今年公開の映画が早くもストリーミングに登場:「MERCY/マーシー AI裁判」
監督:Timur Bekmambetov
出演:Chris Pratt, Rebecca Ferguson, Kali Reis, Kylie Rogers, Chris Sullivan
今年1月に公開されたばかりの映画が,早々とストリーミングに登場してびっくりしたのだが,MGMがAmazonに買収された結果ってところで,ストリーミング前提で製作されたってことだろう。
それにしても近未来には裁判すらAIによって行われるとか90分以内に有罪確率を下げないと刑が執行されるとか,正直言って無茶苦茶な設定なので,まともに取り上げるべきようなストーリーとは言えない。そもそも有罪って言ったっていろいろあるだろうが,死刑前提にしているところもひどい。そんなことだから,一番の見ものはAI裁判官Maddoxを演じるRebecca Fergusonの無表情ぶりではないかとさえ思えてしまう。
この映画で描かれているように監視社会が進展するとこういうことになりかねないというところは,プライバシーもへったくれもないやんけ!と言いたくなる。どこかの国が検討している「スパイ防止法」も一歩間違えれば,この映画で描かれているようなことが必ずしも絵空事ではないってことになると思うと空恐ろしい。
それはさておき,怒涛の展開と言えばそう言えなくもないが,感情を持つはずのないAI裁判官が慈悲心(それこそMercyだ)のようなものを示すというのもどうなのよと文句を言いたくなる。いずれにしても穴だらけでご都合主義のシナリオでもはや駄目という評価が可能な作品。星★★。
この程度の映画を日経の映画評で「見逃せない」と評価する春日太一はまじで信用ならん。これのどこが「過不足のない上質の娯楽映画」だと言うのやら。春日太一という人は大体が評価が甘過ぎると思っていたが,これもその例だ。暇つぶしにしか実にくだらない映画を見てしまったというのが実感だが,劇場に行こうかなんて思ったのを踏みとどまったのは正解であった。実際は時間がなかっただけなのだが...(苦笑)。私ももっと審美眼を磨かないと駄目だな。
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