またも見ました白黒映画:今回は「ミュンヘンへの夜行列車」。
「ミュンヘンへの夜行列車(“Night Train to Munich")」('40,英/米,Fox)
監督:Carol Reed
出演:Margaret Lockwood, Rex Harrison, Paul Henreid, Basil Radford, Naunton Wayne, James Harcourt
休みになると白黒映画を見続ける私だが,今回見たのが「第三の男」の名匠,Carol Reedがそれに先立って撮った娯楽映画。後に「マイ・フェア・レディ」でヒギンズ教授を演じるRex Harrisonが英国の諜報部員を演じるが,歌うシーンも出てきて,昔からああいう感じだったのねぇと思わせる。
狂言回し的な役割の二人組,Basil RadfordとNaunton Wayneが出てくるのがイギリス映画的だが,この二人,Hithcockの「バルカン超特急」にも出ているらしい(「バルカン超特急」も見たことはあるが,全然覚えていない...)。ポスターでもこの二人が結構目立っているから,結構重要なポジションにあったということかもしれない。そもそもMargaret Lockwoodはその「バルカン超特急」の主役だし,脚本を書いているSidney Gilliatも同じということで,姉妹編と言ってもよいような映画である。
Sidney Gilliatは先日取り上げた「絶壁の彼方に」を撮った人だが,この映画でも山並みが出てくるので,そうしたシチュエーションが得意だったと想像されるが,面白みのあるストーリーを仕上げる能力は大したものだと思った。
最後はカーチェイス,ロープウェイによる脱出行やら,更には銃撃戦等のアクション映画的要素を織り込んで,戦時中とは思えぬ娯楽編となっているが,ミニチュアを使った映像が時代を感じさせて微笑ましい。一方,記録映画等を交えてのナチスへの敵愾心は相当なものなのも時代である。そこで憎々しいゲシュタポを演じるのがPaul Henreidで,この時はPaul von Henreidとクレジットされている。私は「カサブランカ」のPaul Henreidしか知らないが,「カサブランカ」とは真逆の役割なのが面白かった。
いずれにしても,こういう映画が欧州に戦火が広がっている時に撮られていたこと自体が驚きであるが,十分に楽しめるエンタテインメント映画であった。星★★★★。
本作のストリーミングへのリンクはこちら。
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