったアルバムはやはり痺れる出来であった。裏切らないねぇ。

本作をプロデュースをするJosh Johnsonについてはよく知らないが,この人もジャンルを超越した音楽をやる人らしいから,こういう音楽になるのかもなぁと思ったが,それにしてもゲストに迎えるジャズ界の面々も多士済々であるが,基本的に尖った人が揃っていて,さもありなんってところである。

私好みの彼女らしいヘヴィーなファンクという感じではないが,より幅広く多様な音楽を実現したアルバムは称賛に値するものと思う。70分を越す大作にもかかわらず,全くダレることのない,このトータルな素晴らしさに対して星★★★★★としてしまおう。やっぱり凄いわ。YouTubeにアップされている"Clear Water"の映像を貼り付けておこう。カッコいいねぇ。

Personnel: Meshell Ndegeocello(vo, b, key, omnichord), Josh Johnson(sax, vo), Jebin Bruni(p, key, org, vo), Chris Bruce(g, b, vo, prog), Abe Rounds(ds, perc, vo) with Jeff Parker(g), Julius Rodriguez(key, org), Cory Henry(p), Jason Moran(p), Daniel Mintseris(key), Jake Sherman(key, b, vocoder), Joel Ross(vib), Ambrose Akimusire(tp), Brandee Younger(harp), Burnis Travis II(b), Deantoni Parks(ds), Andrya Ambro(ds), Mark Giuliana(ds), Justin Hicks(vo, key, prog), Kenita Miller(vo), Jade Hicks(vo), Sanford Bigger(vo), Joan as Police Woman(vo), Thandiswa Mazwai(vo, spoken words), Marsha DeBoe(vo), Hanna Benn(cho) 

本作へのリンクはこちら

2023年6月11日 (日)

こんなのもありました(笑):Rubén Bladesのライブ・アルバム。

_20230609 "Live!" Rubén Blades y Son Del Solar (Elektra)

私はサルサの真っ当な聞き手ではないが,ほんのわずかながらCDは保有している。これはそんな一枚。Rubén Bladesは今や政治家となって,音楽界からは引退しているとのことだが,80年代から90年代にかけて非常に人気のあった人である。本作はそのRubén Bladesが自己のバンド,Son Del Solaと吹き込んだものだが,収録されたのがNYCのLone Star Roadhouseである。私の記憶が確かなら,このヴェニューはミッドタウンにあって,様々なジャンルのミュージシャンが出演していたはずで,私にとっての初めてのTribal Techのライブはここで観たと思う。そんな場所だから,Rubén Bladesのようなサルサのミュージシャンが出ても不思議ではない。

そんな演奏の中で,典型的サルサって感じの音が続くが,例えば2曲目の"Cuentas del Alma"や7曲目の"Ojos de Perro Azul"なんかは,よりコンテンポラリーな感覚が強いもので,新しい基軸も取り入れていることがわかると言ってよいと思う。それは4曲目の"Pedro Navaja"のベース・ライン等にも感じられる。いずれにしても楽しい音楽であるが,私としてはサルサを聞くならもっとオーセンティックでもいいかなぁってのが正直なところなので,半星引いて★★★★としよう。まぁ,たまにはサルサも楽しいね。

因みにここでドラムスを叩いているのがRobert Ameenであるが,この人はDave ValentinのBlue Noteでのライブ盤に参加していたり,自身のリーダー作にはWayne Krantzが参加していたりと,なかなか面白い人である。振り返ってみれば,そのリーダー作をこのブログでも取り上げていたのであった(笑:記事はこちら)。

Recorded Live at Lonestar Roadhouse, NYC on October 29 & 30, 1989

Personnel: Rubén Blades(vo), Oscar Hernández(p), Mike Viñas(b), Ralph Irizarry(timbales), Edwin "Eddy" Montalvo(congas), Arturo Ortiz(synth), Robert Ameen(ds), Roger Páiz(bongos), Marc Quiñones(congas), Angel "Papo" Vázquez(tb), Reinaldo Jorge(tb), Leopoldo Pineda(tb)

本作へのリンクはこちら

2023年6月 7日 (水)

コレクターはつらいよ(28):ラジオ番組出演時の記録。

_20230605"Morning Becomes Eclectic" Various Artists (Mammoth)

