Walter Smith IIIのピアノレス・トリオ盤をストリーミングで聞いた。
"Twio Vol.2" Walter Smith III (Blue Note)
Walter Smith IIIについてはこのブログにもリーダー作やら,参加作やら,他者のバンドでのライブやらで何度も記事にしているが,私に与える印象は決して悪くはないものの,決定的な訴求力には少々欠けるというのが正直なところ。しかし,今や堂々たるBlue Noteレーベル所属であるから,実力は認められているということだろう。
そんなWalter Smith IIIがピアノレス・トリオでリリースした第2作だが,Joshua RedmanやChristian McBrideをゲストで迎えた前作は聞いていない中でのストリーミング再生となった。今回はKendrick Scottは全面参加であるが,ベースはJoe SandersとゲストのRon Carterが分け合い,2曲だけだが,テナー・バトルの相手はBranford Marsalisが務めるという構成。筋金入りのRon Carter嫌いの私としては,全編Joe Sanders,あるいはゲストを入れるとしても前作に続いてChristian McBrideでいいじゃんと思いつつ聞いた。
演奏しているのはスタンダードにジャズマン・オリジナルを加えたコンベンショナルな曲目と言ってよいものだが,"Lawns"やら"Fall"やら"Isfahan"やらと魅力的なチョイスと言ってよい。Walter Smith IIIのソフトなトーンによるフレージングも聞きどころが多いと思わせ,トリオ編成でも全く問題を感じさせないのは立派。Brandfordとのバトルにおいても音色の違いを含め,個性の違いを出していて,一歩も引かないってところで,さすがバークリーで教鞭を執るだけのことはある。
そうした中で,半数の曲でベースを弾くRon Carterの音は,比較的抑制されたエンジニアリングにより,苦手な私でもそれほど苦にならないのはよかったが,やはりフレージングは好きになれないというのが正直なところであった。
それでもアルバム全体で言えば,決して悪くない出来だと思えるアルバム。星★★★★。
Personnel: Walter Smith III(ts), Joe Sanders(b), Kendrick Scott(ds) with Branford Marsalis(ts), Ron Carter(b)
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