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2025年11月16日 (日)

仲代達矢を偲んで:白黒映画と言っても今回は邦画「白と黒」なる映画を見た。

Photo_20251101162101「白と黒」('63,東宝)

監督:堀川弘通

出演:小林桂樹,仲代達矢,大空真弓,乙羽信子,西村晃,小沢栄太郎,井川比佐志,千田是也,淡島千景

恐縮ながらポーランドへのきつい出張前に書いておいた記事。

先日亡くなった仲代達矢を偲んで見たのがこの映画。暇さえあれば白黒映画を見続ける私だが,大概は海外のフィルム・ノワールを中心にしている中で,今回は趣向を変えて邦画であるが,サスペンス映画であることには変わりはない。

犯罪の真犯人をめぐる描写が丁寧に描かれる映画であるが,所謂どんでん返し映画と言ってもいいもので,橋本忍のシナリオにしては特に物的証拠や状況証拠の集まり方に少々無理があると感じられる部分もあるものの,国内における渋い役者勢揃いの感があり,これはこれでなかなか面白く見られた。また私の知る限りにおいて,仲代達矢のこれほど「辛気臭い」演技というのは見たことがなかったから,本作は珍しいとも思える部分も興味深かった。

端的に言ってしまえば,正義感と良心の呵責のせめぎ合いが主たるテーマではあるが,それがいいようにも悪いようにも働くという感覚が強い。そして大宅壮一や松本清張までゲスト出演させてしまうところも,こうしたテーマとの親和性あるがゆえというところか。

監督の堀川弘通は黒澤明の助監督も務めたことがあり,黒澤の弟子という感じの人らしい。作品を見たのはこれが初めてのはずだが,黒澤譲りの演出力の確かさは十分に感じられたと思う。星★★★★。いずれにしても,いつもとちょっと感じの違う仲代達矢の演技を見て,この人は本当に何でもできる稀有な役者だったと痛感。

改めてR.I.P.

本作のストリーミングへのリンクはこちら

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