今年初のイタリア文化会館行脚(笑)。
イタリア文化会館は定期的に無料コンサートを開催してくれるので,時間が合えば応募して行くようにしていることはこのブログにも何度も書いている。そのコンサート・シリーズNo.28となる「取り戻された声」と題するイベントに出掛けてきた。会場はいつもながら私も含めて高齢者多数だが,私より上の層も相当多いのだ。あんまり音楽に興味のなさそうな聴衆がいるのもこの会場の特徴(笑)。
今回はCatello Coppola,Giuliano Di Maioという二人のフルート奏者に,ピアノのAniello Iaccarinoの3人によるコンサートであるが,CoppolaとIaccarinoはκαιρός(カイロス)という現代音楽系デュオで活動しているようだ。もう一人のDi MaioはCoppolaに師事しているということなので,弟子として帯同って感じか。
スタートはシューベルトの『「しぼめる花」による序奏と変奏 Op.160』だったのだが,フルートの音はでかくて,技量もあるのだが,ノン・ビブラート気味でやや表現が平板に感じられ,演奏としてはどうなのよと感じていた。私が気づいていなかっただけなのだが,実は2曲目までは弟子のGiuliano Di Maioがソリストだったことがわかり,なるほどと思ったのであった。Catello Coppolaは3曲目の細川俊夫の「リート」からの登場だったのだが,全然表現力が違うのだ。そもそも現代音楽好きの私としては,全プログラムの中でもこの「リート」が一番よかったと思っているクチだ。
私としてはもう少しハードな(笑)現代音楽的プログラムも入れて欲しかったところだが,選曲はプロコフィエフ等19世紀後半から20世紀半ばにかけてのプログラムが中心で,聞き易さ重視って感じだった。しかし,冒頭の2曲に比べれば,3曲目以降のプログラムはずっと楽しめるものだったと言ってよいだろう。休憩を挟んだ第2部ではフルート2本+ピアノでの演奏になったが,2本のアンサンブルになるとGiuliano Di Maioの生硬さはあまり感じなくなって,やっぱり最初は緊張していたのかとも思わせた。まぁ,まだまだ青いってところだ。
そしてアンコールは3曲。イタリア文化会館のサイトによれば,Ian Clarkeの"Maya"とNino Rotaの「5つの小品」から「パヴァーナ」と「おもちゃの兵隊」。最後はNino Rotaで締めるのがいかにもイタリア文化会館でのイベントってところだが,ここでのイベントは日頃耳にすることが出来ないプログラムを聞ける貴重な機会を与えてくれるものだと思っている。今年の次なるイベントを期待して待つことにしよう。
Live at イタリア文化会館 on March 12, 2026
Personnel: Catello Coppola(fl), Giuliano Di Maio(fl), Aniello Iaccarino(p)
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