Camila Mezaが聞きたいがゆえのRyan Keberle & Catharsis(笑)。
"Find the Common Shine a Light" Ryan Keberle & Catharsis (Greenleaf)
昨年秋にドラムレスのトリオ編成で来日したRyan Keberle & Catharsisだったのだが,日程の関係で私は行くことができなかったのは残念だった。このバンドに私が注目するのは偏にCamila Mezaゆえだが,Camila Mezaは自身のバンドで昨年6月にBlue Note東京でライブをやっていて,そっちは見ていたからというのを言い訳にCatharsisとしてのライブは諦めたのであった。
それほど私はCamila Mezaに魅力を感じている訳だが,それゆえCamila MezaがCatharsisに参加したアルバムも5枚全部揃っている。そのうちの1枚の"Zone"ではゲスト扱いであったが,その後"Azul Infinito"以降は正式メンバーとなっている。リーダー,Ryan Kerberleも彼女のギターとヴォイスの生む効果を認めたがゆえということになろう。
本作は2017年にリリースされたものだが,Camila Mezaを活かしながら,コンテンポラリーな感覚を示したアルバム。しかし,このアルバムには明確なメッセージがあることはジャケをよく眺めればわかる。これは明らかに第1次トランプ政権,特にそこで打ち出そうとしていた移民政策への抵抗感が根底にあると思えばいいだろう。このアルバムがトランプの2017年の大統領就任直前に吹き込まれていることに加え,Ryan Keberleがライナーに書いている"Find the common, shine a light, become the water, put out the fire."というフレーズ,そしてそこから取られたアルバム・タイトルにも明確な意思を感じる。Bob Dylanの「時代は変わる」が歌われることも象徴的だ。
しかし,展開される音楽にそうした明確な怒りのようなサウンドは感じられず,あくまでも「静かな抵抗」を示すという感じと思った方がよい。そうしたコンセプトが根底にあるからと言って,反感を覚えるリスナーもいるかもしれな2017いが,音楽にメッセージを込めるのはミュージシャンの自由である。私は全面的に支持である。星★★★★☆。
Recorded on January 12-15, 2017
Personnel: Ryan Keberle(tb, el-p, melodica, vo), Camila Meza(vo, g), Mike Rodriguez(tp), Jorge Roeder(b), Eric Doob(ds)
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