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2025年10月14日 (火)

「MOBO倶楽部」を(多分)初めて聞いた。

_20251013_0001 「MOBO倶楽部」渡辺香津美(domo)

先日入手したこのアルバムを早速聞いてみた。記憶を辿ってみても,このアルバムをこれまで購入したことはないし,おそらく音として聞くのも初めてではないか。もちろん,ジャズ喫茶などで耳にしていたかもしれないが,少なくとも私の記憶からは飛んでいる。

そうした中で,このアルバムを聞いてみると,へぇ~,こういう音楽だったのかという感じだ。"MOBO"を傑作だと思っていたのに,それに続く本作に私の関心が向かなかったのはなぜなのかは不明だが,"MOBO"の濃い~メンツに比べると,本作にそれほどの誘因力はなかったというのところではないか。それでも今にしてみれば,本作とて十分濃いメンツなのだが。

冒頭の「風連」からして,かなり分厚い音がするのはギター・シンセサイザーやエミュレーターの使用によるところも大きいのではないかと思えるが,この当時はJohn McLaughlinやPat Methenyもシンクラヴィアを使っていた頃だから,そういうサウンドからの影響は大きかったかもしれない。曲としてもミニマリズムを感じさせる部分もあったり,後の"Spice of Life"の源流のような曲調もあったりと,なかなか意欲的な曲が揃っているという感じのハード・フュージョン・アルバムであった。

ここでの編成の中心を成すバンドが2ベース,ドラムス,パーカッションという分厚いリズム構成となっているのは"MOBO"の踏襲と言ってもよいが,そこに橋本一子を加えてカラフルなサウンドを目指したというところか。更に「サッちゃん」では坂田明をゲストに迎えて,得意(?)のヴォーカルも聞かせているが,これが必要だったかどうかは微妙なところではある。まぁそうは言っても,当時の渡辺香津美の取り組みを振り返るにはよいと思えたし,このハードさは結構クセになるかもなぁなんて思っていた私である。星★★★★。

Recorded in July - September, 1984

Personnel: 渡辺香津美(g, g-synth, synth, vo, perc), 橋本一子(p, key, vo), Gregg Lee(b), 渡辺建(b), 村上秀一(ds), 仙波清彦(perc), 沢村満(as,vo), 坂田明(as, vo)

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