鉄板企画? 小野リサのJobim集。
"Sue Ann: Homage to Antonio Carlos Jobim" 小野リサ(Universal)
小野リサが1989年に「カトピリ」をリリースした時には随分驚かされたものだ。日本人でありながら,ブラジル音楽の消化具合が素晴らしいと思ってからもはや37年...。私はその後,彼女の音楽を追い掛けている訳ではないが,今回はJobimへのオマージュとの副題もあるし,ナベサダも3曲で客演ということもあり,ストリーミングで聞いた。
まぁ企画としては鉄板だからはずれはないという思いのあった本作は,ナベサダ参加曲以外は小野リサとBanksia Trioでも知られる林正樹のデュオで演じられるのだが,この林正樹のバッキングぶりが楚々とした感じで心地よい。やはりこの人才人である。そして下手にリズムを入れないことでインティメートな感覚が強いところも成功だったと思える出来であった。超有名曲だけでなく,不勉強にして私があまり知らないような曲まで全編に渡って楽しめると言ってよい。ナベサダの3曲という客演ぶりも丁度いい具合だ。今のナベサダのアルトのトーンはこういうブラジル音楽にフィットするわ。星★★★★。
それにしても小野リサは私と似たような年齢だが,声が全然変わらないねぇ。大したものである。
Recorded in November 2025
Personnel: 小野リサ(vo, g), 林正樹(p, whistle, vo), 渡辺貞夫(as)
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