Sonny Rollinsの"G-Man":これって初めて聞いたかもなぁ。
"G-Man" Sonny Rollins(Milestone)
ストリーミングで音楽を聞いていて出くわしたのがこのアルバム。リリースされたことは知っていても,このアルバムを聞いたことはなかったと思う。ジャズ喫茶で新作として聞いたのは"Love at First Sight"あたりが最後だったと記憶するが,いずれにしても80年代のRollinsは完全ソロで吹いた"The Solo Album"を唯一の例外として,全く追い掛けていなかったというのが正直なところだ。それ以降のアルバムも全然買っていないしねぇ。
そんな私がなぜこのアルバムを聞いてみようと思ったかと言えば,辛口で有名なVillage VoiceのRobert ChristgauがこのアルバムにA+という最高評価を付けていたからだ。Christgauがそんな評価をするには何らかの理由があるはずだという好奇心が芽生えてしまったのであった(笑)。Wikipediaによれば,Robert Christgauは本作をして"great rock and roll is supposed to be"なんて書いていて,ロックが示すべきエネルギーを発露しているということだろう。
もともとこのアルバムはドキュメンタリー・フィルムのサウンドトラックという位置づけで,オリジナルのLPは全3曲で,CD/ストリーミングには最後に"Tenor Madness"が加わっているが,一聴して本作は冒頭から激しい。通常,コンベンショナルなジャズ演奏においてはエレクトリック・ベースは嫌われがちだが,この演奏においてはエレクトリックでないと,Rollinsのパワーとバランスが取れないとさえ感じる。それぐらいSonny Rollinsの吹奏が強烈なのだ。これが全曲に渡ってこの調子だから,メリハリもへったくれもなく,これはもはやロックのノリだ。聴衆の反応も普通ではないところにRobert Christgauも反応したのではないか。
とにもかくにも冒頭のタイトル・トラックだけで興奮必至というところだ。Clifton AndersonやMark Soskinはほとんど存在感なしと言ってもいいぐらいだが,ドラムスにMarvin "Smitty" Smithを据えたのは正解だったし,ベースのBob Branshawも頑張った。全く知らなかったとは言え,Sonny Rollinsの爆発力を再認識したアルバムであった。往時の傑作と比べてどうなのよと言われるのは承知で,甘いとは思いつつ星★★★★☆としよう。久々にRollins節を堪能したと言っておこう。
Recorded Live on August 16, 1986
Personnel: Sonny Rollins(ts), Clifton Anderson(tb), Mark Soskin(p), Bob Cranshaw(b), Marvin "Smitty" Smith(ds)
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