紆余曲折を経てようやく現物が到着した”Trio of Bloom”。やっぱりこれは最高だ。
"Trio of Bloom" Craig Taborn / Nels Cline / Marcus Gilmore(Pylocrastic)
私が昨年のベスト作の一枚に選んだ本作であるが,どこのショップに真っ当な価格でオーダーしても,ちっとも入ってこないということで,しびれを切らした私はBandcamp経由で現物を入手したのであった。思えば昨年本作を記事にしたのが11月だった訳だが,それから現物をゲットするまで随分長い時間が掛かってしまった。本作はストリーミングでも聞けるのだが,これはどうしても入手したいと思わせるものだっただけに本当にようやくという感じだ。
11月に記事にした時にも私は「様々な音楽的な要素のミクスチャーである。ファンク風味,ロック風味,サウンドスケープ風味と何でもあり」と書いた訳だが,そうした印象は現物で聞いても変わらないし,一部フリーなアプローチすら聞けることに気づく。しかし,冒頭のMarcus Gilmoreのドラムスを聞いた瞬間から,私が昨年下した評価は間違っていなかったと改めて思うようなスリルを感じさせる。
昨年の段階では詳しいクレジットがわかっていなかった(調べていなかったと言うべきか...)のだが,冒頭の"Night Whistlers"はRonald Shanon Jacksonの曲だったのねぇとか,メンバーのオリジナルに加えてTerje Rypdalの"Bend It"なんて曲も入っていたのねぇ。しかもよくよく見ればWayne Shorterの"Diana"もやっているのだが,そんなことには全然意識が行っていなかった私である。"Bend It"については昨年「執拗なベース・ラインは70年代Miles Davisを想起させる」なんて書いているが,それがTerje Rypdalの曲だと知って,今更ながらへぇ~となってしまったのであった。
しかし,そうした半端な聞き方をしていてもこれはいいと感覚的に思えたことは,還暦をとうに過ぎた私ではあるが,年寄りにしては我ながらいいセンスだと思ってしまった(爆)。改めて現物で聞き直して,やはりこれはクリエイティビティに溢れ,私の嗜好にもフィットしたナイスなアルバムであった。マジで聞けば聞くほど最高だと思いたくなる。送料込みで結構な金額になってしまったのは痛かったが,それでもこれは保有に値するアルバムなのだ(きっぱり)。
ご関心のある方は現物入手は結構面倒くさいので,まずはストリーミングでお聴き頂ければと思う。後悔させませんぜ(笑)。
Recorded on November 24-26, 2024
Personnel: Craig Taborn(key), Nels Cline(g, lap-steel, b), Marcus Gilmore(ds, perc)
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