"Slow Dancer" Boz Scaggs (Columbia)
先日,82歳の誕生日(6/8)目前に来日公演を終えたBoz Scaggsである。今回は私は参戦を見送ったが,老いてますます盛んというか,まだまだ元気なBoz Scaggsである。そんなBoz Scaggsがブレイクを遂げたのは"Silk Degrees"であることに疑いはないが,それに先立つこのアルバムはAORと言うよりもソウル色が濃厚で,ブルー・アイド・ソウルと呼んだ方がしっくりくる感じがする。
本作もビルボードのトップ100には入っているものの,このアルバムのオリジナル・ジャケットはビーチを海パン一丁で歩くBoz Scaggs(笑)の姿を写したものなので,こじゃれた感じの"Silk Degrees"とは購買意欲からして違って当たり前だよなぁってところだ。レーベルもそう思ったらしく,"Silk Degrees"ヒット後はジャケを下のように変えてリリースし直している。むしろ知られているのは再リリース版のジャケかもしれない。
上述の通り,むしろソウル色が強いので,"Silk Degrees"でファンになった人が,このアルバムを聞いたらどう思うかは興味深いところだが,それでもタイトル・トラックは"Silk Degrees"につながる部分のある佳曲だと思う。しかし,全体を通して聞けば,Boz Scaggsの音楽性の根源にソウルがあるということが明らかだし,それは後の多少おしゃれ度は増してはいるものの,"Down Two Then Left"等のアルバムでも感じさせる部分はあって,AORオンリーの人ではないのだ(きっぱり)。
Boz Scaggsの音楽的な幅広さを感じるにはよいと思うし,それなりには楽しめる。星★★★★。
Personnel: Boz Scaggs(vo, g), David Cohen(g), David T. Walker(g), Dennis Coffey(g), Greg Poree(g), Jay Graydon(g), Wah Wah Watson(g), Red Rhodes(g),Clarence McDonald(key), Jerry Peters(key), Joe Sample(key), Mike Melvoin(key), Russell Turner(key), James Jamerson(b), Jim Hughart(b), Ed Greene(ds), James Gadson(ds), Gene Estes(perc), John Arnold(perc)
Joe Clayton(conga), King E(vo)rrison(conga), Ernie Watts(reeds), Fred Jackson(reeds), John Kelson(reeds), George Bohanon(tb), Lon Norman(tb), Chuck Findley(tp, fl-h), Jack H. Laubach(tp, fl-h), Paul Hubinon(tp, fl-h), Warren Roché(tp, fl-h), Carolyn Willis(vo), Julia Tillman Waters(vo), Lorna Willard(vo), Myrna Matthews(vo), Pat Henderson(vo)
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