「デリンジャー」をストリーミングで初めて見た。
「デリンジャー(”Dillinger”)」(’73,米,AIP)
監督:John Milius
出演:Warren Oates, Ben Johnson, Michelle Phillips, Harry Dean Stanton, Richard Dreyfus, Cloris Leachman
この映画は私が中学生当時公開されたものだが,予告編は見た記憶はあっても,本編は見たことがなかった。後に「ビッグ・ウエンズデー」を撮るJohn Miliusの監督デビュー作のはずだ。
主人公のJohn Dillingerは"Public Enemy #1"と呼ばれる有名な犯罪者だけに,後にJohnny Deppも映画「パブリック・エネミーズ」でJohn Dillingerを演じているし,何度も映画に登場しているキャラだが,ここではWarren Oatesがいかにもな感じで演じている。片やFBI(正確に言えば当時の呼称はBOI: Bureau of Investigation)のMelvin PurvisをBen Johnsonが演じるがこれがまた渋い。この二人を見ているだけで,この映画は楽しめると言ってもよい。
但し,映画としてはマシンガンぶっ放しまくりみたいな,かなり殺伐としたシーンが多いのはガチガチの保守武闘派(笑)のJohn Miliusらしい(笑)。そういうところで評価は別れそうな気がする。逆に言えば「ビッグ・ウエンズデー」がJohn Miliusっぽくないと考えるべきだろう。
ここで描かれるJohn Dillingerとその一味の犯罪が事実に近いものだとすれば,確かに「民衆の敵」と言われても仕方のない悪事の数々だが,それが約1年半の間に起こっているということが信じがたい。だからこそAl Capone同様に歴史に名を残してしまうレベルの犯罪者ってことになるが...。
いずれにしても監督第一作としては結構よく出来た映画だと思えたが,上述の通り,劇中で何人死ぬの?みたいなところがある。だが映像としてはさすがに半世紀以上を経過しているので,手作り感に溢れていて,過ぎし日の映画作りに思いを馳せるというところもあった。ちょっと甘めの星★★★★。
尚,その後,Warren Oatesがパイオニアの「ロンサム・カーボーイ」のCMに出演した時に驚いたことも懐かしい。
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