Raphael Payare / Emanuel Ax / N響@サントリーホール参戦記

ここのところ,仕事の都合でクラシックのコンサートを立て続けに2回聞き逃した私であったが,ようやく久々のオケを聞くべくサントリーホールに行ってきた。今回はヴェネズエラ出身のRafael Payareが「英雄の生涯」をメインに振り,Emanuel AxがモーツァルトのP協25番のソロイストというプログラム。
私はRafael Payareを聞くのは初めてだったが,「英雄の生涯」におけるエネルギッシュな振りっぷりは,まだ40代半ばだからできるという感じのものだった。冒頭の「マンフレッド序曲」は無難な出だしというところだろうが,続くモーツァルトがなかなかよかった。とか何とか言いながら,第2楽章では心地よさゆえに少々眠りに落ちた私だったのだが,Emanuel Axのタッチはソフトな感じで,美しい響きを聞かせていたと思う。ひょこひょこ歩く姿は爺さんそのものだが,紡ぎ出されるピアノの音は実によかった。ソロイスト・アンコールとして弾いたシューベルトの「セレナーデ」もナイスなアンコール・ピースだったと思う。
それでもって「英雄の生涯」だが,私がクラシックのオーケストラの生を聞く場合は,リヒャルト・シュトラウスを選ぶ回数が結構多いなぁと思ってしまうが,まぁそれは大編成のオケの音を聞きたいからだろうなぁと思っている。今回の演奏自体も決して悪いとは思わないし,コンマスの長原幸太のソロもいい響きだったと思った。しかし,なぜか今回の演奏に高揚感をおぼえなかったのは,私に先週のきつい海外渡航の疲れが残っていたのか,はたまた演奏前に酒を飲み過ぎていたのかは不明だが,オケの響きに血沸き肉躍るという感覚をおぼえなかったのも事実なのだ。
まぁそれは演奏者側の責任と言うよりも,私の横にNHKのカメラがあって,少々落ち着かなかったということもあるかもしれないが,聴衆の盛り上がりもそれほどではなかったのは,聴衆の高い年齢層ゆえか,あるいは同日に横浜でベルリン・フィルの演奏があって,そっちにその筋(笑)の客が流れていたか?とうがった見方をしてしまった。
正直なところ,私にとっては可もなく不可もなくってところの演奏だったように思う。結局Axのピアノが一番よかったってことになるのかもしれない。
尚,写真はネットから拝借。
Live at サントリーホール on November 20, 2025
Personnel: Raphael Payare(cond), Emanuel Ax(p), NHK交響楽団
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