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2026年1月29日 (木)

追悼,Richie Beirach。

Richie-beirach

Richie Beirachが亡くなったようだ。公式なアナウンスメントは出ていないようだが,メディア等でも報じられているので,事実として捉えざるをえない。

私がRichie Beirachの音楽を意識したのはECMでの"Hubris"が初めてだったはずだ。そこに展開される美的な音は非常に素晴らしかったと思える。しかし,その後,Live under the SkyでのColtraneトリビュート・ライブやら,Dave LiebmanとのLookout FarmあるいはQuestの音源におけるハードな演奏に触れるに至って,この人はまさにリリシズムだけでくくれる人ではないという思いを強くした。まさに硬軟取り混ぜて演奏ができる稀有なピアニストであったと思う。

Richie Beirachにとって不幸だったのはECMの総帥,Manfred Eicherともめた結果,ECMにおけるアルバム群が長年に渡って廃盤状態になってしまったことだろう(日本ではかろうじてCD化されて再発されたが...)。現在ではストリーミングでは聞けるようになったとは言え,ECM本体において媒体として復活しているのはジョンアバことJohn Abercrombieとのアルバムだけだ。それでもほかのレーベルに残したアルバムやQuestのアルバムも十分に魅力的なものだったから,影響は限定的だったかもしれないが,それでもやはりECMの3作がずっと聞けない状態だったのはキャリア的にはもったいなかったと思える。

_20260128_0001 私がRichie Beirachのライブに接したのは上述のLive under the Skyの時と,NYC時代にウエスト・ヴィレッジにあったVisionesでのQuestのライブの2回だけだったが,どちらも鮮烈な記憶として残っている。特に後者の時,私が彼らの最高傑作と思っているライブ盤にメンバー全員にサインをもらったのは今でもいい思い出である。

超ビッグネームとは言わないが,Richie Beirachの残した業績は過小評価すべきではないし,これからも聞き続けられるべきものと思う。惜しい人を亡くした。盟友,Dave Liebmanの悲しみも大きいと思う。

R.I.P.

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