「黄金」をストリーミングで見た。これぞ傑作。ひげ面のHumphrey Bogartもいいが,Walter Hustonが圧倒的。
「黄金("Treasures of Sierra Madre")」(’48,米,Warner Brothers)
監督:John Huston
出演:Humphrey Bogart, Walter Huston, Tim Holt, Bruce Benett
この映画を初めて見たが,これは傑作と呼ぶに相応しい作品であった。黄金の採掘により,その魔力により生まれる歪んだ欲望,疑心暗鬼に陥る嫌らしい人間性とその因果応報を見事に描ききったって感じである。
ひげ面のHumphrey Boartも珍しいが,こういう悪役っぽい役もちゃんとこなしてしまうのがBogieのBogieたる所以だ。とにかくここでのBogieのろくでなし度が素晴らしいが,ここでの演技や風貌を見ていると,三船敏郎に似たところを感じていた私である。この映画はBogieとWalter Huston,そしてTim Holtの三人で金の採掘を行うという設定において主役となる訳だが,Bogieよりも老獪なHowardを演じるWalter Hustonの演技が素晴らしく,本作でオスカーの助演男優賞を獲るのも当然という気がする。
この映画は監督,脚色のJohn Hustonに両部門でオスカーが授けられたのも頷けてしまう作品であった。更に小ネタになるが,John Hustonはこの映画の冒頭でBogie演じるDobbsに3回無心される「白いスーツの男」で映画にも登場しているのも面白い。更に宝くじを売る少年を演じているのは後に「冷血」やTVシリーズ「刑事バレッタ」に出るRobert Blakeであった。もはやこうなるとへぇ~の世界である。
いずれにしても誰がどう見てもこの映画は傑作であり,手放しで褒めたくなる映画であった。人生の後半になってしまったが,遅ればせながらでもこの映画が見られたことを素直に感謝したい。星★★★★★。
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