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2026年3月10日 (火)

Chico Freemanの初リーダー作を久しぶりに聞く。

_20260307_0001 "Morning Prayer" Chico Freeman (WhyNot)

一時期のChico Freemanは次代を担うのではないかとさえ感じさせるアルバムを連発していた。70年代後半がその時期に当たるが,私が保有するChico Freemanのアルバムもその時期に集中している。そうは言っても基本的に私は後追いで聞いた訳だが,往時のジャズ喫茶ではよく掛かっていて,その当時からなかなか魅力的だと感じていたように思う。

そんなChico Freemanの初リーダー作が本作であるが,それが悠雅彦プロデュースの下,日本のWhynotレーベルで制作されたことは,当時の日本のレーベルの先見性を示すものと思う。しかもどう見ても売れそうになさそうなハイブラウなアルバムを制作し続けたというのも悠雅彦らしい。しかもここに参加しているロフト/フリー・ジャズ界の大御所と言ってもよいようなメンツを見れば,Chico Freemanというプレイヤーがいかほど期待を集めていたことを明確に示していると思える。そして,ここで聞かれる特にテナーのフレージングを聞けば,20代後半であったこの時点でその資質は明らかだったと思える。

なかなかディープなプレイヤーが揃っているだけに,かなりハードな演奏と言ってもよいが,特にアナログで言えばA面に収められた3曲は,ボリュームを上げて聞いているとついつい興奮してしまうって感じである。このアルバムの難点は盛り上がってきたところでフェードアウトしてしまう曲があることと,Ben Montgomeryなるドラマーのややドタドタした演奏ではあるが,クロスオーバー/フュージョン全盛の時代にこういう演奏をしていたということにこそ意義がある。

まぁ冒頭無音のような状態が続くタイトル・トラックがChico Freemanの本質を捉えているかと言えば,ちょっと違うようにも思えるが,それでも初リーダー作としては十分なクォリティのアルバムだったと言ってよいだろう。星★★★★。

余談ながら,かつてYoung Lionsの一人とも呼ばれたChico Freemanももはや76歳。よくよく見れば私と生まれ年は違うが誕生日が一緒であった。自分が歳を取るのも当然だ(爆)。

Recorded on September 8, 1976

Personnel: Chico Freeman(ts, ss, fl, pan-pipe, pec), Henry Threadgill(ss, bs, fl, perc), Muhal Richard Abrams(p), Cecil McBee(b, cello), Steve McCall(perc), Ben Montgomery(ds, perc), Douglas Ewart(b-fl, bamboo-fl, perc)

本作へのリンクはこちら

2026年3月 9日 (月)

「暗殺者の家」:やっぱりこれも初見だった...。

The-man-who-knew-too-much-1934 「暗殺者の家("The Man Who Knew Too Much")」(’34,英)

監督:Alfred Hitchcock

出演:Leslie Banks, Edna Best, Peter Lorre, Frank Vosper, Hugh Wakefield, Nova Pilbeam

後にHitchcock自身が「知りすぎていた男」としてリメイクした元の作品がこの「暗殺者の家」である。この映画も見た気になっていたが,ストリーミングで見て,この映画も初見であったことに気づいた。結局私はイギリス時代のHitchcockの作品はほとんど見ていなかったということになる。しかし,前にも書いた通り,「映画術」を読んで見た気になっていただけであった。

それはさておき,「知りすぎていた男」とは細かい点に違いはあるが,かなりストーリーは近い部分がある。特にクライマックスのオーケストラ登場のシーンはカメラ・ワーク含めて,この2作には共通項があって,使われている音楽も2作とも同じ"Storm Clouds Cantata"で,思わずへぇ~となってしまった私であった。

The-man-who-knew-too-much-1934_alternate さすがに1934年の映画ということもあり,画像の粗さは仕方ないとしても,ストーリーとしてはリメイク同様相当に楽しめる。映画としては「知りすぎていた男」の方がよく出来たものではあるのだが,「暗殺者の家」にはPeter Lorreという悪役がいて,場をかっさらっている感が強い。"M"の演技も凄かったが,The性格俳優あるいはThe怪優としての本領発揮である。とにかく,この何を考えているのかわからない感を見ているだけでもこの映画は楽しめるとさえ言いたくなる。そのせいもあって,この映画のポスターの別バージョンではPeter Lorreこそ主役のようなビジュアルになっている。

