Rachael Yamagataの新作の現物が到着。
"Starlit Alchemy" Rachael Yamagata(Julian)
私の長年の「推し」であるRachael Yamagataの新作がリリースされるという記事は8月にアップしていたが,本国から飛ばした現物がようやく到着である。私はこの人の声や,曲の質の高さに強い魅力を感じているのだが,新作としてのフル・アルバムは"Tightrope Walker"以来9年ぶりというのはあまりにも長いインターバルだったと思わざるをえない。正直言って,一時期はクラウド・ファンディングでアルバムをリリースしたりしていたRachael Yamagataだが,彼女がやっている音楽は現代においてはそう多くは売れないとしても,優れたシンガー・ソングライターであることは改めて強く主張しておきたい。
内省的あるいはマイナー・キーにおける曲調において発揮される彼女の魅力は本作においても全く変わらないと思えるし,やはりいい曲を書くと感じる。ただ,一点違和感があるとすれば,"Carnival"に聞かれる仰々しいアレンジメントだろうか。映画音楽の主題歌みたいなノリだと思えてしまって,どうもこの曲は私には居心地が悪かった。そのほかの曲におけるストリングスの使い方に問題を感じないだけに,この曲の異色さが際立ってしまったように思えるのは残念。しかし,それ以外はRacheal Yamagataらしい曲,歌が並んでいると言ってよいので,ファンは必携。聞いたことがない人にも是非聞いて頂きたい。星★★★★☆。
私は「推し」だけに彼女の活動を支えるべく,LPとCDのバンドルを購入したが,基本はCDだけでもよいと思う。
Personnel: Rachael Yamagata(vo, p, thumb-p, ds, perc), Michael Chaves(key, g, b), John Alagia(key, synth, b, vo), Jeff Lipstein(key, synth, ds), Brandon Morrison(b), Zac Rae(b), Pete Hanlon(b), Jesse Siebenberg(ds, b), Jay Bellrose(ds), Josh Dion(ds), Zach Djanikian(ds), Jeff Hill(ds), John Reilly(ds), Kristi Lee(vo), Chris Sovich(vo), Jordan Allen(vo), Jasper Pearson(vo), Donna Stride(vo), Oli Kraus(strings), Zevi Sun(vln), Lana Auerback(vln), Eelena Kawazu(vln), Nayong Kim(vln), Sydney Link(vla), Michael Halbrook(vla), Amelia Smerz(cello), Sam Boudy(cello)
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