滅多に聞かない渡辺香津美とミッキー吉野のセッション・アルバム。タイトル・トラック前半はカッコいいんだけどねぇ...。
"Kaleidoscope" 渡辺香津美/ミッキー吉野(Denon)
ストリーミングでランダム・プレイをしていたら,このアルバムのタイトル・トラックがプレイバックされて,おぉっ,出だしがカッコいいねぇということで,そう言えばこのアルバムも保有していたことを思い出し,久しぶりにCDをトレイに乗せたのであった。
このアルバム,保有はしていることはちゃんと記憶はしていても,プレイバックされることはほとんどない。なんでなんだろうということを今回聞き直して感じたことを書いておこう。それにしても多数のミュージシャンが集まったものだと思う。土屋昌己やら,ジョージ紫,更にはゴダイゴの面々まで集結しているのだから,何をかいわんやってところだ。しかし,結局のところはセッション・アルバムなので,多くを望んではいけないということはわかる。しかし,LPで言えばA面に収められた3曲,即ち"Maiden Voyage","World Is a Ghetto",更には"As"というありがちな選曲がよくなかったとしか言えない。演奏には大きな破綻はないが,まぁこんな感じだよねぇとしか思えないのだ。加えて私には酒井俊の声がどうもフィットしないところも痛い。
一方,LPならB面に収められたタイトル・トラックは冒頭のイントロから,ベースとキーボードのユニゾンにドラムスが加わってきた瞬間からのカッコよさが半端ではない。まぁ曲はBrand Xみたいだと言ってしまえばその通りなのだが,フュージョンを更にヘヴィにしたような感覚が私への訴求力が高かった。そして大きな違いはこのトラックだけインストだったということだろう。私からすれば,このセッションにはヴォーカルは必要なかったと思えるのだ。音楽的な嗜好の違いもあるとは思えるが,とにかくここでの渡辺香津美のギター・ソロには悶絶必至であり,こっちの演奏の方が私には楽しめた。
結局このアルバムのプレイバックの機会が少なかったのはCDだと前半3曲すら聞き通せず,タイトル・トラックに到達しなかったということではなかったかと感じた次第。まぁこの曲とて,3部構成みたいにになっていて,前半と中盤以降では興奮度に違いがあって,私は前半の方が圧倒的に好きだが,いずれにしても私にとってはタイトル・トラックが一番よかったと感じたのであった。まぁミュージシャンの実力はよくわかるのだが,アルバム全体で見れば星★★★ってところだろう。これを聞くならKylynを聞く方がはるかにましだ。
加えて本作の吉村浩二のライナーのしょうもなさ,中身のなさには閉口したということを付け加えておく。
Recorded on February 26, 1978
Personnel: 渡辺香津美(g),ミッキー吉野(p, synth),竹田和夫(g),土屋昌己(g),井上憲一(g),ジョージ紫(org),ジョン山崎(el-p, key),松本博(p, el-p),岡沢茂(b),スティーブ・フォックス(b, vo),村上 ’ポンタ’ 秀一(ds),トミー・スナイダー(ds, vo),横山達治(perc),向井滋春(tb),土岐英史(as, ss),植松隆夫(ts),酒井俊(vo),カルメン・マキ(vo)
本作へのリンクはこちら。
« 年末年始に見た映画(5):英国製フィルムノワール「どろ沼」。このタイトルは...って感じだが。 | トップページ | 年末年始に見た映画(6):「ジョン・ウィック」シリーズの1作目は初めて見たような...。 »
「ロック」カテゴリの記事
- またも無駄遣い:今度はEaglesの"Desperado"オリジナル盤。(2026.10.16)
- アルバムを聞いて,彼らのライブへの期待値が異常に高まるMessthetics & James Brandon Lewis。(2026.10.05)
- Bootsy CollinsとBucketheadがコラボするとなればこうなるよなと思いつつ,想像以上の騒がしさ。(2026.09.26)
- ポップなFleetwood Macもいいのだが,Bob Welch~Chrisitine McVieの時代は今でも魅力的。(2026.09.24)
- Alabama Shakes,11年ぶり(!)の新作がようやくデリバリーされた。(2026.09.07)
「ジャズ(2026年の記事)」カテゴリの記事
- 椎名豊 Inspired Swing Special Quartet Featuring Max Ionata@赤坂B-flat参戦記。(2026.10.15)
- Art Farmerの東京ライブを人生初聞き(笑)。これがCTIから出る不思議。(2026.10.13)
- 今だ現役,ナベサダの旧譜を聞く。(2026.10.12)
- Dave Hollandの未発表ライブ音源が早くもデリバリーされた。つくづく凄い人だ。(2026.10.11)
- JD Allenの濃い~新作はリズム隊のドローン的な響きにテナーが乗ると言えばいいか。(2026.10.09)
« 年末年始に見た映画(5):英国製フィルムノワール「どろ沼」。このタイトルは...って感じだが。 | トップページ | 年末年始に見た映画(6):「ジョン・ウィック」シリーズの1作目は初めて見たような...。 »













































































コメント