改めてU.K.の1stアルバムを聞く。
邦題「憂国の四士」とはよく付けたものだが,一種プログレの鑑みたいなアルバムだ。このバンドが結成される前に,John WettonとBill BrufordはRick Wakemanとバンド結成をすべく,リハーサルをしていたらしいが頓挫。私は結果的に頓挫してよかったと思える。Rick Wakemanだったら,これほどハイブラウな響きは期待できなかったはずだ。
かく言う私をプログレの世界に導いたのはRick Wakemanの"The Six Wives of Henry VIII"だったので,あまりRick Wakemanのことは悪く言いたくはないが,Rick Wakemanはギミックが過ぎて,こういうハイ・テンションなロックの響きを期待できなかっただろうと思うのだ。その布陣の演奏も興味深いことは興味深いが,こうはなりそうにはない。そのRick Wakemanに代わって入ったのがAllan HoldsworthとEddie Jobsonというのは今にして思えば鉄壁の布陣であった。
しかし,Allan Holdsworthが方向性の違いから解雇され,Bill Brufordがバンドを去って,このフォーメーションは極めて短命に終わってしまったのは残念なことではあるが,このメンツでのアルバムが残っていただけでもよしとすべきだろうし,ここで聞かれるテンションの高い演奏は,プログレにおける「スリル」面を体現しているというのが実感だ。"Time to Kill"なんて今聞いてもぞくぞくする。
このアルバムがリリースされてもはや半世紀近い時間が経過しているが,私はこの演奏には古さを感じることはない。プログレ界にはこれより優れたアルバムもあるので,星★★★★☆とするが,Eddie Jobsonが繰り返し再演にこだわりたくなるのも理解できる。
Personnel: Eddie Jobson(vln, key, electronics), John Wetton(b, vo), Allan Holdsworth(g), Bill Bruford(ds, perc)
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