今更ながらこれには驚いた:Dizzy Gillespieの"Closer to the Source"。
"Closer to the Source" Dizzy Gillespie(Electric Bird)
ストリーミングで"Marcus Miller: Session Musician"というプレイリストを聞いていたら,いきなりメロウなラッパが聞こえてきて,何じゃこれは?と思って確認したらこのアルバムであった。そう言えば,こういうのもあったなぁと思い出すが,本作はこれまで聞いたことはなかったと思う。あるいは聞いたとしてもジャズ喫茶で聞き流したぐらいか。しかし,何に驚いたかと言えば,ビバップの代表みたいなDizzy Gillespieが完全にフュージョンに同化していたということだ。
結局,上手い人は何でもできるんだなぁという感心の仕方しかできないが,批評家筋からはボロクソに言われたアルバムでも,イージー・リスニングだと思えば腹も立たんというところだ。もちろんジャズ・ファンからすれば,こんな音楽を誰もDizzy Gillespieに求めていないという言い方もできるだろう。しかし,Dizzy Gillespieの芸域の広さを感じざるをえないここでの吹きっぷりには私は驚いたという方が大きかった。
もちろん,ありきたりのフュージョンだという言い方もできる訳だが,さすがに大御所のアルバムだけあって,バックのミュージシャンも粒揃いなので,梯子を外されることはない。むしろ,ここまでやってくれれば潔いってところだろう。別にそう思えば私としては腹も立たないってことで,星★★★。まぁ,毒にも薬にもならないが(笑)。
Personnel: Dizzy Gillespie(tp), Sonny Fortune(as), Branford Marsalis(ts), Stevie Wonder(hca, synth), Barry Eastwood(key), Kenny Kirkland(key), Hiram Bullock(g), Marcus Miller(b, synth), Tom Barney(b), Buddy Williams(ds), Tony Cintron, Jr.(ds), Angel Rogers(vo)
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