2023年2月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28        
フォト

2021年のおすすめ作

無料ブログはココログ

カテゴリー「Brad Mehldau」の記事

2022年12月 8日 (木)

Brad Mehldauの新譜はもはやオフィシャル・ブートレッグ?(笑)

Your_mother_should_know"Your Mother Should Know: Brad Mehldau Plays the Beatles" Brad Mehldau(Nonesuch)

Nonesuchレーベルから告知が出ているが,Brad Mehldauの新作が延期された来日に合わせるように,来年の2月10日にリリース予定となっている。タイトルは文字通り,Brad MehldauによるBeatles曲集である(1曲だけDavid Bowieが"Hunky Dory"で発表した"Life on Mars?"が最後に入っているが...)。これまでもBrad MehldauはBeatlesの曲を演奏することはあったから,このアルバム自体は予想がつかなかった訳ではないので,これはこれで喜ぶべきだ。

だが,Nonesuchからの告知を見ると,このアルバムは2020年9月にPhilharmonie de Parisで録音とある。この時,9月19日と20日の2日間に渡ってBrad Mehldauは同地で演奏している。しかもその時の様子は既にブートレッグで聞くことができるのだ(それに関する記事はこちら)。既にレコーディングから1か月も経たないうちに私はこの時の演奏を聞いていた訳だが,私が聞いているのは1日目がオーディエンス録音,2日目がサウンドボード。私は見ていないが,2日目の模様はプロショットのDVDとしてブートも売られているはずだ。

そうなるとこれはもはやオフィシャル・ブートレッグの趣である。当然,公式盤であるから音は更によくなっているものと思うので,私としては買うことは言うまでもないのだが,若干の何だかなぁ~って感覚は避けられないところ。因みに私が保有する2日目のサウンドボード版のブートは,この公式盤以上の曲が収録されている。ご参考ではあるが,次のような曲目である。ご覧頂ければわかる通り,Beatles,David Bowieに加え,Paul McCartneyのソロ,Zombies,Beach Boys,Billy Joelにジャズ・スタンダードと,この時の演奏が相当にポップ畑を意識した音源であることは間違いない。

Disc  1:

  1. I Am the Walrus
  2. Your Mother Should Know
  3. I Saw Her Standing There
  4. For No One
  5. Baby’s in Black
  6. She Said She Said
  7. Here There And Everywhere
  8. If I Needed Someone
  9. Maxwell's Silver Hammer

Disc 2:

  1. Goleden Slumber
  2. Mabe I'm Amazed
  3. A Rose for Emily
  4. God Only Knows
  5. Life on Mars?
  6. New York State of Mind
  7. Strike up the Band
  8. Smoke Gets in Your Eyes
  9. Blackbird
  10. The Nearness of You

1日目にはDisc 2の7,8,10曲目に代わって,"And I Love Her","Come Rain or Come Shine","Brownie Speaks","Pannonica"を演奏している。

私はこの音源を既に聞いてしまっているので,内容は保証できるのだが,どうせならスタジオで再録して欲しかったなぁってのも正直なところ。しかし,公式盤コンプリートを目指す立場としては買わない訳にはいかないのだが(苦笑)。どういう音になっているかは2月のリリースを待つことにしよう。

2022年9月25日 (日)

Brad Mehldauの最初期音源の一枚:Peter Bernsteinの”Somethin’s Burnin’”。進歩が早い...。

_20220923 "Somethin’s Burnin'" Peter Bernstein(Criss Cross)

Brad Mehldauのレコーディング・キャリアはChristopher Hollydayの"The Natural Moment"で始まるが,その録音が91年の1月だったので,Brad Mehldauはまだ20歳の時であった。その後,順調にキャリアを積み上げ,今やジャズ界ではビッグ・ネームとなったが,初期のレコーディングを振り返ってみると,このアルバムはかなり早い時期のものと言ってよい。それはリーダーであるPeter Bernsteinにとっても同じで,これはPeter Bernsteinの初リーダー作のはずである。

Brad MehldauにはPeter Bernsteinとの共演が結構あるが,彼らがどのように出会ったかはわからない。多分,ここにも参加しているJimmy CobbのCobb’s Mobのバンド・メイトとして付き合いが始まっていると考えればいいと思うが,ことあるごとにと言っては言い過ぎかもしれないが,結構マメに共演しているのは確かである。当時はまだまだ若手と言ってよい二人が共演したこのアルバムを聞いていると,Peter Bernsteinは年齢(録音当時25歳ぐらいのはずだ)を感じさせない達者なプレイぶりであるが,一方のBrad Mehldauは,Christopher Hollydayとのアルバムで感じさせた生硬さは感じられず,短期間で長足の進歩を遂げているという感覚がある。所謂「伸び盛り」ってことなのかもしれないが,ここでのプレイぶりは明らかに"The Natural Moment"の時とは明らかに異なると思えるのだ。Cobb’sでMobで鍛えられたのかもしれないが,年齢相応というよりも,より成熟した感覚を打ち出している。少なくとも20歳そこそこの若手の演奏と思えない弾きっぷりは,表現を変えれば「老成」のようにも思えるが,ここではセッションの性格を踏まえた「適切」なバッキングをしていると思える。