本来ならIan Bostridgeとの共演盤についてさっさと書くべきだが,横道に逸れて久しぶりのこのシリーズである。実はこのアルバムについては既にちらっと記事に書いたことがある(記事はこちら)。その時の記事はBrad Mehldauのプロモ盤に関する記事だったが,そこでこのアルバムに触れている。これは米国西海岸のFMステーション,KCRWの人気番組"Morning Becomes Eclectic"に出演時の音源が収められたものなのだが,Brad Mehldauの音源は"Exit Music"のみである。この1曲のために本作を購入するのだから,「コレクターはつらいよ」なのだが,辛いことばかりとは言えない。

このアルバムが出たのは今から四半世紀前に遡るが,この番組は今も続いている大長寿番組であり,音楽界においては相当有名な番組であろうことは,このコンピレーションのみならず,何枚か出ているこのシリーズに参加しているミュージシャンを見ればわかる。ここには入っていないが,別のアルバムにはJoni Mitchell,James Taylor,更にはPatti Smithの音源も入っている。本作も一見脈絡のない組合せではあるが,実力を備えたミュージシャンが収録されていることから,番組の審美眼がわかるというものだ。

Brad MehldauはLarry Grenadier,Jorge Rossy時代のトリオでの出演で,ここでも痺れるような演奏を聞かせてくれるが,それ以外にも私を刺激する音源が入っている。例えばJohn Martyn。John and Beverley Martynの夫婦デュオによる"Stormbringer!"というアルバムを本ブログでも取り上げた(記事はこちら)ことがあるが,ここでの歌唱の渋いこと,渋いこと。これが本当によい。そのほかには現在はPaul McCartneyのライブ・バンドでギターを弾くRusty Andersonが参加していたEdnaswapなんて,今まで聞いたこともなかったが,実に魅力的なバンドだったって今更のように気づいているのだから,私もいい加減な聞き方をしているのがバレバレだ。そのほかにBeth Ortonとか,PJ Harveyとかもいいねぇ。

しかし,改めて聞いてみて,そういう気づきを与えてくれるのだから,それはそれでよかったと思っている。コレクターはつらいが,それでも未知の音楽との出会いを与えてくれるチャンスがこういうコンピレーションにはあるってことで。

本作へのリンクはこちら

2022年9月17日 (土)

前々から気になっていた”Spirit of the Forest”を入手。

_20220909-4 ”Spirit of the Forest” Various Artists(Virgin)

熱帯雨林保護を目的としたチャリティ・ソングである。まぁ,"We Are the World"の環境保護版ってことになるのだが,以前からこれが気になっていたのは,偏にJoni Mitchellの参加ゆえである。こういうのって,同じくJoni Mitchellが参加したNorthern Lightsによる"Tears Not Enough"1曲を聞くために"We Are the World"を入手するのと同じようなものだが,ファンってのはそういうものだ(苦笑)。

Spirt-of-the-forest-vocal-chart ジャケのイメージからだけではわかりにくだろうから,参加したメンツがわかるイメージがDiscogsにあったので貼り付けておくが,まぁ凄いメンツである。チャリティについては,各々のミュージシャンが意思を以て参加しているので,それについてはそれを尊重すべきであるし,曲のよしあしとかについてどうこう言うつもりもない。それにしても,LA,NY,ロンドンの3か所でのレコーディングによくぞこれだけミュージシャンが集結したものだ。

私としてはこの7インチ・シングルをゲットしたことで満足である。オーストラリアのセラーから,送料込みにするとそこそこのコスト(と言っても大した金額ではない)は掛かったが,Joni Mitchellの一瞬のソロ・フレーズははっきりしているし,まぁいいやってことにしておこう。一般的には,完全にオタクの世界と言っても過言ではないが(爆)。

尚,このシングル,A面とAA面から成るが,両面でソロを取るミュージシャンには違いがあるのは写真の通りである。

YouTubeにはこの曲の映像もあったので,ついでに貼り付けておこう。因みに映像はA面のメンツ。普通の人はこれで十分でしょう(笑)。ところで,映像に出てくるブラジルのミュージシャンはどこで録ったのか?また,映像にはStingらしき人物も映っているように見えるのは気のせい?