冒頭のサンモリッツのシーンから,ラストの布石を打つシナリオもよく出来た映画だと思う。75分という尺でも大いに楽しんだ私である。「三十九夜」には及ばないかもしれないが,これは十分に星★★★★☆に値する。

本作のDVDへのリンクはこちら。ストリーミングへのリンクはこちら

2026年3月 8日 (日)

クリポタの新譜への期待が高まる。

Alive-with-ghosts-today クリポタことChris Potterは現代最強のテナー・プレイヤーの一人と断言できると思うが,アルバムについても様々なフォーマットでクォリティの高いものを出してくる人である。エレクトリックあり,アコースティックありの中で,リスナーの求める音楽をデリバリーしてくれるから,新譜が出るとなれば期待するのが当たり前だ。

そして次なる新譜はEdition Recordsから"Alive with Ghosts Today"と題するアルバムで5/8リリース予定。Bill Frisellとの共演が注目だろうが,ドラムスにNate Smithが復帰していることにも期待したい。

このアルバム,2曲追加されたアナログ2枚組のデラックス・エディション(250組限定!)もあるので,私がそちらを発注したことは言うまでもない(きっぱり)。

とにかく早く聞きたいと思う今日この頃である。

2026年3月 7日 (土)

Pino Palladino & Blake Mills@Blue Note東京参戦記

Pino-and-blake-at-bnt-stage

ベースのPino PalladinoがBlake Millsと組んだアルバムは世の中でも高く評価されたが,その二人が来日するというのはなかなかないだろうということで,Blue Note東京に行ってきた。実のねらいはドラムスのChris Daveというのも私らしいが,予約しようにもネットがつながりにくいという久しぶりの状態の中での参戦は,完全フルハウスであった。

Pino-and-blake-at-bnt_20260307211501 Pino PalladinoとBlake Mills名義の2枚のアルバムで予習して,一体どういうライブになるのかという思いも抱えながらの参戦となった。正直言って彼らのアルバムはハードにドライブするという感じではないので,ライブ向きの音楽とは思えないのだが,こういうのを聞いてみるのも修行である(笑)。まぁ2枚目の"That Wasn't a Dream"にはビートのきいた曲もない訳ではないから,そういう感じでやるのかなぁなんて想像しながらの参戦となったが,そこでChris Daveがどのようなドラミングを聞かせるのか。彼らの1stアルバム"Notes with Attachements"にはそれこそ"Chris Dave"なんて曲もあるしねぇ。

そしてこのライブ,面白かったのはメンバー4人が全員着座のままの演奏で,ライブらしい動きはゼロ,しかもMCもゼロというのが実に珍しかった。まぁ音楽だけ聞いてろや!ってところなのかもしれないが,聴衆に媚びたところがないのは逆に面白いという感じでもあった。まぁちょっと極端かなと思ったのも事実だが...。

演奏自体はアルバムに即した感じもあったものの,ライブではアルバム以上にダイナミズムを感じさせる演奏だったのはよかった。それでもミニマル的とも言うべき演奏もあったのだが,ミニマルな曲調であろうと,ヴィヴィッドな曲調であろうと,スティック,マレット,ブラシを使い分けながら繰り出されるChris Daveの小技の数々に魅了されていたと言うべきだろう。

Chris-dave-drums-set そして言っておきたいのは,ステージ右側に鎮座していたこのバンドのリーダー2人だけならば,極めて地味な演奏になるところを,左側の2人であるChris DaveとSam Gendelによって色彩感を増していたところに,バンドとしてのバランス感をおぼえていたのであった。私としてはChris Daveはもちろんとして,Sam GendelのEWIとソプラノがなければ,このライブは全然面白くなかったのではないかとさえ思っていたのである。

そういう意味では,プロデューサーとしてのBlake Millsはわかった上でこういう演奏にしたんだろうと思いながら見ていた私であった。いずれにしても,聴衆は想像以上に老若男女(特におっさんが多かったのは意外だった)が集い,演奏も昨今のBlue Noteには珍しく久々に90分越えという大盤振る舞い的なライブで,終演後の聴衆の引けの遅さも印象的なライブであった。正直言って,これよりずっと高揚感を得られるライブはいくらでもあるとは思うが,これはこれで面白かった。そしてこれからライブに行かれる方には2ndの方をお勧めしたいが,既に公演は完全フルハウスのようだから,2ndを予約している人の方がラッキーだと思った方がいいだろう。

上の写真はBlue Note東京のサイトから拝借。

Live at Blue Note東京 on March 6, 2026, 2ndセット

Personnel: Pino Palladino(b, g), Blake Mills(g), Sam Gendel(ss, EWI), Chris Dave(ds)

