今回見た白黒映画は「絶壁の彼方に」。タイトル通り絶壁が出てくるのねぇ。
「絶壁の彼方に("State Secret")」(’50,英)
監督:Sidney Gilliat
出演:Douglas Fairbanks, Jr., Glynis Johns, Jack Hawkins, Herbert Lom, Walter Rilla
逢坂剛と川本三郎の「さらば愛しきサスペンス映画」でも絶賛されていたこの映画を見た。架空の国における重大な原題通りの「国家の秘密」を知ってしまったDouglas Fairbanks, Jr.演じる医師の逃避行を描いたものだが,架空の国の言葉が何を言っているのかわからないというところにこの映画のサスペンス的意義がある。
主題の通り,逃避行の中で国境越えを図るために登山映画のような趣になるのがなかなか面白いが,監督のSidney GilliatはAlfred Hitchcockの「バルカン超特急」のシナリオも書いた人なので,同じような架空の国を舞台にするのもなるほどと思えてしまう。まぁ,ヒロインを演じるGlynis Johnsの巻き込まれ具合とか,エンディング等はどうなのよと思わせる部分もあるので,この映画がそれほど絶賛に値するかなぁと思えるが,それでも1950年という時代を考えれば,このハラハラドキドキ的な展開は相応に刺激的だったんだろうと感じられるものであった。星★★★★。
尚,甚だ余談ながら,Jack Hawkinsが数々の名作に出演した名優だと認めつつ,この映画でのJack Hawkinsがザキヤマに見えて仕方なかった私であった(爆)。
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