ジャケの印象が残っているLarry Coryellの”Standing Ovation”。
"Standing Ovation" Larry Coryell(Mood)
70年代後半から80年代前半にかけて,Larry Coryellがアコースティック路線に転じていた時期がある。「ボレロ」とかもやっちゃってたしねぇ...。私は何と言ってもSteve Khanとのデュオ"Two for the Road"が最高だと思っているクチだが,このアルバムはジャケとタイトルだけが妙に印象に残っている。当時の流行りだったOvationのギターを弾いているから"Standing Ovation"ってことだろうが,本作はLarry Coryellのギターの多重録音が基本のアルバム。1曲でピアノはプレイし,最後はL. Subramaniumのヴァイオリンとのデュオという構成だが,基本はギターのアルバムであることは間違いない。
このOvationのギターの音は好き嫌いが分かれるはずだ。妙にクリアな音で,響きは金属的な感じがして,MartinやGibsonとは根本的に異なる音だからだが,一世を風靡したことは間違いない。Adamasなんてのはアホみたいな値段がついているが,正直言って私の趣味ではないのだ(きっぱり)。
まぁそれはさておきだが,Larry Coryellが"The Best LP I Ever Made"と言ったとか言わないって話はあっても,それほどのものか?というのが正直なところで,"Two for the Road"の丁々発止な感じの方がずっといいではないかというのが実感だ。ピアノ・ソロでやるその名も"Piano Improvisation"はそれなりの響きだが,攻撃的なギターとは違って随分リリカルなのが笑える。
これはこれでありだとは思うが,Larry Coryellのソロ(及び多重録音)ならまぁこういう感じだよねぇという程度のアルバム。星★★★。中古CDにもアホみたいな値段が付いているが,ストリーミングで十分だ(笑)。
Recorded on March 8-11, 1978
Personnel: Larry Coryell(g, p), L. Subramanium(vln)
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