今にして思えば,Criss Crossというレーベルは,Peter BernsteinやGrant Stewart,あるいはWalt WeiskopfやMark Turnerのアルバムで,若きBrad Mehldauにレコーディングのチャンスを与えたことでも評価しなければならないと思える。それこそ今は亡き,レーベル創設者兼オーナー兼プロデューサーのGerry Teekensに感謝する必要があるってものだ。この後にアルバムを吹き込むFresh Sound New TalentとCriss Crossの2つのレーベルは,Brad Mehldauというミュージシャンの成長過程を知る上で,実に重要なレーベルと言いたい。

いずれにしても,こういう伸び盛りのミュージシャンの「瞬間」を捉えたアルバムとして十分楽しめるアルバムだと思う。星★★★★。

Recorded on December 22, 1992

Personnel: Peter Bernstein(g), Brad Mehldau(p), John Webber(b), Jimmy Cobb(ds)

2022年9月14日 (水)

待望のJoshua Redman Quartetのリユニオン第2弾:演奏の質には文句はない。しかし...。

_20220913 "LongGone" Joshua Redman, Brad Mehldau, Christian McBride & Brian Blade(Nonesuch)

一昨年の"RoundAgain"に続くJoshua Redman Quartetのリユニオン第2弾である。私は前作については大きな期待を寄せつつも,「Joshua Redmanのオリジナルがイマイチだなぁという感覚に囚われ続けてしまう私である。更に言わせてもらえば,リズム・セクションに比べて,Joshua Redmanの吹奏も音色も魅力的に響かない...(中略) 私にとってはもう少しやれたのではなかったのかと思ってしまうのだ。」なんて書いていて,結構辛口な評価を下した。期待が大きいがゆえではあるが,年末のベスト盤にも選ばなかったし,私のブログのお知り合いも,高い評価はしていなかったと思う。

今回の主題に「待望の」と書いたのは,前作をはるかに凌駕するアルバムを期待したからにほかならないが,よくよくレコーディング・データを見てみると,前作と同じ録音日ではないか。結局,本作は前作の「残りテイク」であり,最後に2007年のライブ音源から"Rejoice"が入っているのは,収録時間調整のためか?と皮肉も言いたくなる。受ける感覚は前作同様。しかも何よりも気に入らないのは,この"Moodswing"にも収められていた"Rejoice"のライブ音源が,このアルバムの中で「一番いい」ということである。

全編を通じて,演奏の質は非常に高いと思うのは前作同様なのだが,彼らならではの傑作という評価は到底下せない。冒頭のタイトル・トラックからしてテンションよりもリラクゼーション重視か?と言いたくなる。だいたい,2019年の演奏よりも,2007年の演奏の方が彼ららしいと思えたことには,私は失望感があったし,今の彼らはこんなもんじゃないはずだという思いばかりがつのる。だからこそ,2007年のライブ音源のよさが際立ってしまうのだ。

この2作を通じて私が感じるのは,このメンツを集めながら,リスナーの期待を裏切ったJoshua Redmanのプロデューサーとしての力量不足。前作はメンバーがオリジナルを分け合っていたが,今回はJoshua Redmanのオリジナルのみとなっているのは,それしか準備できていなかった(残っていなかった)からだろうが,私にとっては曲そのものがあまり魅力的に響かない。よって,私にとっては基本的にバックのトリオを聞くためのアルバムと言わざるをえない。

凡百のジャズ・アルバムに比べればレベルは高いが,それでも前作同様,星★★★☆が精一杯。

Recorded on September 10-12, 2019 and Live at the 25th Annual SF Jazz Festival in 2007

Personnel: Joshua Redman(ts, ss), Brad Mehldau(p), Christian McBride(b), Brian Blade(ds)

2022年8月30日 (火)

