Bill Evans & the Vansband All Stars at Blue Note東京参戦記。

Bill EvansがVansband All Starsなるバンドを引き連れてBlue Note東京に出演し,しかもサブタイトルは"Celebrating the 100 Year Anniversary of Miles Davis"なんて謳っているので,南青山まで出かけてきた。メンツも実力者揃いである。何だかんだと言って,私はBill Evansが来日するとライブを観に行っている感じで,このブログにも過去5回ライブに関する記事をアップしている。
しかし,私の場合,Bill Evansを見に行っているかと言えば実はそうでもなく,一緒に来るメンバーに惹かれるということがほとんどだというのが実態なのだ。Mike Stern然り,Dave Weckl然り,Robben Ford然りだ。
それでもって,今回はどうだったかと言えば,私にとってはKeith Carlockである。先月,Steve LukatherやMichael LandauとのBoone's Farmで来たばかりのKeith Carlockであるが,前回はロック色が濃い演奏だったのに対し,今回はジャズ色が濃い中でどうなるのかというところに関心が集中していたと言っても過言ではない。
そんなKeith Carlockをかぶりつきで見ていたのだが,結論から言えば,私はライブの間,何よりもKeith Carlockのドラミングに夢中になっていたと言っても過言ではない。4ビートだろうが,8ビートだろうが,16ビートだろうが何でもござれで,バンドをドライブする姿に惚れ惚れとしてしまったのである。全くもって実に素晴らしいドラマーである。
まぁリーダー,Bill Evansの名誉のために言っておけば,今回の演奏は私が彼のライブで今まで見た中では一番よかったかもしれないとも言えるが,それでもフレージングはTill Brönnerの方が魅力的と感じるレベルだ。私はいつも思っていることだが,Bill Evansはテナーの方がずっと魅力的で,ソプラノはもう少し減らしてもいいというのは今回も同じであった。それでも許せるレベルではあった。
Russell Ferranteは少々お疲れの様子であり,ソロを取るならエレピを使ってもいいのではないかと思わせたし,James Genusはアンコールの"Milestones"でソロは取ったものの,バックに徹した方がよかったというレベルの中で,全編を通じて最も魅力的だったのはKeith Carlockであった。演奏終了後,サイン会もやっていたようだが,私はそれを完全無視して,Keith Carlockだけをつかまえて,Wayne Krantzの動静や55 Barがなくなって寂しいみたいな感じでちょいと話をしたのだが,その後,私と快く写真にも収まってくれたのであった(いつも通り,自分にはモザイクを施す)。
まぁ,"Celebrating the 100 Year Anniversary of Miles Davis"と言いながら,やったのは"All Blues","Jean Pierre","Milestones"という少々安直な3曲ってのはどうなのよ?って気もするが,Keith Carlockのドラミングを観られただけで十分満足した私である。2ヶ月続けてKeith Carlockを拝めただけでよしとすることにしよう。かぶりつきの席ゆえにセットリストの写真も撮れてしまったので,併せてアップしておこう。"Elope"はRussell Ferranteのオリジナルだが,このバンドに合っているかはさておき,Herbie Hancockの"Cantaloupe Island"へのオマージュ感が強い曲なのが面白かった。
尚,一番上の写真はBlue Note東京のWebサイトから拝借。
Live at Blue Note東京 on February 18, 2026, 2ndセット
Personnel: Bill Evans(ts, ss), Till Brönner(tp), Russell Ferrante(p, key), James Genus(b), Keith Carlock(ds)
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