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« 紆余曲折を経て"Joni’s Jazz"をようやく入手。 | トップページ | Brian Blade & the Fellowship Band@Cotton Club参戦記 »

2025年10月 8日 (水)

もはや世界レベルの濃密な音空間:Banksia Trioのライブ盤が素晴らしい。

_20251006_0001 "Live" Banksia Trio (TSGW)

副題にある"Live in Tokyo and Kanazawa Live Recordings from Three Concerts 2022-2023"が出自を明確に物語るBanksia Trioの第4作にして初のライブ盤である。私はこれまで彼らのライブを2回観ているが,この人たちのレベルの高さは折り紙付きだ。スタジオ録音の3作も高く評価した私だが,その実力はライブの場においても見事に発揮されることを目撃していたから,今回のライブ盤も期待値MAXで聞いた訳だが,その期待が裏切られることはなかった。

彼らの音楽を聞いていると,静謐にして美的な部分もありながら,どちらかと言えばフリー寄りのアプローチによる緊張感に満ちた演奏が多い。そして,ここまでのテンション,レベルの高さを体現できるトリオはなかなかないと思わせ,もはや世界に通用するトリオだと言いたい。冒頭の菊地雅章の"Drizzring Rain"からこのトリオのインタープレイは高密度に展開され,三者の絡みは絶妙と言ってよいだ。

本作で展開される演奏はジャズにリラクゼーションを求めるリスナーには向かないタイプの音楽かもしれない。だが,より多くの人の耳に触れるべきものだと感じる。ここでスリリングさを醸し出すのは石若駿の鋭いドラミングで,そこに乗る林正樹のピアノのフレージングは見事なものだし,リズム・キーパーとしての役割を超越したリーダー須川崇志の自由度の高いベースがまたよいのである。三者三様の実力を示した演奏なのだ。

そしてアルバムの最後は,23年5月に亡くなった坂本龍一を追悼したと思われる"Gui"だが,いかにも坂本龍一らしいメロディ・ラインがこのトリオにフィットして,素晴らしいクロージングとなった。現在の日本が世界に誇るトリオとして,星★★★★★としてしまおう。甚だ私見ながら,彼らならECMの総帥,Manfred Eicherの審美眼にもかなうはずだ。

Recorded Live at Blue Note東京 on November 15, 2023, at 目黒パーシモンホール 小ホール on March 21, 2022 and at 金沢21世紀美術館 シアター21 on November 13, 2023

Personnel: 須川崇志(b),林正樹(p),石若駿(ds)

本作へのリンクはこちら

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コメント

閣下、リンクをありがとうございました。
今年もよろしくお願いいたします。m(_ _)m

閣下は、ライブを聴かれているんですよね。
私もライブ聴きたいです。
痺れそっ!

>いかにも坂本龍一らしいメロディ・ラインがこのトリオにフィットして,素晴らしいクロージングとなった。

ですよねぇ。。
素晴らしい!

私の投稿のリンクも置いていきますね。

https://mysecretroom.cocolog-nifty.com/blog/2026/01/post-782d10.html

Suzuckさん,おはようございます。リンクありがとうございます。こちらこそ本年もよろしくお願いします。

>閣下は、ライブを聴かれているんですよね。
>私もライブ聴きたいです。
>痺れそっ!

はい。私はホールとライブハウスで都合2回観ていますが,実に素晴らしいトリオでした。

>素晴らしい!

全くもって日本屈指であり,世界でも確実に通用する人たちだと思います。このトリオ,継続して欲しいですね。

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