Brad Mehldau関連のWebサイトに関する謎。

最近,Brad MehldauのWebサイト(www.bradmehldau.com)がずっとアクセス不能な状態になっていて,どうしたのかと思っていた。情報はFacebookやTwitterでは発信されているのだが,なぜWebサイトが遮断されているのかは全くの謎であったのだが,Facebookをよくよく眺めると,URLがhttps://www.bradmehldaumusic.com/に変わっていたようだ。な~んだ,って感じだが,こういうのはちゃんと告知して欲しいよなぁ。

一方,Brad Mehldauの詳しいディスコグラフィを掲載し,Brad Mehldauのサイトにも情報が連携されているJens Linge氏のWebサイトもアクセス不能になっている。このディスコグラフィには,私も音源収集の上で大いに世話になっていたし,本人とも情報交換をしていただけに,なんで?と思ってしまう。

Jens Linge氏についてはここのところ,ディスコグラフィのメンテナンスが滞っていた(直近のアップデートは確か2020年の5月に遡る)のも事実だが,心配なので本人にメールでも出してみるか...(彼との最後のやり取りももう2年前である)。う~む。

2022年8月15日 (月)

コレクターはつらいよ(27):Tobias BaderのアルバムにおけるBrad Mehldauの参加曲を,リサーチ結果に従いダウンロード。

Lost-on-a-star "Lost on a Star" Tobias Bader(To Be Frank)

先日,Tobias Baderのシングル曲,"Dance"へのBrad Mehldauの参加について記事をアップしたが,そこにも書いた通り,アルバム"Lost on a Star"におけるBrad Mehldauの参加は4曲という情報があった。そこで,Tobias BaderのFBのページを細かく探索していったところ,Brad Mehldauの参加はアルバム全10曲中,次の4曲と判明。

"Stars Linger on", "Into Our Soul", "Dance", "Your Heartbeat in Mine"

最もBrad Mehldauらしいのは"Into Our Soul"のピアノ・ソロだろうが,判明した以上,それらをダウンロードしたことは言うまでもない(笑)。ダウンロードするのはその4曲だけでもよかったのだが,全曲ダウンロードするのと価格差が大してないので,結局全曲ダウンロードした私である。こういうのを無駄遣いと言うのだろうが,まぁいいやってことで。だからコレクターはつらいのだ。

このTobias Baderという人は,Neil Young, David Bowie, Lou Reed, Fleetwood Mac, JJ Cale等,一見脈絡のない60~70年代の音楽にインスパイアされたミュージシャンと,自身のサイトには書いてある。書いている曲は結構ポップな感じもするが,その割にジャケの写真は超強面なので,パンクか?と言いたくなっても仕方がないな(爆)。

2022年8月13日 (土)

Tobias Baderのバックでクラヴィネットを弾くBrad Mehldau。いろいろやっているねぇ。

Tobias-bader "Dance" Tobias Bader(To Be Frank)

Amazon Musicで音楽をプレイバックしていて,Brad Mehldauの曲が掛かった後に,関連する音楽として表示されたのがこの曲であった。Tobias BaderはBrad Mehldauの"Jacob’s Ladder"の参加した縁で,この共演が実現したらしいことが,Tobias BaderのFacebookに次のように書いてある。

'Dance (feat.Brad Melhldau)': release February 11th!
When I started recording ‘Into Our Soul’ I was thinking of adding a piano part like Mike Garson played on The Lady Grinning Soul by Bowie. I was thinking of Brad to play it but I didn't really dare to ask him. Then Brad asked me to perform a German vocal part on one of the tracks for his new album. I had to scream a text by Hegel, which was really cool. Can’t say anymore about that now since the album has not been released yet. Anyway, that’s when I dared asking if he wanted to play on one or two tracks for my album 'Lost On A Star' in return. He ended up playing four tracks in one afternoon! What I really like about Brad is that he is very open minded about music and combines multiple musical styles in his own work. He played the Clavinet on 'Dance'. 

なるほど。ってことはアルバム"Lost on a Star"にはBrad Mehldauは4曲入っているってことだが,デジタル・オンリーのようで,詳細のクレジットがわからないので,この曲と"Into Our Soul"以外はどの曲で弾いているのかは謎である。いずれにしても,Apple Musicでシングルとしてリリースされたこの曲を聴いてみたのだが,ポップな曲調のバックでずっと鳴り続けるクラヴィネットを弾いているのがBrad Mehldauってことだ。さすがにこの曲調には...となってしまった私だが,主題にも書いた通り,いろいろやっているねぇという感じで,別にこの曲はBrad Mehldauじゃなくてもいいんじゃないの?って感じである。さすがにこの曲をダウンロードするかってのは微妙なところだが,少なくとも"Into Our Soul"も聞いて考えることにしよう。YouTubeにアップされていたので,曲も貼り付けておこう。下記のPersonnel情報はTobias BaderのFBに記載の通り。

