Gary Burtonの”Times Like These”:なぜかストリーミングで公開されていないので,今更ながら現物を購入。
"Times Like These" Gary Burton (GRP)
昨今はCDを購入しなくてもストリーミングで大概の音楽は聞けてしまうので,よほど所有欲求を高めてくれるようなアルバムでないと買わないというスタイルが定着してしまった私である。しかし,聞きたいと思っても,既に廃盤かつストリーミングで公開されていなかったらどうするのかと言えば,中古で現物ゲットを狙うしかない訳だ。これもそういう経緯で入手したアルバム。
本作はGary BurtonのGRPとの契約第1作で,安定のメンツが集められているので,何でこれがストリーミング公開されていないかは謎だが,何らかの契約的縛りがあるのかもしれない。Michael Breckerはゲストで2曲参加するだけだが,まぁそれぐらいがいいって感じだ。むしろ,本作では相性としてはどうなのかというジョンスコことJohn ScofieldとGary Burtonの共演ぶりが気になるところ。本作が初共演だったはずだが,その後,6人のギタリストと共演した"Six-Pack"やらConcordレーベルに残した"Departure"ってのもあったから,Gary Burtonとしては特に拒否感はなかったってことか。まぁ,そうは言ってもやっぱり相性としてはKurt RosenwinkelやJulian Lageのようなギターの方が合っているという感じだ。
そう感じるのはピアノが不在という編成の中で,ジョンスコの個性が強過ぎて,あたかもジョンスコのアルバムのように聞こえてしまう瞬間があるからだが,演奏の質そのものはGary Burtonだけに確保されているので楽しめるアルバムであることには間違いない。最後に収められたジョンスコ・オリジナルである"Do Tell"でジョンスコがギターを一番楚々とした感じで弾いているのは何とも面白いが。
Gary Burtonのアルバムにはずれはないが,本作で面白いのはその選曲でリーダーのオリジナルが1曲,小曽根真の曲が2曲,ジョンスコ2曲,Chick Coreaが1曲,Vince Mendozaが1曲,そしてJay Leonhartが1曲という構成。スタンダートや有名ジャズマン・オリジナルは一切なしなので,必然的に響きはコンテンポラリー感が強い。こういうアルバムはもう少し簡単に聞けるようにしておいた方がいいと思える佳作。星★★★★。
Personnel: Gary Burton(vib), John Scofield(g), Marc Johnson(b), Peter Erskine(ds), Michael Brecker(ts)
本作へのリンクはこちら。
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