このメロウなサウンドこそGretchen Parlatoの魅力。2月の来日が本当に楽しみだ。
"The Wise Ones" Gretchen Parlato(Edition)
私が初めてGretchen Parlatoのアルバムを聞いたのは2011年の"The Lost And Found"だったのだが,そのコンテンポラリーな感覚が,コンベンショナルなジャズ・ヴォーカルとは異なっていた。日頃,あまりジャズ・ヴォーカルを聞かない私にもフィットするそのサウンドは記憶に残るものだった。それ以来,彼女のアルバムは結構買っているし,2023年にはライブも観に行った。
そんなGretchen Parlatoの新作であるが,前作"Lean in"は私が苦手とするLionel Louekeとのデュオということもあり,完全にスルーしたが,その前の"Flor"のよかった。今回はメンツを見て,まずはストリーミングで聞いて,そのメロウなサウンドが素晴らしかったので,現物も購入と相成った。
ここでGretchen Parlatoと共同プロデュースをしているAlan Hamptonは,本人自身SSWとしてアルバムをリリースしていて,私はそっちも支持してきたので,そのポイントも高いのだ。それに加えて"The Lost And Found"でプロデュースにも関わったRobert Glasperとの再会,あるいはゲストとしてMeshell Ndegeocello,更にはMoonchildのAmber NavranやMax Brykの参加等,私に訴求するポイントだらけなのだ。
2曲目のMeshell Ndegeocelloの野太いベース音には少々びっくりするが,全面的にメロウなサウンドが支配していて,これは聞いていて気持ちよいことこの上ない。これこそ本質的なGretchen Parlatoの魅力だと再認識した私である。特にRobert GlasperとGerald Claytonのエレピのサウンドの貢献度大だ。
来年2月にはここには参加していないTaylor Eigstiに,Alan Hamton,そして旦那のMark Giulianaという強力なメンツで来日が予定されていて,このアルバムを聞いて,それが猛烈に楽しみになってきた。そうした楽しみを増幅させるに十分なアルバムとして星★★★★★。記事の分類としてはジャズにカテゴライズしたが,ジャズの概念だけでは捉えきれない魅力炸裂だ。
これだけのクォリティのアルバムをわずか2日で仕立てるとはまさに驚き。尚,国内盤はボートラが1曲追加(この曲だけ録音が先)されているが,エンジニアも違うし,結構雰囲気が異なるのは仕方ないところだろう。
Recorded on November 17 & 21, June 18(Bonus Track), 2025
Personnel: Gretchen Parlato(vo), Alan Hampton(b, g, p, vo), Robert Glasper(p, el-p), Gerald Clayton(p, el-p, celeste, org), Mark Giuliana(ds, perc), Meshell Ndegeocello(b, vo), Amber Navran(vo, woodwinds, synth), Becca Stevens(vo, kora), Jacob Mann(synth), Josh Mease(g), Max Bryk(synth), Marley Giuliana(vo), Lauren Desberg(clap), John Clayton(b)
本作へのリンクはこちら。
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コメント
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閣下、トニーニョ・オルタ…めっちゃ、羨ましいです。
いつまでも擦り切れない感性が素敵です。
グレッチェンの歌は以前にも増して抑制され、、
一音ごとの響きや息遣い、沈黙までも音楽にって、天使の領域。
やっぱり、2月のライブチェックしてましたかぁ。
冬の東京行きは、時間に余裕がないと危ないので難ししそうです。。
リンクを置いていきますね。
https://mysecretroom.cocolog-nifty.com/blog/2026/09/post-f7d43b.html
投稿: Suzuck | 2026年10月 3日 (土) 19時42分
Suzuckさん,おはようございます。リンクありがとうございます。
>閣下、トニーニョ・オルタ…めっちゃ、羨ましいです。
うひひ...ってところです。
>グレッチェンの歌は以前にも増して抑制され、、
>一音ごとの響きや息遣い、沈黙までも音楽にって、天使の領域。
今回のアルバムのメロウ度が最高でしたね。基本的に私は彼女にアルバムは高く評価していますが,本作は「好き」度満点でした。
>やっぱり、2月のライブチェックしてましたかぁ。
はい。彼女にとって考えうるベストのトリオがベストですからはずせません。
>冬の東京行きは、時間に余裕がないと危ないので難ししそうです。。
まぁその分はAzizaで。
投稿: 中年音楽狂 | 2026年10月 4日 (日) 06時46分