"Rendezvous":まだまだ現役のナベサダがアメリカで一番売れたのはこれか?
今も現役で頑張る渡辺貞夫は昨今「ランデブー」と題するツアーもやっていて,そこでこのアルバムが再演されているかどうかはわかっていないのだが,ビルボードのジャズ・チャートで2位になったってことで,おそらくアメリカで最も売れたナベサダのアルバムと言えるのではないか。
スタッフはほとんどGrover Washington, Jr.の"Winelight"同様で,Ralph McDonaldプロデュースの下,一流のミュージシャンがバックを支えていて,Roberta Flackをヴォーカル・ゲストに迎えて,これはまぁ売れるよなって感じの作りになっている。
正直言ってしまうと,この頃になると私はナベサダの音楽には関心が薄れつつあった。それは前作の"Fill up the Night"がつまらんと思ってしまったところもあったからなのだが,私も徐々にジャズ歴が長くなって,いろいろなタイプのジャズを楽しむようになっていたことも大きい。私がジャズを聞き始めた頃はFlying Diskレーベルの"My Dear Life"等の頃で,まぁフュージョンから入ったというのが実態だったが,この頃になると予備校時代のジャズ喫茶通い(笑)で聞く音楽の幅が広がっていたから,自分の好きなジャズのタイプが明確になっていたのであった。
改めてこのアルバムを聞いてみると,基本的には全編を通してゆったりとした演奏と言ってよく,心地よいことは心地よいのだが,私のようなリスナーにはどうもメリハリが足りないように思えてしまう。私としてはナベサダのパートナーとしてはDave Grusinの方がよかったという感覚がどうしても拭えないのだが,それは同時代感が強いからで,このアルバムはその同時代感から少々ずれていたことによると考えてもよいかもしれない。だからと言って,このアルバムは好みではないものの,演奏のクォリティはこれだけのメンツが揃っていれば保たれているのは当然なので念のため。それでも星★★★☆ってところだな。
Recorded February & March 1984 in New York
Personnel: 渡辺貞夫(as), Steve Gadd(ds), Marcus Miller(el-b, synth), Richard Tee(el-p), Ralph MacDonald(perc), Eric Gale(g), Ralph MacDonald(perc), Barry Eastmond(synth), Roberta Flack (vo), William Eaton(arr)
本作へのリンクはこちら。
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