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2025年12月16日 (火)

「このミス」とかのランキングは信用していないが,これはなかなかの出来と思えた「失われた貌」。

Photo_20251213111901 「失われた貌」櫻田智也(新潮社)

私は以前は「このミステリーがすごい!」とかのランキングにつられて本を買っていたこともあるが,どうも自分の趣味とは全く合わないと思わされる経験が続いて,もはやこの手のランキングは信用しないことにしていたのだが,先日本屋に立ち寄ったついでに別の小説とこの本を入手してきたもの。単なる気まぐれである(笑)。それを出張の道すがら+αで読了した。

「このミス」とかで評価されている本のどこが私の趣味に合わなかったかと言えば,無理などんでん返しを仕掛けるギミックみたいなところがあって,「それだけ?」と思わされるようなものをつかまされたと感じたからだが,今年高く評価されているこの本は,いろいろ伏線は張っているものの,純粋な警察小説としても読めるところがよかったと思う。

ストーリーとしてはなかなかよく出来ているとは思えるし,相応に読みごたえもあったが,伏線回収に腐心した感じもある。だが,つまらないギミックを弄した訳ではないので,この本は私としてはまだ真っ当と感じた。脇役で出てくるバーのマスターがいい味を出していると思えるのもよかった。星★★★★。

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