本作へのリンクはこちら

2022年6月29日 (水)

懐かしのPedro Aznarのアルバム。ハイライトは誰が何と言おうが,Pat Metheny,Lyle Mays参加の”23”。

_20220628"Contemplacion" Pedro Aznar(Tabriz Music)

これは懐かしいアルバムである。そもそもPedro AznarはECMの"First Circle"でPat Metheny Groupに参加して,一躍その名を知られることになった訳だが,参加の契機となったのがこのアルバムでのPat Methenyとの共演であったと考えられる。とは言いつつ,このアルバムのリリースは"First Circle"より後のはずだが,結構多くのリスナーが,ここでのPat Methenyとの共演につられてこのアルバムを入手したことは間違いないだろう。私が入手したのも随分後になってからのことではあるが,本作のオリジナル・リリースから40年近いというのも恐ろしい。

正直言って,出だしの"La Noche Suena el Dia"は打ち込みがきつくて,何じゃこれはと思ってしまう。Pedro Aznarの声にも合っていると思えなくてがっくりきてしまう。だが,それで諦めてはいけない。3曲目の"Verano en Nueva Inglaterra"でのいかにもPat Metheny的なソロ,そしてそれに続く"Para Acunar a Leila"におけるもろにPat Methenyの影響が顕著なPedro Aznarのギター・シンセのソロが出てきてかくあるべしと思えるまで我慢する必要がある(笑)。しかし,本作の本当のハイライトは主題の通り,5曲目の"23"である。冒頭のPedro Aznarの歌声も素晴らしいが,それに続くLyle Maysのソロが何とも素晴らしく,更にそれに続くPat Methenyのソロを聞くと,もはやこれはPat Metheny Groupの曲と言っても過言ではない響きを持っている。はっきり言ってしまえば,このアルバムの存在意義は"23"にこそあって,そのほかの曲についてはどうでもいいとさえ感じている私である。

その後のPedro AnzarのPat Metheny Groupへの貢献は大きかったし,後のソロ・アルバムについても私は結構評価したつもりだが,このアルバムはまだまだ青いと言うか,特に打ち込み系の曲については魅力を感じられないというのが正直なところ。やっぱりこのアルバムは"23"に尽きるのだ。星★★★☆(半星は"23"に免じてのもの)。

Recorded on December 20, 1982, between December 1983 and January, 1984 and between May and June, 1984

Personnel: Pedro Aznar(vo, b, g, g-synth, p, synth, ds), Pat Metheny(g), Lyle Mays(p), Danny Gottlieb(ds), Osvaldo Fattorsumo(perc), Pomo(perc)

本作へのリンクはこちら

2019年12月15日 (日)

Tinariwenの新譜が出た。相変わらずである。

_20191209 "Amadjar" Tinariwen(Wedge/Anti)

忘年会やら,仕事やらでここのところ,後進の頻度がかなり落ちてしまっているが,まぁ仕方ない。

「砂漠のブルーズ」と呼ばれて久しいTinariwenであるが,彼らの新作を入手するのには結構手間取ってしまった。もともとの発注先は延々入荷待ち状態になっており,それなら海外から飛ばした方が早いではないかということで,注文をキャンセルして米国から飛ばしたものがようやくデリバリーされた。もう最初の発注からは2か月以上経過してしまった。

まぁ,それはさておきである。「砂漠のブルーズ・バンド」としての彼らの音楽は全くブレがないというか,いつも通りの相変わらずの音である。彼らの音楽の持つグルーブは,私にとって実に心地よいものである訳だが,欧米のミュージシャンにも魅力的に響くようで,本作でもゲストとしてフィーチャーされているのはNick Cave and the Bad SeesのWarren Ellis,John Caleとの共演もあるCass McCombs,フランスからは映画音楽作曲家らしい(?)Rudolphe Burger,ドローン系ミュージシャンのStephen O'Malley,そしてWillie Nelsonの息子,Micah Nelson等が参加している。

いつも書いていることだが,彼らの音楽は変わりようがないし,正直言ってどれを聞いても同じように聞こえてしまうというところは否定できない事実だが,それでもいいのだと思えるリスナーが聞けばいいと思うし,彼らのグルーブに軽く身を揺らしていれば私は満足である。ということで,甘いとは思いつつ,彼らの音楽の魅力は抗えず,星★★★★☆。

Personnel: Ibrahim Ag Alhabib (g, vo), Abdallah Ag Alhousseyni (g, vo, clap), Alhassane Ag Touhami (vo, g, clap), Elaga Ag Hamid (g, vo, clap), Eyadou Ag Leche (b, g, vo, clap), Said Ag Ayad(perc, vo, clap), Amar Chaoui(perc), Lala(vo), Aicha(vo), Warren Ellis(vln loop),Cass McCombs(g, vo),Rudolphe Burger(g),Stephen O'Malley(g), Noura Mint Seymali(vo, ardin), Micah Nelson(charango, mandolin), Jeiche Ould Chighaly(g)

より以前の記事一覧

2026年のおすすめ作(ストリーミング)