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2026年6月 2日 (火)

Joe LovanoとJulian Lageの双頭作と呼びたい"Parmount Quartet"。

_20260601_0001 "Paramount Quartet" Joe Lovano(ECM)

「最高四重奏団」とは大きく出たものだ(笑)。しかし,あながちはずれてはいないと思わせるのは大したものだ。主題の通り,このアルバムのキモはJoe LovanoとJulian Lageの共演にほかならない。まさに二人の双頭アルバムと言ってもよさそうな寄り添い具合だ。

冒頭のCharlie Hadenの名曲"First Song"からつかみはOKである。この演奏を聞けば,アルバム全体への期待が一気に高まるものであった。少々フリー的なアプローチを交えながら,演奏は淡々とした感じで進むが,クァルテットによるアンサンブルは滋味溢れるものと言ってよい。"Fanfare for Unity"でリズミカルなアプローチも聞かせるが,ビートそのものは抑制されたもの。

そしてここでドラムスを叩いているのがLiving ColourのWill Calhounというのも面白い。Living Colourのロックの世界からは完全に別ものになっていて,楚々と演奏を支えているのだ。だからこそ,Joe LovanoとJulian Lageの演奏っぷりが際立つという助演ぶりが麗しい。ベースのAsante Santi Debrianoはパナマ出身らしいが,Joe Lovanoと同年代のベースで,このブログはStanley Cowellのアルバムで登場したに過ぎない。しかしここでもベースの音色が素晴らしく,アコースティック・ベースの音はこう録って欲しいと思えるのも素晴らしい。

Joe Lovanoのオリジナルに加えて,"First Song"と並んでカヴァーしているのがWayne Shorterの"Lady Day"というのも渋い。こういう演奏を聞くとオリジナルが収められていた"Soothsayer"が聞きたくなるという効果も絶大だ(笑)。

いずれにしても,ここでのJoe Lovanoのフレージングが実に魅力的で,Julian Lageとの共演も相まって,実に聞き応えのアルバムとなった。星★★★★☆。

Recorded in February 2025

Personnel: Joe Lovano(ts, ss, tarogato), Julian Lage(g), Asante Santi Debriano(b), Will Calhoun(ds)

本作へのリンクはこちら。

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