Personnel: Tobias Bader(vo, g, perc), Raffaëla Herbert(vo), DeeDee Dekkers(vo), Brad Mehldau(clavinet), Allard Buwalda(ts, bs), Serge Flume(tp), Jel Jongen(tb), Luis Diaz(ds), Tom Johnstone(b)

2022年5月22日 (日)

コレクターはつらいよ(番外編):Harvey Masonの豪華キャストによるアルバムで,Brad Mehldauは"Dindi"をプレイ。

With-all-my-hearts "With All My Hearts" Harvey Mason Trios(Video Arts)

久々の「コレクターはつらいよ」である。Brad Mehldauのコンプリートを目指していると,1曲しか入っていなくても購入しなければならないというのはまじでつらいと思える部分もある。しかし,このアルバムはおそらく,Brad Mehldauが入っていなかったとしても,購入していたのではないかと思わせるので,こちらは番外編扱いとしよう。

このアルバムはHarvey Masonが1曲ごとに違うピアニストを迎えて,ピアノ・トリオ編成での演奏を行うという企画アルバム(そもそもHarvey Mason Triosとなっている)なのだが,とにかく参加しているピアニストが豪華。それも若手というよりも,エスタブリッシュメントと言ってよい人や,ヴェテラン・ピアニストを集めているところが凄い(下記のPersonnelを見て頂ければ,自明である)。よくぞまぁ,ここまで集めたって感じである。そうした中でBrad Mehldauが録音当時は一番の若手だったはずだが,ほかのピアニストに伍して招かれるところに,Brad Mehldauへの評価がわかるというもの。ここでも"Dindi"を堂々とプレイしていて,やっぱり実力あるわ~と思ってしまう私である。

因みにHarvey Masonは本作の続編として"Changing Partners"をいうアルバムを後にリリースしているが,そっちもなかなかのメンツながら,Brad Mehdauが入っていないので,買っていない私(笑)。

Recorded in April, June and July, 2003

Personnel: Harvey Mason(ds), Kenny Barron(p), Chick Corea(p), Fred Hersch(p), Monty Alexander(p), Bob James(p), Cedar Walton(p), Brad Mehldau(p),  Mulgrew Miller(p), Dave Grusin(p), Herbie Hancock(p), Hank Jones(p), John Beasley(p), Ron Carter(b), Dave Carpenter(b), Eddie Gomez(b), Charnett Moffett(b), Charlie Haden(b), Larry Grenadier(b), Mike Valerio(b), George Mraz(b)

2022年4月19日 (火)

ようやく到着:Brad Mehldauの新作。やっぱりこれは問題作だよなぁ。 #BradMehldau

Jacobs-ladder-cover_20220418182601 "Jacob’s Ladder" Brad Mehldau(Nonesuch)

NonesuchにプレオーダーしていたBrad Mehldauの新作がようやくデリバリーされた。発送通知から1か月以上ってのは,いくら何でも掛かり過ぎとは思うが,まぁ仕方ない。ついてきたオマケは裏ジャケ写真にBrad Mehldauのサインが入ったものだが,これは「う~む」って感じだなぁ(苦笑)。

音源としては既にダウンロード音源では聞いていたのだが,これはやはり問題作と言ってよいだろうし,基本的なテーマとしては「プログレ」があるのに加え,そこに宗教が絡むというところが難しい。その「プログレ」も,ロック的な音よりも,高度な技術の積み上げと「コンセプチュアル」という方法論的なところが重視されていているって感じか。ひな形として選ばれているのはRush,Gentle Giant,そしてYesであるが,おぉ,これぞプログレって感じさせるのは2曲目"Herr Und Knecht"ぐらいのもので,全体的なサウンドとしては,プログレと言うにはロック的要素が希薄なのである。

そういう意味で,プログレを好んで聞くリスナーにとっても,Brad Mehldauのジャズ・ピアノを期待するリスナーの双方にとって???となってしまうのではないか。だが,Brad Mehldauというミュージシャンの出自を考えれば,これまでのレパートリーに含まれていたロック曲の多さは明らかであったし,Beatles,Neil Young,RadioheadからSoundgardenまで何でもありだったのだ。これまでのアルバムではプログレシッブ・ロック・バンドのカヴァーは"10 Years Solo Live"でPink Floydの"Hey You"をやったぐらい(確かBBCのプログラムでもやっていたな)しかないはずなので,一気にプログレ・カヴァーが爆発したって感じだと言ってもよい。そうした出自も理解した上で私はBrad Mehldauの追っかけをしているので,この路線には全く問題は感じない。

