今年最後のライブは森山威男~山下洋輔デュオ@Blue Note東京。

年内での一旦の活動休止と休養を宣言している山下洋輔であるが,現在,非常に活発なライブを行っていて,年内は目一杯スケジュールされているようにも思わせる。しかし,山下洋輔も83歳という年齢を考えれば,無理はできないという判断もあっての活動休止だろうが,その割にこのところの働きっぷりはやり過ぎという気がしないでもない。一方の森山威男も80歳を過ぎている。そんなこんなで,この機会を逃すと,次に山下洋輔,あるいは森山威男とのデュオを観る機会があるかどうかもわからないということで,Blue Note東京へと足を運んだ。
これが私にとっての本年最後のライブとなるだけに,どういう演奏をするかにも関心はあったが,やはりこの二人らしい演奏への期待値は高かったのだ。到着すると,どうもいつもと聴衆の感じが違うように感じられたのはこの二人だからかもしれない。また,ステージのセッティングも今までに見たことがないようなもので,座席もアリーナの隅っこの席をあてがわれていた私にとっては,むしろ見晴らしのいい席だったと思えたのであった(写真は聴衆のプライバシーを保護するため,顔が写っている場合はモザイクをかけてある)。
演奏は"But Not for Me"(だったと思うが,"Bye Bye Blackbird"だったかも...)から穏やかにスタート。山下洋輔のピアノには枯れた味わいすら感じさせたが,その一方で森山威男はスティックで結構派手に叩いていた。しかし,彼らに求めたいのは2曲目にやった"Clay"のようなトーンだと思ったし,聴衆もそっちへの期待が大きいのは"Chiasma"をやった時の反応を見ても明らかだろう。山下洋輔は休養を宣言しているだけに,ピアノの打鍵は少々力感が薄れたようにも感じられるものの,相変わらずの洋輔的フレージングをかましていた。一方の森山威男は叩くわ,叩くわって感じで,特にシンバルの強打が印象的で,強烈なパルスを生み出し,ほんまに傘寿か?と思っていた私である。しかし,トークになると洋輔は軽妙かつ明快なのに対し,森山の滑舌の悪さが顕著で,全く対照的なのもの彼ららしいと思ったのであった。
トークでは昔話に花が咲くって感じだった彼らだが,演奏に関しては,年齢を超越したものであり,山下洋輔は休養すれば復帰できるだろうと思わせたのであった。いずれにしても,これが最後とならないことを期待したい。
Live at Blue Note東京 on December 18, 2025,2ndセット
Personnel: 山下洋輔(p),森山威男(ds)
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