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2026年9月17日 (木)

半年ぶりのイタリア文化会館。今回はクラリネット~ピアノのデュオ。いや~楽しかった。

イタリア文化会館の無料コンサートには常々世話になっているが,ここのところ日程が合わないことが多く,前回のフルート×2+ピアノのコンサートから半年ぶりの訪問となった。今回はクラリネットとピアノのデュオということで,なかなか聞けないリサイタル・モードである

Carbonare_kuroda_per_sito クラリネットのAlessandoro Carbonareはイタリア文化会館のWebサイトによれば,フランス国立管弦楽団,サンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団で首席奏者を務め,ルツェルン祝祭管弦楽団とモーツァルト管弦楽団で第一奏者を務めるというからその筋では相当の実力者である。Claudio Abbadoとモーツァルトのクラリネット・コンチェルトも吹き込んでいるしなぁ。一方の黒田亜樹はタンゴやEL&P,更にはファイナル・ファンタジーまでやってしまうという幅広なレパートリーを持つミラノ在住のピアニスト。

イタリア文化会館でのコンサートは毎度毎度珍しいレパートリーも含んでおり,通常聞けないような音楽が聞けることも楽しみの一つだが,今回も例外ではない。今回のプログラムは下記(イタリア文化会館のWebサイトから拝借):

  • ルイージ・バッシ(1833-1871):《リゴレット》の主題による演奏会用幻想曲
  • フランシス・プーランク (1899-1963):クラリネットとピアノのためのソナタ FP 184
  • エンニオ・モリコーネ(1928-2020):ニュー・シネマ・パラダイス
  • ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン (1770-1827):クラリネットとファゴットのための3つの二重奏曲 WoO 27 より 第3番 変ロ長調(ファゴット:Davide Carbonare)
  • ジョアキーノ・ロッシーニ (1792-1868):「老年の過ち」第6巻「如才のない子供たちのためのアルバム」より 「小さな機関車の愉快な旅」
  • イーゴリ・ストラヴィンスキー(1882-1971):クラリネット・ソロのための3つの小品 K033
  • ベーラ・コヴァーチ(1937-2021):ショーレム・アレイヘム、ロヴ・ファイドマン!

Alessandoro Carbonareは技も確かなら,ラテン系ならではの明るさも発揮し,それは楽しいコンサートとなった。写真,ビデオ撮影OKというのも凄いが,どちらかと言うと私は音楽に集中したいので,周りのスマホが気になって仕方なかったが(苦笑)。それはさておき,ストラヴィンスキーの最後のパートではサーキュラー・ブリージングを駆使しながら,客席を回ってしまうし,ロッシーニでは「演劇を勉強中」と言って,クラリネットではなく,ピアノ伴奏にセリフ回しを乗せるものであった。更には「たまたま(?)」名古屋の演奏会のために来日中の息子のDavide Calbonareのファゴットとのデュオも聞かせるなど,プログラムも極めて多彩。

何よりも私が感慨を覚えたのはクラリネットという楽器の響きの美しさであった。基本的にオケの中のクラリネットしか聞く機会がない中で,クラリネットとはこれほど美しい響きを生み出すのかというところに,今更ながら感心していた高齢者の私である。

加えて,ピアノだけでなく,通訳もこなした黒田亜樹の貢献度も高く,この人もミラノ在住らしいラテン系日本人的なノリが楽しさを増幅させた。

こういうのが無料で聞けてしまうのだから,イタリア文化会館には感謝するしかないと改めて思ったのであった。ついでに言っておけば,最近少ないジャズ系もよろしくってことで。

Live at イタリア文化会館 on September 15, 2026

Personnel: Alessandro Carbonare(cl, vo), 黒田亜樹(p), Davide Carbonare(fagot)

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