あまり聞くことなく放置してきたのを反省した”Herbie Nichols Trio”。
"Herbie Nichols Trio" (Blue Note)
保有していても全然聞く機会が増えないアルバムも多々あるが,本作もアナログ盤を保有しながら,全然プレイバックしていなかったもの。それはHerbie Nicholsに何となく取っつきにくい感覚を私が持っていたからなのだが,改めて聞いてみると全然そんなことはない。確かにHerbie Nicholsのピアノは多少なりとも個性的だとは思うが,聞きにくいところはないし,どうして私が取っつきにくいと思ったかは全く記憶の彼方である。結局私の耳が悪かっただけだ(苦笑)。
このアルバムはタイトルが示す通り,ピアノ・トリオによるものだが,セッションは3回に分かれていて,ベースが55年のセッションではAl McKibbon,56年のセッションではTeddy Kotickが務めているが,ドラムスはMax Roachが全て担当である。
確かに書く曲もユニークで,それは最後に収められたGeorge Gershwinの"Mine"の曲調と比べれば,明らかになるはずだ。とは言え,曲にしてもピアノにしても,そのユニークさ加減は友人関係だったらしいThelonious Monkほど強烈ではないと思うし,そもそももともとはディキシーランド・ジャズをやっていたことや,Vic Dickensonとも共演盤を残していることからして,ユニークなだけではなく,幅広いプレイ・スタイルに対応できた人だということだと思える。だが,このリーダー作ではきっちり個性を打ち出していたということに改めて気づいた私であった。
生前は多くのアルバムを残した訳ではないが,後にRoswell RuddやSteve Lacyたちが取り上げ,果てはHerbie Nichols Projectなんていうバンドまでできてしまったことで,死後の評価の方が高いという感じだろう。
いずれにしても,本作を改めて聞いて,自分がいかにちゃんと音楽を聞けていなかったかを強く反省したのであった。星★★★★☆。本人が書いているライナーもよくよく読むと非常に興味深い。
Recorded on August 1 and 7, 1955 and on April 19, 1956
Personnel: Herbie Nichols(p), Al McKibbon(b), Teddy Kotick(b), Max Roach(ds)
本作へのリンクはこちら。
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