実力者3人により実に面白いサウンドが展開される"Trio of Bloom"。
"Trio of Bloom" Craig Taborn / Nels Cline / Marcus Gilmore(Pyroclastic)
このアルバム,メンツを見た瞬間からこれは面白そうだと思わされ,そしてストリーミングで聞いた瞬間からこれはいいと感じて,現物を発注済みなのだが,いつまで経ってもデリバリーされない。しびれを切らして記事をアップするが,これは様々な音楽的な要素のミクスチャーである。ファンク風味,ロック風味,サウンドスケープ風味と何でもありという感じだが,それがばらけた感じをさせず,アルバムとして一貫した響きを感じさせるのだ。例えば10曲目の"Bend It"に聞かれる執拗なベース・ラインは70年代Miles Davisを想起させる部分もあるし,やはりこのメンツであるから一筋縄では行かないのだ。
Craig TabornやMarcus Gilmoreには相応の馴染みがあっても,Nels Clineはそれほどでもなかった私だ。この人,Wilcoのギタリストでありながら,Blue Noteからリーダー・アルバムも出しているし,そもそもリーダー作の数も越境ぶりも半端ではなく,捉えどころがないというのが正直なところなのだが,そうしたこの人の特性も貢献してこのアルバムの面白さは増したと言ってもよいかもしれない。私にとってはこのアルバムは実に魅力的に響いたし,こういう音楽には惹かれてしまうのだ。甘いの承知で星★★★★★としてしまおう。最近,こういう音楽への評価が甘くなっている気がしないでもないが,そういう嗜好に変わってきたということかもしれないな。
それにしても,このアルバムをリリースしているPyroclasticというレーベルは本作を出したり,Patricia Brennanを出したり,Kris Davisを出したりと,なかなか尖ったレーベルとして見逃せない存在と言える。
Recorded on November 24-26, 2024
Personnel: Craig Taborn(key), Nels Cline(g, lap-steel, b), Marcus Gilmore(ds, perc)
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