約70年前の日本が舞台の「東京暗黒街・竹の家」を見た。
「東京暗黒街・竹の家("House of Bamboo")」(’55,米,Fox)
監督:Samuel Fuller
出演:Robert Ryan, Robert Stack, 山口淑子, Cameron Mitchell, Brad Dexter, 早川雪洲, DeForest Kelley
噂には聞いていたが,このSamuel Fullerが撮った映画を初めて見た。「情無用の街」のリメイクということも今回知った。「情無用の街」での悪役のRichard Widmarkが本作ではRobert Ryan,善玉のMark StevensがRobert Stackという位置づけで,舞台を日本に置き換えている。
この映画,当時の日本の世相がかなり捉えられているのはいいのだが,どうせなら日本人の役者を使えばいいものを,ロケーションはさておき,スタジオでの撮影は本国で行われているから,日本語のセリフ回しがおかしいところの違和感はどうしても拭えない。それにどう見ても山口淑子の着物姿も明らかに変なので,彼女はそうした点についてはちゃんと発言すべきだったと思う。そして山口淑子の身長が相当低いせいか,顔が大きくて,6頭身ぐらいに見えて仕方がなかった(笑)。まぁどんちゃん騒ぎのシーンとかも変だろうとケチをつけだしたらきりがないのだが,結局は日本のイメージはフジヤマ,ゲイシャの時代だった訳だから仕方あるまい。映画のストーリーとはあまり関係もなく鎌倉の大仏とかが出てくるのも笑える。
そうした中で,この映画の実質的な主役は後にTVドラマ「アンタッチャブル」でお馴染みのRobert Stackだが,この映画のポスターはRobert Ryanのイメージっぽいのはどうなのやらって感じだし,その背後の山口淑子のイラストは銭湯から逃げだすシーンのイメージだが,どう見ても身体のバランスを盛っている(笑)。
だが,この映画はラストの銃撃戦(かつての浅草の松屋の屋上らしい)がクライマックスってことになるが,これも日本の警察があんなに拳銃をぶっ放していたら大変だろうと言いたくなるもの。ということで,これはどちらかと言えば「ここが変だよ」と突っ込みを入れながら見ていればいい映画と言える。「荒野の七人」に出るBrad Dexterや「スタートレック」でお馴染みのDeForest Kelleyが出ていたりというところはあるものの,珍品としか言いようがないので,星はつけないでおこう。
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