長年音楽を聞いてはいても,聞いたことのないアルバムなんていくらでもあるってことで,今日はPaul Simon。
"There Goes Rhymin' Simon" Paul Simon (Columbia)
主題の通りだ。私も還暦を過ぎて幾星霜,自分の小遣いでレコードを買い始めて50年以上になる。なので聞いてきた音楽はそこそこの量だと思うが,こんなアルバムも聞いたことなかったなんてのもいくらでもある。本作もそんな感じのものだが,このアルバムには笑える逸話がある。私が1983年に初めて海外に行った(実は飛行機に乗ったのもその時が初であった)のだが,最大の目的地はNYC訪問であった。
NYCには今だったら絶対泊まらないような安宿(爆)に5泊ぐらいしたと思うが,ジャズ・クラブやら美術館やらレコード・ショップ巡りやら観光地巡りやらをしていたのも懐かしい。但し,今にして思えば全然NYCの本質になんて触れたうちには入らず,私がNYCの真の本質に触れるのは,1990年に渡米して2年弱を現地で過ごすまで待たなければならない。
その1983年の初NYC訪問時,実はこのアルバムを現地のレコード・ショップで購入したのだが,ホテルに帰って開封して見たら,中に入っていたのが何とEarth Wind & Fireのレコードではないか。さすがアメリカ的品質管理!と思っていたが,ショップに交換に行ったら在庫なしであえなく返金となったのであった。それ以来私はこのアルバムには全然縁がなかったのであった(笑)。
その時から40年以上の時を経て,このアルバムをストリーミングで初めて通しで聞いた。元々世評の高いアルバムであるが,私の場合,Paul Simonと言えば,"Still Crazy after All These Years"に一点集中のため,全然聞けていなかったのであった。まぁS&Gで言えば,私は完全にArt Garfunkel派であり,ソングライターとしてのPaul Simonはちゃんと評価しつつも,ソロ作はベスト盤を除けば"Still Crazy"しか保有していないのだ。まぁこういう偏りは誰にでもあるとしても,こういうアルバムを今まで一度も聞いたことがなかったというのも我ながらいけていないと思ってしまう。
改めて聞いてみると,シングル・ヒットした"Kodachrome"なんて子供の頃,深夜放送でよく聞いたなぁなんて思ってしまうが,いろいろなスタイルの音楽が含まれていて,やはりよく出来たアルバムだったと今更ながら感じている。そしてやはりPaul Simonのギターは素晴らしいと思えたし,この人にはエレピによるバッキングが似合うところにNYC的なフレイヴァーを感じるのであった。自分としてはどうしても"Still Crazy"の方を好んでしまう部分もあるが,これも優れたアルバムであり,これまた私にとっては温故知新となったのであった。星★★★★☆。
参加メンバー多数なので,Personnelは省略。
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