2026年3月 6日 (金)

今更ながらこれには驚いた:Dizzy Gillespieの"Closer to the Source"。

Closer-to-the-source "Closer to the Source" Dizzy Gillespie(Electric Bird)

ストリーミングで"Marcus Miller: Session Musician"というプレイリストを聞いていたら,いきなりメロウなラッパが聞こえてきて,何じゃこれは?と思って確認したらこのアルバムであった。そう言えば,こういうのもあったなぁと思い出すが,本作はこれまで聞いたことはなかったと思う。あるいは聞いたとしてもジャズ喫茶で聞き流したぐらいか。しかし,何に驚いたかと言えば,ビバップの代表みたいなDizzy Gillespieが完全にフュージョンに同化していたということだ。

結局,上手い人は何でもできるんだなぁという感心の仕方しかできないが,批評家筋からはボロクソに言われたアルバムでも,イージー・リスニングだと思えば腹も立たんというところだ。もちろんジャズ・ファンからすれば,こんな音楽を誰もDizzy Gillespieに求めていないという言い方もできるだろう。しかし,Dizzy Gillespieの芸域の広さを感じざるをえないここでの吹きっぷりには私は驚いたという方が大きかった。

もちろん,ありきたりのフュージョンだという言い方もできる訳だが,さすがに大御所のアルバムだけあって,バックのミュージシャンも粒揃いなので,梯子を外されることはない。むしろ,ここまでやってくれれば潔いってところだろう。別にそう思えば私としては腹も立たないってことで,星★★★。まぁ,毒にも薬にもならないが(笑)。

Personnel: Dizzy Gillespie(tp), Sonny Fortune(as), Branford Marsalis(ts), Stevie Wonder(hca, synth), Barry Eastwood(key), Kenny Kirkland(key), Hiram Bullock(g), Marcus Miller(b, synth), Tom Barney(b), Buddy Williams(ds), Tony Cintron, Jr.(ds), Angel Rogers(vo)

本作へのリンクはこちら

2026年3月 5日 (木)

Jeremy Peltの新作をストリーミングで聞く。タイトルに込めた意図ほどは激しくはないがいい出来だ。

Jeremy-pelt-our-community-will-not-be-er "Our Community Will Not Be Erased" Jeremy Pelt(HighNote)

毎年この季節になるとアルバムをリリースしているって感じのJeremy Peltであるが,今年も新作が届いたので早速聞いている。詳しいデータがないが,基本Jeremy Peltのワンホーン・クァルテットに,色彩付けとしてエレクトロニクス(シンセサイザー?)が加わるという感じのセッティングである。

アルバム・タイトルだけ見ていると,政治的なマニフェスト的なところも感じさせるのだが,出てくる音楽は主題の通り,それほど激しいものではなく,ある意味淡々と展開されるのだが,Jeremy Peltのラッパが非常に魅力的に響くアルバムとなった。少々ドラムスのLenny Whiteが叩き過ぎって気がしないでもないが,マニフェストを代弁しているとすれば,Lenny Whiteの方になってしまうのではないかと思わせるような叩きっぷりである。

私も以前ほどJeremy Peltの音楽をフォローしている訳ではないが,アルバムを出せば確実に一定以上のレベルを越えてくるので,信頼のおけるミュージシャンであることは間違いないが,今回のアルバムはトランぺッターとしてのJeremy Peltの魅力がよく表れているのではないかと思える作品で,このアルバムは近年のJeremy Peltのアルバムでも最も魅力的に響くと感じた。バラッド表現にせよ,バウンスする4ビート・ナンバーにせよ非常にいい感じのアルバムに仕上がった。ちょいと甘いと思いつつ,こういうのっていいねぇってことで星★★★★☆。

Personnel: Jeremy Pelt(tp), Orrin Evans(p), Buster Williams(b), Lenny White(ds), Lasse Corson(synth)

本作へのリンクはこちら

おすすめはストリーミング・サイトにしてある。

2026年3月 4日 (水)

長年音楽を聞いてはいても,聞いたことのないアルバムなんていくらでもあるってことで,今日はPaul Simon。

There-goes-rhymin-simon "There Goes Rhymin' Simon" Paul Simon (Columbia)