だが,そこで出てくる音が,上述の通りロック的にならないところは意図的なものとしても,私のような年代のリスナーは"Herr Und Knecht"みたいなのをもっとやってくれた方が嬉しいと思うのだ。そうは言っても,Brad Mehldauはロック・ミュージシャンではないし,全編そういう音楽を作る気もなかろう。これはBrad Mehldauによる「プログレのアダプテーション」であって,プログレそのものだと思ってはならないというところだろう。コンセプトはしっかりしているし,Chris Thileがヴォーカルを担当する"Tom Sawyer"もいい出来だと思う。私はこうしたBrad Mehldauのチャレンジを前向きに捉えるので,多少の贔屓目があることは否定しないが,私個人としてはアルバムとしての評価は決して悪いものではない。最高評価にはできないとしても,最後に出てくる"Starship Trooper"が昔のYesのファンとしてはあまりに嬉しく,オマケも込めて星★★★★☆。

でも評価は絶対分かれるし,好き嫌いも分かれるに違いない。やっぱり問題作だ(笑)。7月に来日する時のプログラムは,ソロ,"After Bach"路線,それとコンチェルトだもんなぁ。変幻自在にもほどがある(爆)。

Recorded between April 2020 and January 2021

Personnel: Brad Mehldau(p, el-p, key, synth, org, ds, perc, vo, etc.), Marc Giuliana(ds), Paul Power(b-ds), John Davis(prog, sampling), Joel Frahm(ss, ts), Joris Roelofs(b-cl), Lavinia Meijer(harp), Motomi Igarashi-de Jong(linore), Pedro Martins(vo, g), Chris Thile(vo, mandolin), Becca Stevens(vo), Luca van den Bossche(vo), Tinkerbell(vo), Tobias Bader(vo), Safia McKinney-Askeur(vo), Timothy Hill(vo), Damien Mehldau(vo), Fleurine(vo), Cécile McLorin Salvant(vo)

2022年4月16日 (土)

Brad Mehldauの新譜:いつになったらデリバリーされるのやら...

Brad Mehldauの新作"Jacob’s Ladder"については,「現在空輸中」と以前書いた。ダウンロード音源は聞けるものの,ちゃんと記事を書くのは現物が届いてからということで考えているのだが,発送通知をNonesuchから受け取って既に1か月が経過したのに,まだ来ない。プレオーダーでついてくるオマケ欲しさに発注したのに,プレオーダーの意味がないってところ。世の中,サプライチェーンも混乱しているとは言え,この時間の掛かり方は異常。そもそも米国内の手続きに無茶苦茶時間が掛かっているのはなんでやねん?と言いたくなる。まぁ,待つしかないのだが,Nonesuchからは国際便は8週間程度掛かることがあると言ってきたが,こんなに待たせるのだったら送料下げて欲しいもんだよなぁ。

2022年3月19日 (土)

Brad Mehldauの新作,"Jacob’s Ladder"がリリース。現物は現在空輸中...。 #BradMehldau

Jacobs-ladder-cover_20220319072101 "Jacob’s Ladder" Brad Mehldau(Nonesuch)

Brad Mehldauの新作のリリース日を迎えて,既にストリーミングでも公開されている。私はオマケ欲しさに現物を米国から飛ばしているので,現物はまだ手許にないが,Nonesuchからダウンロード音源が届いているので,まずは聞ける範囲で聞くことにしよう。既に一部の音源は公開されていたが,今回のテーマは「プログレ」である。

まだ全部聞けてはいないが,私がのけぞったのが2曲目,"Herr und Knecht"である。まさにプログレ,現代に蘇ったEmerson, Lake & Palmerみたいな音ではないか。Brad Mehldauはロックの曲をカヴァーもしているし,越境型の共演もこなすので,自身の音楽体験にロックがあることは間違いない。そして,ここではRush,Gentle Giant,そして私は聞いたことのないPeripheryをカヴァーしつつ,プログレに対するオマージュを徹底して発露したって感じである。最後の"Heaven"には美的なピアノ・フレーズに続いて,Yesの"Starship Trooper"から"Life Seeker"まで登場するのにはまじでビックリした。

コンヴェンショナルなBrad Mehldauを好むリスナーにとっては,こういう音楽は反感を呼び起こすかもしれない問題作と言ってよいが,もともとがBrad Mehldauはジャズ・フィールドに留まらないプレイヤーなのだと私は思っている。詳しくは現物が届いてから改めて書くが,ここまで徹底してやってくれれば文句も出ない。

より以前の記事一覧

Amazon検索ツール

2023年のおすすめ作

2022年のおすすめ作