Lars Danielssonの”Liberetto“シリーズも5作目となる新作がリリース。
"Echomyr" Lars Danielsson Liberetto(ACT)
2011年に第1作をリリースしたLars Danielssonのバンド,Liberettoであるが,ここに来て5作目がリリースされたのでストリーミングで聞いてみた。
私はこのバンドのアルバムを熱心に聞いてきた訳ではないものの,ストリーミングでは聞いたことがある程度だが,Lars Danielssonの関与したアルバムらしい美的な感覚は共通して感じられると思っている。楽器編成もあって,派手派手しさはないが,こういうのを心に沁みる音楽と言う。これぞまさにLars Danielssonの美学全開である。"Sensitiva"なんて曲もあるが,まさにセンシティブそのもののような響きだ。
全編に渡って抒情的な響きが継続するので,ジャズに刺激を求めるクチには物足りなく思える部分もあるだろうが,こちらにはこちらの世界があるってことで,こうした世界を期待するリスナーは裏切られることがない。第1作からピアノ以外は不動のメンツで作り上げる音楽は,ジャズにおける室内楽とでも言ってよく,全ての楽器の響きが魅力的。ゲストで入るArve Henriksenのラッパも,ラッパらしい熱さとは無縁の世界で吹奏されるのはある意味凄いことだ。まぁこの人のラッパは尺八ライクな響きだからこういう音楽にははまる。いずれにしても,聞き応えもあり,没入度も実に高い音楽。星★★★★☆。たまりませんなぁ~。
因みに現在のバンドでピアノを弾くGrégory Privatの前任がTigran Hamasyanだったのだが,私の感覚ではTigran Hamasyanはこういう音楽には合いそうにないようにも思える。しかし実際はどんな感じだったのか興味深いので,改めて旧作もストリーミングで聞いてみることにしよう。
Personnel: Lars Danielsson(b, cello, gimbri, p, g), Grégory Privat(p), John Parricelli(g), Magnus Öström(ds, perc) with Arve Henriksen(tp), Magnus Lindgren(fl, a-fl), Carolina Grinne(eng-h)
本作へのリンクはこちら。
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コメント
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閣下、コメントとリンクをありがとうございました。m(_ _)m
ダニエルソンの世界でございました。
私的には、ダニエルソン真っ只中でございました。
1曲目から痺れちゃいましたよ。
そして、ダニエルソンのベースやチェロには、ピアノはもちろんなのですが、、ギターはとても合うとおもってます。
終演曲も、デュオの良さが、、音数を絞った勝利だとおもってます。
私の記事のリンクも置いていきます。
https://mysecretroom.cocolog-nifty.com/blog/2026/04/post-90099a.html
投稿: Suzuck | 2026年4月28日 (火) 12時12分
Suzuckさん,おはようございます。リンクありがとうございます。
>ダニエルソンの世界でございました。
もはやOne & Onlyですねぇ。
>私的には、ダニエルソン真っ只中でございました。
私がLars Danielssonを聞くのはPaolo Fresuとのアルバム以来だと思いますが,今回もはまりました。
>1曲目から痺れちゃいましたよ。
>そして、ダニエルソンのベースやチェロには、ピアノはもちろんなのですが、、ギターはとても合うとおもってます。
はい。冒頭から気持ちを持っていかれますね。アンサンブルも素晴らしいと思いますし,ゲストの選択も的確です。
>終演曲も、デュオの良さが、、音数を絞った勝利だとおもってます。
おっしゃる通りです。これは好きなアルバムとなりました。
投稿: 中年音楽狂 | 2026年4月29日 (水) 09時13分
Lars Danielssonは、ニュー・アルバムがリリースされると必ず聴くことにしている一人ですが、今回も「Liberetto」kの世界で内容は多岐にわたっていますね。わたしのようなピアノ・トリオ・ファンからすると、ちょっと本来のプロジェクト+αまでの編成で、手を広げすぎた感もないではなく、それぞれが若干深入りが少ない感があった。ご本人は曲作りから始まって、ベース、チェロなどから更に多彩な楽器に相変わらずの力を発揮していて実力者の面目躍如と言うところですね。
曲は相変わらず親しみのある聴きやすいものが主力で、安心してその世界に浸れました。
ただ、問題は最後のデュオ曲で、なかなか難しい世界においての心を訴えているようで・・・ぐっと引き込まれました。
中年音楽狂様、Suzuck様も、このアルバムには注目されたようですので、私もブログに登場させました。リンクよろしく↓
https://osnogfloyd.cocolog-nifty.com/blog/2026/04/post-48954e.html
投稿: photofloyd(風呂井戸) | 2026年4月29日 (水) 10時32分
photofloyd(風呂井戸)さん,こんにちは。リンクありがとうございます。
>今回も「Liberetto」の世界で内容は多岐にわたっていますね。わたしのようなピアノ・トリオ・ファンからすると、ちょっと本来のプロジェクト+αまでの編成で、手を広げすぎた感もないではなく、それぞれが若干深入りが少ない感があった。
私としては適切なレベルでのゲストの採用だったと思います。このバンドの本質は崩していないと思います。
>ご本人は曲作りから始まって、ベース、チェロなどから更に多彩な楽器に相変わらずの力を発揮していて実力者の面目躍如と言うところですね。
はい。私は全部聞いている訳ではないですが,Lars Danielssonのアルバムは期待に裏切ることがないと思っています。
>ただ、問題は最後のデュオ曲で、なかなか難しい世界においての心を訴えているようで・・・ぐっと引き込まれました。
この曲で締めるというところが私は正解だったと思います。実に美しい曲でした。
投稿: 中年音楽狂 | 2026年4月29日 (水) 17時47分