主題の通りだ。私も還暦を過ぎて幾星霜,自分の小遣いでレコードを買い始めて50年以上になる。なので聞いてきた音楽はそこそこの量だと思うが,こんなアルバムも聞いたことなかったなんてのもいくらでもある。本作もそんな感じのものだが,このアルバムには笑える逸話がある。私が1983年に初めて海外に行った(実は飛行機に乗ったのもその時が初であった)のだが,最大の目的地はNYC訪問であった。

NYCには今だったら絶対泊まらないような安宿(爆)に5泊ぐらいしたと思うが,ジャズ・クラブやら美術館やらレコード・ショップ巡りやら観光地巡りやらをしていたのも懐かしい。但し,今にして思えば全然NYCの本質になんて触れたうちには入らず,私がNYCの真の本質に触れるのは,1990年に渡米して2年弱を現地で過ごすまで待たなければならない。

その1983年の初NYC訪問時,実はこのアルバムを現地のレコード・ショップで購入したのだが,ホテルに帰って開封して見たら,中に入っていたのが何とEarth Wind & Fireのレコードではないか。さすがアメリカ的品質管理!と思っていたが,ショップに交換に行ったら在庫なしであえなく返金となったのであった。それ以来私はこのアルバムには全然縁がなかったのであった(笑)。

その時から40年以上の時を経て,このアルバムをストリーミングで初めて通しで聞いた。元々世評の高いアルバムであるが,私の場合,Paul Simonと言えば,"Still Crazy after All These Years"に一点集中のため,全然聞けていなかったのであった。まぁS&Gで言えば,私は完全にArt Garfunkel派であり,ソングライターとしてのPaul Simonはちゃんと評価しつつも,ソロ作はベスト盤を除けば"Still Crazy"しか保有していないのだ。まぁこういう偏りは誰にでもあるとしても,こういうアルバムを今まで一度も聞いたことがなかったというのも我ながらいけていないと思ってしまう。

改めて聞いてみると,シングル・ヒットした"Kodachrome"なんて子供の頃,深夜放送でよく聞いたなぁなんて思ってしまうが,いろいろなスタイルの音楽が含まれていて,やはりよく出来たアルバムだったと今更ながら感じている。そしてやはりPaul Simonのギターは素晴らしいと思えたし,この人にはエレピによるバッキングが似合うところにNYC的なフレイヴァーを感じるのであった。自分としてはどうしても"Still Crazy"の方を好んでしまう部分もあるが,これも優れたアルバムであり,これまた私にとっては温故知新となったのであった。星★★★★☆。

参加メンバー多数なので,Personnelは省略。

本作へのリンクはこちら

2026年3月 3日 (火)

ストリーミングでChris Cheekらによるライブ2部作を聞く。

Chris-cheek-et-al-at-jamboree

Chris Cheekに関しては,私はBrad Mehldauとの共演盤や,Seamus Blakeとの双頭作等を保有してはいるのだが,サックス・プレイヤーとしては今一つ個性が明確ではない部分があるように思っている。しかし,ストリーミング・サイトでなかなか魅力的なメンツによるアルバムが表示されたので聞いてみるかと思った私である。Chris CheekのほかがEthan Iverson,Ben Street,そしてJorge Rossyというのは私の関心を引くに十分であった。この4人がバルセロナのジャズ・クラブ,Jamboreeでのライブの模様を"Guilty","Lazy Afternoon"という2枚のアルバムとしてFresh Sound New Talentからリリースしていたことは今回聞くまで全く認識していなかった。

"Lazy Afternoon"はバラッド集という位置づけと考えてよいが,"Guilty"の方はバラッド集ではないものの,熱く燃え上がるって感じではないところは意外な感じもする。また,"Guilty"の"Autumn Leaves"に顕著だが,曲によってはオリジナルのメロディ・ラインが出てこないところには一筋縄では行かないと思わせる部分もある。まぁメンツはEthan Iversonだけがまだ20代で,そのほかが30代という年齢を考えれば,もう少し派手派手しくやってもよいと思えるが,この辺りはChris Cheekのソフトなテナーのトーンに合わせたってところか。

まぁ今まで聞いたこともなかったアルバムだったが,曲によっては編成を変えながら,発展途上だったと言ってもよい彼らが聞かせる演奏からは,その実力の高さは十分にうかがえる。アルバムとしての評価は星★★★☆~星★★★★ぐらいにしておこう。

Recorded Live at 'Jamboree Jazz Club' in Barcelona, March 24-24, 2000

Personnel: Chris Cheek(ts), Ethan Iverson(p), Ben Street(b), Jorge Rossy(ds)

これら2作へのリンクはこちらこちら

2026年3月 2日 (月)

"Sittin’ in":相当前に買ったまま放置されていたアルバム。

_20260213_0002 "Sittin’ in" Kenny Loggins with Jim Messina(Columbia→Mobile Fidelity)

主題の通り,これは随分前に購入していたものの,全然聞かないで放置していたアルバム。そもそも購入の動機がMobile Fidelityからのリリースだから,いざとなればそこそこの値段で売れるという邪な理由によるものだったはずだ。そもそも私はLoggins & Messinaのアルバムは今まで聞いたこともない。Kenny Logginsは"Footloose"とかがバカ売れした頃に聞いたとしても,アルバムを購入するまでは行っていない。Loggins & Messinaで記憶にあるのはラジオから流れてきた"My Music"ぐらいのものだ。なので,今回,このアルバムをプレイバックしたのが私にとっての彼らの初聞きみたいなものだ(爆)。

このアルバムはもともとKenny Logginsのソロ・アルバムとしての企画だったらしいが,そこにJim Messinaがプロデューサーとして関与して,曲を提供するだけでなく,演奏に加わることで,Kenny Loggins with Jim Messinaとなったようだから,実質的にはこれがLoggins & Messinaとしての1stらしいってことも今頃になって知る。そもそもこのアルバムで最も知られているのは"House at Pooh Corner(プー横丁の家)"だろうが,それだって聞いた記憶もなかったから,私にはほとんど縁のない人たちだったと思ってしまう。むしろ「プー横丁」と言えば京都のレコード・ショップを思い出してしまう私である(笑)。

しかし,改めてこのアルバムを聞いてみると,私の好む,より渋い音とは異なるが,ポップさも兼ね備えたなかなかの佳曲揃いで,これは売れただろうし,自分としてももっと早く聞いておけばよかったなぁなんて思ってしまう。キャリアとしてはJim Messinaの方が目立っていたはずだが,その後のポピュラリティという観点ではKenny Logginsが上回って行ったのは面白いが,いずれにしてもこの二人,歌手としても,ソングライターとしてもなかなか優れていたのは間違いない。

リリースから半世紀以上を経てのアルバム初体験であったが,いい温故知新になった。反省も込めて星★★★★☆。

Personnel: Kenny Loggins(vo, g, hca), Jim Messina(vo, g), Michale Omartian(key, steel-ds), Larry Sims(b, vo), Merel Bregante(ds, vo), Milt Holland(perc), John Clarke(sax, oboe, steel-ds), Lester A. Garth(sax, recorder, vln, steel-ds)

本作へのリンクはこちら

2026年3月 1日 (日)

あぁ,無駄遣いと思いつつ入手したJohn Coltraneのヘルシンキ・ライブ。

John-coltrane-in-finland "Live in Finland 1961・1962" John Coltrane(The Lost Recordings)

既にいろいろなところで公開されている1961年と62年のフィンランドにおけるJohn Coltraneのライブ音源だが,ストリーミングで聞けるものは音がいけていないという難点があった。そうした中,ブートまがいの音源としてCDでも入手可能なこの時の演奏の模様がLost Recordingsによってリストアされて,アナログ盤でリリースされたのだが,クリア・ヴァイナルのSapphire Edition(500部限定)と,ブラック・ヴァイナルの通常盤(4,000部限定)があり,私はとち狂ってバカ高い(マジで高かった...)前者を入手したのであった。因みにCDは3月にリリース予定になっている。

そのSapphire Editionであるが,品質問題が発生して,当初の発売日から一旦リリースが延期になったものがようやく先日デリバリーされた。ただでさえ高いものに関税まで掛けられて,こっちとしてはたまったものではない(苦笑)。まぁそれでもプレイバックしてみると,オリジナルのアナログ・テープから復元を謳うだけあって,ストリーミングされているものからの音質の改善は明らかだったからまぁ許す。

しかし,この値付けはどうなのよってぐらいのもので,これを無駄遣いと言わず何と言うというところだ。我ながらアホだと思うが,まぁいいや。演奏自体はこのメンツであるから,何の問題もなし。"Impressions"でのDolphyとそれに触発されたかのようなColtraneのキレっぷりが強烈。

Recorded Live on November 21, 1961 and November 20, 1962

Personnel: <1961>John Coltrane(ts, ss), Eric Dolphy(as, fl), McCoy Tyner(p), Reggie Workman(b), Elvin Jones(ds), <1962>John Coltrane(ts, ss), McCoy Tyner(p), Jimmy Garrison(b), Elvin Jones(ds)

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